某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

老女の水泳と靴屋の閉店-ダブリンの暇ネタ

2017-09-09 13:10:57 | いずこも同じ。
 75歳の老婦人が今年もダブリンのど真ん中を流れるリフィー川での長距離水泳に挑む。彼女は嘗て東京オリンピックへの出場権を得たのだが、旅費が工面できず参加を断念した。以来50数年、週五日毎回一時間以上泳いで今日に至っており、たくさんの年齢別世界記録を出し、金メダルに輝いている。
 毎年恒例のリフィー川水泳は今週末の土曜。数百人が一斉に川を下ってくる。皆クロールだから、川下で見ているとまるで亀の子がバシャバシャ泳いでくるように見える。昔は「リフィー川にはうんこがプカプカ」などとうたわれたほど汚かったから病気になりそう、と心配したが、今はどうだろう。隅田川程度にはなったのかな。臭くはなくなったが。しかし寒い。みな唇を紫にして震えながら上がってくる。
 この川の岸辺に名物靴屋がある。1868年創業だから明治元年以来の名店。残念ながら今日閉店するという。大きいサイズの靴の専門店として知られている(いつごろからそうなったのかは知らないが。)店主がユーモラスで「ここでは首が痛くなります、背の高い人を見上げてお相手しますので」という。
残念だが、ここでも大資本の系列店が幅を利かせて、こうした個人商店は皆立ち行かなくなっている。いずこも同じ秋の夕暮れ、か。今朝のアイリッシュ・タイムズから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする