文化系クラブに入ろう! その2

2014年04月18日 | 時事ネタ
 文化部に入ろう!

 春からの新生活において、前回(→こちら)は新入生たちにそんなアドバイスを送った。

 その良いところについては、「文化祭が熱い」「教室以外に居場所ができる」など、これまで語った通りだが、その中でも男子の気をもっとも引く項目といえば、やはりこれであろう。

 「女子の友だちができる」

 実際、私の所属していたクラブなどは女子の方が多かったせいか、仲良くなるどころか、むしろ男子部員一同尻にしかれていたような印象もあったが、まあとにかくクラスの子よりはずっと近しくはなれる。

 というと、

 「じゃあ、つきあえるんッスか?」

 鼻息の荒くなるスカポンタンな男子もいるかもしれない。

 そんなうまい話が早々転がっているわけもないではないかといいたいところであるが、これが一概にそうも言えないところもある。

 文化系クラブは、結構恋愛ネタが転がっていることがある。

 というと、スカポンタン君たちも「マ、マジッスか?」と色めき立つかも知れないが、残念ながらもちろん全員が全員ではない。

 ではないけど、私の個人的体験からすると、文化系クラブは部員同士のカップルができる率がそこそこ高い。少なくとも、帰宅部やっているよりは全然見こみはある。

 私の同期生でも、演劇部にアンサンブル部、美術部に放送部といった、女子部員の多いクラブではカップルが生まれていた。

 また、うまくはいかなかったが、告白したとかされたとかそういった話もちょこちょこ見受けられ、さすがは10代。お盛んですなあと、感心しながら見ていたものである。

 前回も強調したが、週に3日も4日も部室というせまい空間で接しているのだ。クラスなんかとくらべて密度がちがう。

 お互いのことを深く知りやすいし、まあ情のようなものも生まれる。

 またじっくりとおしゃべりしたりできるので、パッと見のイメージだけで判断されることがないので、ビジュアルに自信がない子でも「中身で勝負」のチャンスがある。

 これは、実に大きな売りであるといえよう。はっきりいって、中高校生の知性では異性のよさなど男女ともに、「見た目」くらいでしか判断できないものだ。

 そこを、外見以外の「人となり」を、それこそ「ひとつ屋根の下」でわかってもらうチャンスがあるのだから、これはもう、かなりのアドバンテージを得られるといってもよかろう。

 さらにもうひとつ、文化部では実力があれば、「ファン」を獲得することも可能だ。

 これは部の性質によるというか、さすがに生物部や地理研究会といったインドア系では難しいが、演劇部や軽音、落研にダンス部といったステージパフォーマンスをやれるところでは、その発表会経由で「ファンです」なんて言ってくれる女子(女子なら男子)がついてくれるケースもある。

 かくいう私も、文化祭などによく見に来てくれる子や、「ファンになりました」なんて言ってくれる女子が少数ながらいたりして、なんてマニアックな趣味……もとい、たいそううれしく思ったものである。

 ただ問題は、ファンになってくれるのは異性だけとは限らず、演劇部だった友人ミチコちゃんは、男子よりも女性から「カッコイイ!」とあこがれられる存在で、

 「声援はうれしいけど、もうちょっとバランス良くならんかね」。
 
 なんて笑っていたし、私がまた「応援してるよ」なんて言ってくれる人というのが、女子よりも圧倒的に男子が多いのであった。

 もちろん、同性でもファンはありがたい存在だが、ミチコちゃんも言うように、もう少しバランスにも配慮してくれてもいいのではないか。

 ちなみに、当時は私にもファンクラブというのが存在したという噂を聞いたことがあるが、人づてによるとその名前というのが「男汁」であったという。

 「女性にウケない」というのは、このブログでもいっかな改善されることのない、私の永遠の課題であるなあ。

 そういったこともあるが、文化部にはなにかと「女子との接点」は存外に多いのです。

 というと、スカポンタン君たちはますます

 「オレの時代が来た」

 といきり立つかも知れないが、この文化部恋愛事情については、ひとつややこしいこともあるのである。


 (続く【→こちら】)





コメント (2)
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