元阪神の矢野選手の奥さんはとても美人

2012年07月21日 | スポーツ

 「嫁が美人」という人がいる。

 スポーツ新聞の芸能欄などを見ていると、イケメン俳優が共演者熱愛

 IT社長が、美人女優結婚などといったニュースをよく見かける。

 独身貴族の私としては、当然こういう報道は、はなはだおもしろくなく、即座にとして認定されることとなる。

 嫁が美人とは何事か、おのれこのブルジョアめ!

 なるほど、共産主義が実は正義だと感じるのは、こういうときなのであるなあ。

 思えば、宮崎あおい結婚の報を聞いたときには、金正日総書記死去時の平壌市民のごとく嘆き悲しみ、長澤まさみ熱愛のニュースのときには、三島のごとく割腹の末果てようと真剣に考えた。

 これで新垣結衣ちゃんに「濃厚路上キス写真激写!」なんていう記事が出た日には、もうインドへ行って愛の戦士レインボーマンとして、死ね死ね団と戦うしかないと、現在思い詰めている次第である。

 そんなわけで、有名人カップル報道には常に

 「敵発見!」

 熟練の潜水艦乗りのごとく、神経を張りめぐらせている私であるが、中には困ったことに、こちらとしては敵だと思いたくないのに、嫁が美人だという人もいる。

 たとえば、元阪神タイガースの矢野選手がそれだ。

 矢野選手の奥さんは、一度テレビで見たことがあるが、めっちゃ美人である。

 引退後、雨上がり決死隊の番組で、

 

 「妻とは、今でもすごく仲がいい」

 

 とのろけておられたが、そらあんな美人だと、結婚して長くても、大事にしますわなあ、と思わされたもの。

 そんな矢野選手は、普通ならば即座に敵認定である。

 もし現役時代なら、チャンスで打席に入るたびに

 「しょうもないゲッツーでも打て!」

 水垢離の祈祷をするところであるが、いかんせんそういう気にはならないのが、つらいところ。

 なんといっても、矢野選手といえば、阪神の暗黒時代から優勝2回の黄金時代までを、ずーっと支えてきた名捕手

 2003年優勝時MVPは井川投手だったが、私は矢野選手だったのではないかと、今でも思っている。

 おまけに、矢野選手は男前である。

 それも、昨今流行りのチャラいものではなく、一本筋の通った男の顔をしている。思わず、惚れそうになる。

 いわゆる「男にもモテる男」というやつだ。

 インタビューなど読んでも、人間性もしっかりしている。

 なにかこう、もし私がピッチャーだったら

 「身も心も任せられる」

 という気がするではないか。

 私は特にディープな阪神ファンではないが、矢野選手はファンなのである。

 しかし、かなしいかな、奥様は美人なのである。

 だがファン

 嗚呼、なんてこったい。こうして私の心は千々に乱れるのである。

 よく、ロボットアニメなんかで、敵味方にわかれながらも、腕を認め合ったパイロット同士が、

 「もう降伏してくれ、僕はあなたを殺したくはない」

 なんて言うシーンがあるが、私と矢野選手の関係は、まさにそんな感じか。

 ファンながらも、不倶戴天のかたきだというのは、まことにつらいのである。

 まあ、むこうからしたら、完全無欠に「知らんがな」であろうが。

 阪神の監督になったら、応援しちゃうんだろうなあ。

 そのときは私のどす黒い心が勝つか、それとも矢野監督の人徳がそれを凌駕するのか。

 それによって、応援するチームが変わってしまう可能性もあるため、今から興味はつきないのである。

 (次回、佐藤康光編に続く)




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