テニス フォア、バックともに両手打ちの選手の動画を見てみた

2022年07月29日 | テニス

 YouTubeでテニスの動画を見るのは楽しい。

 特にテレビなどではなかなか放送されない、ダブルス練習風景などが見られるのがうれしいのだ。

 最近ハマってみているのが、

 「フォアバックともに両手打ち」動画。

 テニスのフォアハンドといえば、ふつうは利き手で打つものだが、ごくまれに、フォアハンドも両手で打つというレアなケースもある。

 子供のころ、ラケットが重くて両サイド両手打ちでやってたら、それがなじみになって、大人になってもそのまま、というケースが多いよう。

 たいていが、スクールや部活などで指導者から片手に移行させられるものだが、変えないほうがいいと判断されたか、こだわりがあったか、そのまま貫いて行く人も少数ながらいるのだ。

 比較的多いのが女子の選手でモニカ・セレスは元ナンバーワンで、多くのグランドスラムのタイトルを獲得し、マリオン・バルトリウィンブルドンで優勝している。

 日本だと森上亜希子選手や森田あゆみ選手、中村藍子選手。

 ダブルスの名手である青山修子選手(ウィンブルドンベスト4)など、けっこういるもので、テニス番組でおなじみの季葉さんもとか、このあたりはアジア人の小柄な体格の問題もあるのかもしれない。

 ごくまれにだが、男子にもいるもので、たとえば私がテニスに興味を持ち始めた1995年USオープンベスト8に入り、ジャパンオープンでファイナリストにもなったバイロン・ブラック

 ジンバブエのエースであるバイロンは、初めて見た両サイド両手打ち選手で、試合を見ておどろいたもの。

 4回戦で、前年のファイナリストであるミヒャエルシュティヒを破っての快挙だから、この結果は決してまぐれではないのだ。

 この手のタイプではずせないのは、やはりファブリス・サントロで、

 「フレンチ・マジシャン

 と呼ばれるそのテクニカルなテニスは、マラト・サフィンなど多くの強豪を苦しめた

 日本人選手ではずせないのとなると金子英樹選手で、1995年全日本チャンピオン

 決勝戦ではパワーに頼らないクレバーなテニスで、大学テニスのスターだった宮地弘太郎選手を翻弄した

 ネット動画では、まさにその金子選手がユーチューバーとして人気で、その飄々とした語り口が楽しいうえに、プレーの参考にもなる。

 やはりおもしろいのは両手打ち講座で、「順手逆手」問題とか、「両手打ちボレー」「両手打ちスライス」ってどうなのとか、興味津々である。

 くらべてみると、同じ両手打ちでも、女子はそのダブルハンドのパワーで強打を売りにする選手が多いのに、男子の方はむしろ技巧派になっているのがおもしろい。

 あとはジャン=マイケル・ギャンビルとかもいたけど、最近のテニス界では、あんまり聞かないなあ。

 やっぱ両手打ちは可動域制限されるから、繊細なショットとか打ちにくいし、プレーに幅が出ないのかも。

 金子選手自身も、

 

 「スライスは片手にしたほうがいい」

 

 って言ってたし(→こちらとか→こちらとか)、でもファブやバイロンはいろんなショットを打ち分けてダブルスもうまいから、一概にそうも言い切れないかな。

 

 


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