某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

語るに落ちた。感染者数の「増加」とは限らない、と。

2020-06-14 23:20:15 | 危険
 2020年6月13日の東京都の感染者数が47人と倍増したことについて、小池都知事は記者会見で「非常に積極的に検査を行った結果としての数字でありまして、かつての数字とは違います」と述べた(TBS News)。日本テレビのニュースでは、この発言はカットされていた。まずい発言だからだろう。安倍首相も「集中的検査をした結果だ」と対策がうまくいっていることの証拠のような発言。
 語るに落ちた、とはこのこと。今までの数字はあまり検査してない状態でのもの、と言う事になる。検査が少なければ、感染者数も死亡者数も少ないに決まっている。「専門家会議」の公式の会見でも、日本のPCR検査は世界で最も少ない、と言っていた。だから、実際の感染者数は発表数の十倍だとか、もっと多いとか言われ、外国からも日本の発表数は信用できない、少なすぎると言われてきた。検査してもらえない、という不満が多く聞かれている。それが今度は「数が多いのは積極的に検査したからで、感染者が増えたとは限らない」と、知事や首相が言い出した。今までの数字は検査をあまりしていない状態でのものだ、と2人が認めてしまったことになる。具合が悪すぎるから日本テレビは小池発言を半分カットしたのだろう。
 もっとも、発表の数字が新型コロナの実際の感染者数、死亡者数だとはこれまで政府も各自治体も一度も言ったことはない。実数だと思うのは勝手だが、俺はそんなこと言った覚えはない、と開き直るだろう。『統計を使って嘘をつく方法』という本を昔イギリス人が書いている。日本の政治家も読んでいるのかな。
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2 コメント

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祝ブログ再開 (伊藤 豊)
2020-06-16 21:36:10
暫くブログを拝見しておりませんでした。実に2009年9月開始から拝見させていただいております。心なごむコメント、辛口のコメント、大学時代のゼミのようなブログをいつも楽しみにしております。
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Unknown (久保幸生)
2020-06-18 19:25:02
別の視点ですが、コロナについて感じている事です。

TVニュースのインタビューで、自粛自宅待機中の勉強の遅れで人から遅れるのが不安〜と小学生が答えている映像が印象的でした。教育委員会によると、自粛期間中の授業単位不足は(子供達の為に)夏休みを削って補講を行うそうです。さて、コロナ対策のトップは安倍首相お気に入りの経産省、厚生省出身者では有りません。日本では自粛で自発的に休暇をとったので、先ずは有給休暇をコロナに当てる事になったと聞いています。夏の猛暑の中、マスクをしての満員電車対策、熱中症対策が目下検討中です。自粛意識が続いて経済がパッとしないので、いつの間にかコロナの規制を緩めてインバウンド旅行者のお金に期待する風潮になってきてます。

今回、ヨーロッパでは殆どの国が国策で外出禁止でした、有給休暇は国民の権利で全部残っていると想像します、年間25〜30日つまり5週間〜6週間。今年も夏はまとめて2〜4週間取るはずです。昔の事ですが、イタリアで夏の期間中に英国に語学研修に行くと言ったら、同僚からお前は馬鹿かと〜バカンスは家族で一緒にビーチで寝転んで何もしない、ボーッと過ごすもんだ、青い空と白いビーチが有るのがバカンスだと言われたのを覚えています。イタリアの小学生の瞳がキラキラしてたのが印象的でした。日本の小学生の瞳がキラキラ輝く為には経済を犠牲にしなければならないのでしょうか。
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