某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

引籠りが生んだ川柳狂歌

2020-07-07 11:45:33 | 楽しいひと時
疫病が 玄関の前に 立っている。
「静かだね」「安心だね」とさくら言い。
過越しの 祭りに似たり 新コロナ。
花見駄目なら 小桜パーティー 三密駄目なら「うさ」参り。
コロナ禍や 時間ゆるりと 春の宵
赤信号 ホット一息 老いの脚
(この二句は私のではなかった)
ランドセル 黒革嫌と 孫もいい。
現ナマが 今も役立つ 総選挙。
持ち上げて 梯子外すは お手のもの 黒川去りて 河井救えず。
トランプが 正体見せた 大統領 裏の醜い本当の顔。
リンカーン ワシントンまで駄目という  怒り激しきアメリカのデモ。
羨まし まことを伝える 米の報道。
 名句 名歌はできませんね。
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鳥の歌。スコットランドの思い出。

2020-07-04 16:28:30 | 心を打つうた
 コロナのお陰で親子劇場例会の企画が変わり、劇にかえて、ピアノとチェロのコンサートが行われることになった。プログラムに「鳥の歌」も入っていて、あることを思い出した。
 1972年の秋、スコットランド一周のバス旅行をした。相席になったのがニューヨークから来たプレスビテリアン(長老派)の若い聖職者。「プレスビテリアンのミニスタ―」と自己紹介したので最初はびっくりした。プレスビテリアンには大臣もいるのか、ずいぶん若い大臣だな、と。聖職者のことで、牧師と思ってよい、と教えてくれた。一週間毎日夕方一緒に散歩した。ある日静かな屋敷町を歩いていたらどこからかチェロの音が聞こえてきた。聴いたことのある曲。二人で顔を見合わせ、同時に「鳥の歌!」と大声を出した。
 私は、前年10月の世界国際平和デー演奏会でカザルスがアンコールに弾いた鳥の歌を覚えていた。「カタルーニヤの鳥はpeace,peaceと鳴く」という彼の声も。伴奏している8人くらいの女性チェロ奏者が皆涙を流しながら弾いていたのもよく覚えている。国連本部での演奏会で、テレビ中継だった。そのことを言うと、ミニスターも同じ放送を視聴し感激したという。ニューヨークと日本で、同じ放送を視聴してともに感激し、記憶していたのだ。世界は狭い。良いものは良い。音楽は良いな。


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落ちた偶像ーワシントンもジェファーソンもだめ!

2020-06-22 15:16:50 | 時代?
 人種差別反対の声が各国で渦巻いている。しかし、次のような動きがあることを私は最近まで知らなかった。奴隷所有者、人種差別論者などの名を冠した学校の名称変更である。例えばG・ワシントンー奴隷主、ジェファーソン(独立宣言起草者、第三代大統領)ー奴隷主、ウイルスン(第一次大戦時の大統領)人種差別論者・黒人蔑視者。いずれも学校の名称にふさわしくない、と。 
 アメリカ合衆国には歴史上有名な人の名を冠した学校が多い。名門中の名門カリフォルニア大学バークレイ校はアイルランドの生んだ大哲学者神学者バークレイにちなんだものだ。
 カリフォルニアには奴隷所有者、奴隷制推進論者、公然と人種差別をした者の名を冠した学校が数百あり、その内57校がG・ワシントン、43校がT.・ジェファソン、29校がウイルソン。教育委員会にはそれらの名称の変更を求める陳情がたくさん届いているという。私は、以前には、これら三人を立派な業績を上げた偉人としか思っていなかった。いつからか、ジェファーソンが奴隷の女性に子供を産ませていたり、ワシントンが奴隷主であったり、ウイルソンがちょっと困った人だったりとわかってきてだいぶ点数を下げてはいたが、これほど否定されるとは思ってもいなかった。大統領のメッキがはげたのか?これもトランプ効果かもしれない。
 バークレイも一頃奴隷を買い、バーミューダの自分の農園で働かせていた。ワシントンと同じ。さて、彼の名を図書館につけ、優等卒業生・優秀研究者にバークレイ賞を授けていた母校ダブリン大学トリニティ・カレッジはこれからどうするのだろう。アメリカのバークレイ校は名称変更を考えないのだろうか。学生は騒がないのだろうか。どこまで波及してゆくか、しっかり見ておこう。オックスフォード大学のセシル・ローズの銅像は大学の博物館?におさめるらしいし、議会のそばにあるチャーチルの像はフェンスで囲ったそうだが、これもどうなるか。日本の銅像はどうなのだろう。
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語るに落ちた。感染者数の「増加」とは限らない、と。

2020-06-14 23:20:15 | 危険
 2020年6月13日の東京都の感染者数が47人と倍増したことについて、小池都知事は記者会見で「非常に積極的に検査を行った結果としての数字でありまして、かつての数字とは違います」と述べた(TBS News)。日本テレビのニュースでは、この発言はカットされていた。まずい発言だからだろう。安倍首相も「集中的検査をした結果だ」と対策がうまくいっていることの証拠のような発言。
 語るに落ちた、とはこのこと。今までの数字はあまり検査してない状態でのもの、と言う事になる。検査が少なければ、感染者数も死亡者数も少ないに決まっている。「専門家会議」の公式の会見でも、日本のPCR検査は世界で最も少ない、と言っていた。だから、実際の感染者数は発表数の十倍だとか、もっと多いとか言われ、外国からも日本の発表数は信用できない、少なすぎると言われてきた。検査してもらえない、という不満が多く聞かれている。それが今度は「数が多いのは積極的に検査したからで、感染者が増えたとは限らない」と、知事や首相が言い出した。今までの数字は検査をあまりしていない状態でのものだ、と2人が認めてしまったことになる。具合が悪すぎるから日本テレビは小池発言を半分カットしたのだろう。
 もっとも、発表の数字が新型コロナの実際の感染者数、死亡者数だとはこれまで政府も各自治体も一度も言ったことはない。実数だと思うのは勝手だが、俺はそんなこと言った覚えはない、と開き直るだろう。『統計を使って嘘をつく方法』という本を昔イギリス人が書いている。日本の政治家も読んでいるのかな。
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アイルランド人の恩返し

2020-06-09 11:55:32 | いい話
先月のアイリッシュタイムス紙に載っていたいい話。アメリカ合衆国に住むアイルランド系の人々がナヴォホ民族(昔はインディアンといった。今はNationというから国民とすべきかもしれない)救援に大きな力を発揮しているという。北海道より少し広い地域が彼らの居留地で人口百万ほど。水も各種物資も車で何日もかかる遠方に仕入れに行かねばならないのだが、新コロナのため仕入れ不能になった。人口密度は薄いが何世代もの人々が同じ家に住んでいるから三密など不可能。感染で大変な苦労をしている。そこに、アイルランド系の人々が、飛行機、ヘリ、給水車などを大動員して救援活動をしているという。なぜアイリッシュが?答えは1847年。当時アイルランドはジャガイモの大凶作で大飢餓が起こっていた。アメリカ合衆国の先住民の人々が義援金を集めて送った。当時アメリカでは「インディアン」迫害がすすんでいて自分たちも大変だったのに、なんと優しい有難いことか、とアイリッシュは感激し忘れないでいた。
 なぜ今救援活動を、という問いかけに「1847年!」という答えが返ってくるという。「アイルランド人は象の鼻のような長い記憶を持っている、と言われる。イギリスとの厳しい歴史などに拘泥しないで行こう、という自戒も込めた言葉だが、感謝の思いは忘れられていない。各国各地にこのような話があるのだろうと思う。感染者・死者の数ばかりでなく、こうした心あったまる話も聞きたい。人間を見直す手掛かりになるだろう。
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