年末年始の芸能界最大の話題となったのが、週刊文春がスクープした、松本人志氏の性加害問題。
そんな文春が、昨年11月にスクープしていた事件は、他のマスコミが追随しなかったためか、私も年が明けるまで知らなかった。
その事件とは、【早稲田実業野球部員が盗撮で警察連行《2年ぶり2度目》】である。 ※詳細はこちら
被害者がいるので、「2年ぶり2度目」などと、甲子園出場を報じるようにおちょくっているのは、けしからんが、
一番けしからんのはもちろん、実行犯の部員と、監督ら早実の責任者たちである。
なにしろ、早実野球部は4年前にも、部員による性行為動画の拡散問題で出場辞退をしており、
さらに文春の記事によると、2年前にも盗撮事件があったそうではないか。学校側が隠蔽したのか、全然知らなかったぞ。
4年間で3度もわいせつ事件を起こす高校の部活なんて前代未聞だし、
こんな不祥事まみれのチームは、出場辞退どころか、日大アメフト部みたいに廃部させるべきだろう。
おそらく、当事者だけを退部・退学させ、春季大会はわからんが、甲子園出場がかかる夏の大会には、シレっと出場してくるんだろうな。
出場の是非はさておき、ファンや高野連には、もうこんなチームは応援するな! と訴えたい。
特に高野連は、早実の観客動員力=入場料収入を期待するのか、過去の試合では、審判が露骨に有利な判定を下してきたが、 ※本当
今後は、そのような姿勢は改め、公平なジャッジを指導・遂行させていただきたい。
さて、そんな不祥事まみれの最低野球部とは対照的な、明・正・強をモットーとする、日大三高野球部。
そんな彼らの2024年度チームの秋大会の戦いぶりについて、以下で語っていこう。
こんなコト書いたあと、不祥事が発覚したら相当恥ずかしいので、部員には「どうか事件を起こさないでくれ」と切に願う(笑)。
甲子園では2勝し、例年よりも新チームへの移行が遅れ、不安もあった秋季ブロック予選。
今年は特別サービスとして、ベンチ入りメンバー20名を以下に転記した。左から背番号、姓名、学年、身長、体重、投打で、赤字が主将。
1 谷亀 和希 2年 179 78 左・左
2 多田 大輝 2年 171 68 右・右
3 染谷 恒成 2年 183 83 左・左
4 清水 太一 2年 171 71 右・右
5 飯田 拓音 2年 177 78 右・右
6 松岡 翼 1年 170 63 右・右
7 岡本 弦士 2年 183 93 右・右
8 土井 貴仙 2年 175 76 右・右
9 畠山 将豪 2年 175 76 左・左
10 伊藤 遙亮 2年 170 65 右・右
11 織田 大成 2年 185 90 右・右
12 西鍛治 玄太 2年 182 81 右・右
13 内田 愁也 2年 172 82 右・右
14 中島 英作 2年 171 72 右・右
15 永野 翔成 1年 181 90 右・右
16 金久保 大空樹 2年 170 85 右・右
17 山住 祐樹 2年 175 79 右・右
18 近藤 優樹 1年 170 87 右・右
19 本間 律輝 1年 174 71 右・左
20 内田 流空 2年 170 72 左・左
キャプテンの土井は、夏大会はスタンドで、2年生ながら応援団長を務めた。 ※例年は3年生
前チームで、夏大会でもベンチ入りしていたのは、谷亀と畠山のサウスポーふたりだけ。
谷亀の背番号1は予想どおりだが、畠山が10番ではなく、ライトの9番とは驚いた。
難読名の読みを補足しておくと、7番の岡本は「ゆずと」、16番の金久保は「だいすき」、20番の内田は「るーく」らしい。
機会があったら、下の名前で声援を送りたいが、おっさんの私に「だいすきー!」と呼ばれるのは、金久保もイヤだろうな。
全体的に、身体の大きい選手が多く、80kg超えが8人で、身長は全員170cm以上。無論、これからさらに大きくなるはずだ。
三高グラウンドで行われた、初公式戦の相手は、文京区の昭和一。私の地元立川市にある方は、「昭和一学園」と表記するらしい。
失礼だが、過去の実績を踏まえれば、負けるはずのない相手である。なので結果だけ先に記す。
ブロック予選 1回戦 日大三10-1昭和一 ※8回コールド
三高のヒットは、私の判断では12本、もらった四死球はたくさん。もっと早い回で終わらせてほしかった。
※試合後の挨拶
三高の先発は、18番の1年生近藤。下記画像は、別の日に八王子球場で撮影した、投球練習シーンである。
私好みのぽっちゃり体型で、妙に大物感が漂う、近年の三高にはいなかったタイプの1年生だ。
投球の際は、ベンチや審判からの指示に対し、頭を下げ「ハイ、わかりました!」という態度ではなく、
片手を上げ、「ああ、わかったわかった」といわんばかりの応対を見せる。左右違うが、体型的にも往年の江夏豊みたい。
打席に立てば大リーガーのように、バットを小刻みに振り動かし、打つ気満々。打撃も好きなのだろう。
四球で一塁に向かう際は、ベンチから出てきた控え選手に、手袋などを放り投げるように渡す。
日常ではさておき、グラウンド上の彼は大物…というか、要するに生意気なのである(笑)。
近藤は5回まで投げ、被安打3の1失点。制球力はあるので、ボールにもっと体重が乗り、球速が上がってくると面白い。
6回からはエース候補の谷亀が登板し、3回を被安打1の無失点と無難にまとめた。
攻撃陣の方は、フライアウトの多さ、残塁の多さは近年同様。盗塁もいくつか決めたが、どうせ強豪相手には走らないのも、毎年恒例。
ただ、身体が大きいからそう見えるのか、みんなスイング自体は鋭く、芯に当たれば飛びそうな印象だ。
2戦目の決勝戦は、観戦できなかったが→ブロック予選 決勝 日大三10-0都立桜町 ※6回コールド
この結果も順当だったが、3回まで無得点だったことや、四番がレフト谷亀だったと聞いて、ちょっと驚いた。
予選だから、いろいろ試しているのだと思うが、谷亀って、四番打つほど打撃よかったかなあ?
三高の先発投手は、背番号10の伊藤。6回を投げ無失点、打者としても長打を放ち、4打点の大活躍だったらしい。
畠山や近藤も含め、今年のピッチャーは打撃も悪くないのは好感が持てる。
数日後、各ブロックの予選を勝ち抜いた64校による、秋季都大会の本戦が開幕。
ベンチ入りメンバーは、ブロック大会に登録された20名のうち、15番の永野が、山口稜我とチェンジ。
山口は右投げ右打ちの1年生で、ポジションは投手。身長体重は、サイト「球歴.com」によると178cmの64kg。
初戦は八王子球場にて、相手は都立小山台。近年はたびたび上位に進出する、侮れない相手だ。
三高の先発は、背番号9の畠山。前チームのとき、どこかとの練習試合で完投勝利を収めたと聞いたことがあるが、
この試合では、スライダーを多投するも序盤から打ち込まれ、5回0/3を投げ被安打8の失点4。
日刊スポーツには「試合をつくった」と評されていたが、自責点4では作ったとは言えないでしょ。
6回途中から伊藤が登板し、4回を被安打2の無失点で切り抜けた。
伊藤と主将の土井は、1年秋にもベンチ入りしていたし、元々期待が高かった選手なのかも。
打線は、3回に6点を奪い逆転するも、その後は淡白な攻めが続き、コールドに1点足りず、9回までやってしまった。
打順やメンバーは、ブロック予選とは変化があったが、一番センター土井と、二番ライト本間は固定。
背番号19の1年生ながら、スタメン抜擢された本間は、バントに四球にヒットなど、無駄な凡退はなし。
1年生で唯一のひと桁背番号をもらったショートの松岡や、先述の近藤ともども、来年の夏まで応援したい。
試合結果は→秋季東京都大会1回戦 日大三10-4都立小山台
試合後のスタンドへの挨拶。三高はこれで、対都立戦の連勝を172に伸ばした。
2回戦の相手は、よりによって二松学舎大付。近年の東京屈指の強豪で、ブロック予選でも帝京を破っている。
強力打線をエース谷亀がどこまで抑えるか、そして、ここまで3試合で30得点を記録した、三高打線の真価が問われる一戦である。
三高の先発は、予想に反し畠山。ブロック予選では元気だった谷亀だが、負傷などのアクシデントがあったのか、最後まで登板せず。
球速も変化球の切れも平凡な畠山は、二松打線の餌食となり、初回からタイムリーや押し出しやらで5失点。
2回にも1点奪われたところで、早くも近藤に交代。後続は抑えたが、3回には不運な内野安打がきっかけで3失点し、伊藤に継投。
三高打線は、初回と2回に1点ずつ返すも、2回と3回の好機で併殺。なかなか得点差が詰まらない。
5回表、伊藤が三者凡退に抑えると、その裏内野ゴロやタイムリーで3点を返し、5-9で前半終了。
6回表、さっきの回にタイムリーを放った土井が、センターからの好バックホームで、走者を刺し追加点を許さず。
その裏、無死一塁から今試合3度目の併殺も、織田がソロ本塁打を放つ。さらに走者をふたり出し、相手先発投手をKOも1点どまり。
7回は両チームとも三者凡退で、迎えた8回表。内野安打で無死の走者を出すと、何でもないフライが二塁打になったりと、ミスが重なり4失点。
山口に投手交代も、直後にタイムリーを浴び、この回一挙6点を奪われ9点差に。
裏の攻撃では、岡村が2ランを放つも後続が倒れ、7点差でコールドゲームが成立。
秋季東京都大会2回戦 日大三8-15二松学舎大付 ※8回コールド
三高の攻撃陣は、二松のエース格である祖父江投手らを打ち込み、8回までに15安打を浴びせ8得点。
待望のホームランも2本飛び出し、強豪チームの好投手にも打撃が通用することを証明。
鋭い打球が多く、今回タイトルどおり、「強打の三高」と呼んでいい迫力ある打線であった。
ただし、谷亀不在の投手陣が踏ん張れず、被安打19の15失点とはいただけない。もっとも、守備陣に足を引っ張られたのも事実だ。
「打てる選手と守れる選手だったら、打てる方を優先的に使う」のが、前監督の小倉全由さんのポリシーであり、
三木有造現監督も、その伝統を受け継いだのだろうが、さすがに今年は守りが悪すぎた(苦笑)。
失策は2だが、私の判断では、記録に残らないミスが計5個あり、それがことごとく失点に繋がってしまった。
初回先頭打者のファウルフライ落球から始まる、守乱続きのバックに、畠山ら投手陣の気力は大いに下がったはず。
小倉さんはこの日も、球場に足を運んでおり、試合後は、ファンや生徒・OBから「小倉さんこんにちは」などと挨拶を受けるたび、
「あっどうも。今日の試合は申しわけありません!」と開口一番、チームに代わって謝罪していたそうだ。
小倉さんらしい応対だが、前監督に謝罪をさせまくった、現チームには猛省を促したい。
あさって1月26日には、「春の甲子園」こと第96回選抜高校野球大会の出場校が決定する。
東京からは例年、秋季大会で良績を挙げた1~2校、つまり優勝校か準Vのチームが選抜されるのだが、
日大三は2回戦敗退=ベスト32で終わったため、ハナっから対象外。お陰で、緊張とは無縁な日々を送っている(苦笑)。
投手陣はイマイチで、守備陣は壊滅的、ただし打線の破壊力は東京屈指(たぶん)と、今年の「土井組」はかなりアンバランスだが、
バカバカ打ちまくるバカチームが大好物の私にとっては、実に応援意欲をそそられるチームである。
さすがに守備は、冬の合宿などで鍛えられただろうし、谷亀が復調すれば、大量失点は防げそう。
3月から解禁される練習試合や、4月開幕の春季都大会で、成長を確かめたいものである。メシ食って太っただけだと困るが(笑)。
昨年、淵野辺駅近くにある、牛汁とハンバーグが美味しい『上海ジミー』を紹介したとき、
「淵野辺駅は相模原市なので、街中では三高の甲子園を祝う応援幕は見られなかった」と記したが、
学校がある町田市は、さすがに無視はせず、市役所では下記の垂れ幕を掲示していた。
伝統の強打を復活させ、今年もまた、上記垂れ幕=夏の甲子園出場を果たしてほしい。頑張れ三高!
そんな文春が、昨年11月にスクープしていた事件は、他のマスコミが追随しなかったためか、私も年が明けるまで知らなかった。
その事件とは、【早稲田実業野球部員が盗撮で警察連行《2年ぶり2度目》】である。 ※詳細はこちら
被害者がいるので、「2年ぶり2度目」などと、甲子園出場を報じるようにおちょくっているのは、けしからんが、
一番けしからんのはもちろん、実行犯の部員と、監督ら早実の責任者たちである。
なにしろ、早実野球部は4年前にも、部員による性行為動画の拡散問題で出場辞退をしており、
さらに文春の記事によると、2年前にも盗撮事件があったそうではないか。学校側が隠蔽したのか、全然知らなかったぞ。
4年間で3度もわいせつ事件を起こす高校の部活なんて前代未聞だし、
こんな不祥事まみれのチームは、出場辞退どころか、日大アメフト部みたいに廃部させるべきだろう。
おそらく、当事者だけを退部・退学させ、春季大会はわからんが、甲子園出場がかかる夏の大会には、シレっと出場してくるんだろうな。
出場の是非はさておき、ファンや高野連には、もうこんなチームは応援するな! と訴えたい。
特に高野連は、早実の観客動員力=入場料収入を期待するのか、過去の試合では、審判が露骨に有利な判定を下してきたが、 ※本当
今後は、そのような姿勢は改め、公平なジャッジを指導・遂行させていただきたい。
さて、そんな不祥事まみれの最低野球部とは対照的な、明・正・強をモットーとする、日大三高野球部。
そんな彼らの2024年度チームの秋大会の戦いぶりについて、以下で語っていこう。
こんなコト書いたあと、不祥事が発覚したら相当恥ずかしいので、部員には「どうか事件を起こさないでくれ」と切に願う(笑)。
甲子園では2勝し、例年よりも新チームへの移行が遅れ、不安もあった秋季ブロック予選。
今年は特別サービスとして、ベンチ入りメンバー20名を以下に転記した。左から背番号、姓名、学年、身長、体重、投打で、赤字が主将。
1 谷亀 和希 2年 179 78 左・左
2 多田 大輝 2年 171 68 右・右
3 染谷 恒成 2年 183 83 左・左
4 清水 太一 2年 171 71 右・右
5 飯田 拓音 2年 177 78 右・右
6 松岡 翼 1年 170 63 右・右
7 岡本 弦士 2年 183 93 右・右
8 土井 貴仙 2年 175 76 右・右
9 畠山 将豪 2年 175 76 左・左
10 伊藤 遙亮 2年 170 65 右・右
11 織田 大成 2年 185 90 右・右
12 西鍛治 玄太 2年 182 81 右・右
13 内田 愁也 2年 172 82 右・右
14 中島 英作 2年 171 72 右・右
15 永野 翔成 1年 181 90 右・右
16 金久保 大空樹 2年 170 85 右・右
17 山住 祐樹 2年 175 79 右・右
18 近藤 優樹 1年 170 87 右・右
19 本間 律輝 1年 174 71 右・左
20 内田 流空 2年 170 72 左・左
キャプテンの土井は、夏大会はスタンドで、2年生ながら応援団長を務めた。 ※例年は3年生
前チームで、夏大会でもベンチ入りしていたのは、谷亀と畠山のサウスポーふたりだけ。
谷亀の背番号1は予想どおりだが、畠山が10番ではなく、ライトの9番とは驚いた。
難読名の読みを補足しておくと、7番の岡本は「ゆずと」、16番の金久保は「だいすき」、20番の内田は「るーく」らしい。
機会があったら、下の名前で声援を送りたいが、おっさんの私に「だいすきー!」と呼ばれるのは、金久保もイヤだろうな。
全体的に、身体の大きい選手が多く、80kg超えが8人で、身長は全員170cm以上。無論、これからさらに大きくなるはずだ。
三高グラウンドで行われた、初公式戦の相手は、文京区の昭和一。私の地元立川市にある方は、「昭和一学園」と表記するらしい。
失礼だが、過去の実績を踏まえれば、負けるはずのない相手である。なので結果だけ先に記す。
ブロック予選 1回戦 日大三10-1昭和一 ※8回コールド
三高のヒットは、私の判断では12本、もらった四死球はたくさん。もっと早い回で終わらせてほしかった。
※試合後の挨拶
三高の先発は、18番の1年生近藤。下記画像は、別の日に八王子球場で撮影した、投球練習シーンである。
私好みのぽっちゃり体型で、妙に大物感が漂う、近年の三高にはいなかったタイプの1年生だ。
投球の際は、ベンチや審判からの指示に対し、頭を下げ「ハイ、わかりました!」という態度ではなく、
片手を上げ、「ああ、わかったわかった」といわんばかりの応対を見せる。左右違うが、体型的にも往年の江夏豊みたい。
打席に立てば大リーガーのように、バットを小刻みに振り動かし、打つ気満々。打撃も好きなのだろう。
四球で一塁に向かう際は、ベンチから出てきた控え選手に、手袋などを放り投げるように渡す。
日常ではさておき、グラウンド上の彼は大物…というか、要するに生意気なのである(笑)。
近藤は5回まで投げ、被安打3の1失点。制球力はあるので、ボールにもっと体重が乗り、球速が上がってくると面白い。
6回からはエース候補の谷亀が登板し、3回を被安打1の無失点と無難にまとめた。
攻撃陣の方は、フライアウトの多さ、残塁の多さは近年同様。盗塁もいくつか決めたが、どうせ強豪相手には走らないのも、毎年恒例。
ただ、身体が大きいからそう見えるのか、みんなスイング自体は鋭く、芯に当たれば飛びそうな印象だ。
2戦目の決勝戦は、観戦できなかったが→ブロック予選 決勝 日大三10-0都立桜町 ※6回コールド
この結果も順当だったが、3回まで無得点だったことや、四番がレフト谷亀だったと聞いて、ちょっと驚いた。
予選だから、いろいろ試しているのだと思うが、谷亀って、四番打つほど打撃よかったかなあ?
三高の先発投手は、背番号10の伊藤。6回を投げ無失点、打者としても長打を放ち、4打点の大活躍だったらしい。
畠山や近藤も含め、今年のピッチャーは打撃も悪くないのは好感が持てる。
数日後、各ブロックの予選を勝ち抜いた64校による、秋季都大会の本戦が開幕。
ベンチ入りメンバーは、ブロック大会に登録された20名のうち、15番の永野が、山口稜我とチェンジ。
山口は右投げ右打ちの1年生で、ポジションは投手。身長体重は、サイト「球歴.com」によると178cmの64kg。
初戦は八王子球場にて、相手は都立小山台。近年はたびたび上位に進出する、侮れない相手だ。
三高の先発は、背番号9の畠山。前チームのとき、どこかとの練習試合で完投勝利を収めたと聞いたことがあるが、
この試合では、スライダーを多投するも序盤から打ち込まれ、5回0/3を投げ被安打8の失点4。
日刊スポーツには「試合をつくった」と評されていたが、自責点4では作ったとは言えないでしょ。
6回途中から伊藤が登板し、4回を被安打2の無失点で切り抜けた。
伊藤と主将の土井は、1年秋にもベンチ入りしていたし、元々期待が高かった選手なのかも。
打線は、3回に6点を奪い逆転するも、その後は淡白な攻めが続き、コールドに1点足りず、9回までやってしまった。
打順やメンバーは、ブロック予選とは変化があったが、一番センター土井と、二番ライト本間は固定。
背番号19の1年生ながら、スタメン抜擢された本間は、バントに四球にヒットなど、無駄な凡退はなし。
1年生で唯一のひと桁背番号をもらったショートの松岡や、先述の近藤ともども、来年の夏まで応援したい。
試合結果は→秋季東京都大会1回戦 日大三10-4都立小山台
試合後のスタンドへの挨拶。三高はこれで、対都立戦の連勝を172に伸ばした。
2回戦の相手は、よりによって二松学舎大付。近年の東京屈指の強豪で、ブロック予選でも帝京を破っている。
強力打線をエース谷亀がどこまで抑えるか、そして、ここまで3試合で30得点を記録した、三高打線の真価が問われる一戦である。
三高の先発は、予想に反し畠山。ブロック予選では元気だった谷亀だが、負傷などのアクシデントがあったのか、最後まで登板せず。
球速も変化球の切れも平凡な畠山は、二松打線の餌食となり、初回からタイムリーや押し出しやらで5失点。
2回にも1点奪われたところで、早くも近藤に交代。後続は抑えたが、3回には不運な内野安打がきっかけで3失点し、伊藤に継投。
三高打線は、初回と2回に1点ずつ返すも、2回と3回の好機で併殺。なかなか得点差が詰まらない。
5回表、伊藤が三者凡退に抑えると、その裏内野ゴロやタイムリーで3点を返し、5-9で前半終了。
6回表、さっきの回にタイムリーを放った土井が、センターからの好バックホームで、走者を刺し追加点を許さず。
その裏、無死一塁から今試合3度目の併殺も、織田がソロ本塁打を放つ。さらに走者をふたり出し、相手先発投手をKOも1点どまり。
7回は両チームとも三者凡退で、迎えた8回表。内野安打で無死の走者を出すと、何でもないフライが二塁打になったりと、ミスが重なり4失点。
山口に投手交代も、直後にタイムリーを浴び、この回一挙6点を奪われ9点差に。
裏の攻撃では、岡村が2ランを放つも後続が倒れ、7点差でコールドゲームが成立。
秋季東京都大会2回戦 日大三8-15二松学舎大付 ※8回コールド
三高の攻撃陣は、二松のエース格である祖父江投手らを打ち込み、8回までに15安打を浴びせ8得点。
待望のホームランも2本飛び出し、強豪チームの好投手にも打撃が通用することを証明。
鋭い打球が多く、今回タイトルどおり、「強打の三高」と呼んでいい迫力ある打線であった。
ただし、谷亀不在の投手陣が踏ん張れず、被安打19の15失点とはいただけない。もっとも、守備陣に足を引っ張られたのも事実だ。
「打てる選手と守れる選手だったら、打てる方を優先的に使う」のが、前監督の小倉全由さんのポリシーであり、
三木有造現監督も、その伝統を受け継いだのだろうが、さすがに今年は守りが悪すぎた(苦笑)。
失策は2だが、私の判断では、記録に残らないミスが計5個あり、それがことごとく失点に繋がってしまった。
初回先頭打者のファウルフライ落球から始まる、守乱続きのバックに、畠山ら投手陣の気力は大いに下がったはず。
小倉さんはこの日も、球場に足を運んでおり、試合後は、ファンや生徒・OBから「小倉さんこんにちは」などと挨拶を受けるたび、
「あっどうも。今日の試合は申しわけありません!」と開口一番、チームに代わって謝罪していたそうだ。
小倉さんらしい応対だが、前監督に謝罪をさせまくった、現チームには猛省を促したい。
あさって1月26日には、「春の甲子園」こと第96回選抜高校野球大会の出場校が決定する。
東京からは例年、秋季大会で良績を挙げた1~2校、つまり優勝校か準Vのチームが選抜されるのだが、
日大三は2回戦敗退=ベスト32で終わったため、ハナっから対象外。お陰で、緊張とは無縁な日々を送っている(苦笑)。
投手陣はイマイチで、守備陣は壊滅的、ただし打線の破壊力は東京屈指(たぶん)と、今年の「土井組」はかなりアンバランスだが、
バカバカ打ちまくるバカチームが大好物の私にとっては、実に応援意欲をそそられるチームである。
さすがに守備は、冬の合宿などで鍛えられただろうし、谷亀が復調すれば、大量失点は防げそう。
3月から解禁される練習試合や、4月開幕の春季都大会で、成長を確かめたいものである。メシ食って太っただけだと困るが(笑)。
昨年、淵野辺駅近くにある、牛汁とハンバーグが美味しい『上海ジミー』を紹介したとき、
「淵野辺駅は相模原市なので、街中では三高の甲子園を祝う応援幕は見られなかった」と記したが、
学校がある町田市は、さすがに無視はせず、市役所では下記の垂れ幕を掲示していた。
伝統の強打を復活させ、今年もまた、上記垂れ幕=夏の甲子園出場を果たしてほしい。頑張れ三高!