佐藤康光王将の超個性的将棋と美人の奥さん

2012年07月22日 | 将棋・雑談
 前回(→こちら)に続いて、奥さんが美人な人のお話。
 
 それが元阪神の矢野選手のように、こちらがファンの人だったりすると、話がややこしい。
 
 
 「矢野、たのむ、打ってくれ! でも、嫁が美人……」
 
 「未来の阪神はたのむぞ、矢野監督! でも、奥さんが超キレイな人……」
 
 
 応援する気持ちと、ねたみそねみがクロスオーバーして、なんともアンビバレントな気持ちになるのだ。
 
 そんな、ファンなのに奥さんが美人で、ねたましい人といえば、矢野選手のほかにもいるわけで、たとえば将棋のプロ棋士である佐藤康光王将
 
 佐藤王将といえば、羽生善治二冠森内俊之名人らと同世代、いわゆる将棋界の「黄金世代」をになう一人である。
 
 理論派でクールな羽生や森内とちがって、勢い意地、独自性を重視する佐藤将棋は、素人が見ていてもおもしろくファンも多い。 
 
 特に羽生とのタイトル戦は、対戦成績こそ分が悪いものの、名局と呼ばれる将棋が多いのだ。
 
 そういった熱戦を見せられると、私も応援せざるを得ないが、ここにひとつネックとなることがある。
 
 そう、奥さまの存在だ。
 
 佐藤康光の奥さまは、美人である。
 
 しかも、仕事の面でも優秀な才女であるという。
 
 私も写真を見たが、これがまあ、みなもうらやむ知的美女であった。
 
 そんな佐藤王将の奥さまは、テレビの『情熱大陸』にも少しばかり出演しておられた。
 
 番組で特集されていたのは、佐藤が渡辺明竜王と戦った、竜王戦七番勝負。
 
 下から突き上げてくる若手に、負けるわけにはいかない佐藤が、嘔吐しながら指し続けるという、激闘ぶりが見られた。
 
 極限まで集中した佐藤は目もうつろ。
 
 時に、気持ちを休めるためにトイレに立つのだが、そこでも憔悴のあまりまっすぐ歩くこともできず、まるで泥酔した酔っぱらいのように、フラフラと廊下をさまよい歩く。
 
 あまりの没入ぶりに前も見えないのか、何度も女子トイレに入ろうとしかけてハッとなったりなど、その姿を見ていると、将棋というのは、そこまで自分を追いつめなければ勝てないのかと慄然とし、
 
 「がんばれ、佐藤!」
 
 エールを送るが、次のシーンでは奥さんが、夫のため朝に栄養たっぷりの特製ジュースを作ってあげる、というエピソードが流れたりして、
 
 
 「ふざけるな佐藤、そのジュースこぼして、奥さんにしかられろ!」
 
 
 などと、きわめて小さいスケールで、足を引っぱるのに忙しくなるのである。
 
 かように、ファンであるのにねたましいというのは、なんとも因果なことであるよとなげく日々であるが、佐藤王将からすれば全力で「知らんがな」であろう。
 
 これを払拭する、もっとも良い方法というのは、もちろんのこと
 
 
 「自分も良き妻をもらう」
 
 
 ということであるが、これに関しては、
 
 
 「人のパートナーをねたむような男に、決して魅力的な女性は寄って来ない」
 
 
 という真理もあり、そこに大いなる矛盾がはらんでいるわけで、もうどうしたらいいのやら。
 
 
 
 
 
 
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