某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

スコットランド住民投票の余韻

2014-09-23 02:11:02 | 余波
 スコットランドの住民投票は他の国々に色々な影響を与えている。中でもニュージーランドでは、前からある国旗変更問題にまた火がついた。あの国の国旗では左上1/4の面積をユニオン・ジャックが占めている。あとはブルーの地に星4っつ。南十字星だそうだ。お隣のオーストラリアの国旗もほとんど同じ。違うのは星の数が7個で大小がある事だけ。だからこの二つは大変紛らわしい。英連邦の一員で、国の元首はエリザベスⅡ世だからユニオン・ジャックがあってもおかしくはないが、英連邦を構成している国でもユニオン・ジャックを付けていない国は多い。早い話がインドもカナダも。インドには大統領がいるからイギリスの国旗は付けないのだろうが、カナダはまだエリザベスⅡ世が国王なのに、カエデの葉だけ真中に付けている。つまりユニオン・ジャックを付けなければならないというわけではないらしい。
 ニュージーランドはまだ国旗変更くらいらしいが、オーストラリアでは前から共和国への移行が問題になっている。其れを主張した元首相にイギリスの新聞記者が「共和国への移行を主張するのは、貴方がアイランド系だからか?」と質問したら「カトリックだからだ」と答えた話は有名だ(俺が覚えているだけか?)スコットランドが住民投票をやったおかげで、共和国移行への動きがまた強くなりそうだ。ウエールズにも前から独立運動がある。オモチャの兵隊のような軍服を作ってキオスクなどを爆破し「独立軍事行動」をデモしたりしている。もし独立したらイギリス王室の皇太子は呼び名を変えることになろう。Prince of Walesではなくなるから。もともと「ウエールズで生まれ、英語を話さない人を次の王にする」というイギリス国王の約束にだまされた(イギリス国王の息子がウエールスの城で生まれた)という話だから、たわいないものだ(この話も嘘だろうが。)住民は「誇りだけでは国はやってゆけない」という現実に妥協することになるのだろう。運動からロマンが消えた。

 
コメント
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