海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

時代について行けない旧世代の人達

2013-10-19 | 写真日記

 

 

上海では、カメラ屋でカメラが売れない。と言うよりカメラ屋に客が来ないのだ。昨日も打ち合わせで上海のカメラビルに行ったのだが、客より店の販売員の方が圧倒的に多いのだ。これは今に始まった事ではなく3年ほど前から続いている事。

そして、業務用機材を扱っている旧世代が経営している店はもっと悲惨。先週ある店の一日の売り上げは10元(160円)だったそうだ。売り上げの上がらない店の共通点は、老板(オーナー)やその親会社が時代について行ってない人達が経営し販売しているので、機材もほとんど進歩してないのだ。そして、売っている商品は他社の売れ筋商品のコピーばかり。コピーしてもコピー元より良くすれば売れるのだろうが、そのほとんどが中途半端な物ばかり。どうもこの国の旧世代の人達は、新しい物を発想しようという気も無いし、そういう頭の使い方の訓練が出来てないようだ。また、売ってやるという気構えも前世紀と同じで変わってないので、毎日売れもしない機材に囲まれて居眠りをしたりお茶を飲んだり猫と戯れたりで一日が終わるのだ。

では、そういう業務用機材を扱っている店が全部そうかと言えば、ちゃんと商売が成り立っている店も当然ある。それはどんな店かと言うと、時代の流れに沿って情報を仕入れ商品を見極めて、地方の工場にもアドバイスに行っている店は商売が成り立っているのだ。つまり頭を使っているという事。

毎年上がる店舗の賃料と人件費にどれだけ耐えられるか、先が見えている店はけっこうある。ネット販売の話をしてもチンプンカンプンの人達に何を言っても通用しない。来年の2014年は淘汰の時代に突入するような気がするな。

Canon FD50mm f1.4

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

租界時代の工場の再利用

2013-10-17 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

私がよく行くカメラ機材屋の倉庫が、虹口地区の平涼路にある。その倉庫は、昔工場だったものを倉庫として活用。なので、中に入ると租界時代そのままの雰囲気。このビルの中には、旋盤数台で物を作っている小さな工場や倉庫や写真スタジオなど広いスペースを必要とする会社が利用している。

普通の倉庫なので、夏暑く冬寒い

倉庫の一部をスタジオに改装中

四階にある隣の倉庫が撤退したので、現在簡単なスタジオを作っている最中。元工場跡なので、柱が邪魔だが何とか使えるレベル。こちらでは、ネット通販が盛んなのでみんな安くて広いレンタルスタジオを探している。そして、ネット通販撮影の客が多いので、ほとんどが切り抜き撮影。なので最低限の照明機材で事足りる。

2005年頃からポツリポツリと日系のレンタルスタジオが出て来たのだが、そのほとんどが開店休業状態で失敗したスタジオがほとんど。私にも数社が日本から相談に来たが、話を聞くと必ず失敗するパターンの社長ばかり。理由は簡単、環境の良い綺麗なスタジオを作れば料金が高くても客は来ると思い込んでいる人と、中国での実際の広告制作現場を知らない人達が勝手に妄想を膨らませてしまったのが理由。最後は、他国の会社にそのスタジオを買い叩かれたり乗っ取られたりで終わり。

トップは、X-E1 Nokton classic 40mm f1.4  その他はipad mini

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

租界時代の建物 上海2 

2013-10-16 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

多忙につき、本日画像のみ。

Canon FD50mm f1.4

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

租界時代の建物 1 上海

2013-10-15 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

数年前に、この租界時代の建物を夜撮影しようとしたら入口の黒服にNoと言われた。当時は「LAN蘭』という怪しいクラブだったのだが、いつの間にか廃業し今は空き家。なので、今ではそのビルの前は露天が並んでいる。

このビルは、1914年に福井房一が設計した三菱合資会社だった建物で、私が好きな租界時代の建物の一つ。場所は、広東路と四川路の交差点。皆が目にする外灘から一歩奥に入ると古い上海の建物を楽しめる。

Canon FD35mm f2

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上海でもっとも高くなるビル上海中心大厦

2013-10-14 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

中国でもっとも高いビルになる上海中心大厦は現在も建築中で、来年2014年に完成予定。高さはトップまで632mで、世界で二番目に高いビルになりそう。(一番はドバイ)このビルに使われるエレベーターは日本の三菱電機製との事。

 別アングルから。

上海では、超高層ビルが出来るたびに金融危機が起きるというジンクスがあるが、これが当たれば来年の2014年に金融危機が起きる事になる。最近は、景気が悪いという話をよく聞くし小売店も売り上げが伸びず店舗家賃の高騰と人件費の高騰に悩まされている店はすごく多い。それとは逆に、ネットでの販売は好調のようだ。

この国は、そろそろ大きな曲がり角に来ているのかも知れないな。

Canon FD50mm f1.4 FD35mm f2

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする