海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

GXR MOUNT A12で撮る上海 日本人が屋台を

2011-12-06 | リコーGR GXRで撮る上海

先週の夜だった。上海の私の自宅近くで日本人の若者が屋台をやっているので来いという連絡が中国人からきた。1973年頃に自分もリヤカー付き屋台で商売をした事があるので興味津々で向かう。

4件ほどの屋台の中に混ざり一番小さい屋台で一番若いおにいちゃんが居た。顔はまぎれもなく日本人顔。メニューは、おでんと油で揚げた野菜や肉など。

 

しかし、他の屋台に比べ客数は今一歩負けている。食材の並べ方やアピールのやり方がどうも間違っている気がするが… 聞けば上海でDJをやっていたらしいが、その後日本料理屋で働き料理を覚えたらしい。しかし、日本人が屋台を引いて路上で商売をしているなんておそらく君が初めてだろうと聞くと、「お上にもそう言われた」と答えが返ってきた。へぇ?お上?ああ、そう。ふーむ、イイ根性してる。何で屋台なの?と聞くと、「日本に帰ってもおもしろくない」と即答。わかるよその気持ち。俺も同感だ。会社員で、こちらの駐在で来た人達も帰任が決まると悩む人はけっこういる。


 

メニューを見ると安いというより安過ぎ。これで飯が食えるの?と聞くと、「ハィ、何とか食えます」将来は、飯屋とかやる気なの?「ハィ、そのつもりです」じつに、さっぱりとしていて気持ちがよい。日本の若者で職がないなどとほざいている奴らやブラブラと親のスネをかじっている奴なんかよりずっと人としてまともだ。

この日、あまり冷えてないビールの大瓶を隣の屋台から4本買って二人で立ち飲み。つまみは、おでんとお勧めのチーズ春巻きの揚げ物。帰り道にふと思い出す。そう言えば、上海で昔DJをやり飲食に関わり日本に帰った奴が居た事を思い出した。

場所は、虹橋路と凱旋路の交差点付近。地下鉄虹橋路から南に向かい交差点を渡った所。近くまで来た人は、行ってあげてください。

☆本日のレンズは、CanonFD 35mm f2 S.S.C  1973年から製造されたレンズで前玉が凹レンズになっているタイプ。この後76年から凸レンズに変更されている。最初に出たFD35mm f2は、1971年にデビューしたが、そのレンズはずっしりと重く鉛やトリウムガラスを使用していた事が一目でわかるほど黄変している。このFD35mmは、1971年デビューから5回マイナーチェンジしているようだ。私が常用しているFDは、このFD35mmf2とFD50mmf1.4とFD85mmf1.8だが、今のテーマでは、ほとんどこの3本で間に合う。

リコーGXR MOUNT A12  キャノンFD35mm f2  

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする