某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

おせっかいな話―スコットランド独立に反対する北アイルランドの親英派

2014-09-09 02:04:24 | でしゃばり連中
 スコットランド独立の可否を問う住民投票が9月18日に行われる。先頃までは独立反対が多いようだったが、このところ独立派が盛り返して、サンデイ・タイムズの世論調査では51%を越えた。これに驚いたか、北アイルランドの親英派、オレンジ・オーダーが大挙してスコットランドにわたり、独立反対のデモをするという(9月8日アイリッシュ・タイムズ。)
 この記事には早速沢山のコメントが寄せられている。大体が、北のあんたがたには関係ないだろう、とか、スコットランドにブリテンから分離独立されると自分たちも危なくなるから心配しているんだろう(つまりスコットランドの為ではなく自分たちがイギリス人でいたいためのお節介でしかない)というもの。誰が見てもそう見える。嫌な連中だ。
 ブリテン政府も、もし独立するならポンド(通貨)は使わせないなどと色々嫌がらせをしたり、各種経済援助をするから、などと懐柔しようとしたりしている。北海油田はスコットランドの領海にあるのか、イングランドの資源なのか。イングランドとスコットランドの境界の海岸線から直角に線を引くと大変微妙な位置に油田がある。北海油田の基地は今はスコットランドの海岸の町にあるが、独立したら大変な争点になるだろう。油田以外にスコットランドに何がある?スコッチとネス湖だけでは間に合わないだろう。経済的に自立出来るか、など住民も色々迷っている。しかし、もともと別々の国で1707年に連合したばかりなのだから、分離独立した方が良いのではないか、と私などは思っている。対等合併と言いながらスコットランドはいつも割食ってきたのだから。
 昔グラズゴーで深夜ぶらぶら歩いていたら、グラズゴー大学の酔っ払い学生たち10名位が、アイルランド国歌―兵士の歌ーを大声で歌いながら歩いているのに出っ食わした。「それはどこの国の国歌か知っているか」と聞いたら「アイルランドだ。俺たちはスコットランドを独立させるんだ」と銃をうつまねをしたりして元気だった。あの連中はもうかなりな歳だろう。まだ独立派でいるだろうか。案外現実派になって、スコットランドだけでは食ってゆけない、などと演説しているかも。
 スミスもヒュームもJ.ワットもスコットランド出身だが、もし今生きていたら皆独立反対だろう、と思う。プライドだけでは飯は食えない、というだろう。
 もし独立したらユニオン・ジャックは変わる。あれは連合王国の旗だから。あれからブルーの地色と白の斜め十字架(スコットランドの旗)を抜かねばならない。白地に赤で米と書いたような縦横と斜めの十字架だけになる。落ち着かない変な旗だな。
 
コメント
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