某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

18歳と81歳の違い

2016-04-28 23:18:40 | ぼやき
 吹矢の友人が練習後の反省会で次のようなものをくれた。ちなみに、私の所属する世田谷の吹矢支部では練習が終わると必ず反省会をする。「反省なき所進歩なし」と。吹矢についての反省は一度もした事がないが。
 もらった印刷物のタイトルは「18歳と81歳の違い。」どう違うか。「心がもろいのが18歳、骨がもろいのが81歳。」「恋に溺れるのが18歳、風呂で溺れるのが81歳」「まだ何も知らないのが18歳、もう何も覚えていないのが81歳」「東京オリンピックに出たいと思うのが18歳、東京オリンピックまで生きたいと思うのが81歳」「道路を暴走するのが18歳、逆走するのが81歳」
 ちょっと実感と違うのもある。「受験戦争と戦っているのが18歳、アメリカと戦ったのが81歳」81歳では負けた時まだ小学生だから、戦ったとは言えないだろう。気分は「戦う小国民」だったろうが。81歳くらいならまだ十分恋もするだろう。施設には、恋に溺れて騒ぎになる元気な人もいるそうだ。その点家族と暮らすご老人のほうが枯れて恋など無縁かもしれない。本当の気持はわからないが。アメリカなどでは80代の新婚などというのがニューズになる。ニューズになるくらいだから珍しいのだろう。70 代の新婚は多分珍しくないのだろう。
「自分探しの旅をしているのが18歳、出かけたままわからなくなって皆が探すのが81歳」「偏差値が気になるのが18歳、血糖値が気になるのが81歳」もう気にしなくともいいのにね。先日私はお医者さんに「気になさるかもしれませんが、75歳の方の平均余命は10 年です」と言われた。私は85歳。もう残っていない、といことか、と。今更数値を気にしても仕方がない。薬もあまりくれないし、手術だの何らかの手当てだのもしない。「手術」をして本体が駄目になっては元も子もないから、と。おかげで医療費が安くなった。その分「薬」酒を飲む。良く効く。養命酒を飲んで酒好きになったとか、アル中とか言う話がある。多分針小棒大なのだろうが。何も養命酒でなくとも十分薬になる。
 18と81だから面白い。これが19と91だったら老人側がちょっとへたる。17と71では若い方がちょっと未熟すぎ、老人側はまだ力があり過ぎる。面白い事をする人がいるものだ。


コメント (3)
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花と老女ー嫌われた名句

2016-04-21 21:50:06 | 花と老女
 今月の初め、恒例の花見に行った。年金者組合大和支部の花見。引地川という市内に水源地のある川の両岸に桜が千本並んでいる。千本櫻。どこにでもありそうな名前。写真を撮れば良かったのだが、全然思いつかなかった(今気がついた。)30人近く集まってにぎやかだった。昨年はこの花見に行くつもりが、朝起きたら息が出来ず、医者に行って即入院だった。一年たって、今年は大丈夫。宴たけなわの頃、俳句、川柳、短歌その他何でもいいから作れと言う。年金者だから高齢の女性が多い。早速作った。
 
 美しき 老女がうたう 花のうた
 昼の酒 きれいに見える 老女たち
 ふるさとの 櫻なつかし 昼の宴

 もっと作ったのだが忘れた。この三句は支部の機関紙に載った。此処までは良かった。昨日が会の総会で、その機関紙を会員が読んだから大変。「老女、老女って何よ!」「今日はお昼を一緒に食べませんからね」と総すかん。名句のお陰で嫌われた。仕方がないから「美しき 姫らがうたう 花のうた」と修正したら、「それならよろしい」とご機嫌が直った。調子に乗って「いにしえの 姫らが集う 花の宴」とやったら、「いにしえ」がいかん、とまた雲行きが怪しくなった。編集者は女性なのに何故載せたのだろう。やはり名句だと思ったのだろう。あるいは、老女という表現がプラスイメージで捉えられたのか。「らりるれろ」と言うのは、五十音の中で最も響きの良い音が並んでいると私は思うから、老女と言うのも響きのよい良い言葉だと思っている。ちょっとおちょくってはいるが、良い音を並べたと自負しているのだが。
 「老女はいかん」と言うから「では何だ」と言うと「熟女だ」という。変な言葉。まだ熟してもいない。むりやりセクハラ問題に結びつけて、40代(あるいは30 代)以上の女性を一律に熟女と呼ばせる。どうも無理な表現歪曲だ。句にもなじまない。日本語にはもっと豊かな表現力があるのだ。女性をおちょくりながらもっともらしい講釈をする。駄目だね。
 
 また出来た。「かなしきは 老女の歌う 恋のうた」ちょっと露骨だね。「美しく 老女の歌う 花のうた」テニオハが一つ違うと別の歌。「銀恋を 歌うふたりで 160」これはもう狂歌だね。

 
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川内原発をとめて!

2016-04-19 00:35:09 | 危険




 鹿児島の方から切実な訴えがメールできた。「川内原発を止めてください!」と。熊本を襲った激震の主、活断層が何と川内原発の近くまで続いていると言う。今度原発に厳しい事故が起こっても政府側はなお想定外ととぼけるつもりだろうか。余震と言うと弱い地震のようだが、今回は前震、本震、余震と三震あるように書かれ、余震でも激震だ。断層の別の個所でも何かが起こる危険は多かろう。今度は「想定外」などと空っとぼけてはいられまい。それとも、激震で国会議事堂や首相官邸がつぶれない限り、Aさんたちは、問題ない、とうそぶくつもりだろうか。それとも、消費税増税を延期する良い口実が出来たと内心ほくそ笑んでいるだろうか。日本沈没は本当になるかもしれない。そういいながら、「でも、私は大丈夫」と頭のどこかで思っている。
 スミスの叙述を思い出した。イギリスの慈善心にあふれた立派な紳士が、遠い中国が陥没し1億もの全住民が死ぬという大惨事のニューズを聞いたら、人類の文化に対する中国のこれまでの偉大な貢献に思いをいたし、しばし暗澹たる思いにふけるであろう。しかし、彼はいつもと同じく夕食を摂り安らかに眠るだろう。しかし、もし明日自分の小指がもぎ取られると予知出来たら、其の激痛やそのような不幸に遭う自分の不幸に思いをいたして、一晩中眠れないであろう。人間とはそうしたものだ、と。うろ覚えで確かめもせず書いているからちょっと違うかもしれない。
 萬万が一川内原発事故となったら、風に乗って東海地方くらいまで汚染されよう。関東も無事では済むまい。「狭い日本どこを向いても放射能。」福島を忘れ始めた日本人に怖ろしい鞭が振り下ろされるのかもしれない。
 
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また失われたカラヴァッジオ発見か?

2016-04-13 18:27:08 | 名画発見?



 アイリッシュ・インデペンデント紙から。南フランス、トゥルーズの屋敷の屋根裏から、またカラヴァッジオの手になると思われる絵が発見されたという。ジュディスがホロファンを斬首している絵。昔から度々描かれているテーマらしい。カラヴァッジオの1604年前後の作らしいという。カラヴァッジオの物かどうか、まだ鑑定の結果は出ていないらしいが、アイルランドでは特に話題になる。前に書いた名画「キリストの逮捕」が、IRAによる亭主の死とか、購入した夫人がカラヴァッジオの失われた名画だとは知らずに死んだなどと、発見されるまでのいきさつが劇的なのに比べれば、ごく普通に、良くある発見物語で終わりそうだ。ただ、作者が本当にカラヴァッジオかどうかはかなり先にならぬとわからないらしい。
 それにしても面白い事が続くものだ。
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まだ決まらないアイルランドの新内閣。

2016-04-10 16:45:55 | 信じられない本当の話
 去る2月26日にアイルランドで総選挙が行われ、一週間後にその結果が確定した(遅いね、日本なら遅くとも翌日だ)。政権党のFG(統一党)50(26減)FF( 共和党)44(24増)SF(シンフェィン)23(9増) 無所属23(9 増) LAB(労働党)7(30減)など。定数削減で議席数158になったが、大変な議席の変化だった。問題はどの政党も過半数ではなく、しかも連立を組んで過半数になれる政党がないこと。お陰で、投票から一ヵ月半もたった今日、4月10日になっても首相選出が出来ない。前回は統一党が労働党と汲んで113と言う大勢力を形成したから何でもできた。今度、もしそうした大勢力を作るとしたら、共和党と組むしかない。しかし、これらは政党結成以来の敵味方。どちらも少し保守的な共和主義で、ご先祖は百年近く前の内戦の敵味方。負けた側が共和党を作った。これらが連立を組んだら、94の絶対多数で何でも出来ちゃうが、議会政治の根本に反する独裁政治になりかねない。呉越同舟で理念も何もない。日本で前に小沢が(読売の渡辺?)提案した自民と民主の連立内閣みたいなものだ。
 SFが凄い勢いで議席を伸ばしている。1997年に初めて一人当選したと思ったら、その後4 回の選挙で23議席にまで増えた。日本共産党以上の正論派で貧困層救済と社会的正義の貫徹を主張する社会主義的政党。多分基本はマルクス主義だろう。北アイルランドで1970年以来活動していたが、北アイルランド問題の落ち着きを期に南の「共和国」議会に出てきた。前にも書いたように、南の大統領選挙にも立候補し、得票率15%以上、第三位と言う健闘をした。勿論、これと連立を組む政党はない。FGはどうやっても少数派内閣になる。殆ど何も出来ない政権が出来るだろう。そして、あまり間をおかずにまた選挙だろう。
 しかし、世論調査では同じ投票をすると言う人が多いから、また同じことになりかねない。大変だな。 
コメント (2)
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