拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

先生、実写版「まる子」凄そうですよ

2006-03-31 20:36:03 | テレビ
たった今、4月18日に放送されるドラマ版「ちびまる子ちゃん」の公式HPを見てきた。いやあ…面白すぎだわ。いろんな所で聞いてはいたけれど、まるちゃんのクラスメイトの3年4組のメンバー、みんなよく似てる。お笑いキャラにはちゃんとそれにあった雰囲気をもつユーモラスな子が配役されているし、イケメン役の大野君と杉山君はちゃんとかっこいい子が選ばれている。花輪君と永沢君の髪形は笑っちゃったな。野口さんはちょっと可愛いすぎる気もするな(笑)。でもこんなに似てる子達を集めたのに連ドラではなく特番とは勿体ない。多分視聴率とれたらシリーズ化するだろうけどね。次は大傑作「大野君と杉山君」とかやって欲しいなあ。みんな見ようぜ。
ただ、「お人よしのとくちゃん」をはじめ、数人のクラスメイトはHPで実写版が見れなかった。原作でもあまりキャラが立ってなかったからドラマには目立って登場しないということだろうか。一応名前は載っているから教室のシーンなどでは出るけどピックアップされないのだろう。とくちゃんの他にも、牛乳せっけんを盗んだ上田、はまじやブー太郎といつもふざけあってる関口、そうじ係の前田さん、ワルに見えても結構いいところがある坂口君、女子たちの推薦で学級委員選挙に出たえびす君、藤木の想い人笹山さん、音楽の大石先生が大好きな石原さん、まるちゃんが風邪で学校を休んだ日に余った給食のプリンをじゃんけんで勝ち取ったナベちゃん、自由研究でゴキブリの生態観察をした青木君などはHPでは見れない。また、原作に出たものの、HPに名前すら載っていないキャラもいる。おっちょこちょいで、密かに杉山君のことが好きなかよちゃんや「5月のオリエンタル小僧」こと折原君、いじめられっこのたかし君など。まあ折原君はマイナーすぎるからしょうがないか(笑)。アニメでは折原君と大野君が同じ声優だというのは内緒だよ。
今回放送される3本のエピソードは、原作の膨大なエピソードの面白い部分をかいつまんで作られたようだ。あらすじを読んでいるだけで、原作の名場面を思い出して笑いがこみ上げてくる。楽しみなのは三話目の「たまちゃん、大好き」。ストーリーの冒頭では、藤木がまるちゃんに不幸の手紙を出すエピソードが登場する。「同じ内容の手紙を4人に出さないと不幸が訪れる」という手紙にビビったまる子はすぐに自分も不幸の手紙を出そうとするが、周りは表向きワルでも根は良い人ばかりで(例:坂口君)、誰に出すか決められない。あらすじによれば、このシーンが登場するのだ。スッゲー見たい!個性豊かなクラスメイト達が一人一人まる子の頭の中に浮かぶ…みたいな演出だといいなあ。丸尾君主催の学級会で藤木が卑怯者に祭り上げられるシーンもあるみたい。考えただけでワクワクするよ。

さて、余談だが、「ちびまる子ちゃん」に出てくる主要クラスメイトの名前は、以下のように、やや(かなり?)マニアックな漫画家の名前をもじったもの、というのはご存知だろうか。
藤木しげる→水木しげる
みぎわさん→みぎわパン
花輪和彦→花輪和一
丸尾スエオ→丸尾末広
えびす君→蛭子義和
これらの漫画家は、原作者さくらももこが好きだったアングラ漫画雑誌「ガロ」(現在は廃刊)で活躍していた人達である。彼らを知らない人は、ためしに名前で検索してみてほしい(あ、でも水木しげるは有名だよね)。で、時間があれば彼らの漫画を読んでみてほしい。国民的人気漫画の主要キャラの名前に使うような名前とはとてもじゃないが思えない(特に丸尾末広)。「ちびまる子ちゃん」を読んでなんとなーく毒気を感じる人は多いと思うが、その毒気の根本にあるのはさくらももこのマニアックな趣向だと思われる。一時期は「平成版サザエさん」とも言われた「ちびまる子ちゃん」だが、いやいや、まるちゃんは可愛くてほのぼのなフリして結構パンクなんだよ…。

追記 
東海テレビと広島テレビは4月18日当日は野球中継を放送するらしいので、後日放送されるらしい。多分その週の土曜日の昼とか。ああ…最近忘れてたけど先生、私、やっぱりプロ野球大嫌いです。

先生、作品の真の作者について書きます

2006-03-30 23:42:46 | 漫画
「『HUNTER×HUNTER』連載再開時期は未定」
この情報を知り、目の前が一瞬真っ暗になってしまった。2月の初め、「約2ヶ月の休載を挟んで4月上旬に連載が再開する予定」という情報を聞いたとき、4月を待ち焦がれながらも「この作者が本当に4月に再開できるのか?もっと伸びるんじゃ…」と危惧していたが、まさか再開時期が未定とは…。このまま勝手に連載終了に収束していかないかどうかがとても気がかり。なんだか私の好きな漫画っていつ終わりが来るのか、いつ続きが読めるのかわからない不安定なものばっかりだ。休載しすぎてそのまま連載自体打ち切り。これだけはやめてくれよ、ジャンプ編集部。『HUNTER×HUNTER』の作者冨樫義博は、過去に大ヒット漫画『幽遊白書』を描いていた人である。90年代初頭に一世を風靡したこの漫画のおかげで冨樫は一躍人気作家の仲間入りを果たすが、毎週漫画の原稿の締め切りがあり、大原則として休むことは許されないという週刊少年ジャンプの連載スケジュールに疲弊し、連載終了間際には心身共にボロボロになってしまった。ジャンプに掲載されている漫画は、安定した一定数の読者人気がある限り最終回を迎えない。作者が「そろそろ話に区切りつけて連載終了させたい」と思っても、人気があれば編集部が辞めさせてくれない。さらに物語の続きを考えなければならなくなる。逆に、人気が落ちれば作者の意向を無視して強制的に連載打ち切りが決定し、無理やり最終回を迎えざるをえなくなるという、作家に多大なストレスを与えるシステムをとっている。『幽遊白書』はこのような過酷なシステムに飲み込まれ疲弊しきった作者が、編集部の意向を無視して無理やり連載を終了させた作品の走りとして知られている。作品を読めばわかるが、最終巻の19巻に近づくにしたがって絵や作風が荒くなり、最後は無理やり終わらせた感がプンプン漂っている。作品自体はずっと大人気だったので、打ち切られた、というのはまずない。作者がジャンプ編集部に反発して無理矢理終わらせたとしか言えないのだ。
この一件以降、冨樫はしばらく漫画家活動を休止し、一時は「消えた漫画家」として騒がれた。しかし1年後、週刊誌にも関わらず月一回しか掲載しない、実質月間誌並みのペースで発表された作品『レベルE』で再びジャンプに帰ってきた。この月一連載作品は、冨樫人気を手放すのが惜しいと考えた編集部が、彼を疲弊させずにジャンプで描かせる方法として生み出されたのだろう。その後、月一ではなく週刊連載である『HUNTER×HUNTER』の連載が始まる。「原則として休載はさせない」というジャンプシステムを破り、度々連載を休む冨樫に対し編集部は「休載されても奴の人気を失うよりはマシだ」という考えで黙認していたのだろう。実際単行本は初版発行部数が130万を越すほど売れまくり、集英社に利益をもたらす人気作なである。また、冨樫の休載は他の人気作家にも影響し、「休載させないジャンプ」は崩れた。適度に漫画家を休ませないと冨樫みたいにボロボロになってブチ切れられる、というのを学んだのだろう。
年を重ねる度にエスカレートしていく休載頻度。それでも衰えない人気。そんな衰えない人気に甘んじて休載を黙認する編集部。この悪循環ではいつまでたっても作品が前に進まない。この悪循環を生み出しているのは間違いなく私のような熱心なファン達である。我々が彼の作品を数字の面で支えるから、「いくら休んでも待ってくれるだろう」という安心感を作者と編集部に与えてしまっている。現在の悲惨な状態は、我々が作り出したものだと言っても過言ではない。『HUNTER×HUNTER』21巻にこんなセリフがある。
「どうしていいかわからないんだ オレ達が作り出した目の前の現実…」
自分らの非力さが原因で強敵ネフェルピトーの手にかかり、変わり果てた姿となった兄貴的存在のカイトと再開したゴンとキルアの心境を表すセリフ。無期限連載休止を知った今にぴたりと当てはまるセリフだと思ってしまう。
かの鳥山明先生も、読者の絶大なる人気に支えられ(毎週行われる読者アンケートで、「ジャンプ連載陣の中でドラゴンボールが一番面白い」という回答をする人が驚異の全体の約8割。こんな状態がずっと続いた。)、ちょうどピッコロとの戦いに決着がついたところで連載をやめようとしたがやめさせてもらえなかった、というのは有名な話。その後無理矢理つくりだした敵キャラのおかげでストーリーはさらに盛り上がり、連載が終わるに終われず、なんとか編集部に頼み込み、やっと連載が終了したのは鳥山先生本人が終了を決意した時から7年後の1995年。ただ、速やかにストーリーを考え、原稿をサッサと仕上げる事ができた鳥山先生は冨樫のように壊れたりはしなかった。こんな事態になった原因は、何度も書くが読者人気。絶大な読者人気が鳥山先生の意志に反してドラゴンボールを全42巻という大河ドラマにしてしまったのだ。冨樫の件や他、数多のジャンプ漫画とを併せて考えると、ジャンプ作品の「真」の作者は読者だとしか思えない。

先生、『ベルセルク』劇中音楽良すぎます

2006-03-29 23:14:48 | 漫画
出会ってしまった。それも因果。

TSUTAYAの半額クーポンがあるので期限が切れないうちに!と思って物色しに行った。しばらく店内をウロウロして、「うーん、特に借りたいのないな…」とがっかり。半額の時に限って何も見る気がしないのだ。でもせっかくの半額セールで何も借りずに帰るのも悲しいのでもう少し物色した。映画コーナーを一通り見終わった後、「まあ一応」という事で普段殆ど入らないアニメコーナーへ行ってみた。しばらく見回す。数分後、興味深いビデオを発見。最近はまりまくりの漫画『ベルセルク』のアニメ版である。アニメ化してたのか!よく見ると7巻までしかない。どうやらプロローグにして原作で最も面白く、「黄金時代」とまで言われているコミック14巻までの内容にしぼってアニメ化したものらしい。今回はこれにしよう、ということで取りあえず3本借りる。
家に帰ってネットで調べてみたら、アニメ版『ベルセルク』は深夜アニメ、つまり子供向けではないアニメの走りだったらしい。放映期間は97年10月~98年4月。このアニメのヒットがきっかけで「深夜でアニメ、いけますよ」という風潮になったそうだ。去年までやってた『MONSTER』とかもそういう流れだったのだろう。
深夜アニメと知って納得。こんなグロいアニメ夕方には放送できません。というか当たり前だが深夜放送でも規制があるようで、原作のシーン所々カットされてました。まあでもそんなことはどうでもいいのだ(いいのか)。このアニメ、かなり素敵!まず絵が綺麗。アニメと言えばドラゴンボールとかまる子とかクレヨンしんちゃんとかしか見てこなかった者としては結構驚き。あとBGMが素晴らしい。借りた3本を見終わった後、また店に行って続きと一緒にサントラまで借りてきてしまったよ。原作の名場面にあの神秘的なBGMが付いて凄いことになってる。特に準主役キャラ・グリフィスが登場するシーンをはじめ、彼の見せ場というか印象的なシーンにいつも使われるサントラ一曲目の「BEHELIT(ベヘリット。この漫画の超重要アイテムの名前)」。引き込まれる…釘付け。原作読んでて「グリフィスあんまり好きになれねーなぁ」と思ってたが、見方が変わりそうだ。BGMだけではなくOP&ED曲も良い。よくあるアニメソングタイプじゃない!あのエンディング曲の暗さは病み付きだ。洋楽だと思ったら日本人の曲だった。オープニング曲はペンパルズだった。このころからデビューしてたのか。なんか聞き覚えあるイントロだなーと思ってたら「ダウンタウンDX」に少し前まであったコーナー「スター青春白書」の時の音楽だ。浜ちゃんが「スター青春白書~~~!」と言ったあとに流れる「ダダダダン ダダダダダダ ダダダダン♪」てやつ。わかりますかね(笑)。それとかなり好きになってしまったのが次回予告のときに流れる「Forces」。頭の中で無限リピート中である。つーか今も聴いてるよ。耳にこびりついて離れない。このサントラを聴けたのは大収穫だ。
とにかく絵が綺麗で音楽良くてストーリーは一番面白いところに絞ってアニメ化してるということで、傑作アニメじゃなかろうか。ただ主要キャラの声がイメージとちょっと違ってたけど。主人公ガッツとグリフィスとヒロインのキャスカ。原作から入るとこういうことはどうしても起きるものだな。でも慣れてきた。名脇役たちのキャラの声ははまってるし。まだ最後まで見ていないのだが、話に区切りがつく14巻の途中で終わるんだよな?アニメは無理やり終わらして続きは原作でどうぞ~って感じだな。実際このアニメがヒットした後で原作コミックがバカ売れして今に至るそうだ。リアルタイムで深夜に見たかったな。『MONSTER』もそうだけど、深夜に見ると魅力増大するアニメでしょうね。
明日朝早いからいつもより早く寝なければならない。でもアニメ版の「蝕」、早く見たいなー。う~ん。

追記
やっぱ『PLUTO』3巻は豪華版買うべきだ。豪華版は雑誌掲載時にカラーだったページをそのまま載せている。あと、掲載時は白黒だったはずのページが部分的にカラーになっている。きっとこれは通常版では白黒だと思う。でもあの場面はカラーじゃないとはっきり言って感動半減だ。ウランと一緒に涙したければ豪華版を買おう。ってしつこいか。別に小学館のためを思って書いてるわけじゃないんだよ…。

先生、復活ドラゴンボールZの感想です

2006-03-28 20:38:30 | テレビ
去る3月25日土曜日、フジテレビのクイズ番組「IQサプリ」の春の特番で「ドラゴンボールZ」が復活した。左右対称に並ぶ二つのアニメ映像を見比べて間違い探しをするクイズコーナーの題材として登場したのだ。私は普段この番組を見ないので、クイズを解くことにまるで興味が無かった。ただただ久々の新作映像を見ていた。テレビ雑誌でこの復活の情報を知ったが、お目当てのアニメは何時ごろ放映されるのかわからないので7時からテレビの前で待っていた。適当にクイズを見ながら気づいたが、この番組のナレーションはピッコロの中の人(声優)と同じだ。セルの中の人もよくバラエティでナレーションをやっているが、この人もいろいろやってんだなぁ。
で、肝心のアニメ。ストーリーは原作にはないオリジナルだった。登場人物は悟空、フリーザ、クリリンだった。うーん…ベジータは出ると思ってたんだけどなあ。残念。ちなみにクリリンは死体として登場。頭だけ映ってて初めはなんだかよくわからなかった。よくみてみたらクリリンじゃん!みたいな。動いてるところはアニメでは割愛されていた。多分フリーザに殺されたんでしょうね。ドラゴンボールを七つ揃えたフリーザがいざ願いを叶えようとした瞬間、悟空登場。フリーザは悟空を見て、第一形態から最終形態まで順を追って一気に変身。いやー、まさか第三形態(通称エクレア。見た目がお菓子のエクレアそのものなの)まで見れるとは!そんな変身を見て悟空もスーパーサイヤ人に変身。どうせクリリンの死体出すならあの名ゼリフ「クリリンのことかーーー!」の掛け声で超サイヤ人化して欲しかったなあ。で、しばらく殴り合い。声優・野沢雅子さんによる悟空の戦闘シーンでの掛け声「だーりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!」が久々に聞けてかなり嬉しい。最後は悟空がかめはめ波を決めて勝利!先ほども書いたが、間違いさがしそっちのけで映像見てました。途中、IQサプリ出演者の今田耕司とホンジャマカ石塚がちょっとだけアニメに登場。かなり喜んでました。そりゃそーだわね。「ダウンタウンDX」でドラゴンボールマニアぶりを披露していたウエンツ瑛士もキャーキャー言いながらクイズに参加していたようだ。
「ドラゴンボールZクイズ番組で復活」のニュースを知って一番気になってたのが「変な絵だったらどうしよう!?」ということだった。前にも書いたが、アニメの監督さんによって絵が全然違う。今回の監督は、確認したわけじゃないが今出てるDVDのパッケージの絵そのものだったので、あの絵を描いた山室さんという人だろう。アニメではなかなかカッコいい絵を描いていたが、時の流れのせいか、ややフリーザの顔が変だったような。でも綺麗な絵を描く人の部類に入りますよ、あの人は。あと、ドラゴンボール放送時とは違い、今回のアニメは完全デジタルで作ったようだ。当時は一枚一枚手描きで描くのが当たり前だったらしいが、技術の進歩で今はコンピュータで絵を動かすのが当たり前。そのせいで戦闘シーンがとても滑らかで、綺麗なんだけどそれはそれでドラゴンボールじゃないような…なんだか贅沢な突っ込みだが。

追記
『ベルセルク』の3~14巻を何度も読んでしまう。やべー、「鷹の団」のメンバー全員大好きだ。だからこそ15巻以降を読むのが辛いっていう…ね。

追記2
『PLUTO』3巻を読み、どうしても先の展開を知りたくて『ビッグコミックオリジナル』立ち読みしてしまった。読んだ話は多分4巻の真ん中あたりに納められるのだろう。このように、次の巻発売が待ちきれなくて数話すっとばしてでも続きを読んでしまう、ということが私には多々ある。こういう読み方苦手だという人もいるだろうけど私は全然平気どすえ。で、読んだ感想…トビオ(飛雄)出てる!

追記3
あのね、2月の初めにね、「ハンターハンターはしばらくお休みしまーす」ってジャンプに書いてあったの。でもね、「再開は4月上旬です」って書いてあったから「4月かぁ…2ヶ月もある…でも2ヶ月待てば続き読めるんだよねっ!はーやく4月になぁれ」って思ってたの。でもね、次号のジャンプをいち早く手に入れた人の情報によるとね、「連載再開は未定です」って書いてあったんだって~~
ふざけんなコラ!!!

先生、集英社>小学館>講談社です

2006-03-27 22:47:23 | 漫画
持っている漫画本を収納している棚をじーっと眺めてみる。子供のころりぼんっ子だったのと、ジャンプ好きだった事(過去形。今のジャンプなんて好きでもなんでもないよ)の影響で、笑ってしまうほど集英社の単行本が多い。ざっと見たところ全体の6~7割は集英社刊のものではないだろうか。『Drスランプ』、『お父さんは心配症』、『ドラゴンボール』、『ときめきトゥナイト』、『まる子』、『スラダン』、『幽遊白書』、『赤ずきんチャチャ』、『ルナティック雑技団』、『こどものおもちゃ』、『レベルE』、『ハンター』、『NANA』、『デスノート』その他いろいろ…ハハハ…もうアホかと思うぐらい集英社で埋めつくされてるよ。スペースをかなり占拠してる。特にドラゴンボール。単行本をいとこに売って一つ一つがでかい完全版を揃えたためかなり場所をとる。
次に多いのは小学館だろうか。種類は少ないけど巻数が多い。『MONSTER』、『20世紀少年』、『PLUTO』、『ふしぎ遊戯』、そしていとこに引き取るよう無理やり押し付けられた『らんま1/2』。別に好きでもなんでもなく、一回しか読んでなくて、売ろうかとも思うのだが本自体あまりきれいでないので売れなさそうだし第一店まで持っていくのがめんどくさい、ということで放置してある。量が多くて本当に邪魔なので私の好きなパンスト太郎(誰やねんって感じ?知ってる時点でお前『らんま』ファンだろ、みたいな)が活躍する巻以外捨てちまおうかと思ってる。いとこは今度浦沢直樹の『HAPPY!』を押し付けようとしているらしい。いらねー。そいえばこの漫画実写ドラマになるんだってね。なんで今更…。実写化ブームと主人公・幸の可愛さにあやかって事務所イチオシのアイドル売り出そうって感じかな。あ、忘れてたけど地味に名作、松本大洋の『花男』も小学館だ。
三大出版社(と呼んでいいのか…漫画に限って言えばオッケーだよね)の中でも極端に少ないのが講談社。『湘南純愛組』『稲中卓球部』『僕といっしょ』『GTO』『きんぎょ注意報』のみ。少ないので一つずつ軽く思い出などを書いてみようと思う。
『湘南純愛組』は藤沢とおる原作。有名な『GTO』の鬼塚先生の高校時代の話。湘南に住むヤンキーどもの青春話である。全31巻だが持っているのは後半のみ。31巻というのはスラダンと一緒だが、連載時期もスラダンと殆どかぶっている。小3の時から読み始めた漫画だが、子供ながらに「こんなヤンキーいないっしょ!」と思いつつ読んでいた。そういえばあの頃の講談社とかチャンピオン(秋田書店)ってヤンキーものばっかだったなぁ…。でもギャグが笑えるのでそんなに冷ややかに見ていたわけではない。ヤンキーファンタジー全快だが、日米ハーフの鎌田君の話はなかなか良いし。ただ、ヤンキー漫画の元祖と言われる『ビーバップハイスクール』や『湘南爆走族』のファンの人たちには「所詮二番、三番煎じ」と冷ややかに見られていたようだ。
『稲中』『僕といっしょ』は古谷実によるギャグ漫画。最近読んでないが、とにかく大笑いさせてもらったのを覚えている。ギャグとかも殆ど覚えている。絵が汚いので入りにくいだろうが、『稲中』8巻以降の笑いの嵐を経験しないのはもったいない。作者古谷実は現在はすっかりギャグ漫画から身を引いてしまい、シリアスな漫画を描くようになった。で、私はちょっとついていけなくなってしまった。もう彼がギャグ漫画を描くことはないだろう。というか稲中の頃のヘッタクソな絵で描かれるからこそ笑えるんだろうな。今は上手くなっちゃったから…。
『GTO』、第一回からマガジンで楽しく読んでいたが、本当、ドラマしか見ていない人は原作も読もう。笑える細かいギャグが満載だよ。でも第一だけしか読まなくていいよ。二部はマンネリ。教師VS教師に裏切られた子供の図式、もう飽きた。
『きんぎょ注意報』は…なんでもってんだろう。まあ葵ちゃんはかっこいいけどな。アニメやってたね。

以上、本棚を見ながら思ったことを色々と書いてみました。最後に。高校生くらいから思ってたのですが、三大少年誌をテレビ局にたとえるなら
少年ジャンプ→フジテレビ
少年マガジン→日本テレビ 
少年サンデー→TBS
って感じがする。ちゃんとした理由付けがあるのだが長くなるのでまたの機会に。

追記
ラルクのアルバム『Tierra』を目覚めのBGMにすると結構スッキリした気分でおきれる。一曲目の「In the air」のイントロ最高。

『ドラゴンボール』映画化について考える

2006-03-26 23:49:36 | 映画
『ドラゴンボール』がハリウッドで実写映画化されることが決定。監督はジョージルーカス―
このニュースが流れてからどれほどの月日が流れただろう。当時は「すっげえ!さすが世界のドラゴンボール!」とワクワクしたものだが、今はこのまま、音沙汰の無いまま企画が立ち消えになってしまえばいいのに、という思いで一杯である。そもそも本当に映画化する気があるのだろうか。映画化の予定はないが、他の映画会社に先に映画化されたら悔しいのでとりあえず権利だけ買っておく、ということがハリウッドの世界では多々あるらしいから、ドラゴンボールもそうなのかも。実際、ハリウッド化が決まったものの全くそれ関連のニュースが聞こえてこない『寄生獣』や『MONSTER』などもそういう事情のもとに実写化の権利が買われたのかもしれない。『MONSTER』なんて長いミステリーとうやって映画化すんだよ、無理だろ…と突っ込みたくなるよ。それと、前もって権利を買っておけば、後で例えば『MONSTER』そっくりのサスペンス映画を作ったときに著作権も問題でもめる事がなくなる、というのを見越している、という話も聞く。日本の傑作漫画をもっと丁重に扱ってほしい。これらの作品は日本で実写化しても駄作になるのは目に見えてるんだから。やるなら凄いのを頼むよ。中途半端にやるのは勘弁してくれ。私が心配するのは―先走りかもしれないが―中途半端に映画化して原作の魅力が全く反映されていないよくわかんない映画にされたらどうしよう、ということである。「ドラゴンボール」のおおまかな設定だけを取り出して舞台をアメリカにして映画化!とか。例えば…

元気で明るいどこにでもいるような高校生ゴクウ。そんなゴクウの前に、彼の兄だと名乗る男が突然現れる。男は言う。「お前は地球人ではない。生まれは惑星ベジータ、誇り高き戦闘民族サイヤ人だ!」「この地球には、どんな願いでも叶えられるドラゴンボールというものが存在する。どんな手を使ってもいい。それを集めろ」。男の言っていることの意味がわからずただただ呆然とするゴクウ。しかし男がゴクウのガールフレンド・チチを襲おうとした瞬間、ゴクウの秘めたる力が爆発する…。その日から、ゴクウの非日常な日々が始まった。ゴクウの兄が言っていた何でも願いが叶うというドラゴンボールを手に入れるため、宇宙から様々な侵略者が地球にやってくるようになった。その中には、同じサイヤ人の最強戦士・ベジータもいた。突然ゴクウの通うハイスクールに現れ、ヤムチャ・ピッコロをはじめ、ゴクウのクラスメイトたちを次々に殺すベジータ。そんな傍若無人なベジータの行動にキレたゴクウは目覚めた力で徹底交戦、大激闘。なんとかベジータを追い返す。しかしそんなゴクウも元は普通の高校生。自らの力のせいで世界を荒廃させてしまい、クラスメイトまで巻き込んで犠牲にしてしまった罪の意識に苛まれ、苦悩する。そんなゴクウに、生き残ったクラスメイトであり、天才少女・ブルマは助言する。「なんでも願いが叶うドラゴンボールを誰よりも先に手に入れよう。そして死んだ人たちを生き返らせて、世界を元にもどすのよ!」。そうだ、ドラゴンボールを集めればいいんだ…新たな希望が芽生えたゴクウとブルマ。そんな時、すべての凶悪宇宙人の親玉である悪の帝王・フリーザがドラゴンボールの噂を聞き、地球に降り立った…。

みたいな話に改造されるとか。適当にヒーローもの、適当にバトル、適当にSF、適当に苦悩、ちょっと反戦メッセージ(アメリカでこれは無いか?)…ありそうじゃないですか?先生…。

追記
『バガボンド』の新刊を読んだ。前の巻でザックリ斬られた吉岡清十郎だが…。吉岡清十郎亡きバガなんてもう殆ど興味ないぜ。まぁ清十郎がいつか武蔵にぶっ殺されることはわかってはいたけどな。合掌。
 

『PLUTO』3巻豪華版レポート

2006-03-25 23:28:28 | 漫画
昨日結局『PLUTO』3巻豪華版を買ってしまった。通常版も買うので余計な出費だが悩みすぎて帰るに帰れなくて。でも買ってよかった。本編は相変わらず先の読めない展開で、「これぞ浦沢漫画の序盤!」と言う感じ。個人的には『20世紀少年』の序盤よりもワクワクした。もともと「未来都市」みたいな世界観が大好きだからな。「火の鳥」も未来篇が好きだし、「ドラゴンボール」で悟空がブルマの住むハイテク都市「西の都」に行くエピソードは何度も読んでしまう。『PLUTO』の世界は、人間の日常生活において欠かすことのできない存在となった様々な種類のロボットが活躍する典型的な未来都市。人間社会への溶け込み様は、ロボットも「人権」のようなものを持つほど。東京の未来の姿「トーキョーシティ」の中心部のメトロポリスぶりは私の好みのど真ん中である。そんな世界観の中で浦沢流ミステリーが読めるなんて…。また、そんな未来都市につきものの問題として、3巻では、ロボットの発達によって職を失った人々(ロボット・リストラ)の闇が描かれる。さらにアメリカの「KKK」そのもののロボット排斥主義者たちが出てきたり。うーん、どうするゲジヒト刑事(主人公)!あと、「『MONSTER』のヨハン顔」と評判のロボット・エプシロン遂に登場。原作と同じように、孤児の面倒を見る平和主義者のようだ。長髪のスラリとした青年だが…うん、確かにヨハン顔だ。で、かなり強そう。なんてったってエネルギー源は光、太陽が出ている間は無敵のはず…。
ファンサービスともいえる手塚漫画の小ネタもまた登場。手塚漫画に疎い私はウランのセリフ「白いライオンだよ、珍しいよね」ぐらいしか気づかなかったが他にもいろいろあるっぽい。誰かに教えてもらお。そうそう、コレは書いておかなくては。豪華版3巻のあとがきを書いてるコラムニスト・夏目房乃介は先生の孫ですよ。
で、例の豪華版の付録の「まんがノート」。装丁は大学ノートそのもの。気になる中身は浦沢さんが高校生のときに描いたという芥川の「羅生門」のリメイク漫画。舞台は未来に設定されているが、ストーリーはほぼ「羅生門」と同じである。というかこの漫画のストーリーなんてどうでもよい。肝心なのは絵柄。手塚治虫の絵そのものじゃないかオイ!現在では漫画的な表現を極力さけ、徹底的に人物をリアルに描き、人種まで描きわける浦沢さんにもこんな時代があったとは。本人によるあとがきにも書いてあるが、場面の見せ方・演出の仕方は手塚治虫が生み出した手法をそのまま拝借した感じ。うーん、レアな付録だ。これは「買い」で正解。さらに浦沢さんによるアトム&ヒョウタンツギのパラパラ漫画まで載っている。浦沢直樹の描いたアトムの似顔絵を見たのはこれが初めて。漫画の内容は普通に「プッ」と笑えるライトな内容。
以上、『PLUTO』3巻豪華版のレポートでした。間の抜けたレポートですまんね。これから買う人、ぜひ豪華版を買いなさい。 

追記
今日午後7時から放送した『IQサプリスペシャル』のアニメ版間違い探しクイズみたいなコーナーに『ドラゴンボールZ』が登場。もちろん録画済み。感想・レポートは後日書く予定(え、いらない?)

追記2
『ベルセルク』を14巻まで読んだ。面白すぎ!そのことを友人に伝えたら、「14巻まではプロローグみたいなもんだぞ、ちなみにプロローグが一番完成度が高い。もうすぐ30巻が出るけど終わる兆しは無い」と教えられた。えー…?まあ確かに「これから!」って感じだけど、序章に14冊って…浦沢直樹漫画の進みの遅さなんて序の口だ…。

書店にて

2006-03-24 19:24:38 | 漫画
今本屋の片隅で悩んでいる。新刊コーナーに、『PLUTO』3巻が並んでいる。ただし1300円のA4サイズの豪華版のみ。普通サイズの通常版が見当たらない。前にチラッと聞いたことがあるが、豪華版のみ先行発売か?あと数日待てば通常版も並ぶし余分な出費は控えたい。しかし続きは一刻も早く読みたい。しかも今回豪華版に付いてる付録がなんだか意味ありげなのだ。ノートである。表紙に「まんがノート 1年D組浦沢直樹」と書いてある。ど、どんなノートだ!?浦沢が描いたアトムの似顔絵とか描いてあんのか!?それともただの思わせぶりな中身白紙のノート?ああ…情報不足だ。『PLUTO』情報は発売日以外何もチェックしていなかった。気になるなぁ。でも「まんがノート」の中身がたいしたことなかったらがっかりだ。豪華版集めてるわけではないから結局通常版も買うことになるだろうし…。うーん迷う。今この本屋に居る人間の中で一番悩んでるのは私だと思われる…。
最近読み始めた『ベルセルク』の続きを買いに来ただけだったのになぁ。1300円あったら二冊買えるよ…。とりあえずネットで「まんがノート」見た人の感想捜してみようかなぁ…つーか「まんがノート」以上に3巻読みたいんだよ…今すぐにでも…あぁでも…(これが思考の甘い罠 byシャウアプフ)

店内ではさっきからスピッツが流れ続けている。ベスト盤出たばっかりだもんね。今ちょうど「流れ星」がかかってる…名曲。

先生、春は夢まで不思議に狂う

2006-03-24 15:02:07 | 日記
こんな夢を見た。

某ショッピングセンターで買い物をしていたら突然陣痛に見舞われた。その陣痛がきっかけで自分が妊娠していることに気づいた。とにかく産まなければ、と思い、近くの人に助けを求めようとしたが、周りにいるのは小学生ぐらいの坊やばかりで頼れそうな人はいない。「こんな坊やに頼るわけにはいかない、とりあえず女性、できれば年配の!」と思い、女子トイレに向かった。トイレには50代ぐらいの女性店員がいた。「産まれそうなんです、助けてください」と訴えた瞬間陣痛の痛みは消えた。消えたが、子どもが外に出たがっていそうな感覚はある。店員は「それは大変!」と言い、「あんた本当は助産婦だろ!?」と突っ込みたくなるようなこなれた手つきで出産を手伝ってくれた。無事に子どもが取り出された後で私は店員に言った。「お世話になりました、本当にありがとうございます。つーかジブン、ホンマは助産婦やろ?」「そうやで」。なぜか関西弁になる二人だった。

【自己分析】
なぜ今このタイミングで出産?陣痛が起こるまで妊娠に気づかないってアリ?出産時に無痛だったのはさすが夢の中という感じ。実際では麻酔打たない限り無痛はありえない。とにかく印象深い、謎の夢だった。突っ込みどころ満載の夢。そんな夢の中で自分は出産しつつ「おいおいおかしいだろ」と突っ込みを入れていたのだろう。その思いが最後の、ダウンタウン浜ちゃん風の関西弁の会話に繋がったのだと思われる。
あまりにも謎だっため、夢分析関連のサイトを軽くめぐってみたところ、「出産」の夢は、大体どこのサイトにも「新しいことの象徴」「新しい事態が起こる暗示」などのことが書いてある。この季節にこのような夢を見るのはなかなか幸先がよろしいではないか。ちなみに出産の夢=妊娠の予兆というわけではないらしい。

そういえば最近悪夢を見ない。『ゾンビ』シリーズみたいなスプラッタ系の夢とか見たいのだが。