某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

日本が世界一!選挙供託金の金額。

2018-11-06 02:35:28 | 信じられない本当の話
 国政選挙などの供託金が高いことは聞いていた。来年統一地方選挙や参議院選挙があるので、昔から気になっていた供託金についてインターネットで探した。衆議院小選挙区と参議院選挙区は300万円。いや驚いた。為替相場などのせいか同じ国でもかなり違う金額が記されていることがあるが、どの記事を見ても、日本は世界一高い。
 アメリカ合衆国、ドイツ、イタリア、コスタリカなどはゼロ。フランスは約2万円だったが批判が強くゼロになった。イギリスは500ポンド(約7万5千円)、カナダ約7万円、アイルランド約5万5千円、オーストラリア約5万円(下院)、インド約2万5千円、ニュージーランド約1万5千円。これらに比べて、韓国150万円、マレーシア約90万円。日本ほどではないがアジアがけた違いに高い。
 もう一つ驚いたのは、日本の金額の急上昇。1950年には衆議院参議院とも3万円だったのが、1952年には10万円、次第に高くなり、1975年100万円、1982年200万円、1992年300万円。泡沫候補阻止などという人もいるが、供託金ゼロや少額の上記の諸国が泡沫候補に悩まされているなどということはない。本当のところは何なのだろう。金持ちと組織人以外は立候補すべからず、ということか。供託金増額の経過から見える日本の議会政治史、なんてのは面白そうだ。腹が立つだけだろうが。
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インパール作戦の生存者

2017-09-18 14:35:58 | 信じられない本当の話
 NHKで前にインパール作戦の実情を伝えていた。私にも親しくしていただいた先輩友人に二人インパール作戦からの生存者がおられて、詳しく経験をうかがったことがある。ここにはとても書けない、話せないことばかりだった。一人の方は、夜ふっと思いだして眠れなくなることがよくある、と言っておられた。もう一人の方は、敗走中にアメーバー赤痢に罹り、下痢していたが、しゃがんで用を足しては仲間とはぐれ死を待つばかりになるので、ズボンの後ろを切り裂き、下痢を垂れ流しにしてとにかく仲間に追いすがったという。あちこちに歩けなくなった兵、息絶えた兵がいて、明日は我が身と幽鬼のような敗残兵だったという。
 そのような思いを無数の兵隊にさせながら、牟田口は自害するどころか平気で生き延び、「私の作戦は正しかったとイギリスの軍事史研究に出た」とテレビ放送で喜んでいた。無責任な野郎だ。
 敗戦後割腹した大将は阿南と柴五郎だけ。柴はもうとっくに予備役だった。日本の陸軍には武人がいなかったということだろう。
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やっと組閣か、アイルランド

2016-05-04 17:43:16 | 信じられない本当の話
 2月にアイルランドで総選挙があった。以来70日近い。いまだに次期首相が指名されていない。ここにきてようやく第一党(FG 50議席)と第二党(FF 44議席)の話合いがまとまり、第一党 FGの党首が二度目の指名を受け、引き続き政権を担当することになった。何しろ総議席158、過半数79(議長を除くから)だから、与野党がっぷり組んだ格好では何も決められない。SF(シンフェィン)23は多分全部の議案に反対するだろうし、無所属が23もいて、これはどう動くかバラバラ。FFとの話し合いが上手く行かなければ、何一つ出来ないのが、これから出来るFG少数内閣だ。何も出来ないで最低限の予算だけ通してそのうちまた総選挙だろう。
 話合いの中で最大のテーマが、水道料金徴収問題。前にも書いたが、水道料金は家屋税の中に入っていて、日本の場合のような使用量に応じた料金制度にはなっていなかった。昨年から水道料金を使用量に応じて徴収するようになったが、大変な反対運動、デモがおこっていた。野党(FF)やSFなどは政府の水道料金徴収に反対していた。(前にも書いたが、「水なんてものは、外に鍋を出しておけば溜まるんだから、そんなものに金を払うなんでとんでもない」とタクシーの運転手が言っていた。)話合いの途中で、FGも水道料金徴収を諦め既に納入した人々には返金する、と決まったように報道されたりした。しかし、それでは払わなかった人が得するし、料金徴収反対の野党に全面降伏する格好になる、といわれ、結局9カ月徴収停止、必要になればもっと先に延ばして、この問題をじっくり検討することになった。それでは、しかし、真面目に払った人々が損をする。それで、払っていない人はあくまで追求して厳重に取り立てる、と言う事も同時に言われている。一日たつと話が変わる。それだけ厳しい折衝をつづけていたということだろう。公営住宅も沢山たてるらしい。そういえば、アイルランドはまた、早くもEUでトップの成長率を示している。小さい国で小回りが利くから、ちょっと好転するとすぐ経済が伸びる。良いけれど、落ちる時も早いし深刻だから困っちゃう。
 

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まだ決まらないアイルランドの新内閣。

2016-04-10 16:45:55 | 信じられない本当の話
 去る2月26日にアイルランドで総選挙が行われ、一週間後にその結果が確定した(遅いね、日本なら遅くとも翌日だ)。政権党のFG(統一党)50(26減)FF( 共和党)44(24増)SF(シンフェィン)23(9増) 無所属23(9 増) LAB(労働党)7(30減)など。定数削減で議席数158になったが、大変な議席の変化だった。問題はどの政党も過半数ではなく、しかも連立を組んで過半数になれる政党がないこと。お陰で、投票から一ヵ月半もたった今日、4月10日になっても首相選出が出来ない。前回は統一党が労働党と汲んで113と言う大勢力を形成したから何でもできた。今度、もしそうした大勢力を作るとしたら、共和党と組むしかない。しかし、これらは政党結成以来の敵味方。どちらも少し保守的な共和主義で、ご先祖は百年近く前の内戦の敵味方。負けた側が共和党を作った。これらが連立を組んだら、94の絶対多数で何でも出来ちゃうが、議会政治の根本に反する独裁政治になりかねない。呉越同舟で理念も何もない。日本で前に小沢が(読売の渡辺?)提案した自民と民主の連立内閣みたいなものだ。
 SFが凄い勢いで議席を伸ばしている。1997年に初めて一人当選したと思ったら、その後4 回の選挙で23議席にまで増えた。日本共産党以上の正論派で貧困層救済と社会的正義の貫徹を主張する社会主義的政党。多分基本はマルクス主義だろう。北アイルランドで1970年以来活動していたが、北アイルランド問題の落ち着きを期に南の「共和国」議会に出てきた。前にも書いたように、南の大統領選挙にも立候補し、得票率15%以上、第三位と言う健闘をした。勿論、これと連立を組む政党はない。FGはどうやっても少数派内閣になる。殆ど何も出来ない政権が出来るだろう。そして、あまり間をおかずにまた選挙だろう。
 しかし、世論調査では同じ投票をすると言う人が多いから、また同じことになりかねない。大変だな。 
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4歳の坊やに終身刑

2016-02-25 00:43:13 | 信じられない本当の話




 23日のBBC News に信じられない話が載っていた。
 エジプトの軍事裁判所が4歳の子供に終身刑を言い渡した。「この子は事件当日1歳だった」と弁護士は抗弁し、やがて、似たような名前の16歳の少年と間違えた、誤審であったと軍報道官が弁解した。この坊やの犯した罪は、殺人4件、殺人未遂8件、政府資産破壊。裁判官はおかしいと思わなかったのかね。しかし、この坊やがその後どうなったかは不明。
 エジプトでは2013年に軍がモルシ政権をクーデタで転覆して以来、大変な弾圧がムスリム同胞団支持者のデモなどに加えられている。既に1000人以上が死亡し、4万人以上が収監されている。今度の4歳児への終身刑宣告も、他の113名との一括裁判で言い渡された。国連も、公平な裁判を受ける権利が繰り返し蹂躙されていると警告している。エジプトの裁判はこれで世界中の物笑いになったな。

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