某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

サルヴァドル・ダリの髭、健在。

2017-07-22 10:04:20 | ちょっと気になる話
 30年近く前(1989年)に亡くなったスペインの鬼才サルヴァドリ・ダリの髭が遺体にまだ立派についていたと、昨日のアイリッシュ・タイムズが伝えている。彼の故郷カタロニアに彼自身が作った記念館に遺体は安置されていて、ミイラ化し、木のように硬くなっていた。骨片を採取するのにナイフではだめで電気ノコギリを使った。有名な髭は健在で、生前同様時計の針のごとく10時10分を指していたという。
 なぜ今ころ遺体に傷をつけるか。例によって血縁確認、遺産相続のためらしい。長いこと、さる女性がダリを父親だと申し立てている。父方の祖母から、お前は私の孫ではない、ダリの娘だ、と聞かされていたそうだ。デスマスクから取ったもので鑑定したがネガティヴだったので、遺体から直接取ったのだという。有名人は辛いね。
髭が健在と分かったのは良いが、何十年もたってほじくり返されるのは嫌だな。火葬で散骨するのが一番いい。DNAの探しようもないから。エンゲルスが散骨になり、お墓もないのはそのためか?いや、個人崇拝を否定したからだろう。そんなことはマルクス一人が背負え、ということか。
 ダリの作品に、くにゃくにゃになった時計の絵がある。わからぬながらすごい想像力、すごい絵だとおもっていたが、昨年、吹矢をやっていたら的がくにゃくにゃと、ダリの時計そっくりに見えた。右目が駄目になったためだ。以来ちゃんとした的と、くにゃくにゃ的の二つを見ながら練習している。ダリも私と同じ目の病気になって、くにゃくにゃ時計を見たのかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お医者さんの話ー平気で怖い話をする人

2015-08-28 00:51:52 | ちょっと気になる話
 前立腺癌再発で、造影剤を入れて転移の有無をしらべた。「転移は見つかりませんでしたが、転移していると思います。1センチくらい大きくないと写りませんので」と医者の診断。続けて「76歳の男性の余命は10年と言われています。あなたは今85歳だから、薬で治療して体に負担をかけるより、3カ月ごとに血液検査をして様子を見ることにしましょう」と。要するに、本体がいかれては元も子もないから、何も治療はしない。前立腺がんは進行が遅いからそれで大丈夫、ということらしい。癌で死ぬより前に本体がいかれるのだ。「前立腺がんで死ぬ人はあまりいない」そうだ。私の先輩の死因には前立腺がんとあったが(85歳。)
 親切なお医者さんだと感激した。無駄な医療費をかけさせない。貧乏人の味方。赤ひげ、かな。だが平気な顔をしていたが、言っている事はえらく怖い。私にはあと1年しか残っていないのか。85まで生きた者はそれなりに頑丈なのだろうから、ちっとは長生きするだろうが、それでも、せいぜい3年か。要するにもう後がないから、無駄な治療はしない方がいい、と言われたわけだ。そうなると、これからどうするか。今更急に「良い子」になってもはじまらない。むしろ、何でも好きな事をやれということだろう。美味しいものを食べよう、と言いたいところだが、せっかく空腹をこらえ、猛暑に耐えて4月から7キロも体重を減らしたばかり。他に何があるだろう。困ったな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

軽い一杯 乳癌のもと

2015-08-20 01:53:46 | ちょっと気になる話
 ハーヴァードの公衆健康研究所とボストンの女性病院が30年にわたる共同研究で、女性88,084名男性47,881名を追跡調査した結果、毎日軽く一杯(light to moderate drinking)を続けると、女性は乳癌になる率が高くなる、ということが分かったという。昨日発表されたらしい。この調査の結論的警告は女性の乳癌ばかりではなく、軽い一杯でも癌の危険はあるのだから、身内に癌に犯された人がいたら、完全に禁酒しなさい、軽く一杯といえども侮るな、ということらしい。困った警告だ。酒瓶やパブの入口に煙草の箱と同じ警告を書くようになるかもしれない。「アルコール飲料は癌を発生させます」と。
 沢山飲む人、飲みながら煙草を吸う人が男女とも癌にかかりやすい事は前からわかっていた。しかし、軽く一杯ならむしろ体に良いと思う人が多かった。このlight to moderate drinking とはどのくらいか、良く分からないのだが、女性は 1 standard drink,男性は 2 standard drink とある。ますますわからないが、多分ビールならジョッキ一杯、ワインなら2~3杯というところだろう(食事中だから)。日本酒なら1合か。毎日飲むのでなければ(例えば3日に一度なら)3 合か?
 「酒は百薬の長」と昔から言う。だから少しなら体に良いと思われていた。日本ばかりではない。アイルランドでも「ギネスは体に良い」と宣伝され、献血の後ギネスを一杯飲ませてくれるし、産婦にギネスを飲ませるのも珍しくはない。黒いから造血作用があると思われているのかもしれない。
 フレンチ・パラドクスというのがある。欧米には心臓疾患の人が多いのだが、フランス人だけは心臓疾患が他のヨーロッパ諸国やアメリカより少ない。理由は赤ブドウ酒をフランス人が沢山飲むからだと判明している。あんなにワインを沢山飲んでいるのに心臓病が少ない、何故か、というところから、パラドクスと言われていたらしい。ポりフェノールのお陰だが、今度の調査では酒の種類は問わなかったらしい。フランスの女性には乳癌が多いのかな。一日おきに飲めば大丈夫なのかナ。こうした大量のサンプルを集め追跡する研究は手間がかかるし(コンピュータが助けてくれるだろうが)色々なことを教えてくれるから大事なのだが、どうももう一つはっきりしないところがある。新聞記事ではなく、元の研究を読めばわかるのかもしれないが。
 デートのときに女性が酒を飲みたいと言ったら「乳癌になりたいか」と脅かすと良い。デート代が安く済むだろう。こんな事をすぐ思いつくから、私にはデートの機会がゼロなのかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「蛍の光」再論

2015-04-19 13:06:23 | ちょっと気になる話
 2010年に此処で「蛍の光」の歌詞について書いた。私の小学生の頃は「台湾の果ても樺太も」と歌ったように記憶している、というものだった。それっきり忘れていたのだが、今朝テレビ「題名のない音楽会」で「蛍の光」を取り上げていたので思い出した。テレビ・ドラマ「まつさん」で歌われて今評判になっているそうだ。あの歌詞は日本の「領土」が大きくなる度に広がっていった。勿論私が調べのではない。インターネットで分かったことだ。

 明治初期に文部省案としておされたのは

*「千島の奥も沖縄も八洲の外の守りなり」 というものだったという。

それが1875年(明治8年)の千島樺太交換条約・琉球処分による領土確定を受けて

*「千島の奥も沖縄も八洲の内の守りなり」 外が内になった。

これが1895年(明治28年)の日清戦争による台湾割譲をうけて

*「千島の奥も台湾も八洲の内の守りなり」 となった。

さらに日露戦争後 1905年(明治38年)には

*「台湾の果ても樺太も八洲の内の守りなり」 とひろがったというい。

今この部分は歌わないそうだ。それにしても小学生の頃というのは記憶力が抜群に良いのだな。いつから忘れっぽくなったのだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひるんだか「朝日」!

2014-10-14 13:33:59 | ちょっと気になる話
 朝日新聞朝刊毎月曜日の「歌壇 俳壇」を楽しみにしていた。次第に社会批判的なのが増えて、今年の6月には「反戦を詠む投稿歌増えにけり それだけ危機の迫れる証ぞ」という投稿歌まで選ばれていた。これも世論の動向を知る貴重なページだと思っていた。
 ところが、慰安婦問題で朝日が謝り、以来凄まじいバッシングが続いたら、ガクッとこうした批判的な短歌・俳句がへってきた。終に昨日(10月13日)の欄にはこうした傾向のものが一首も一句も見当たらなくなった。
 撰者は「良い作品がなかったからだ」としか言わないだろう。たまたま本当にそうだったのかもしれない。しかし、あの事件以来、ガタガタと「社会派」的なものがへってきている。ちょっとおかしくないか?急に皆が下手になったわけではあるまい。急に皆がオタクになり、ちじこまった私小説派に転向したわけでもあるまい。金子兜太さん、佐佐木さん、馬場さん、その他撰者の皆さん、しっかりして下さいよ。良いものはいい、駄作は駄作、と自由に素直に選んでくださいよ。
 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする