京都・旅の雑ノート 円山公園と「サイキック青年団」と、新世界の都市伝説

2021年07月02日 | 海外旅行

 京都に行って、ずいぶんとなつかしい気持ちになった。

 ということでこのところ昔、京都に遊んだ写真を紹介しており、前回は古本市で見つけた、軍国主義時代の絵物語を紹介したが(→こちら)、せっかくなのでベタな観光写真も見てみたい。

 円山公園はラジオ『サイキック青年団』のイベントがあったり、また阪急河原町駅から近いこともあって、よく寄ったもの。

 

 

 

 量子お手玉を披露する大道芸人。

 

 

 『サイキック青年団』とは、関西ローカルの深夜ラジオ番組。

 北野誠さん、竹内義和さん、それに朝日放送のディレクターである板井昭浩さんが、芸能ゴシップを中心に、政治経済からプロレス

 他にも、映画アイドルオカルトなどなどサブカルチャー全般をあつかった、今でいうネット文化のはしりのような内容だったのだ。

 この円山公園で思い出深いのが、竹内アニキが紹介していた都市伝説

 大阪の新世界名物である串焼きが、なぜ、うまいのかというものであった。

 新世界とは、かつては昭和の空気を色濃く残す、雑多な下町

 地元の大阪人でも、合う合わないが分かれるという、戦後の闇市というか、マッドマックスというか、ここで育った作家である田中啓文さんをはじめ、

 

 「朝、通学路によく、道端で死んでるオッチャンを見かけた」

 

 というような、まあそういうところなのである。

 

 

 

 京都のご当地アイドル「Shira-byo-shi」の握手会に並ぶファンの方。

 

 

 特に、は寒さをしのげなかった人が、朝方に凍死していることがよくあり、そういった人を集めて「調理」していると。

 


 「だから、新世界のお店は、みんなお肉がおいしいんですわ」


 

 んなアホなという話だが、竹内アニキは真剣に、

 


 「ホントなんですよ。実際、ボクの知り合いが見たんですけど、近所のホルモン屋のオヤジが、死体の両足を肩にかかげて、倉庫の中に入っていったんですよ」


 

 いい大人が、まるで世界の真理でも語るかのごときおももちで、そんなことを言うゆかいなマヌケさが、アニキのである。

 そのときのゲストが、大槻ケンヂさんだったか大川総裁だったか忘れてしまったが、さすがに、

 

 「なに言うてはるんや、この人は?」

 

 そら、あきれもしますが、アニキはまったく気にすることもなく、

 


 「ホントなんですよ。調べればわかりますけど、寒波が来た次の日の新世界の串焼きは、いつもよりおいしいんですよ!」


 

 こういうのは、ファクトがどうとか、信憑性がどうとかよりも、

 

 「おもしろい方を採択する」

 

 というのが「正解」であるため、私は今サンテレビの朝に再放送している『じゃりン子チエ』を見ながら、

 

 「そっかー、チエちゃんが毎日焼いてるホルモンは、あれ労務者とか乞食のオッチャンの肉なんやなあ。だから店も流行ってるんやあ」

 

 なんて、モーニングコーヒーを楽しんでいるのだ。

 

  (続く→こちら

 

 


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