海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海の友人の葬儀へ

2021-05-15 | 写真日記

宝興殯儀館内で

 

家に入る前に葬儀で使った札などを燃やし足でまたぎ清める

 

1996年からお世話になった友人が急死し葬儀に行ってきた。上海市内に葬儀場は3箇所しかないが、今回も葬儀は虹口区の宝興殯儀館で、租界時代に火葬場と日本人墓地があった場所だ。今回も出席者はチャーターされたバスで乗りつける。彼は私が作品撮影で通っていた1996年からの古い友人で、宵越しの金は持たないタイプの男だった。3年前に初めて上海で葬儀を経験したが、その時よりもさらに宗教色はなく簡素だった。

上海での葬儀

  • 礼服は必要なく地味な色であれば問題ない。
  • 香典は頭の数字を奇数にして+1元にする事。例えば301元 ・501元などを白い封筒に入れ参列者の名前を記入し親族に渡す。ただし、数字の頭に9を使わない。
  • 喪主側がバスをチャーターし全員で葬儀場へ向かう事が多い。
  • 喪主と友人代表の挨拶があり10人づつ棺に花を一本献花し終了する時もあるが、南無阿弥陀仏を全員で合唱する場合もある。ただ、宗教色はほとんどない。
  • 遺影や棺の前に献花する場合は、三度礼をする。
  • 棺に釘を打つ前に、紙銭や花などを棺に入れる。
  • 葬儀時間は最短で30分から1時間程度だと思ってよい。
  • 終了後はチャーターしたバスに乗り食事会へ向かう。
  • 食事会の場所に着いたら、葬儀で使った札などを燃やし足をくぐらせ清めてから建物に入る。食事会は約2時間程度。

これは上海での葬儀なので、地方はまったく違う風習がある。例えば温州では通夜の深夜にブラスバンドの演奏があり、本葬はブラスバンドを先頭に市内を歩く葬儀も見た。貴州省の田舎では1週間以上ぶっ続けで弔問客を食事でもてなす風習も残って、外国人には祭りのような雰囲気に見えてしまう事もある。

☆結婚式の場合も礼服は基本的に着用しないでよいが、新郎新婦の世代や職業によっては普段着ではない方が良い。以前、歌手とモデルの結婚式に出席したが、普段着で出席すると逆に目立つので注意。私の場合は、結婚式も葬式も黒のジャケットと白のシャツとスリムジーンズと白か黒のスニーカーと決めている。

☆以前出席した上海の葬儀の話→コレ 

☆温州の葬儀風景→コレ

 

コメント (7)
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