拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

「拝啓 夏目漱石先生」の一年(3)

2007-12-31 12:31:29 | 日記
2007年振り返り企画、これで最後。11月、12月は二本立てです。


【9月】
◆リメイク版『エヴァ』
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』。9月早々、『新世紀エヴァンゲリオン』のリメイク版映画が、遂に公開された。「今更エヴァって…ガイナックスの金儲けだろ」という意見を吹き飛ばすような凄まじい映画。テレビシリーズを観たものなら誰もが「ちょ…何だアレは!何だあのシーン、あのセリフ、あの色合い!どういう意味だ!!?」というように興奮と混乱の渦に巻き込まれてしまうような内容であった。只のリメイク版だと思ってたら、どうやら一筋縄ではいかないようで…あぁ、早く続編観たい。ラスト、某キャラがセリフを喋り終え、フワっと羽が降りてくるかのように「Beautiful World」のイントロが流れてくるあの瞬間も最高だった。実際映画が公開された後では、宇多田ヒカルが主題歌を提供することに否を唱える人も結構減ったのではないかと思う。CDの売り上げも息長かったし。だってあのシンクロ率だもの。

【10月】
◆『HUNTER×HUNTER』復活
夏ごろから流れていた噂通り、遂に待望の…待望の連載再開。そして単行本新刊24巻も発売。昨年『ラルΩグラド』の第三話を立ち読みして以来、久々にジャンプを手に取り、『HUNTER×HUNTER』を読んだ時のあの興奮。1年7ヶ月ぶりに単行本の新刊を手に取り、王メインのあの表紙の見た瞬間も興奮したさ。話、全然進まなかったけど、毎回密度濃かったから満足さ。再び『HUNTER×HUNTER』を読めなくなってから数週間経過した今となっては、毎週あの漫画を読めたなんて、何と贅沢なことだろう…とか思っちゃう。週刊誌なんだから毎週読めるのが当たり前なんだけど(笑)。連載再開・再び休載のニュースをyahoo!のトップで見つけた時は何かの冗談かと思ったが、それだけこの漫画が沢山の人々から読まれてるってことだわな。単行本も売れまくってたね。ハンタ24巻と同時に出た『BLEACH』は、12月にもう新刊が出たと知って、ため息ついちゃった(苦笑)。

【11月】
◆岡村ちゃんライブ初体験@Zepp Nagoyaのハズが…
岡村靖幸の復活ツアー『告白』。11月14日、このツアーファイナルであるZepp Nagoya公演に足を運んだ。初岡村ちゃんライブということでワクワクしながら会場まで行ったのだが、本人がケガをしてしまい、まさかの公演中止(苦笑)。「俺札幌から来てんだぞ!」という切実な野次まで飛んだカオスな空間に居合わせたってのは貴重な体験だったし、今となっちゃいい思い出ですわ。貴重な「弾き語り謝罪」も観れたし~♪野次飛んだけど、「公演中止」を素直に受け入れておとなしくライブハウスを後にするファンが大半だったのには「さすが~」という感じ。大人ですな。

◆ラルク活動しまくり
11月は超待望のアルバム『KISS』がリリースされ、それに伴うプロモーションで、あらゆるメディアでラルクを見ることができた、嵐のような日々であった。なんかもう色々あったよねぇ。で、ブログにも色々書いたわ。11月は殆どラルクのことしか書いてないんじゃない?って感じね。

【12月】
◆ブログのテンプレートを変更
最後、12月。今年の春ごろから使ってた、黒バックに月のテンプレからカステラの写真がドーンと表示されるテンプレに変更した。このテンプレ、非常に気に入っている。単純に凄くおいしそうなんだもの、このカステラ。見てると心が和むよ。深夜にコレ見るとお腹がすいてくるから少し困るけど。gooのテンプレートは数が異様に多くて未だに全種類を把握してないけど、今の所このカステラが一番のお気に入りさー。

◆タンポポに激ハマリ
今年の10月ごろに中古250円でゲットして以来、何気にヘビロテのタンポポのベストアルバム『All of タンポポ』。調子にのって暑苦しい全曲レビューまで書いてしまったが、マジで最高だわ、二期タンポポの、可愛いブリティッシュポップな曲の数々。リアルタイムでは殆どスルーだったけど、良いグループだったんだね、タンポポ。特に加護ちゃん、最年少メンバーとしてモー娘。に入り、世間からは完全に「マスコットキャラ」ぐらいにしか見られてなかっただろうけど、君ほど器用で芸達者なメンバーはモー娘。には居なかったってことに気づいたよ。最近、辻ちゃんと組んでたユニット・Wも聴いてみたけど、あれもなかなか良曲揃い。いつかブログで紹介しなきゃな。加護ちゃんの芸能界復帰は事実上なくなっちゃったけど、これ、ハロプロにとってはとんでもない損失だったわねぇ。

というわけで、2007年振り返り企画終わり。来年もよろしくお願いします。


 

「拝啓 夏目漱石先生」の一年(2)

2007-12-30 00:27:29 | 日記
早くこれを終わらせなきゃ年が明けてしまう。年末進行!ドタバタ更新!


【5月】
◆中川翔子、金山に襲来
しょこたんの誕生日でもあった5月5日のこどもの日。この日、しょこたんはアニソンカバーアルバムのプロモーションのため、三重県・長島スパーランドと名古屋中心部の金山で無料ライブを行った。その模様は当然「しょこたん☆ぶろぐ」の当日の日記に書かれている。この日、金山のライブ見に行きたいなぁ…とか少し思ったのだが、体調不良で断念したんだったな。会場の熱気がダイレクトで伝わるような、ブログに掲載されてる写真みて、「行けばよかったー」と少し後悔。そういえば金山でのライブは「アスナル金山」というショッピング施設で行われたのだが、しょこたんのマネージャーが何度も会場名を良い感じに言い間違えて大変だったみたいね。

【6月】
◆宇多田の新曲にハマる
この頃は宇多田の「Kiss&Cry」を聴きまくってたと思う。iTuneで先行配信されてたヤツを即効落として、毎日毎日聴いてた。宇多田独特の浮遊感あるサウンドと、普段以上にぶっ飛んだ歌詞(「今日は日清カップヌードル」)が印象的な「Kiss&Cry」。まぁ、妙な歌詞だけど、「生きてれば辛い事、悲しい事に出会うのは当然。むしろ上手くいくことの方が珍しい。だからいちいち怖がったり不安になったりしても仕方ないので前向きに頑張ろう」という、かなりポジティブな思想も入ってたりして大好きだ。CDのリリースは何時かな~?と情報を待ってたら、8月30日に両A面シングルの片割れとして発売されるとの情報が。さらにもう片方の曲「Beautiful World」はリメイク版エヴァのテーマ曲になることも発覚し、期待が高まるとともに「エヴァヲタに叩かれまくるんじゃ…」と不安になったり。

【7月】
◆ラルクと宇多田の新曲にハマる
この時期はラルクの「MY HEART DRAWS A DREAM」と宇多田の「Beautiful World」をヘビロテしていた。まだ発売前だったが、二曲ともオンエア解禁日にラジオから即効MDに録音し(いわゆるエアチェックというやつだな)、パソコンにうつしてipodに入れて聴きまくっていた。CDを手にした今は「あの頃必死だったなぁ(笑)」という感じだが、二曲とも試聴した限りでは本当に名曲だと思ったから、とにかく早く、ラジオ音源でもいいから入手して、好きなだけ聴きまくりたかったの。初めてラジオでフルで聴けた時感動した。「MY HEART DRAWS A DREAM」は、ラストの「♪夢を描く~よ~」というラルクらしからぬコーラスワークに素直に感動だよチキショー。「Beautiful World」は歌詞の世界観を思いっきり『エヴァ』に合わせながらも宇多田らしい言い回しやメロディー運び、音作りが健在で、「さすが大物だわ」という感じ。『花より男子』、『エヴァンゲリオン』という、おそらくファン層の全く違う作品に対し、世界観をばっちり表現しきった楽曲を提供出来る宇多田、凄いぜ。

【8月】
◆ラルクのライブ@アクトシティ浜松
まぁ8月はコレしかないだろ。彦根まで行ってひこにゃんグッズ買いに行ったとかいうバカバカしい旅エピソードもあるけどやっぱラルク。ホールライブなのに細部にまでこだわりまくりのゴージャスなセット、新曲だらけのセットリスト、下ネタも含むユーモア溢れる映像演出、浜松だけのサプライズ「パンクアンシエルのPV撮影」(ラルクの名物スタッフ「コメットさん」も見れた!)、ライブ日が8月6日ということで、原爆投下に関するhydeのMC、遂に三階席まで達したtetsuのバナナ遠投(BGMは勿論エンヤ)…とにかく非日常な空間に迷い込んだかのような素敵な一時だった。今まで行ったライブの中で一番楽しめたな。

既視感

2007-12-29 17:24:48 | 音楽
去る12月24日、LUNA SEAが東京ドームで一夜限りの復活ライブ「One Night Dejavu」を行った。この模様はNHKハイビジョンで深夜に即日放映されたので録画しておいた。うちのデッキじゃせっかくのハイビジョン画質を低クオリティでしか記録できないので、本当はリアルタイムで見たかったんだけどな…。で、ついさっき録画したものを観終わった。いろいろなことを思った。感想はまた後で書くとして、今日は今年の6月ごろに作ったあのくだらない…『エヴァンゲリオン、LUNA SEA版』みたいなのを載せておく。再結成が発表される前に作ったものだから、今見ると色々といじくりたい部分もあるがとりあえずいじらず。X JAPAN版漫画『PLUTO』版はいつぞやに載せたが、あれとは違い、LUNA SEA版は英語のサブタイトルバージョンも作った。作った記念に2chのLUNA SEAスレを探し、貼ってみたら「気持ち悪い」との感想をいただいた。ありがとう。では以下、どーぞ。見る人が見れば気づくだろう。英語版の作りの荒さを。苦手なの英語。


第壱話 LUNACY、襲来
EPISODE:1 LUNACY ATTACK
第弐話  見知らぬ、バンド
EPISODE:2 THE SHADE
第参話  鳴らない、リフ
EPISODE:3 A composer
第四話  J、逃げ出した後
EPISODE:4 J's Dilemma
第伍話   黒服、限定ギグのむこうに
EPISODE:5 RYU I
第六話   決戦、日本武道館
EPISODE:6 RYU II
第七話   スレイヴの造りしもの
EPISODE:7 SLAVES WORK
第八話   台風、来訪
EPISODE:8 TYPHOON STRIKES!
第九話   瞬間、気合い、重ねて
EPISODE:9 Both of you,Act Like We Want to Win!
第拾話   ルナティックトーキョー
EPISODE:10 LUNATIC TOKYO
第拾壱話  終了した悲しみの中で
EPISODE:11 The Day of End of Sorrow
第拾弐話  MOTHERの価値は
EPISODE:12 He said,"Don't make others suffer for your personal hatred
第拾参話  タイアップ、侵入
EPISODE:13 CHICAGO HOPE
第拾四話  STYLE、名盤の座
EPISODE:14 WEAVING A STORY
第拾五話  冬と野外
EPISODE:15 Those men longed for the glory of themselvs, and thus acted at the studiam in December
第拾六話  ソロに至る病、そして
EPISODE:16 Splitting of the Band
第拾七話  ヴィジュアル系の代表者
EPISODE:17 VISUAL ROCK
第拾八話  再開の選択を
EPISODE:18 AMBIVALENCE
第拾九話  男の戦い
EPISODE:19 INTROJECTION
第弐拾話  嵐のかたち、ライブのかたち
EPISODE:20 WEAVING A STORY 2:∞ stage
第弐拾壱話 ルナシー、誕生
EPISODE:21 They were aware that they were still a child.
第弐拾弐話 せめて、RYUICHIらしく
EPISODE:22 Don't Go
第弐拾参話 月
EPISODE:23 RYU III
第弐拾四話 最後のシングル
EPISODE:24 The Beginning and the End, or "Love Song Together"
第弐拾伍話 終わる狂気
EPISODE:25 Do you love us?
最終話   ドームの中心で「カカッテコーーイ!!!」を叫んだけもの
FINAL: Take care of slaves

第25話   Wish
EPISODE:25' LUNA SEA is destructive
第26話  銀テープを、君に
ONE MORE FINAL: I for you.







武道館

2007-12-27 01:25:23 | L'Arc-en-Ciel
音楽事務所「デンジャークルー」に所属するミュージシャンたちがこぞって出演する毎年恒例のイベント「JACK IN THE BOX 2007」が、26日、日本武道館で行われた。「デンジャークルー」とはラルク、シド、ムックなどなどが所属する事務所。まぁ、見た目的にも音的にも派手な人々が、というかヴィジュアル系バンドが沢山所属していらっしゃる事務所ですな。で、その事務所のイベントがあったのさ。このイベント、過去5回開催されたが、事務所を支えつつ引っ張る一番人気バンドのラルクが出演したのは過去2回だけ。それ以外はソロとしてライブを行っている。ラルクのライブが見れなくてもソロのライブが見れるから、このイベントに来る客はやっぱりラルクファンが多い。そんなラルクファンが沢山集まる場所で、事務所に多数所属するラルクの後輩バンドたちもライブするわけだ。後輩たちにしてみれば、自分達の名前をラルクファンに広め、あわよくばファンになってもらえるかもしれない重要な場。実際ラルク目当てでこのイベント行って、シドのファンになって帰ってきた人とかいるんだよな。沢山バンドが出るのでライブは6時間以上の長丁場。会場は東京だし、私はラルク以外のバンドにそんなに関心が無いので毎年スルーであった。 「あ、そいえば昨日イベントあったんだっけ?」ぐらいの認識。
さて、このイベントの目玉は、出演する様々なバンドのメンバーがごっちゃまぜになって一夜限りのバンドを結成し、有名曲をカバーするセッションコーナー。去年はラルクのkenがドラム、ボーカル・ギターをシドの人たちが担当し、ラルクの「虹」をカバーするというレアなシーン等などが見れたらしいが、今年はもっともっと凄かったようだ。 なんと…hydeと、GLAYのTERU、TAKUROの共演…!!GLAYは事務所違うけど、スペシャルゲストとして登場したらしい。…いくらなんでもスペシャル過ぎるぞ。TERUとTAKUROはシークレットゲストで、タイムテーブルには「hyde、××と夢の共演」とだけ書かれてたらしいが、ふたをあけてみれば…夢の共演にも程があるぞ!そいえばイベントの名前、「JACK IN THE BOX」って、日本語で「びっくり箱」って意味だっけ…。90年代末、邦楽界を盛り上げた二大バンド、GLAYとラルク。ついにこの二組の共演が、完全ではないものの実現してしまった。これはちょっとした事件だ。全盛期はライバルっぽく煽られ、「仲悪そうだなぁ」と世間に思われてたであろう二組だが、当の本人たちは全然そうではなく、むしろ最近では結構交流してる様子(TERUのブログの8月3日の記事は、TERUによるラルクのライブレポートだったりする)。tetsuとTAKUROがラジオで「リーダー対談」したこともあったなぁ。
で、肝心のライブ。hydeがメインボーカルをとってGLAYの代表曲「誘惑」を、TERUがメインボーカルをとってラルクの「HONEY」を…披露したらしいよ……ちょ…超見たかった!!はぁ、なんで私このライブ行ってないんだろ。何故私は武道館ではなく家に居るんだ。「♪何故僕はここにいるんだろう?」(「瞳の住人」/L'Arc-en-Ciel)だよ…。 まぁ、最初から行く気なかったから仕方ないんだけどさ…あぁ、超観たい。でもこのイベントが映像化されたことは一度もないし、一生見れないんだろうな。
ライブ終了後、公式サイトに出演者たちのメッセージがアップされた。スペシャルゲストのTERUのメッセージを以下引用。

>最高に楽しい時間を過ごさせていただきました。hyde君に「出たい」と言って「イイヨッ」と言われた時には”本当にステージに立てるのか?”でしたが、、今終わって、やっと現実に戻る事ができました。こんなに素敵なイベントにさせて頂き、本当に感謝してます。ありがとうございました。

…な、なんというか、TERUとhydeの軽いノリでこの夢の共演が実現したようである。素敵だね。二組の全盛期と中学3年間が重なる自分としては、本当に感慨深い共演である。はぁー…聴きたかったな、hydeが歌う「誘惑」。聴きたいよね?聴きたいだろ!聴きたいと言え!!…想像してごらん、hydeが「時に愛は二人を試してるービコーズアーイラービュー」の部分を熱唱してる所を…絶対かっこいいじゃんよー。TAKUROが弾く「HONEY」のギターソロにも興味あるわぁ。
 



施工主

2007-12-24 00:25:57 | テレビ
M-1グランプリ2007、今回は本当に波乱の結果となった。まさかのピエール瀧、スタジオでM-1観戦!…じゃなくて、敗者復活戦上がりのコンビ、サンドウィッチマンの優勝!…いや、瀧観戦にもかなり驚かされたけどね。司会の今田がさりげなく瀧を紹介してたけどマジにびっくりした。あんな場で瀧を見れるとは…。
さてM-1。最近めっきりテレビを見なくなり、見るとすればラルクの出る番組ぐらいだったため芸人のネタを見ること自体超久々。故に「優勝するのは誰か!?」なんて見当もつかなかった。ただ、去年のネタの「優しいラーメン屋の店長」っぷりが印象的だったトータルテンボスが結構いいとこまで行くんじゃないか?とは少しだけ思っていた。で、実際いいとこまで行った。しかし優勝したのは、敗者復活戦を制したサンドウィッチマン…。
サンドウィッチマン…彼らはそれなりに有名な人たちなのか?テレビ見てない私は当然彼らを知らなかった。敗者復活枠に入るコンビとしてサンドウィッチマンがコールされた時、「な、なんだこのメタボでヤクザなルックス…!しかもコンビ名が妙にマヌケ…!」と驚きつつも笑ってしまった。正直、あのルックスとコンビ名の鮮烈なインパクトにやられて、「あー、もう、早くサンドウィッチマンのネタ見てぇよぉ!」と既にロックオンされてしまっていた。肝心のサンドウィッチマンの決勝ネタ「街頭アンケート」…爆笑したさ。審査員の松ちゃんの笑顔が一瞬抜かれたこともあり、ネタ終わった瞬間、「これは勢いで決勝まで行くんじゃ!?」と思った。で、なんと一位通過で最終決勝へ…。進出が決まった時の「もうネタ無いです!」「あるやろ!」という司会の今田とのやりとりでもかなり笑ってしまい、彼らのキャラにすっかり魅了されてしまったなぁ。…でもまさか本当に優勝まで掻っ攫っていくとは思わなかったよ。会場の雰囲気、審査員の好み、他のコンビの不発…あらゆるものを味方につけながら実力を発揮し、サンドウィッチマンはM-1を制覇した。
さて、他のコンビについても少し。笑い飯撃沈はそんなに驚かなかった。トップバッターって時点でヤバそうだったし…。ウケる時はとことんウケて、今回みたいに中途半端な時はとことん審査員を困らせる。無冠の帝王、永遠のダークホース…。「どうせまた点数低いだろうな」と思いつつ、出れば毎回応援している千鳥・POISON GIRL BANDはまぁ、予想通り…凄く好きだけどね。やっぱM-1向きのネタじゃないねぇ。コンビが登場する時の「いくぜガンガンガンガンガンガン!オォー!オォー!」という出囃子のように、勢いでガンガン攻めるタイプのネタが出来ないとM-1では優勝出来ないみたいね。で、攻めるタイプの漫才をしたキングコングとトータルテンボスが最終決勝に行った、と。私正直キングコングを相当見くびってた。ネタ見て普通に楽しんでしまった。気合と日々の努力の成果みたいなもんがにじみ出てたネタであった。でも笑ったのは突風のようだったあの4分間だけで、終わった後で「あの部分良かったなぁ」とか「あの言い回し笑ったなぁ」とか思い出したりすることは無い。それがちょっとひっかかる。私は後で思い出し笑いが出来るようなネタのが好きなんだよな、多分(去年のチュートリアルの「行きずりの女と寝たよ!」は今でもたまに思い出してしまう)。まぁでも良いですよキングコング。今、ラルクと絡んで一番面白く、安心して見ていられる司会者は間違いなく彼らだもの。先月の「音楽戦士」見て結構好感度上がったよ。やたらと叩かれまくってるけどちょいと可哀想っすよ。
M-1の結果はyahoo!のトップにも早速出ていた。読売新聞、毎日新聞、産経新聞がこぞって記事にするという、まるで有馬記念並みの扱い…有馬記念・年末ジャンボと並び、完全に年末の風物詩と化したかも、M-1。「敗者復活戦から這い上がった」ということでサンドウィッチマンの優勝はかなりドラマチックなものになった。しかしこのドラマ、盛り上がるのも良いが、決勝戦へ進む8組を選ぶ審査基準の見直しを考える必要性も示唆していないだろうか。本番でイマイチ不発だった芸人が何組も居たのに対し、結果的にあんなにも爆笑を提供してくれたサンドウィッチマンが予選で落とされるって…。決勝戦よりも予選のが意外にレベル高かったりして?と思わずにはいられない。
サンドウィッチマン…これからどうなるかな。M-1のスポンサーのオートバックスのCMで、昨年の覇者・チュートリアルの二人を何度も何度も何度も何度も見たが、サンドウィッチマンがあのようにCMに出るなんてルックス的に多分無理だし…活躍できるといいなぁ。あ、オートバックスといえば、今年は松ちゃんとオートバックスの住野CEOとの絡みが無かったな。残念。 


「拝啓 夏目漱石先生」の一年(1)

2007-12-23 01:08:25 | 日記
早いもので、2007年も残り一週間ほどとなってしまった。流行語大賞が決まったり、「今年の漢字」が決まったり、テレビ番組が特番ばかりになったり…今年一年を振り返るような、慌ただしくも賑やかな時期に、いつのまにかなってしまった。本当に早かったなぁ…。というわけで本ブログでも今年一年を振り返ってみる。月毎にブログでネタにしたことや印象的な出来事をまとめてみます。題して「『拝啓 夏目漱石先生』の1年」(ひねり無し!)。とりあえず今日は4ヶ月分…。 

【1月】
◆youtubeでムーディー勝山発見、そしてムーディーの従弟だという方から本ブログにコメントが…
正月早々、私のハートをガッチリ掴んでしまったムーディー勝山。関西ローカルの年末特番「オールザッツ漫才」に登場し爆笑をかっさらい、さらに数日後「さんまのまんま」の特番にも出演。これらの動画は早速youtubeに上がっていた。で、ケンドーコバヤシのネタ動画をyoutubeで漁っていたら、偶然ムーディーの動画を発見してしまい、大変テンション上がってしまった。で、ムーディー情報を集めようと検索してたらムーディーの従弟の方が運営してるブログを発見。「テレビで見たら大分やせてるようだがちゃんと食べてるのか心配」だとか「子供のころよくいじめられた」とか、従弟目線での「ムーディー情報」を仕入れた。で、そのことブログに書いたら、ムーディーの従弟が検索で我がブログにたどり着いたという(笑)。あの方、多分もうこのブログ見てないと思うけど…妙に嬉しかったですよ、私(笑)。その時の記事→1月9日
それにしてもyoutubeはやっぱり凄い。関西ですら売れてなかったムーディーを一気に全国区にしてしまったのだから。小島よしおのブレイクにもyoutubeが貢献したようだしな。

【2月】
◆中川翔子のシングル「ストロベリmelody」にハマる
「ストロベリmelody」は中川翔子の2ndシングル。デビュー曲「Brilliant dream」がありがちなアニソン風トランスで「あぁ、歌手・しょこたんには興味なし」と思ってたのだが、不意に耳にした「ストロベリmelody」は個人的にかなり大ヒット。80’s歌謡曲風のレトロなメロディー、キラキラのシンセ、間奏のhip-hop風スクラッチ音…一見アンバランスな要素が上手に組み合わさっている、「これぞアイドルソングの醍醐味!」と力説したくなるような名曲であった。PVもカワユスだったなー。

【3月】
◆ドラマ『華麗なる一族』を楽しむ
2007年上半期を代表するドラマといえばやはり『花より男子2』と『華麗なる一族』。宇多田の曲がドラマを盛り上げ、最終回では東野幸治がカメオ出演し華を添えた『花男』も良かったが、似てない肖像画やらロボット感丸出しの鯉(「将軍」)やら港湾のオッサン大行進やらがドラマをネタ的に盛り上げまくってしまった『華麗なる一族』はかなり楽しめた。製鉄所が爆発するシーンとか西村雅彦が裁判所で発言するシーンとかイーグルスの「デスペラード」が流れるシーンとか、見ててウルっとくる箇所もあるんだけどね…他の部分が面白すぎたのさ。年末には一挙再放送されるらしいので、見逃した人は要チェック。

【4月】
◆ラルク「SEVENTH HEAVEN」祭
シングル発売2ヶ月前に着うたを先行配信、さらにカラオケを先行配信し、「CD出てないけど頑張って覚えて歌ってね」という無茶苦茶なプロモーションで幕を開けた2007年のラルク。いやぁ、歌いまくったなぁ、「SEVENTH HEAVEN」。覚えやすくて歌いやすいメロディーなので着うたを何回か聴けば大体歌えるようになったが、配信されてないブリッジ部分のメロディーが不明で(「溢れ出し飲みつくす~」の部分)、カラオケのガイドメロディーを頼りに頑張って把握しようとしてたっけ。なんであんなに必死になったのかと言えば、やっぱり超久々のシングルだったから。だろーな 



『All of タンポポ』/タンポポ

2007-12-18 23:11:31 | アルバムレビュー
『All of タンポポ』/タンポポ


1. 乙女 パスタに感動 ★★★
明るく楽天的なギターのリフに導かれて思わず体を揺らせてしまう、木村カエラが歌ってそうな愉快で楽しいポップロック。アレンジは2期タンポポの世界観をつんくと共に支えた永井ルイ氏。言葉の語尾を繰り返すバカっぽくも楽しげなバックコーラスがこの曲のキモだろうか。「ビデオ返しわすれた(れたれたれたれた…)」の部分が妙に耳に引っかかる。

2. 恋をしちゃいました!★★★★
1曲目を引き継ぐガールポップ。アレンジは、モー娘を語る上で欠かせないダンス☆マン率いる「THE BAND MAN」のキーボディストでモー娘の数々のヒット曲での演奏も担当、さらに松浦亜弥「LOVE涙色」のアレンジも担当した渡辺チェル氏。タフで陽気なドラムとギターがウキウキ感を増幅させる。間奏の優雅なチェンバロ・ストリングスにも並々ならぬ気合を感じる。曲名と携帯メールが登場する歌詞からYUIの「CHE.RR.Y」を思い出すが、6年前に発表されたというこの曲の方が、つんく作詞だけあってシチュエーションに凝りまくっている。「デートの途中にメールした」の部分が秀逸。よく思いつくなこういうの。

3. 王子様と雪の夜★★★★
鈴と鐘の音がフィーチャーされたクリスマスソング。永井ルイ氏のアレンジ。ありがちなベタな曲かと思わせるが、間奏にふと入ってくる、ワイルドなギターソロが異彩を放つ。冒頭の「テレビを見てたら不安になっちゃって」のくだりは、この曲が発売された2001年末の情勢を反映したものだろうが、当時も今も、世界情勢は嫌になるほど変わっていない…。歌唱力のレベルの違う4人の歌がパーツのように組み合わさって構成された曲なので聴いてると「下手だなぁ…」と笑いそうになるパートもあり、それが良いフックになっている。

4. ラストキッス ★★★★
1~3曲目が4人体制の2期タンポポで、この4曲目から7曲目までは3人体制の1期タンポポ。1期と2期は元々のコンセプトが全く違うようで、ここからアルバムのカラーが変わる。1~3曲目は生音主体だったがここからはクールな打ち込み主体。ストリングスにわざわざ金原千恵子たちを起用していて1期とは力の入れようが異なっている。
切なすぎる歌詞を容赦なく煽る冷たい質感のメロディーとキーボードが美しい。

5. Motto★★★
ディープなR&B曲。歌詞もぐっと年齢が上がっている。ここではベースにウィル・リー(12年前スマップのアルバムに起用された時業界中で大騒ぎになった名手)を起用。やはり力の入れ方が違う。アレンジャーはハロプロで傑作を生み出しまくりの河野伸。グルーヴィーなリズム隊とシンセの絡みが印象的だが、メンバーのコーラスワークもなかなかのもの。

6. たんぽぽ(Single Version) ★★
前2曲とは打って変わってありがちな、軽快で爽やかなポップス。大人びた歌い方と爽やかな音のギャップが結構面白いが、曲としては平凡か。

7. 聖なる鐘がひびく夜★★
1期メンバーによるクリスマスソング。曲の雰囲気は2期のメンバーが歌ってもおかしくなさそうなノリだが、こちらのメンバーの方が歌唱力が上なのでハモリが綺麗である。綺麗過ぎてよくありがちなクリスマスソングになってしまっている。

8. I & YOU & I & YOU & I★★★★★
2期による曲。2期の曲はもう「ポップロックしかやりません!」という感じなのだろう。アレンジャー・永井ルイ氏によるクイーン風のブリティッシュロックアレンジが上手くハマっている。独特な歌唱力を生かすにはコレしかない。妙な曲名だが聴いてると涙が出そうになる、「恋をしちゃいました!」の進化形にしてタンポポの最高傑作(個人的には、ね)。

9. 誕生日の朝★★★★
1期による曲。じわじわと盛り上がっていく曲とコーラスが美しい。つんく、良いメロディー作るなぁとただただ感心。これが出た頃ってモーニング娘もそこまで売れてなかったはずだし、仕事量も少なく全力投球出来たのだろう。

10. A Rainy Day★★
1期による、スカ風味な曲。異様にうねるベースプレイと妖艶なエレピが耳に気持ちよい。歌声がうまくまとまり過ぎている気がするので、その分聴き所はオケにあるのでは。

11. BABY CRY★
2期による、生バンドを迎えて作られた曲。メロディーに妙にやっつけ仕事感がただよう。ここまではキャッチーな良メロ連発してたのにね。悪っぽいイメージを打ち出そうとしたのだろうが、あまりハマっていない。この曲はライバル(?)のプッチモニの方が合うような。

12. 年末年始の大計画 ★★★★
2期による曲。穏やかながらも幸せムードが漂うメロディーを彼女らなりに壮大に歌う。変な曲名だが、アルバムのラストに収まっていそうな感動的な曲である。2期でオリジナルアルバムを作ってないというのが何とも勿体無い。

13. たんぽぽ(Grand Symphonic Version)★★★
新加入した2期のメンバー2人のボーカルを加えて再録。総勢5名での新バージョンである。若いのに器用で芸達者な加護と不器用ながらも可愛い声の石川が参加し、原曲とはかなり違う印象に。ボーカル新録だけでなく新たなアレンジも施されている。優雅ながらも素朴なオーケストラサウンドがまさに「タンポポ」といったところだろうか。

総評★★★★
モー娘から派生したユニット・タンポポがリリースした全シングルなどを収録したベスト。構成メンバーによって1期と2期に分かれている。打ち込み主体で作られたクールな音と流麗なストリングスが印象的な、大人なイメージ1期と、生音主体で作られた、可愛らしいブリティッシュポップな2期(永井ルイGJ!!)。どちらもなかなか魅力的だが、歌唱力の弱さを武器にしてしまっている2期が特に面白い。メンバーの歌唱力の差がかなりあるように聴こえるが(誰がどの声かはモーヲタに聞こう)、曲自体がポワンとしているので下手な歌でも妙にマッチしている。歌詞に出てくる「あなた」はどれも「派手さは無くて平凡だけど優しくて素敵な人」という設定。ゆえに聴き手の妄想が入る隙間が上手いこと用意されている。勘違いして魅了されてしまった男ファン、めっちゃくちゃ沢山いたんだろうなぁ。1期と2期の曲が混在しているのでアルバムとしてのまとまりは皆無だが、それだけ幅広い音楽性が楽しめる。つまんない曲も一部あるものの、出来のよいガールポップが聴きたければおすすめの一枚。中古で250円が相場だし。



規制

2007-12-15 00:11:30 | 音楽
「封印歌謡大全」というラジオ番組を「ニコニコ動画」で聴いた。国内で発売禁止になったり、放送が自粛されたりした日本の曲を一挙に放送した、今年の夏にTBSラジオでやった番組。「封印」された理由は様々。歌詞の内容が反権力的過ぎたり、差別問題(、宗教、障害、民族)に触れていたり、卑猥だったり…。当然「放送自粛」という処分に法的拘束力は無いので、ラジオやテレビで処分された曲を流しても問題は無いのだが、「この曲かけると面倒な問題が起きるから…」ということで封印されていったそうな。分断された朝鮮半島を歌った「イムジン河」が、「歌詞が南側に寄りすぎている」という理由で朝鮮総連から圧力がかかり、「封印」された、ってのは映画『パッチギ』でもやってたね。
放送自粛処分が下されたいわく付きの曲たちをバンバン流した「封印歌謡大全」。ここでかかった曲は、1970年代のフォークソングとかが多かったのかな?やっぱ。「封印歌謡の代表」らしい、岡林信康という人の「手紙」って曲が耳から離れないわ。インパクト強すぎる…。上手く言葉に出来ないなぁ。
番組聴いてて印象に残ったのは、「卑猥だ!!」という理由で放送が自粛された曲たち。どれもめちゃくちゃ面白い。戦前にそのセクシー過ぎる歌声と歌詞で人々を悶絶させ、「娼婦ノ如キ狂態ヲ思ワセル」という理由で政府による処分を下された渡辺はま子という人の「忘れちゃイヤよ」という曲とか。確かに声は色っぽいが(超アナログな音質がその淫靡さを、より引き立てる)、歌詞は別に…発禁処分下すほど凄くは無い(笑)。まぁでも女性側からガンガン誘うような内容の歌詞が気に障ったのかな。 享楽的でエロい曲は「戦意を喪失させる」みたいな理由から政府に目をつけられたようだけど、「忘れちゃイヤよ」を聴けば気分が高揚して戦意も高まるんじゃ?あ、あと梅宮辰夫の「シンボルロック」!ヒモ男が主人公のどーしようもなく素敵な曲である。これ「封印歌謡」だったのね!

シンボル シンボル 男のシンボル
こいつを使って こいつで泣かせて
その上こいつが 金を生む

羽賀研二かよ!っていう。まぁ、私の世代だと梅宮辰夫=娘想いのパパって感じだけど、昭和の頃から辰夫をよく知る人にとっては辰夫=夜の帝王(ていうか「稀代のワル?」)だそうなので、「シンボルロック」なんて名曲が作られたんだろうね。…今となっては、封印したいのはラジオ局じゃなくて梅宮辰夫本人だろ?っていう。
「卑猥な歌」と聴いて私が思い浮かべるのは、「ピエールとカトリーヌ」という曲。とんでもない曲なんだけど歌詞が巧みで。代名詞だらけで、直接的な表現はゼロ。ゆえに放送コードにはひっかからないという。昔hydeが「カラオケでピエールとカトリーヌ歌いたいんだけど、一緒に歌ってくれる人が居ない」と言ってたが(男女のデュエットソングなのです)、居るわけないだろ!!っていう。カラオケで歌ったらKYどころじゃ済まないぞー。ちなみに数年前のラルクのツアーで、hydeの希望で「ピエールとカトリーヌ」の一部がSEに使われた。おいおい。


記録

2007-12-12 18:58:44 | L'Arc-en-Ciel
2007年は、3月ごろからラルクの話題が絶えず、祭だらけのかなり騒がしい年であった。何度「ラルク始まったな…!!」と思ったことか…。「SEVENTH HEAVEN」を初披露した時。三浦のカズが出演したレガシィのCMで「MY HEART DRAWS A DREAM」聴いた時。5ヵ月連続リリースが決まった時。浜松のライブで「DAYBREAK'S BELL」と「雪の足跡」聴いた時。アリーナツアーが決まった時。『15th L'Anniversary Live』のDVD見た時。tetsuの結婚が報じられた時。『KISS』を手にして聴いた時。カトゥーンの番組に出た時。これ全部、心躍らされた瞬間。……ラルク、始まり過ぎだ。他にも、今年はラルクの話題が尽きなかった。濃かったねぇ…。
12月に入ってもラルク祭は終わらない。今日、来年のアリーナツアーのチケットが届いたのだ。2日分取ったのだが初日はスタンドで二日目はアリーナ。初日はスタンドにしては結構、いやかなり良いブロックだし、目の前は通路だから視界は開けてるし、そもそも日本ガイシホールはアリーナクラスにしてはそんなに大きい会場でもないので余裕で見れる。スタンドなら演出やステージセットの全体像を冷静に(…「冷静に」は無理だな)見る事が出来るしね。2日目のアリーナは、なんと10列目。夏のホールツアーより近いぞオイ。全席指定のライブでここまで前の席を引き当てたのは初めて。だから見え方とか、ちょっと想像出来ない。席番的に多分kenが目と鼻の先に居る状態だけど、hyde、tetsuは勿論、奥の方に居るyukihiroも肉眼で確認できると思われる。オールスタンディングの会場並の近さで。その代わり、毎回練られまくりの映像や演出は見づらいだろうな。というわけで、初日・二日目と、違った席でバランスよくライブを楽しめると思う。
正直、アリーナ後方(30列目以降)にならなくて少しだけホッとしてる。アリーナはスタンドと違って段差が無いから、後方だとぶっちゃけスクリーン以外殆ど何も見えない。ライブの臨場感はあるけど、ステージ見えなかったらやっぱ寂しいよね…。ちなみに私の友人は「アリーナ15列目より後はハズレ。スタンドの方がマシ」とか言ってたな。贅沢すぎ(笑)。ただまぁ、当日まで何が起こるかわからないけど。後方にサブステージがあったりすると、アリーナ後方も神席に変貌。AWAKEツアーではアリーナ席の通路を使った派手な演出があったようだしね。岡村ちゃんみたいに公演自体中止になる場合もあるしね(笑)。
チケットと同時に届いたのが、アマゾンで注文した最新DVD『クロニクル3』(アマゾンだと1000円引き)。PV集である。このDVDの魅力曲と曲との間に挿入されるシュールなオマケ映像。99年リリースの『クロニクル』では曲間に「しりとり」を挿入し、「HONEY」→生きがい→石頭→まにあわせ→接待→いかがわしいイカ→「花葬」という具合に映像が繋がっていくという構成であった。2001年リリースの『クロニクル2』には曲間に「誰もが想像した未来の生活」をテーマにした、少々アイロニカルな映像が登場。で、『クロニクル3』のテーマは「TVショッピング」。ラルクのの曲の名前を冠した奇妙な商品たちが、テンション高めに次々と紹介されていく。「Link」という名のUSBケーブルみたいなコードとか、「Killing me」という名の「ビリーズブートキャンプ」のゴムバンドのパチモノみたいなやつとか…「叙情詩」という名前がついた箱ティッシュは最初見た時意味がわからなかった。ダウンタウン松ちゃんが得意とする、「訳のわからない世界感を真面目に提示していく」タイプのコントの匂いがして好きです、こういうの。
肝心のPVは「叙情詩」と「Link」以外は好きじゃなかったのだが(クオリティが全盛期より明らかに落ちてるのだ。予算の関係だろうな)、オマケのバカバカしいノリのお陰で楽しく鑑賞出来た。

狩人

2007-12-10 14:12:40 | 漫画
10月の第一土曜日からスタートした『HUNTER×HUNTER』10週連続掲載がついに終了してしまった。多くの人が予想した通り、これからまた無期限連載休止期間に入るようだ。10回の連載でストーリー、全然前に進まなかったが、毎回濃い内容だったので満足……いや嘘。もっと物語進めようよ!当然「10週で全てが片付く」なんて思っちゃいないし、冨樫のことだからじらしまくるんだろうなぁとある程度は覚悟してたけれど、ハンターチームが王の宮殿に突入してから数秒しか物語が進まないだなんて、いくらなんでも予想できなかったぞ。ゴンとピトー、結局未だ対面せず…。だけどもだ、け、ど…いいのだ。漫画読んでて、本当に久々にドキドキわくわくできたのだから。夢をありがとう、冨樫。ストーリーが前に進まないのは出てくる奴らが殆ど全員超人だらけで、常人とは桁違いのスピードで行動するため「え、こんだけ動いたのに1秒も経ってないの?」という事態に陥ってたり、各キャラクターの心理描写をかなり細かく丁寧に描いたり(カオスと化したプフの脳内、最高)、効果的かつ非常に興味深い説明シーンが挿入されてたりするのが原因。これらの要素が無ければ物語もガンガン進んだんだろうけど、無ければそれは『HUNTER×HUNTER』じゃないしな。
10週目のラストのコマ。ピトーの居場所が明らかになり、怒り爆発寸前な表情のゴン。このゴン、ページ下に付記された「またしばらく休載します」宣言に対してキレてるような気がしてくる。10週連続掲載が終わってしまったことだし、この10週で主要キャラたちがどんな描かれ方をされたか簡単にまとめておこうと思う。あと感想も。

ゴン→連載開始当初から「凄まじい潜在能力」と「研ぎ澄まされた野生の勘」をフィーチャーされ続けてきたゴン。一旦集中力が高まると天井知らずであることをユピーと対峙した瞬間に証明。しかし肝心のピトーとのバトルには未だ至らなかったり、心理描写が一切無かったりして、この10週ではあまり目立たず。

キルア→「念を知らずに家出したお前が何故ゼノの能力を知ってんだ!?」と一部に騒ぎを巻き起こしたキルア。ミスなのか冨樫なりの脳内設定が存在するのか…まぁ、なんとかこじつけで解消できるだろう。兵隊蟻を瞬殺する「これぞキルア」なシーン、最高であった。結局彼の相手は師団長ウェルフィンになりそうだが、なんか勿体無いような…だってゴンの相手ピトーっすよ?せめてヂートゥやえびボクサーもまとめて抹殺するぐらいの派手なバトルを今後見せて欲しい。

ナックル→ユピーにハコワレをカマしたものの、ユピーの膨大なオーラ量に一瞬たじろぐナックル。「1秒が永遠ぐらいなげぇ…!!」というモノローグ、読者の思いを代弁してくれたってことでいいんでしょうか。

シュート→弱気キャラを返上したシュート。戦闘中に覚醒したようだ。「万一王が子作りしていたら…!?」と指摘された時の「覚悟無しでそんな場面にぶち当たってたらフリーズ確実」に笑いました。

モラウ→応用力有り過ぎの能力が素敵な熱き師匠モラウ。本っっ当に最高のオッサンですな。大好き。

イカルゴ→フラッタの死体に寄生して宮殿に突入し、読解力の無い読者を混乱させたイカルゴ。彼の念能力の名前最高。「死体で遊ぶな子供達」に「リビングデッドドールズ」。ホラー映画とアメリカ産のおもちゃからの引用だけど、なんだか深いよね。

ネフェルピトー→カイト抹殺以降、飄々とした表情で余裕かまし続けてたピトーだが、今回は様々な表情を見せてくれた。禍々しいオーラを放つ最強キャラだったピトーがネテロに奇襲されるシーンは新鮮であった。そして…まさか「歓喜の涙」を流すとは…あのピトーが…。次の連載再開時に彼の必殺技「テレプシコーラ」の全貌が明らかになることを願う。

モントゥトゥユピー→魔獣の血が混じっており、「無我故の強さ」を持つユピー。体は変幻自在、「目の前に出てきた曲者→殺す」という単純の思考力でナックル・シュートと戦闘開始。大階段破壊は結構衝撃的であった。

シャウアプフ→無人の玉座の間を見た時の微笑の理由がこんなに壮絶だったなんて(笑)。開花したな、プフ。本当、彼はツッコミ所満載だ。能力名「スピリチュアルメッセージ(麟粉乃愛泉)」って…(笑)。最強戦士の一人だってこと忘れそうになる。

王→重傷(死んでる?)のコムギを実に丁重に扱い、奇襲に来たネテロ・ゼノを立ち止まらせた王。「頼んだぞ」と言った時のあの凄い表情が何を意味するのか…笑っていいのかだめなのか…。まぁあれですな、モラウが言ってた通り、王は「暴君ではなく誇り持つ為政者」ってことで。

ネテロ→強さの秘密が少しずつ明らかになったネテロ。名前からして凄そうな「百式観音」に期待が高まる。冨樫が連載再開するまで正拳突き続けたら私も強くなれるかな。

ゼノ→ゼノが赤ん坊の頃、既にネテロはジイさんだったという衝撃の事実が発覚した。恐るべしネテロ。そんなネテロと同世代のゼノ祖父・マハが生きてるんだからゾルディック家も凄いのだが。ゼノとピトーの対面シーンはこの10週の中でも一二を争う名場面だったと思う私。