某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

4歳の坊やに終身刑

2016-02-25 00:43:13 | 信じられない本当の話




 23日のBBC News に信じられない話が載っていた。
 エジプトの軍事裁判所が4歳の子供に終身刑を言い渡した。「この子は事件当日1歳だった」と弁護士は抗弁し、やがて、似たような名前の16歳の少年と間違えた、誤審であったと軍報道官が弁解した。この坊やの犯した罪は、殺人4件、殺人未遂8件、政府資産破壊。裁判官はおかしいと思わなかったのかね。しかし、この坊やがその後どうなったかは不明。
 エジプトでは2013年に軍がモルシ政権をクーデタで転覆して以来、大変な弾圧がムスリム同胞団支持者のデモなどに加えられている。既に1000人以上が死亡し、4万人以上が収監されている。今度の4歳児への終身刑宣告も、他の113名との一括裁判で言い渡された。国連も、公平な裁判を受ける権利が繰り返し蹂躙されていると警告している。エジプトの裁判はこれで世界中の物笑いになったな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紙の新聞は消えるのか?

2016-02-13 12:36:39 | 時代?
 今日のアイリッシュタイムズから。
 London Independent, Independent on Sunday という新聞がある。社主がオライリーさんというアイルランドの実業家だといつか知って、ロンドンではたまに買っていた。これが、紙の新聞としては廃刊になると言う。日刊紙は3月26日までで、日曜紙は3月20日まで。(最終号はマルクスと同じように全面赤インクで刷るのだろうか。)2010年にこの新聞は何と1ポンドで別の事業家に売られていた。以来5年間で6500万ポンドもの赤字だというからやりきれなかったのだろう。これからはデジタルだけを発刊するという。150人いる記者がどうなるか、という心配も書かれていた。デジタルにせよ記事を書いて載せるのだから、記者は必要だろう。紙の場合は、むしろその他の仕事がめちゃくちゃに多い。それらに携わる人々の大半が仕事を失う、つまりは失職する事にならないか?新聞はデジタルが主になってゆくだろう。これから、こうした失業問題が大きくなって行くだろう。
 紙に変わってデジタルになり、文書というものが紙では残らなくなった場合、資料保存の方法はどうなるのだろう。歴史的資料が一瞬にして消え、歴史は辿りようがない、といった事態にはならないのだろうか。それとも、探し方さえ良ければ、どんな物でも必ず残っているのだろうか。どうも、歴史を辿れなくなる(=歴史から学べなくなる)時代が目の前に来ているような気がする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女性の苦難、義勇軍にも性差別

2016-02-09 14:26:52 | 信じられない本当の話
 百年前の復活祭蜂起(アイルランド・ダブリン)には多くの女性が参加した。看護師、補給・伝令兵士、さらに戦闘員、指揮者などとして。一例としてマーガレット・スキンダ―という人がいる。
 
   


 彼女は1916年の復活祭蜂起に加わり、独立戦争さらに内戦にまで参戦した。その間に銃弾を3発も受けて傷にさいなまれ、英軍に捕えられて刑務所に入れられた。しかしめげずに脱走して戦った。アイルランド自由国成立後の1927年に、彼女もIRA戦士として年金を申請した。なんと、支給拒否。
 理由がとんちんかん。年金法には、男性(masculine)に支給されるとあるから女性は対象外と。1916年の共和国宣言には「アイルランドの男性と女性}と呼び掛け、全体に男女両性に対して、丁寧に文字にあらわしながら(Irish men and women )共に自分たちの共和国を作ろうと呼びかけている。それが曲りなりにも国が出来たら、なんと、女はその功績も無視すると言う。「お前もか!」とこの記事を読んでがっかりした。時代、と言ってしまえばそれまででかもしれないが、ひどいものだ。
 彼女が年金を支給されるようになったのは、1934年。法律が改正されてからだった。まだ存命だったから良かった。負傷した多くの女性は貧困のうちに落命している。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一日4 bottles の赤ワインで107歳の長寿

2016-02-07 02:06:30 | 信じられない本当の話
 2月6日のIrish Independent紙に驚異的な酒のみ男の話が載っていた。スペイン北西部でワイン醸造業を営むDocampoさん。毎日昼飯に赤ワインを二本のみ、夕食にもまた赤ワインを二本、水は一切飲まなかった。それでいて107歳まで元気で長生き。先週亡くなった。年間6万リットル醸造し、そのうち3千リットルを自分で飲んでいたという。この記事には読者のコメントがいくつもついている。皆まっとうで、「一日4本のんで早死した人はニューズにならない」とか、アイルランドでは塩分の多い豚肉加工品などを食しているから長くは生きられない、心臓疾患と癌が多いとか。地中海方面の人々は心臓疾患や癌が少ない。魚も食し、塩分摂取も少ないから健康なのだとか。
 フレンチ・パラドクスというのがある。フランス人はワインを他国の人よりけた違いに沢山飲むのに、心臓患者が少ない。理由は赤ワインにあるポリフェノールだというもの。ワインを飲むのが、薬食いと同じ効果を持っているわけだ。白ワインでは駄目。ポリフェノールがないから。どういうわけか、日本でもアイルランドでも、女性は白ワインを良く飲む。これ以上女性の寿命が伸びないように、神様がこっそり操作しているのかもしれない。
 日本でも画家の横山大観は毎食日本酒を一升飲んでいて長生きだったから、酒に適した特別な体質にめぐまれた人がいるのだろう。私はたいした酒のみではないが、中学以来の親友(福島県浪江大聖寺の住職だった)に戒名をつけて貰ってある。「酒精院鯨飲馬食居士」。鯨飲でも馬食でもないご住職が、煙草だけは止められずに肺がんで亡くなった。大聖寺は東日本大震災と原子力発電所爆発で住めなくなった。最初から原発反対運動を地元の若い人々と(彼も若かったが)行っていたご住職が、原発事故の一年前に亡くなったのはせめてもの救いかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

19年ぶりの金メダル回復。オサリバン選手の名誉

2016-02-05 15:35:50 | 信じられない本当の話
 アイルランドの長距離陸上選手といえば、ソニア・オサリバンだ。1990年にヨーロッパ選手権で11位になって以来、常に金メダル候補だった。それが、1993年ストゥッツガルト大会では、3000㍍で最後に中国人選手3名に抜かれて4位。1500㍍でも最後に中国人選手に抜かれて2位だった。
 ところが、この中国人選手たち(9名)が、試合前に強制的にドーピングの薬剤を飲まされ、拒否すると注射されたと連名で告発文をジャーナリストに送っていた。19 年間この手紙は公開されず、このほど明らかにされた。世界陸連の規定では、選手が認めた場合それは有効となる。つまり順位は取り消され、メダルは剥奪される。オサリバンの場合は、この二つの試合について、金メダルに輝くことになる。
 19年後に明らかにされた真実。オサリバンがまだ元気でいて良かった。それにしても一時中国人選手の成績は凄かったな。そして、ドーピング疑惑は最初からあった。火の無いところに煙は立たないということか。今年のブラジルでも同じような事(もっと巧妙な)があるのだろうな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする