海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

夜上海 国慶節休み

2011-10-06 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

国慶節休み5日目を迎えた上海の街は空気がすごくきれいで澄んでいる。それは、上海近郊の工場が操業を停止したり車の量が少ないためだろう。

一昨日、香港のある会社のボスと上海の代理店など6人で日本料理屋で飯を食う。この料理屋は前世紀から上海にあり、168元(約2000円)で飲み放題食べ放題をうたい文句に展開している店だ。この店の客はほとんどが地元の人達で、昨日は休みという事もあり30人近くが並んでいた。

15人ほど入れる個室で鉄板焼職人は一人。雰囲気は日本のそれとあまり変わらないが、味は今二つ。焼き方を見て思ったのだが、油の使い過ぎで味がくどくて私には食べられない。中国人好みに合わせてバターを多く使っているのか、大量に食べられないように油を多く使っているのかどうかわからないが日本人にはあまりお勧めできる店ではない。

偶然隣の席になった上海人ファミリーは全員50代のおっさんとおばさんで、大量の刺身と鉄板焼きの肉や魚をカウンターに並べていた。その人達の顔を見て思い出したのが、昭和40年代の日本人の顔だ。顔には苦労のあとがあり顔のシワは深くおばさんは全員髪にパーマをかけ慣れない日本酒を飲みながら刺身を口に運んでいた。

カウンター席と普段慣れない場所のせいだろうと思うが、異常に口数が少なくよそ行きの雰囲気が漂っていて、やっと少し豊かになってきた昭和の顔を思い出した夕飯だった。

キャノンFD50mm f1.4    写真は衡山路の深夜2時

 

コメント (6)
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