拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

東京ソングス

2010-01-31 19:12:33 | 音楽
自分のiTunesで「東京」「TOKYO」「トウキョウ」で検索かけて「東京ソングス」というプレイリストを作った。検索して出てきたのは12曲。これは多いのか少ないのか。どんなもんなんでしょう。それにしても…色々なタイプがありますな、東京ソング。都会の孤独を嘆く曲、都会をハッピーに楽しんでる曲、美しい夜景に酔ってる曲、東京という街を淡々と分析した曲、「トーキョー」という言葉の響きを楽しんでるだけっぽい曲…。以下、感想など。

Night of Tokyo City/モーニング娘。
モー娘。最初で最後(?)の名盤『セカンドモーニング』より。一人暮らしの女の子の孤独を歌う歌詞で、いかにもつんくが好きそう感じ(シャ乱Qでも似たような曲あったな)。聴きどころは冒頭の素っ頓狂過ぎるラップ。

Life In Tokyo/Japan
ラルクのhydeの歌唱スタイルのルーツである美形ボーカリスト、デヴィッド・シルヴィアンが在籍していた80年代のイギリスのバンドの曲。yukihiroもこのバンドが好きだったようでインタビューで度々名前が挙がっており、気になって聴いたら大好きになってしまった。ぼわぼわしたベースや歌声が素敵過ぎる。バンド名が「Japan」だが、この曲に東洋的な要素は特に感じない。でも解散直前に出した『Tin Drum』というアルバムはめちゃオリエンタル。

TOKYO LOVELIGHT Feat.YUCHUN(from東方神起)/MAKAI
ハウスDJ・MAKAIと東方神起のユチョンとのコラボ。ありがちな、みんな大好きキラキラ4つ打ちハウス。東方神起聴いてて「この声めちゃくちゃ好みだなぁ」と思いライブDVD見てみたらその声の主はユチョンであった。「空虚だった都会での生活が、君と出会ってから輝きだした」という旨の歌詞が、母国を離れて日本で活動する彼にハマっている。

トウキョウサテライト/goatbed
cali≠gariのボーカリスト・石井秀仁のソロユニットgoatbedによるテクノポップ。チープなキラキラふわふわシンセとハードなキックが駆け巡る。この曲からは「東京感」をあまり感じないなぁ。

東京/やしきたかじん
大阪の帝王、やしきたかじんの名曲。東京の男に恋をして上京した大阪女が主人公の、哀愁漂う浪花節失恋ソング。曲の流れが美しすぎて一瞬たりとも聴き逃せない。要所で響くビブラート、ゴージャスなシンセ、沈み込むベース、間奏のアコギ…たまんねぇよたかじんさん。

東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー/小沢健二
ハッピーなムード全開のパーティアルバム『LIFE』収録曲。楽しそうですね~。

東京、東京/RHYMESTER
東京出身者RHYMESTERによる東京案内(?)ソング。「オレは港区生まれ文京区育ち 周りは至って普通の人たち」で始まる宇多丸のバースに聴き入ってしまう。「故郷を離れて都会で暮らす者の孤独」みたいな切なく湿っぽい世界観、当たり前だけどこの人は全く持ってないんだよね。そんな人が「東京」をテーマに作詞するとこうなるという。新鮮でした。「あの寂しい景色たち ただしオレには心地よい癒し 独りが良く似合うこの広い街」。

東京NIGHT/宇多田ヒカル
アルバム『DEEP RIVER』より。デビュー以来のR&B路線から完全に脱却し、自分なりのポップスを追及しはじめた頃の曲。メロディーやシンセには昭和歌謡っぽさが漂うがリズムがちょっと攻撃的で、不思議なポップス。クライマックスの「♪隠しておきたい~」からの展開に当時シビれまくり、その部分ばかりを早送り・巻き戻しを繰り返して聴きまくってたら案の定CDがキズだらけになり、後で中古で買いなおした。

東京スヰート/ゴスペラーズ
甘い甘い甘いめっちゃ甘いスローバラード。「今夜は今夜は眠れそうにない」という歌詞で始まる曲だが、柔らかで心地よい曲調は、聴いてると優しく安眠に導いてくれそうな感じ。東京の夜景を車の助手席から眺めながら…みたいなシチュエーションで聴くと素敵…いや…ベタ過ぎるな(苦笑)。

東京ららばい/中原理恵
去年の冬ごろハマった70年代ディスコ歌謡。聴いてると70年代の東京が舞台の一条ゆかりの漫画『デザイナー』を何故か思い出す。あの時代の世界観好きだなぁ。ファッションも街並みも可愛くて。でも可愛いだけじゃなくて残酷な感じもあって。その時代の映画とか観てるとうっとりしちゃう。

東京ロゼヲモンド倶楽部/cali≠gari
キャリアの長いベテランバンドとしての彼らの本領が発揮されたムーディーな一曲。軽やかにスウィングしまくるジャジーな曲調と、間奏のサックスと、甘く男前な石井のボーカルに悶絶。でも曲の冒頭と終盤で鳴り響くテルミンでの「さくらさくら」のフレーズが不気味。歌詞も不気味。東京感は希薄。言葉の響きでつけた曲名だと思う。

東京病/cali≠gari
故郷を懐かしむフォーキーなバラードで、人によっては涙腺直撃。「東京ロゼヲモンド倶楽部」と同じアルバムにこれが入っており、「cali≠gariって一体…」って感じですな。




小沢健二はワールドカップイヤーに動く

2010-01-28 22:29:01 | 音楽
「小沢健二が13年ぶりにツアー」というニュースを知って以来、なんとなく小沢の曲ばっかり聴きまくっている。ついこの間ラルクや東方神起の新曲が出たってのに、小沢ばっかり。小沢ってさぁ、サッカーワールドカップの年に復活するよね。2002年と2006年にそれぞれ超久々のアルバムをリリースし、そして今回もワールドカップイヤー。わざとだろ絶対。
私がオザケンにハマったのは忘れもしない高校1年の12月。2001年末ですな。「小沢健二が4年振りにCDをリリース」という記事をスポーツ誌で目にしたのがきっかけ。その時は「あぁ、こんな人いたっけ…」程度のことしか思わなかったが、翌日ブックオフで、オザケンのアルバム『LIFE』と『球体の奏でる音楽』が250円で売っているのを発見し、なんとなく購入。で、家で聴いて一瞬で大好きになってしまったという…。特に『LIFE』は衝撃的だった。こんなにポップなエネルギーに満ち溢れたアルバム、それまで聴いたこと無かったから。「ドアをノックするのは誰だ?」「ぼくらが旅に出る理由」は特にヘビロテだった。以降、『犬は吠えるがキャラバンは進む』、アルバム未収録の8cmシングルたちを買い集め、2002年2月リリースの4thアルバム『Eclectic』をタワレコでフラゲし(HYDEのソロシングル「SHALLOW SLEEP」棺桶型ケース入り初回版と一緒に買った。あー懐かしい)、さらにフリッパーズ・ギターまでさかのぼって聴きまくり。そしてコーネリアスにも手を伸ばし…。私にとって小沢と小山田は、ラルク活動休止中の寂しさを埋めたアーティストの筆頭だった。
フリッパーズ解散以降、アルバムを出す度に音楽性をガラっと変え、ファンを困惑させつつ魅了してきた小沢健二。2002年リリースの『Eclectic』は、全盛期と全く違う声質&クールなR&Bトラックは賛否両論を巻き起こした。2006年に至ってはまさかのインストアルバム。小沢健二の音楽性の変化を楽しんできた私も、さすがにインストアルバムにはハマれなかった。歌詞が無いんだもんなぁ。
売上的な全盛期は『LIFE』リリース時とそれ以降の8cmシングル連発期である94年~96年だけど、97年にリリースされたアルバム未収録シングルが、小沢の全キャリアの中で一番好きというファンは結構多いはずである。この辺のシングルは今はレアアイテムになってて、中古ショップではなかなかお目にかかれない。私は2002年ごろ、近所のショッピングセンターの一角の寂れたCDショップの中の、さらに寂れた所に位置する8cmシングルコーナーで『Buddy/恋しくて』『指さえも/ダイスを転がせ』『ある光』『春にして君を想う』の4枚を発見し、新品で買いました。この辺の曲って本っっっ当に名曲だらけなので、ぜひぜひシングルコレクションとか出して欲しいところ。柔らかなシンセが流れ「穏やかなミディアム曲か?」と思ったのもつかの間、クールでレトロな打ちこみが鳴り響き、切なすぎるメロディーが乗っかる「back to back」、骨の髄まで甘々でメランコリックな「指さえも」…あぁもう全部好きさ全部。
以下、今の時点での「好きな小沢健二の曲ベスト10」

1「back to back」
2「指さえも」
3「ダイスを転がせ」
4「ぼくらが旅に出る理由」
5「麝香」
6「流星ビバップ」
7「夢が夢なら」
8「強い気持ち・強い愛」
9「ドアをノックするのは誰だ?」
10「戦場のボーイズライフ」


あまり嬉しくないリリース

2010-01-16 00:51:34 | 音楽
●ラルクの新曲がもうすぐ出るってのに、全く気分が盛り上がらない。理由はもちろん、新曲「BLESS」が個人的にあまり好みじゃないからだ!NHKのバンクーバー五輪という大型タイアップに恵まれ、そのタイアップをしっかり踏まえてhydeが作った壮大なバラードなのだが…微妙だよ(笑)。悪い曲じゃないんだけど、これより良い曲なんてラルクの過去の曲にたっくさんある…。なんつーか、こう…聴いた瞬間に一気にテンション上がるような要素が無さ過ぎる。ラルクの新曲を聴いて、ここまでワクワク感が湧いてこないのって、2001年にリリースされたベスト盤に入ってた新曲「anemone」以来だな(笑)。輪郭がぼんやりして掴みどころ無さ過ぎて「…ふ、ふ~ん…」みたいな微妙な感想しか持てないんだ、未だに。そういえば「anemone」も「BLESS」も作曲はhydeだ。hydeが作るバラードって、kenやtetsuのバラードと比べるとメロディーのテンション低いよなぁ。感動の洪水のようなサビ後半部分に悶絶させられたkenの「叙情詩」や、天井知らずでキーが上がりまくるtetsuの「瞳の住人」のように、興奮できるポイントが少ないっつーか。別に「hydeのバラードは微妙」とか言うつもりはないんだけどね。バンドのアレンジが良ければ「LORELEY」(タイトなビートを淡々と刻むドラムをはじめ、演奏が渋すぎる)や「My Dear」(シンセに対抗して自由奔放に暴れまくるベースに驚愕)のような名曲が生まれるわけだし。新曲の「BLESS」ってアレンジも無難過ぎないか?ラルクの新曲が出るってだけで本当はお祭りのように盛り上がりたい気分なのに、盛り上がれないよ。贅沢かな。

●2月に東方神起のベスト盤が出る。一応iTunesに全楽曲入れてあるのでベストには興味無いのだが、東方神起の大ファンの母はもちろん購入予定。このベスト、エイベックスお得意の複数バージョンリリースで。特典のDVDが全く違う内容で2種類リリースされるとのことで……「あんたもベスト盤買ってよ、ファンでしょ?」と母に詰め寄られてしまった。う~ん、あほらしい。それにしても、どれくらい売れるんだろう。韓国では訴訟問題で活動が絶望的なのに、日本では売上的に全盛期という局面に置かれた東方神起。「もうまともに活動出来ないし、最後までガッツリ稼がせてもらうぜ~」なムードなんでしょうかね、本人たち的には。

●ベスト盤といえば、ラルクも3月にベスト盤を出すらしい。まだ公式発表はされてないけど、ラルヲタの間ではもう確定事項として「3月にベスト盤と世界ツアーのDVDが出る」と語られている。DVDは超嬉しいけどベストは…東方神起のベストよりもいらない、正直(笑)。ラルクはアルバム単位でドップリ浸りながら聴くのが良いんだよぉ…。ベストはCD4枚+DVDという豪華仕様というのがもっぱらの噂。4人のメンバーが好きな曲を7曲(虹は7色だし)セレクトし、CD4枚に分けて収録、という全くワクワクしない、むしろ「やめろよぉ…そんな中途半端なCD誰が買うんだよぉ…」な怪情報が浸透しつつあるけど、本当だったらどうしよう(苦笑)。



追記
いろいろと不満を述べた直後に書くのもアレだが、今になって「BLESS」の良さに気付き始めた(笑)。間奏のオーボエとか、曲のフィナーレを飾るギターソロとか…アレンジ良いじゃーん。ただyukihiroのドラムの音色、風のような軽やかさが消えてて寂しいけど。まぁ、CDで聴けば印象はさらに変わるだろう。あと歌詞、「オリンピック出場おめでとう……結果出るかどうかはわかんないけど、がんばっといでね」的な、「応援」よりも一歩退いたスタンスで、それが妙にラルクっぽくていいね。何より「精一杯頑張れば夢は叶うよ、負けないで」みたいな、無責任な応援ソングじゃないのが素晴らしい。…結局好きになってもうた。負けたよラルクに。

手を伸ばしても もう届かない

2010-01-04 01:05:03 | 音楽
Perfumeの曲に「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」というのがある。



I still love キミの言葉が まだはなれないの
あの日あの場所で 凍りついた時間が
逢えないままどれくらい たったのかなキミと
手を伸ばしても もう届かない

Perfumeファンなら皆大好きな名曲。2006年にリリースされたPerfumeのベストアルバムに収録されているこの曲の歌詞は,多くのファン達に「解散を匂わせるもの」と解釈されている。長年地下アイドルとして地道に活動して、やっとメジャーデビューしてもCDがなかなか売れず、デビュー後1年で寄せ集め的なベスト盤をリリースし、宇多丸、掟ポルシェをはじめとするコアなヲタから「完全に解散コースじゃねーか!こんな感じで消えてくアイドルたっくさん見てきたぞ!どうしよう!」などと危惧された2006年のPerfume。それゆえ「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」の中の歌詞は、「大好きなアイドルが解散して茫然としてるヲタの心情」「解散後数年経ってから過去を振り返るPerfume本人達もしくは中田ヤスタカの心情」と解釈された。特に「今も大切なあのファイル そっと抱えたあのまま」という部分に関して宇多丸は「未来のリスナーが、すでに存在しないグループに、残された作品を通じて思いを馳せているかのような」(『マブ論classics』より)としている。しかし結局それは杞憂に終わった。少なくとも今の時点で、「パーフェクトスター~」の歌詞をPerfume解散とシンクロさせながら聴くファンは居ないだろう。
私は最近「パーフェクトスター~」、そしてベスト盤に収録されてる「コンピューターシティ」「エレクトロワールド」をよく聴いている。「コンピューターシティ」「エレクトロワールド」もまた、「アイドル崩壊物語」をつづったものとしてファンの間で解釈されている(というより、リリース直後から宇多丸がそう解釈してたからみんな引っ張られたんじゃねーかと)。「完璧な計算で作られた楽園」=アイドル業界を「進み進み進み続けた」が、「地図に書いてあるはずの町が見当たらない」と迷走し、最終的に「地面が震えて砕けた」「もうすぐ消える」…そんな悲しいアイドルの歌なんだ、と。
…なんか前置きが長くなったなぁ。何が書きたいのかというとほら、あれですよ、今解散危機にあるアイドル、そう東方神起(笑)!…しつこいって?でもPerfumeの曲聴いてると、どうしても彼らの事を思い出してしまう。だってきっと、もうすぐ来そうだ、「凍りついた時間」。今年の活動は白紙のようだし、「手を伸ばしてももう届かない」存在になりつつある。「エレクトロワールド」なんてもう歌詞全体が東方神起解散ストーリーのように聴こえるよ。「本当のことに気づいてしまったの この世界のしくみ」とか「空の太陽が落ちる」とかさぁ(「Rising sun」って曲があるんすよ、東方神起に)。あぁ残念。でも仕方ないよな。デビュー6周年を迎えるアイドルグループなんて、韓国ではかなり珍しいみたいだし。日本ではアイドルは売れてりゃずっと解散しないけど、韓国では人気絶頂で待遇で事務所と揉めて解散、なんて普通らしい。揉め事が起きないように事務所も前もって対策打てばいいのにね。まぁ東方神起の件は単なる事務所との契約の問題とは到底思えないけど(苦笑)。
「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」は、自分の好きなアーティストが解散または活動休止状態、または亡くなってしまって、悲しい思いをしたことのある人、もしくはしそうな人なら誰でも感情移入してしまうような名曲。心当たりあるでしょ?みなさん。

「ちょ、お前それ言ったらあかんやろw」的に即座にジェジュンを叩くチャンミン(右上)。こんなに理解できるようになった日本語も、解散して日本に来なくなったら忘れちゃうんだろうね。


今年もこれで初笑い

2010-01-02 12:22:29 | テレビ
今年の年明けも例年通り今田東野の吉本芸人大集合特番を朝まで見ていた。しかし今年は裏番組が豪華で。これまた芸人大集合・タカトシ司会の『フットンダ』がやってんだもんな。実際、今田東野の番組『笑いっぱなし伝説』が中弛みした時は『フットンダ』見てました。というか常にザッピングしてたな。芸人達もこの二つの番組を行き来してたようで、「あ、ブラマヨとしずる日テレに行った!」「ブラマヨとサバンナ戻ってきた!」「今度はチュートリアルとハリセンボンが日テレ行っちゃった」と、頻繁に入れ代わるひな壇芸人達の動向を気にしてました。『笑いっぱなし伝説』で女芸人達がイケメン芸人とのキスを賭けて泥仕合をする、「東野行司」が大活躍する恒例の爆笑イベントやってる時、同時に『フットンダ』で笑い飯、ブラマヨ、サンドウィッチマン、サバンナという豪華メンバーがモジってて、「うわぁ、究極の選択だ…」と悩みました。結局そこは『フットンダ』を多めに見たのかな。
実際、他の番組を見ず『笑いっぱなし伝説』だけを見てたとしたら、かなり退屈だったと思う。新年早々吉本の売れっ子が大集合する「お祭り感」は、裏に『フットンダ』があったせいで明らかにパワーダウン。芸人達が『フットンダ』と入れ代わり立ち代わりするため「芸人不足」が生じたのか、大人数でのトークコーナー、ショートネタブームを先取りしてた「プチ演劇ショー」、そして名物「ジュニアのイス-1グランプリ」が無く、さらに占い芸人小笠原まさやが児童で捕まったため毎年大盛り上がりの「今年売れる芸人ランキング」も無し。『笑いっぱなし伝説』の楽しい雰囲気を、半分横取りされたようなもんだもんな、『フットンダ』、そして『キャンパスナイトフジ』に(この番組は別に面白くないけど、司会がケンコバなんだ…)。
でもやっぱり今田東野が好きだから、基本はテレ東。番組で起きた珍事もちゃんとチェックできてよかった。東野とロバート山本によるオカリナ合奏は最高だったなあ。ココリコ田中の「技術革新と自然の調和を目指そう」的な田中のエコ演説(笑)に続き、東野・山本がぎこちないオカリナで「もののけ姫」を合奏、それをBGMに、ホンダの二足歩行ロボットに扮したFUJIWARA原西と希少動物に扮したBコースのハブが絡む……今田の「あ、技術と自然が融合したで!」というツッコミ解説含めて抱腹絶倒。伝わらんよね、文章じゃ。他、バッファロー木村の「OHポカホンタス」が決まらず作戦会議する今田東野、スパイスガールズ「wanna be」でスベりまくる山崎邦正、陣内智則の「♪もう恋なんてしないなんて~」、野爆のくぅちゃん作曲の変な歌、笑いを捨てて異様なギターテクをみせつけたフット後藤など、意外と見所ありました。中弛みも多かったけど、起きる事全てにバシバシ突っ込む今田東野が楽しかった。
今年最大のハイライトはカラオケの盛り上げテクを競う「カラアゲ選手権」だったな。吉本芸人おなじみの「ノリ」に一つひとつに「それ、おかしない?」ツッコミを入れる東野、「こういうノリやねん空気読もうや」とフォローする今田の姿に、なんらかの深読みをしたくなったり…つーかそれ自体が新たな「ノリ」になってたんだけど(笑)。ブラマヨ小杉がB'z「太陽のkomachi Angel」を、歌詞を大幅に「小杉仕様」にアレンジして熱唱するという、baseよしもと時代からやってるであろうノリ(サバンナ高橋の手慣れた「こ~すぎ!」コールが地味に良い)に対し真剣な顔で「歌詞違うやん、どういうこと?」と突っ込んだり、青山テルマ「そばにいるよ」のAメロに乗せ、皆で「山下どこにい~るの~」と合唱し、突然その場から姿を消したジャリズム山下を探すノリに水を差したり。吉本芸人の従来の団体芸に異を唱えつつ、新たな方向性を見せた気がしました。
このコーナーでは、「遂にRGがブレイクか!?」と一部を騒がせた、レイザーラモンRG改めて市川AB蔵の「歌舞伎あるある」も披露された。イエモン「JAM」に乗せた「歌舞伎あるある」、アルフィー「星屑のディスタンス」に乗せた「カラオケあるある」に、彼の明るい未来を見たような、見なかったような…レッドカーペットには出てないんだっけ?AB蔵。「オールザッツ漫才」と並び、場を爆発的に沸かせた芸人が全国区に進出する可能性が高い「笑いっぱなし伝説」。AB蔵が爆発を起こしたのか?と問われると「う~ん…」だが、ショートネタブームに乗る可能性はある(あっさり消費されそうだが)。