海外旅行で会ったゲイの人々 その4 トルコのパムッカレ編 

2018年11月14日 | 海外旅行

 海外で会うゲイオランダのイメージが強い。

 オランダはゲイに寛容といわれ、実際私もアムステルダムでゲイをモチーフにしたアートイベントを見学して、そのことを体感したのだが(→こちら)、ヨーロッパのみならず他の場所でも、オランダ男子カップルを散見することがある。

 トルコを旅行したときのこと。

 「石灰華段丘」という、世界遺産にも登録されている不思議で美しい丘で有名な、パムッカレという町に滞在することとなった。

 石灰華段丘とはどういうところなのかと問うならば、文字通り石灰が岩肌から染み出して、山肌を白く染めている。

 それはまるでにおおわれた冬山のようで、実に幻想的で美しい。

 そこを軽いトレッキングのように登っていくのが、パムッカレ観光のハイライトだが、石灰のカーペットを傷つけないために、はだしで行かなければならないのが特徴。

 なもんで、登山の途中では、世界中の旅行者が素足



 「痛い、痛い! 岩肌、荒くて痛いがな」

 「でも、石灰がツボ刺激して健康にいいらしいで」

 「ホンマかいな、あーでも、なれたら気よちよくなってきたかも」



 なんて、楽しそうに笑いながら、カップル家族連れがせっせと歩いている。

 でもって、頂上に達し、真っ白い大地の頂上で見るトルコの夕陽は、それはもうたとえようもなくウットリすような光景。

 トルコを旅行するなら、ぜひ訪れてほしいおススメスポットである。

 そんな世界レベルの観光地パムッカレだが、そこにいたのが、やはりオランダ人ゲイカップルであった。

 識別できたのは、やはりゴッゴッゴッゴと、のどから発音していたオランダ語のおかげだが、彼らが目を引いたのは、そのあからさまなスタイル。

 ゲイといっても我々がテレビで見ているような、オネエタレントのようなキャラが立った人ならともかく、普通に生活している人はパッと見で、それがわかるとは限らない。

 それこそ、ディズニーランドパリで見たカップルなど、イチャついていなれば、ごくどこにでもいそうな友達同士にしか見えない。

 ところが、ここパムッカレでは、見た瞬間「やろうな」と思わせるカップルがいたのである。

 見た目は、ふたりとも長身眼鏡坊主頭といったインテリ学生風なんだけど、彼らがを着ていなかった。

 石灰丘では山肌を傷めないためを脱げと登山前に注意されるが、別に服まで脱げとはいっていない。

 それを、堂々のの大将。

 しかも、なかなかに引き締まったいいカラダである。

 細マッチョというやつか。の私が見ても、「おお」と、うなるほど。

 といっても、さすがにがいるところなので全裸というわけではなく、パンツだけはしっかりとはいているのだが、そのパンツというのが、ピチピチのいわゆるブーメランパンツ。

 ブーメランパンツ

 そんなわかりやすくていいのか。股間にぐいっと食い込んで、中におさまった「ゴールデンボーイ」の形状もくっきり見える。

 もう一目で「やろうな」である。

 ほええ、さすが白人のはグレイトやなあ。

 なんて感心してどうするという話だが、この一面白の大地で、幻想的夕陽を浴びながら、ここにブーメランパンツのカップル。

 お互い、ひきしまったカラダを堂々の露出

 周囲はふつう観光客かトルコ人の家族連ればかりの中、なんともミスマッチな光景である。

 あまりに堂々とブーメランなので、トルコ人観光客も全然、違和感を感じていなかったようだ。

 私すら、オランダ語のインパクトで目が行ったけど、最初は素通りしそうになったものなあ。

 それくらいに、彼らのふるまいが自然であり風景に溶けこんでいた。

 芸術的な絵といってもよかった。なんか、ギリシャ時代の彫刻みたいだ。

 ただあの美しい光景に、細マッチョブーメランは、やはり相当なインパクトであった。

 それ以来、私はパムッカレをはじめ、それこそ札幌雪まつりアラスカオーロラの貴重な映像のようなが美しい光景を見たりすると、彼らのことを思い出して、なんだか不思議な気分になるのである。


 (続く→こちら


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