某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

吹矢と私(4-4)

2011-05-14 12:18:41 | ぼやき
4、好きな言葉
 あまりお役に立ちそうもないことばかり、グダグダ申しました。最後に、練習をするたびに思い出す先達の言葉を紹介させてください。一つは、ピアノの世界的巨匠の言葉です。「一日練習しないと、神様にわかる。二日練習しないと自分に分かる。三日練習しないと聴く人にわかる。」恐ろしい言葉です。これが世界的に名声を博した巨匠の言葉だから余計説得力がある。初めての曲を演奏する前には一千回練習する、という巨匠もいます。私は一段1万本を目標にしています(前は1万6千本と計算したのですが、そんなに時間が取れなくなって減らしました。)始めたばかりの新米が何を言うかと笑われそうですが、一段上がるには一万本位吹かなければ実力がつかない、と思っています(六段には別の準備が必要でしょう。)1万本はそんなに難しくありませんよね。6か月たたないと次の段の受験は出来ないのだから、180日練習できる。1日6ラウンドを2回りやれば60本。その位ならちょっと時間を盗めば出来る。6カ月で1万800本。お釣りが来ます。
 だいぶ前の協会会報に四段になられた年配の方の記事が載っていました。週4回毎朝90本吹いている、と。同じ考えの方がおられる、と心強く思いました。
 もう一つは、有名な日本のバレリーナさんのかわいい言葉。「筋肉は忘れん坊。」見たところかわいい(お歳とは思えないほど・・・失礼)踊り手さんですが、言うことはきつい。だから長くトップでいながら毎日8時間練習している。
 私はまだ、腹式呼吸をいい加減にしてしまうことがあります。始めのうちは腹筋が痛くなるほど丁寧にやっていたのですが、ちょっと馴れるとすぐ基礎をなおざりにする。また、時間がないというのを理由に、数をこなそうとしてポンポン吹く。「儀式はちょっと省略」てな気分で。そういうことをしている後の支部練習会では、それがでるらしく、先生にすぐみつかります。「射ちおわってからの残心をもっと丁寧にしなさい」と注意される。怖いものです。
 これからの練習には、新しいテーマを設定しました。点数にこだわらず、リズム良く、1・2の3と吹くこと。私はどうも狙いすぎる。「当てっこをするな」といわれますが、当らなきゃゼロ、という気分だから一生懸命点数を稼ごうとして狙う。筒先の位置を微妙に調整するから時間がかかる。途中で先生に「吹け!」と気合を入れられます。五段の試験の後、先生に「基本動作を注意されなかったか」と聞かれました。私は要領が良いから、試験では早く吹きました。おかげで何も注意されませんでしたが、先生は、私が狙いすぎて吹くのが遅くなるのを心配されたのでした。
 しかし、リズムよく1,2の3と吹くのは難しい。当たらないといやになりますから、つい狙って点数を稼ごうとする。早く、早くとやっては、当分「あれで五段か」と言われそうなメタメタな点数になるでしょうが、悪い癖を為すために少し辛い思いをしようと思っています。もう年ですから、早くとも3年先にならぬと受験できない六段は諦めて、練習記録帳にだけでも六段相当の点数が並ぶよう、これからも精進いたします。
 年寄りの変な自慢話に長時間お付き合い頂き有難うございました。 
コメント (1)
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