某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

チェ・ゲヴァラ没後50周年記念切手

2017-10-16 17:32:50 | ちょっと面白い話


 ひとつでいいのに二つ入ってしまったらしい。有名なゲヴァラの肖像画。この記念切手は10月9日すなわちゲヴァラの没後50年を記念して、アイルランドの中央郵便局が発行した。即座に完売だったとか。なぜアイルランドで発行されたか。この有名な絵は、実はアイルランドの画家ジム・フィッツパトリックさんが写真をもとにして書いたもの。ヨーロッパ、アメリカ、日本まで怒れる若者の集会では、どこでもこの絵が掲げられていた。北アイルランドでも。 
 ジムは子供のころゲヴァラにあった。モスクワから南米に飛ぶゲヴァラの飛行機が途中アイルランドの空港により、彼はホテルに一杯飲みに行った(一杯かどうかは書いてない)。ジムは母親がそのホテルで働いているので遊びに来ていて、ゲヴァラおじさんにあった。のちに「俺はゲヴァラと会ってる、握手した」ということになったらしい。
 実は、ゲヴァラの父方の曾祖父がアイルランド人で、したがって、姓はGuevara Lynchというそうだ。Lynchというのはアイルランドの名家の姓。アイルランドの「革命性」が父親の誇りだったという。アイルランドの保守系議員(ほとんどみな保守系だが)が大騒ぎで抗議している。「なぜあんな人殺しの悪人を記念切手にするか」と。いいじゃないか、立派じゃないか。ほかのどこの国がこんな「快挙」をしたか。政治家はどこでもケツの穴が小さいね(アイリッシュ タイムズより。関連記事多数)。
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小便をどこでしますか

2014-10-10 16:11:24 | ちょっと面白い話
 大分前に書いたが、アイルランドではようやく水道使用量に応じて料金を徴収するようになってきた。だが、まだ水道水がタダの所も多い。メーターの設置工事をさせまいとして暴力沙汰が起こったりもしている。水が有料になるというのは、今アイルランドでは大問題なのだ。随分浮世離れしている。私の住む大和市では下水料金が高すぎると問題になっているのに。
 アイリッシュ・タイムズに奇抜な節水・料金節約方策が載っていた。イギリスの新興名門大学イースト・アングリア大学の学生が計算し提案している方法。「朝シャワーを浴びる時そこで小便をせよ、イースト・アングリア大学の学生15,000人が朝の習慣をそのように変えるだけで、一年に、オリンピック規模のプール26杯分の水が節約できる」「UKでこれを実践すれば、それだけで7億2,000万リットルの節約、5億4,600万ユーロ(750億円)以上の節約になる。」と。トイレで一回流すと2ペンス、12リットルの水を使うそうで、其れを基に計算したという。
 これはイギリスの学生の独創ではなく、ブラジルでも云い出された事らしい。残念ながら、日本では朝シャワーを浴びる習慣がそれほど定着していないから、すぐには節水にならないだろうが、朝とは限らないから、特に夏などかなり効果的だろう。「汚い、とんでもない」と叱られるかな。
 
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軍鶏(しゃも)は何故シャモなの?

2014-10-06 15:18:55 | ちょっと面白い話
 テレビで「シャモはタイ(シャム)から入ってきたもので、シャムが変じてシャモとなった」と語っていた。びっくりしてインターネットを検索したら、やはりそう説明していた。またまた、知らぬは「私」ばかりなり、だった。
 鳥肉は筋肉が発達しているほど美味いという。だから、運動ゼロで育つブロイラーより放し飼いの方がはるかに美味く、特に喧嘩専門の軍鶏は筋肉が素晴らしく発達しているから格別にうまいそうだ。残念ながら喧嘩屋だから育てにくい。今はそこを改良したシャモ系の鶏が育てられているという。そのうち美味い鶏肉が食べられるかもしれない。テレビ時代劇で評判の「鬼平犯科帳」には度々軍鶏鍋を食べる場面が出てくる。美味そうだが、たかが水炊きだろう、と思っていた。しかし、作り方は大分違う。軍鶏が日本に入ってきたのは江戸時代で育てにくいから、珍しさと美味しさを売り物にした料理だったのだろうとやっと気がついた。明治の「牛鍋」並みか?
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バブル バス。美女が裸身をくねらせる?

2014-09-11 01:57:31 | ちょっと面白い話
 転倒して左肩鎖骨を折った。2月に右手を手術してようやく両手満足になったのに、まだチット右手が痛いな、不自由だな、などと贅沢な事を言っているうちに、左手が使えなくなってしまった。こうなると右手も痛くなる。両手不満足。全治6週間といわれた。歳だからもっと長くかるだろう。参ったね。手が上がらないから吹矢の練習が出来ない。申し込んである秋の大会は全部キャンセル。せっかく優勝を狙ったのに夢に終わった。まるで錦織選手。誰かが俺の代わりに優勝して喜ぶだろう(出られないからなんでも言える。)
 風呂で上手く洗えないのが困る。特に背中が洗えない。ぼやいていたら、娘が「バブル・バスにすればいい」と教えてくれた。そのうち買ってきてくれるだろう。
 バブル・バスと聞いて思いだした話がある。随分前に読んだ団伊玖磨の『パイプのけむり』にあった話。続巻が山ほど出ているが、5冊目『またまたパイプのけむり』に「泡風呂」として載っていた。
 或る時、団伊玖磨がバブル・バス用の洗剤(?)を入手する。日本ではまだ珍しかったのだろう。風呂に入れたが、アメリカ映画にあるような具合に行かない。全然泡にならない。仕方なく、お湯に体を沈めたら、体を動かしたため少し泡がたった。「これだ!」と気がついた。以来、毎回風呂でオットセイ並みに体をくねらせては泡をたてて楽しんでいた。その頃、新珠美千代に会う機会があり、大威張りで「近頃バブル・バスをたのしんでいます」といったら、新珠さんが「あら、私も大好きです」と言ったそうだ。それを聞いて団はひそかに喜んだ「この美人が、風呂のなかで白い体をくねらせくねらせ泡をたてているのだ」と。凄くエロティックな妄想。団は楽しかったろう。 
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8月の思い出

2014-08-02 01:47:33 | ちょっと面白い話
 8月になるとどなたも何か特別な思いをされると思う。私にも沢山ある。今日はそのうちの近親者についての話を書こう。
 一人は家内の父。若く(57?)して亡くなったが独立独歩の男。八王子の商店主。隣組の集まりでもすぐ「この戦争は負けだ、早く家財を疎開しておかないと丸焼けになるぞ」などと言うので、近隣の人々の愛国心を逆なでし、警察に通報されて度々留置所に入れられた。敗戦直前の8月1日に八王子は大空襲。親父は例によって留置所に入れられていたが、解放された。さすがに、留置所で焼き殺すわけにはゆかなかったのだろう。避難民でごったがえす多摩川の橋上で家族6人とばったり出会い、思わず「馬鹿野郎!」と怒鳴ったと言う。家内は長女で小6だったが、2歳の妹を背負って火の粉を払いはらい夢中で逃げたと言う。間もなく敗戦。近所の人々が手のひらを返したようにお世辞を言って来るのが家内は何より嫌だったと言う。
 もう一人は母方の叔父。会津の破天荒な農民。闇物資販売ということで、これも度々留置所に入れられた。とうとう拘留中に赤紙がきて留置所から出征。入営式?の時「自動車の運転を出来る奴はいないか」と言うので、即座に「はい!」と手を挙げた(実は出来ない。オート三輪を使っていたから運転出来ると思ったそうだ。全然違うのに)。営庭で一晩必死に練習して、翌日から運転手。毎日部隊長を乗せて走っていた。機銃掃射をあびて、逃げ回った部隊長が溝に落ちて泥んこになった。「隊長閣下も度胸がねえな」と笑ったと言うから気のあう二人だったのだろう。訓練なしで楽だったという。やがて敗戦。トラックに食料、毛布、ガソリンなどを山と積んで、隊長と二人一目散に逃げ帰った。「ちょっと泥棒、ちょっと非国民」と笑っていた。
 何でも器用にこなす大好きな叔父だったが、昔この話を聞いた時は(中学生だった)叔父が悪人に見えた。でも、ちょっと悪で魅力たっぷりな男、と今では思っている。
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