某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

女性の苦難、義勇軍にも性差別

2016-02-09 14:26:52 | 信じられない本当の話
 百年前の復活祭蜂起(アイルランド・ダブリン)には多くの女性が参加した。看護師、補給・伝令兵士、さらに戦闘員、指揮者などとして。一例としてマーガレット・スキンダ―という人がいる。
 
   


 彼女は1916年の復活祭蜂起に加わり、独立戦争さらに内戦にまで参戦した。その間に銃弾を3発も受けて傷にさいなまれ、英軍に捕えられて刑務所に入れられた。しかしめげずに脱走して戦った。アイルランド自由国成立後の1927年に、彼女もIRA戦士として年金を申請した。なんと、支給拒否。
 理由がとんちんかん。年金法には、男性(masculine)に支給されるとあるから女性は対象外と。1916年の共和国宣言には「アイルランドの男性と女性}と呼び掛け、全体に男女両性に対して、丁寧に文字にあらわしながら(Irish men and women )共に自分たちの共和国を作ろうと呼びかけている。それが曲りなりにも国が出来たら、なんと、女はその功績も無視すると言う。「お前もか!」とこの記事を読んでがっかりした。時代、と言ってしまえばそれまででかもしれないが、ひどいものだ。
 彼女が年金を支給されるようになったのは、1934年。法律が改正されてからだった。まだ存命だったから良かった。負傷した多くの女性は貧困のうちに落命している。
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3 コメント

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スキニダ―さん (ciar.k)
2016-02-11 09:57:25
この方については、御両親の出身地であるモナハンでの
蜂起100周年記念行事の中で改めて顕彰されると言う記事を見ました。
マルケヴィッチ夫人の部下でスナイパーとして活躍されたことくらいの知識しかありませんが、後半生は教職に就かれた(戻られた)ようですね。
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ご教示有難う (ブログ担当者)
2016-02-12 00:15:05
スキニダーさんを知っておられる方が(多分日本に)おられるとは驚きました。書いて良かった。2016年を契機に、蜂起などでの女性と少年少女たちの大活躍が多くの方々の知るところとなればいいですね。有難うございました。
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お礼なんて (ciar.k)
2016-02-12 23:23:00
却って恐縮してしまいます。

これからもアイルランドについての記事を
書いて頂ければ、とても嬉しいです。
(私の英語力ではよく理解できないことも多々あります。)

どうか、お体を大切にお過ごしください。
では、とりあえずはこれで失礼します。
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