某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

やっと組閣か、アイルランド

2016-05-04 17:43:16 | 信じられない本当の話
 2月にアイルランドで総選挙があった。以来70日近い。いまだに次期首相が指名されていない。ここにきてようやく第一党(FG 50議席)と第二党(FF 44議席)の話合いがまとまり、第一党 FGの党首が二度目の指名を受け、引き続き政権を担当することになった。何しろ総議席158、過半数79(議長を除くから)だから、与野党がっぷり組んだ格好では何も決められない。SF(シンフェィン)23は多分全部の議案に反対するだろうし、無所属が23もいて、これはどう動くかバラバラ。FFとの話し合いが上手く行かなければ、何一つ出来ないのが、これから出来るFG少数内閣だ。何も出来ないで最低限の予算だけ通してそのうちまた総選挙だろう。
 話合いの中で最大のテーマが、水道料金徴収問題。前にも書いたが、水道料金は家屋税の中に入っていて、日本の場合のような使用量に応じた料金制度にはなっていなかった。昨年から水道料金を使用量に応じて徴収するようになったが、大変な反対運動、デモがおこっていた。野党(FF)やSFなどは政府の水道料金徴収に反対していた。(前にも書いたが、「水なんてものは、外に鍋を出しておけば溜まるんだから、そんなものに金を払うなんでとんでもない」とタクシーの運転手が言っていた。)話合いの途中で、FGも水道料金徴収を諦め既に納入した人々には返金する、と決まったように報道されたりした。しかし、それでは払わなかった人が得するし、料金徴収反対の野党に全面降伏する格好になる、といわれ、結局9カ月徴収停止、必要になればもっと先に延ばして、この問題をじっくり検討することになった。それでは、しかし、真面目に払った人々が損をする。それで、払っていない人はあくまで追求して厳重に取り立てる、と言う事も同時に言われている。一日たつと話が変わる。それだけ厳しい折衝をつづけていたということだろう。公営住宅も沢山たてるらしい。そういえば、アイルランドはまた、早くもEUでトップの成長率を示している。小さい国で小回りが利くから、ちょっと好転するとすぐ経済が伸びる。良いけれど、落ちる時も早いし深刻だから困っちゃう。
 

コメント (1)
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