某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

福島県立双葉高等学校―82歳の同期会

2012-11-27 14:24:39 | ぼやき
 中学同窓会の新聞に私どもが毎年行っている同期会のことを書けというので、次のようなものを綴った。没にならなければ印刷されるだろが、直接関係の無い方々には読んでいただけないので、此処に載せることにした。原稿料は頂いてないから良いだろう。字数制限600字なので舌足らず。元にはない註を念の為少しつけた。

 82歳の同期会
 双葉中学第22回・双葉高校第1回卒業生(昭和23年と24年。学制改革で旧制中学から旧制高校等に進学した者は23年卒、残って高校3年生に移行したものは24年卒。元は同じ学年だった)の同期会を11月21日に銀座の三笠会館で行った。参加者11名。案内は主に首都圏在住の諸君25名位に送り、返事が殆どすべての諸君から来た。皆、出欠だけでなく近況も知らせてくれるので、これをコピーし会の報告として毎回送っている。昨年2月には80歳の記念に『傘寿を迎えて』という文集を出した。16名の諸君が力作を寄せてくれた。戦中戦後の中学生生活や、これまでの長い年月の回顧など楽しいものに仕上がった。これは、消息のわかっている52名の同期生全員と双葉高校図書館などに送ってある。
 同期会はこれまで九段会館で花見を兼ねて春に行っていた。しかし、昨年は開催直前の大震災と原発爆発で出席出来ない人が多くなり、加えて予定会場の九段会館が壊れて死者まで出たため延期し、秋に有楽町の成城クラブで開催した。今年の春には同じ有楽町の「あづま」で行った。その折、1年では間が空きすぎるから半年ごとにしようという提案があり、三笠会館で今年2度目の開催となった。
 みな口々に近親者や友人の厳しい現状を語り、また、中学時代を懐かしく思い出して語り合った。遠い避難先の「いわき」から石田好君が駆けつけてくれ、頑張っている新山の酒「富士」を二本も寄付してくれた(新山は学校のある双葉町―元は長塚―の地区名、酒造家は移転して別の土地で昔ながらの酒を作っている。)一同大いに喜んで味わい、飲み尽くしたのは言うまでもない。

 
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忘れられはじめた福島

2012-11-20 02:40:14 | ぼやき
 朝日歌壇俳壇に、ひところはかなり、あの事故が顔を出していた。次第に減った。今日は、僅かに二首。「フクシマの骨突き刺さる海鼠かな」と「新聞の拡散予測地図の上音なく注ぐものを見ており」。関心が薄らいでいるように思える。もっと悪いのは、原発賛成が増えていることだ。流石にまだ歌壇俳壇には選ばれないが。
 橋下某が、始めは原発反対、間もなく再開容認、そして今度は原発賛成の石原と合併。変節漢と言ったら、「変節漢」に叱られそうなほどひどい変節。あれも、原発に賛成しても怖くない、票は減るまい、と推測して本音を出してきたのだろう。嫌な奴らだ。
 駅の近くでビラを配っていると、ちかごろは「原発で電気が充分出来たから日本の繁栄があったんだ。お前は日本を駄目にする気か」とか「原発無くして中国に負けたいのか」などと怒鳴る中年男が出てきた。喉元過ぎれば、というがもっとひどい。最初から何も感じないし、原発事故を何とも思っていないのだ。自分には関係ない、痛くもかゆくもない、どこかの馬鹿が騒いでいるだけ、と思い、根拠なしに威張っている。日本の中年男は駄目だね。会社では奴隷。家庭では裸の王様(威張っているが、妻子に馬鹿にされているのが分からない。)定年近くなれば面と向かって馬鹿にされ、熟年離婚の危険にさらされるのに、それまで全然気がつかない。まあ、自業自得だが。
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カラスの足跡・目尻のしわ

2012-11-20 01:31:35 | ぼやき
 目尻のしわを「カラスの足跡」というらしい。女のひとについてだけかもしれない。
 中国人の女性の顔に目尻のしわ、つまり、「カラスの足跡」の出来るのはヨーロッパ系の女性より10年遅く、それだけ若く見える、とテレビの人類史で言っていた。今の人類は皆アフリカ南端に10万年前頃生まれたホモ・サピエンスの子孫と確認されているそうだが、御先祖が同じと言いながら、中国人や日本人などは何故ヨ-ロッパ系と違う顔立ちになったのか、色々な説明を見てもまだもう一つはっきりしない。そんなことから、中国では、ご先祖はもっと古い北京原人つまりホモ・エレクトスの子孫だと言う説が主流らしいが、それはDNA鑑定などで完全に否定されている。いずれにせよ、事実として、ヨーロッパ系よりアジア系、特に中国や日本の人が若く見えるのは確かだ。アイルランドの男性が日本女性にいう褒め言葉に「『どうすればいつまでも若くいられるか』という本を書け」というのがある。誰にでも言うから「良くまあ露骨にお世辞を言えるものだ」と私はその都度思うが、言われた当人は本気にして凄く喜ぶ。確かに、遅くとも30代になると日本女性とヨーロッパの女性の見た目の違いは大変なものだ。日本の女性は50代でも20代に見られることが珍しくない。男性もそうで、10~20歳は若く見られる。
 或る時、何を見て年齢を推測するのか、と聞いた。答えは「顔のしわ」。なるほど、と思っていたが、今度それがテレビの人類史で裏打ちされた。
 「カラスの足跡」というのは英語のCrow's-footの直訳だという(「カラスの足」だが。)江戸時代から日本で言われていたのかと思っていたが、新しい輸入品だった。しわの出来るのが遅いのだから、それを苦にする言葉は生まれなかったのだろう。電車の中でそれとなく観察してみると、たしかに、カラスの足跡はあまり見つからない。目のせいかもしれないが。
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カクテル「かみかぜ」

2012-11-14 01:46:47 | ぼやき
 知人の息子がアメリカの大学(学部)に入学し、寮に入り、まだ18歳なのにバーテンの資格を取った。寮のバーでアルバイトをした。「バーで働いて一番気を付けることは何だ」と聞いたら「マイナーに気をつけろ」だという。マイナーつまり未成年者に飲ませると資格停止など大変なことになるそうだ。「それじゃ、君は酒を飲んだことがないんだ。自分で作ったカクテルの味を知らないんだ」とからかったら、困っていた。まだ飲めない年齢の人にもバーテンの資格を取らせる。変な国だ。
 作れるカクテルの一覧表を見せてもらった。中に「カミカゼ」というのがあった。何をどう組み合わせるのか知らないが、特攻隊の神風のことだ。日本ではもう若い人の間では死語に近く、その意味するところは殆ど理解されなくなっているのに、アメリカではカクテルの名前にまでなって大学生が寮のバーで飲んでいる。そのうち日本でもはやって、「カミカゼ」というのは「マティーニ」に似たカクテルとだけ記憶されるようになるかもしれない。丁度「ブラディ・メリー」が女の子を酔わせるためのカクテルの名とだけ知られていて、昔キリスト教の坊さんを沢山死刑にしたイギリスの女王様のあだ名だということが忘れられているように。
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チェイサーと水割り

2012-11-14 01:10:31 | ぼやき
 1965~6年、ロンドン大学の寮に住んだ。最初驚いたのは地下階にバーがあり、寮生がバーテンをしていることだった。私もやらせてくれと言ったが、バーテンのライセンスを持っていないので駄目だった。
 ウイスキーを頼み、水もくれといったらびっくりされた。「何のためか」という。「ウイスキーと一緒に飲む」というと「何故そんなもったいないことをするか」ときた。「ではchaserには何を飲むんだ」「もし飲むならビールだ」ときた。うへ、余計酔っ払いそう、とびっくりした(昔はあまり酒を飲まなかったから。)「では水割りはどうだ」と聞くと「あんなもったいない飲み方をするのはアメリカ人だけだ」と馬鹿にしていた。後で念のために辞書をひいたら、Chaserの説明に「強い酒の後で飲む弱い酒」とあった。私は、チェイサーと言えば水だと思っていた。お恥ずかしい話。
 アイルランドで有名な映画に「ライアンの娘」というのがある。アイルランド西海岸の寒村の話で、始めの方に、若いイギリス人将校がパブでウイスキーを注文する場面がある。店番のアイルランド娘が「水は?」と聞き、水割りを作って差し出す。それを見たら「うへッ」となって、あとはどのシーンも嘘っぽく見えてしまった。1916年にアイルランドの寒村で水割りを出すわけがない。こんな間違いをするのは・・・と思ってみたら、監督はアメリカ人だった。それだけで、あの映画はだめ、と決めた。
 昔、「ブランディー、水で割ったらアメリカン」というTVコマーシャルがあった。そうだそうだ、と喜んでいたら、やがて「お煎餅割って日本だなァ」と浴衣を着たおじさんがしみじみ言うコマーシャルが流れるようになった。何の宣伝だかわからないが、今までで一番心に残るコマーシャルだった。
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