某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

ビルマの「人食い人種?」

2013-02-21 19:50:29 | ぼやき
 先日の「ミャンマーのケシ畑を薬草畑にかえる」という佐竹先生のお話は面白かった。面白い、ではなく「凄く感銘を受けた」というべきだろう(変な人のお陰で、「感激」といえなくなっている。)ミャンマーはケシ(アヘン)の世界屈指の供給地。日本は国連からの要請で、このミャンマーのケシ撲滅を担当しているという。私は知らなかった。
 佐竹さんは1968年(昭和43年)にビルマの隣国タイを訪れ、その北部標高2,000メートルの山岳地帯を視察した。そこではケシ栽培が盛んで、住民の多くはアヘン中毒者であったという。それが、20年後再度訪れた時は、花が作られ、切り花が売られ、観光客が花園を見に訪れる明るく健康な村に変わっていた。国王のケシ撲滅計画の成果だった。それを見て佐竹さんは「ミャンマーでもケシ栽培をなくすことが出来る」と確信したという。
 日本がこの撲滅を成功させるには、ケシで生計を立てている山岳地帯の少数民族が薬用植物で暮らせるようにするのがよいと佐竹さんは考え、日本国内の薬用植物需要動向に照らして、30品目を選び、具体的な提案を作成した。これが、国連麻薬統制委員会で予想外の好反響を呼び、佐竹さんは2001年から10年間、ミャンマーのケシ栽培地帯を薬用植物栽培地帯に転換する活動を続けてきた。2001年に最初にミャンマーを訪れた時は、厚生労働省からの資金援助は無かったという。自腹で(=退職金を使って)決行した。日本(お役所?)はケチだね。
 こうして、僅か十年の間に、嘗てのケシ畑に、其の地味、気候条件等にあった薬用植物30種(日本国内で使用されている主な生薬)が広い地域で実験的に栽培され、そのうち27種が良い生育状態にあるという(ウイキョウ・ニンジン・ベニバナ・ナツメなど。)また、野生のこんにゃくが発見され栽培されて、日本にも輸入されているという(プロジェクトに参加して現地で仕事をしていたお茶の水女子大の学生が発見?し、うまく処理できるようになったら、日本のお役人が感激して輸入を許可した、関税ゼロで(役人は女に甘いか?)
 勿論大変なご苦労の連続だった。ぬかって車の走れない道路。橋が流されて渡れない川。掘立小屋並みのホテル。体調不良の方々も沢山出たことだろう。そうした大変なご苦労が今やっと実り始めている。頭が下がる。
 ビルマ(ミャンマー)といっても、私は『ビルマの竪琴』位しか知らない。あとは、日本陸軍の無能・無謀・腐った官僚制の見本と言える「インパール作戦」。竹山道夫の『ビルマの竪琴』を殆どの人は映画でだけ知っている。だが、実はおかしな話だ。著者がビルマを知らないのだからあたりまえだが。何よりヘンなのは、水島上等兵が山岳地帯に住む少数民族(人食い人種)につかまり、檻に入れられて、太らされれるというくだり。竹山はドイツ文学者だから、多分、童話「ヘンゼルとグレーテル」のまねをして書いたのだろう。流石に映画には出てこないが、いつも気になっているので、佐竹さんに質問した。「竹山道夫はビルマの山岳地帯に人食い人種がいて日本の兵隊がそれにつかまったと書いていますが、本当に人食い人種がいるのですか」と。馬鹿な質問で佐竹さんはびっくりしたろうが、まじめに答えてくれた。「山岳地帯の少数民族カチン族は勇猛果敢で日本軍もやられているので、それを書いたのでしょう。彼等はケシを栽培し、その金で武器を買って戦っています。今は彼らが薬用植物を栽培しています。」馬鹿な質問でも返事が良いと役に立つ。
 インパール作戦は、援蒋ルートといわれる米英両国の中国支援物資輸送ルート(ビルマから山を越えて中国に運びこんだ)を断ち、インドも占領する予定だったらしい。司令官牟田口は後方で安楽な生活をしながら、「牛に荷物を運ばせ、食糧がなくなったら牛をくえ」という馬鹿な作戦?を命令し、抗議した司令官3人を皆首にし軍法会議にかけた。そのくせ敗北後何も責任をとらなかった。兵隊はアメーバー赤痢にやられ、ズボンの後ろを切り開いて、垂れ流しのまま歩いて逃げた。しゃがんで用を足したら置いて行かれて敵の餌食になるから。『ビルマの竪琴』もその一部を扱っているわけだが、映画での兵隊さんが皆栄養が良くて嫌になった。一週間ぐらい断食したら良いのに、役者根性がないな、と思った。一週間では駄目かな。
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ちょっと変な日本語 

2013-02-13 18:33:21 | ぼやき
 「子づれ狼」というテレビ・ドラマがあった。テーマ曲で「ちゃんの仕事はシカクとや」と歌っていた。それがどうしても「四角」に聴こえて違和感があった。刺客と四角。発音は違うはずだが、曲になると上手くゆかないらしい。にたようなものに「赤とんぼ」がある。歌ではアが高い?(強い?)いが、私達は「垢」とんぼ、とカを強く発音している。誰かが作曲者の山田耕作にそのことを言ったそうだ。山田は「俺の故郷では歌のように発音している」と頑張ったとか。垢まみれのとんぼにしたくなかったのだろう。
 テレビを聴いていると毎回のように変なのがある。コマ―シャルで「主に赤ワインが多いですね」と言っていた。それなら「主に」は余計だろう、と気になった。薬の宣伝で、女性が薬効をほめちぎって「もうなにものでもないです」と言っていたことがある。言いたいことが分かるからそれでいいのだ、とばかり、かなり長い間これは使われていた。
 NHKで、ちょっと前だが、人気?女性アナウンサーが「裏日本」と毎晩言っていた。その度に電話をかけて、「日本に裏と表があるのか、台本を直せ」と抗議したが、効き目はなかった。ニュースでIRAを「アイルランド共和国軍」と言うので、これもその都度電話して「IRAはアイルランド共和国の軍隊ではありません。共和軍にしなさい」と言った。友人もやっていた。やがて、NHKも朝日新聞も「国」をとって「共和軍」にした。これは例外的な成功。しかし、英和辞典はまだ駄目。三省堂の字引を買った時、読者カードに其れを書いて訂正を申しこんだが駄目。反応なく、いまでも「共和国軍」になっている。
 「流石(りゅうせき)に」と言われて、おや、と思った事がある。すぐ、「さすがに」分かったが、アナウンサーはこっぴどく叱られたろう。時代劇で人斬りの「川上彦斉」を「ひこさい」と連発していて、うんざりしたことがある。コンピュータでも「げんさい」とやらなければ漢字は出てこない。「ひこさい」では受け付けてくれない。
 日本人は漢字も日本語も知らないな、とコンピュータに馬鹿にされる時代になったのだろう。
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ミャンマーのケシ畑を薬草畑に・・・。

2013-02-13 17:12:51 | ぼやき
 ちょっと変わったテーマの講演会

「ミャンマー(ビルマ)のケシ畑を薬草畑にかえる」
講師:佐竹元吉さん(お茶ノ水女子大教授)

佐竹さんは元国立医薬品食品衛生研究所生薬部長。定年後現職。
ミャンマーではケシが栽培され、麻薬として世界中に出荷されています。それを減らし薬草をそこで育ててミャンマーを麻薬供給地から生薬供給地に変えようという壮大な計画をたて、現地に入り活動をつづけているのが佐竹さんです。「ミャンマー・ケシ代替植物プロジェクト」の理事長さん。WHOでも活躍中。15日にWHOの仕事を終えて帰国されますので、講演会では、一番ホットな情報をうかがえるでしょう。
 なお、佐竹先生は、大和市南林間、十条通り医院のお医者さん「ラナ先生」のお父さんです。
 日時 2月17日(日)13時30分~16時。
 場所 大和市勤労福祉会館(小田急江ノ島線 つるま駅下車、徒歩6~7分。) 中会議室 
 資料代 300円
 問合せ先 046-272-8880  ファックス 046-278-2289
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