某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

日本語と英語のおかしな逆表現

2010-05-23 13:37:30 | ぼやき
 前からおかしいな、なぜだろうと思っていることの一つに、同じことを云う順序が日本語と英語で逆になるという現象がある。例えば「需要と供給」と日本語では言うが、英語ではsupply and demandと順序が逆になる。今話題の口蹄疫も日本語では「口とひずめ」だが英語ではfoot and mouthだ。鋸の刃も日本のものは引いて切るようにできているが、向こうの刃は押して切るようにできている。ナイフ類の刃も同じく、引いて切れるのと押して切れるのとの違いがある。日本では「紳士淑女諸君」と言ったが、向こうでは必ず Ladies and Gentlemenだ(これには女の気持をくすぐってものにしようとする彼らの根性が見え透いている)
 まじめなところで、限界効用の説明もそうだ。日本では、「同じものを次々に増やしていった場合最後に付け加えた一単位のもたらす効用」と説明するが、英語の経済学入門書では、「最後の一単位を除いた場合に失われる効用」と説明する。+と―の違いだ。
 探せばまだいくらでもあろう。これらの理由には、発音からくるもの、社会生活などの違いからくるものなど様々あろうが、見つけ次第分類整理したら結構面白い比較文化論ができるかもしれない。自分でやればいいのにな。
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女房の不倫で落選した北アイルランド自治政府首相

2010-05-10 14:46:14 | ぼやき
 英国総選挙珍聞。労働党が下野しそうで報道はそればかりだが、北アイルランドでは珍妙なことが起こった。ユニオニスト(イギリス領に留まっていたい人々)を代表する政党DUPの党首で北アイルランド自治政府首相のピーター・ロビンソンが落選した。今年1月に女房(60歳)の不倫(お相手は39歳年下)をBBC放送がスクープし、お相手の青年まで紹介された。しかも、その子のカフェ開業資金に740万円も貢ぎ、それが脱税。夫人は以前にも数名のお相手がいたとまで暴露され、ご亭主は一時首相を休職。挙句の果てに落選。夫人も議員を辞職。まるで、映画「卒業」のMrs.Robinsonそっくりだと大評判になっている。
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物は申してみよ

2010-05-05 13:17:53 | ぼやき
 私の両親は会津の奥の村の出身なので、小学生の頃はよく会津の話を読んだり聞いたりした。白虎隊とか野口英世とか。
 父の育った家は戦後しばらくまで昔のままの茅葺だった。広くて頑丈な家で、部屋をしきる戸は襖ではなく杉戸だったが、みな薄汚れていて、きれいにしてある部屋の雰囲気にそぐわなかった。なんでもっときれいにしないの、と聞いたことがある。答えが凄かった。「戊申戦争のとき、薩長の芋侍がきれいな家財道具までみな略奪してゆくので、囲炉裏の煤をぬって汚くしたんだ。杉戸は漆塗りできれいだったから。後で洗ったけれどもうおちなかった」と。刀も埋めて、掘りだした時は錆びていたという。名もない農民の家にも百年前の傷跡がまだ残っている、と強く心に刻まれた。
 会津の男は寡黙が美徳で、私が飲んでおしゃべりになると「会津の男がそんなにしゃべるもんでねえ」と叱られる。そのくせ「物は申してみよ」という。「申さねば何事もはじまんね」と。「恐れながら申し上げます」と上司に意見具申をするような雰囲気がある。普段は黙っていて、肝心な時には「申す」。これが会津の男の美学だというのだろう。カッコいい! 
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石川啄木と朝鮮併合

2010-05-04 15:14:36 | ぼやき
 畏友近藤典彦氏が今年の2月以来、精力的に石川啄木の朝鮮併合弾劾の歌を調べていた。綿密詳細な調査結果が先月まとめられた。
 今年は大逆事件百年(1910年―明治43年―5月)で朝鮮併合百年(同年8月)。石川啄木の大逆事件批判は比較的知られているが、朝鮮併合批判はまだほとんど知られていない。しかし、次の歌はどうだ。
 邦人の顔たえがたくいやしげに 目にうつる日なり 家にこもらむ (1910年10月4日作)
 地図の上 朝鮮国に黒々と 墨をぬりつつ秋風を聞く (明治43年9月作)

 近藤さんの仕事のすばらしさを多くの方々に知っていただきたくて、勝手な受け売りをしてしまった。このブログにつけてあるリンクからぜひ入って読んでください。
コメント (3)
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鈴木 保さんの訃報

2010-05-01 00:44:46 | ぼやき
 鈴木保さんが4月27日に大動脈瘤破裂で亡くなられた。84歳。ご冥福を心よりお祈りする。
 26日の横浜地方裁判所での第四次厚木基地爆音訴訟の法廷には、いつもと変わらぬ様子で出席しておられた。私も閉廷後ちょっとご挨拶した。恒例の裁判後の報告会でも元気に挨拶された。話っぷりに少し年を感じさせるかな、話題が同じになりかけているな、などと生意気な感想をもったが、心配するほどのことではあるまいと思っていた。
 翌日朝日の朝刊でご不幸を知った。1970年から厚木基地爆音防止期成同盟委員長を勤めてこられたというから、もう40年。その10年前からかかわっていたのだから、50年になる。厚木基地爆音訴訟の第一次訴訟原告団長でもあった。
 訃報はどれほどの新聞に載ったのだろう。少し意外だったのは、「あかはた」に記事が無かったこと。昔は社会党系と共産党系が仲悪かったかもしれない。しかし、今はもうそんなことはいいじゃないか。鈴木さんの業績を評価して記事にしたらいいじゃないか。共産党も案外尻の穴が小さいな(もし記事を私が見落としていたらごめんなさい。)
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