某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

アイルランド人の恩返し

2020-06-09 11:55:32 | いい話
先月のアイリッシュタイムス紙に載っていたいい話。アメリカ合衆国に住むアイルランド系の人々がナヴォホ民族(昔はインディアンといった。今はNationというから国民とすべきかもしれない)救援に大きな力を発揮しているという。北海道より少し広い地域が彼らの居留地で人口百万ほど。水も各種物資も車で何日もかかる遠方に仕入れに行かねばならないのだが、新コロナのため仕入れ不能になった。人口密度は薄いが何世代もの人々が同じ家に住んでいるから三密など不可能。感染で大変な苦労をしている。そこに、アイルランド系の人々が、飛行機、ヘリ、給水車などを大動員して救援活動をしているという。なぜアイリッシュが?答えは1847年。当時アイルランドはジャガイモの大凶作で大飢餓が起こっていた。アメリカ合衆国の先住民の人々が義援金を集めて送った。当時アメリカでは「インディアン」迫害がすすんでいて自分たちも大変だったのに、なんと優しい有難いことか、とアイリッシュは感激し忘れないでいた。
 なぜ今救援活動を、という問いかけに「1847年!」という答えが返ってくるという。「アイルランド人は象の鼻のような長い記憶を持っている、と言われる。イギリスとの厳しい歴史などに拘泥しないで行こう、という自戒も込めた言葉だが、感謝の思いは忘れられていない。各国各地にこのような話があるのだろうと思う。感染者・死者の数ばかりでなく、こうした心あったまる話も聞きたい。人間を見直す手掛かりになるだろう。
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