海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

潮州の輪タク

2017-06-09 | 写真日記

潮州の輪タク

 

大陸で初めて輪タクに乗ったのは大連市内。当時は満鉄100年という企画で、文春の撮影だった。大連の街をロケハンする時にタクシーだと速度が速すぎて見逃す風景も多いが、輪タクだと歩く速度より早いのでとても便利。しかも、何処にでも止める事が出来て駐車出来る利便性がある。大連の輪タクは屋根なしだったので、リアカーにそのまま乗るのだ。上の画像は潮州の輪タクだが、他都市の輪タクと違って屋根があり折たたみ式になっているのは雨の多い気候に合わせているからだ。値段はおよその距離で決まるのだが、交渉できるし一日チャーターも出来る。

輪タクは主要観光地にたむろしているだが、私は運転手の顔と目を見て決める。これは、自分が人を見る勘を養うには良い訓練になる。これはと思う人を選び、短距離を走ってもらい金を払う。この時の態度でだいたいその人の人格がわかるので、その人が良ければさらにお願いすれば良し、だめだったら他の輪タクに乗り換えれば良いだけの話。つまり相手を試している訳だ。

この相手を試していると言うと、一度だけ日本人から嫌な顔をされた事がある。その人は人を試すのは良くないと言うのだが、人間は生まれてからずっと試されていると思って良い。学校の試験もそうだし面接もそうだろうし、知能テストまでやらされる事もある。会社だって入社試験や面接もあれば試用期間もある。これが大陸では日本よりもっと試されていると思って間違いない。性悪説が当たり前の大陸では、騙された方が悪いからだ。人を選ばないと出来る事も出来ないし、負の座標軸に落とされると這い上がる事も大変になる。ダメだと思ったら相手とは関わらない覚悟は持っておいた方がイイネ。世間でいう「良い人」には、ならなくても良いのだ。

 

 

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潮州龍湖の路地裏

2017-06-08 | 写真日記

 

 

 

 

 

最近作品撮影からずっと遠のいていて、何だかモヤモヤしている。今は新しい機材開発に少々追われているのと、今の上海に撮影対象となるテーマが見つからないのも理由のひとつ。ブログネタも無いので過去の画像を見返していて、昨年行った潮州の画像に行き当たった。生きていてわくわく感を感じないのは老化が進むだけだと誰かが言っていたが、本当にそう思う。

今、共同開発中のLED電球が一段落したら、大陸を南下してみようぜ計画を実行する時が来そうな予感。潮州の隣の汕頭や福建省の泉州にも誘われているしな。

Canon FD50mm f1.4+補正レンズ付アダプター+α7Ⅱ

 

 

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南へ行けば行くほど食器を熱湯消毒

2017-06-07 | 写真日記

潮州の路地裏

 

大陸の南を旅した事のある人は知っていると思うが、飯屋へ行きまず始める儀式がある。それは一番に運ばれてくるのは熱湯で、まずは自分の使う食器や箸に熱湯を入れて消毒するのだ。これを初めて経験したのはマレーシアだった。よくあるケースは、テーブルの前に置かれた消毒済みと書かれパッキングされた器があるが、これのほとんどは嘘だと思って間違いない。これは、店が開店と同時に食器を並べておいてもホコリが付かないようにする為であって、決して消毒済みではないのだ。この熱湯ですべて殺菌できるかどうかはわからないが、やらないよりやったほうがまだマシ。

前世紀の話だが、一時期上海でA型肝炎が流行った事があったが、これの原因は洗って使いまわす箸だった。なので、その後に使い捨ての割り箸の利用が増えたのだ。日本のニュースを見ていると集団食中毒の話を良く聞くが、大陸ではあまり耳に入ってこないのが不思議。きっと大陸では大したことのないニュースソースなんだろうな。

大陸を旅すると上の画像の看板をよく見かけるが、ある人に言わせるとこの病気の患者が相当多いそうだ。数年前の大陸の地方のニュースで見たのは、幼児が感染した例。原因を調べると泊まった宿のバスタオルが原因と判明。

バスタオルの例は異例だが、日本人は潔癖過ぎる国民だと思って間違いない。だけど、ある程度の雑菌には慣れてないと体の免疫力が落ちてしまうので注意が必要だ。特に海外へ旅行に行った場合、日本人は下痢しやすい国民とも言われている。日本ほど抗菌商品が多い国はないが、菌も生き残らなければならないので、耐性菌が突然現れる事もある。

あと一週間後には、その潔癖な国へ戻る予定。今回は札幌経由で東京へ。

 

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昔在籍した事務所から見た風景2009年頃

2017-06-06 | 写真日記

 

縫製工場をリノベーションしたオフィス4Fから2008年頃撮影

 

 

南路拡張工事 

以前在籍したオフィスから見える青い建物は昔は工場だったし、今も一部工場として使われているが、今は撮影スタジオなどアート系のオフィスがメインとして使われている。黄陂南路の右側は2009年には更地になり上海万博の時には万博行きのバスターミナルになった。

つい最近行ってみるとバスターミナルだった場所は、ショッピングモールになっていて開店を待つばかりの状態。ここから7分も歩くと新天地があり、そこまでの間は古い住宅街がまだ残っている。ホント、上海はショッピングモール多過ぎ。多分、このショッピングモールも人が集まらないだろうなというより、テナントが入るのかどうか怪しい。

画面の中央にある青い元工場だった建物の一室を、フォトグラファーで私の会社の共同経営者でもある宝くんが借りる事になり今は内装中。

CanonFD50mm f1.4+補正レンズ付アダプター+5DⅡ

 

 

 

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2009年の人民広場

2017-06-05 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

2009年 人民広場

 

キヤノンFDレンズに安物の補正レンズ付アダプターを介して、EOSで撮影していた画像を発掘。わざわざレンズの性能を落として撮影していたのは、最新のデジタルレンズがシャープ過ぎるのを嫌って、レンズ収差を増幅した写真を5年ほど続けて撮っていた時代があった。最近それらの過去の写真を見返していて、もう一度このレンズに戻っても悪くないと思うようになってきたのだ。そのアダプターもまだ予備も含めて数個あり、レンズも20mmから200mmまで防湿庫で眠っている。

CanonFD50mm f1.4補正レンズ付アダプター+EOS5DⅡ

 

 

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