某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

広島と長崎で被爆したアイルランド人たち

2014-08-12 01:48:12 | 怖い経験
 アイリッシュ・タイムズ紙に広島で被爆したアイルランドの女性と長崎で被爆した男性の話が載っていた(8月6日)。女性はカトリックの修道女でJulie Cannyさん。アイルランド西部のゴールウエイ生まれで、ニューヨークから広島の女子修道院に1939年に派遣された。2年後に日米開戦。始めはアメリカ人と思われて収容されてしまうが、後にアイルランドは中立だとわかって女子修道院に戻される。8月6日朝には修道院の庭でお祈りをしていて被爆した。爆心から2キロのところだったという。幸い放射能による障害に耐えて日本での修道女の生涯を貫き、東京で1987年93歳でなくなった。亡くなる2年前にその体験がAndersonstown Newsという新聞に載せられているという。
 長崎で被爆したのはDr.Aidan MacCarthyさん。コーク出身。RAFで捕虜だったというからイギリス空軍の軍医だったのだろう。被爆した時、近くの三菱の工場で500人もの女性が即死したと語ったという。1995年に亡くなったが、其の直前にA Doctor's Warというタイトルで本を出版しているという。
 広島、長崎ではどれほど多くの外国の人々が被爆しているのだろう。捕虜だけでもかなり多くの国の人々になるだろう。
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これ俺のこと?

2014-08-12 00:37:41 | ぼやき
 「時間あり本あり妻なし夜の秋」京都の方(男性)の朝日俳壇への投句(8月10日。)
 金子兜太氏選。読んでウヘッと思った。まるで俺のことではないか。しかし、本はあるが、熱帯夜続きで読むのも書くのも吹矢をするのも全然調子が悪い。涼しい秋が恋しい。作者も同じように秋が恋しいのだろう。昨夜から風がちょっと涼しくなって良い気持ちだ。そのせいか、スランプで全然当たらなかった吹矢が、今日はかなり当たった。半分回復というところか。現金なものだ。

 朝日の歌壇俳壇には良い句や短歌が並んでいる。

 「イスラエルの<自衛権>より放たれて ガザの幼児にとどきたる砲弾(たま)」近江八幡市の方。
 馬場あき子さんと永田和宏さんが選んでいる。集団的自衛権行使は、自衛隊員にこのような「罪」を犯しやすくさせるのではないか、という恐れ、行使阻止の願い、祈りが込められている。

 「終戦がせめて十日早かリせばと 詮なき嘆き夏がまた来ぬ」志摩市の方の作。
 広島も長崎もポツダム宣言受諾が十日早ければ被爆しなかった。作者も敗戦直前に身内の方を亡くされたのだろう。
 大和市の女性の俳句も選ばれていた。「夏去りて太陽族も老いにけり」
 大和市は近頃湘南の一隅らしい。この句には辛辣だがしゃれた批判があって楽しい。石原慎太郎の「老残」を憐れんでいる。石原は大学で私より2学年後輩なのに、なぜかやたらと爺むさい。もう憐憫の情を持って見られるだけの老人でしかないのだ。
コメント (2)
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