拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

先生、実写版「まる子」凄そうですよ

2006-03-31 20:36:03 | テレビ
たった今、4月18日に放送されるドラマ版「ちびまる子ちゃん」の公式HPを見てきた。いやあ…面白すぎだわ。いろんな所で聞いてはいたけれど、まるちゃんのクラスメイトの3年4組のメンバー、みんなよく似てる。お笑いキャラにはちゃんとそれにあった雰囲気をもつユーモラスな子が配役されているし、イケメン役の大野君と杉山君はちゃんとかっこいい子が選ばれている。花輪君と永沢君の髪形は笑っちゃったな。野口さんはちょっと可愛いすぎる気もするな(笑)。でもこんなに似てる子達を集めたのに連ドラではなく特番とは勿体ない。多分視聴率とれたらシリーズ化するだろうけどね。次は大傑作「大野君と杉山君」とかやって欲しいなあ。みんな見ようぜ。
ただ、「お人よしのとくちゃん」をはじめ、数人のクラスメイトはHPで実写版が見れなかった。原作でもあまりキャラが立ってなかったからドラマには目立って登場しないということだろうか。一応名前は載っているから教室のシーンなどでは出るけどピックアップされないのだろう。とくちゃんの他にも、牛乳せっけんを盗んだ上田、はまじやブー太郎といつもふざけあってる関口、そうじ係の前田さん、ワルに見えても結構いいところがある坂口君、女子たちの推薦で学級委員選挙に出たえびす君、藤木の想い人笹山さん、音楽の大石先生が大好きな石原さん、まるちゃんが風邪で学校を休んだ日に余った給食のプリンをじゃんけんで勝ち取ったナベちゃん、自由研究でゴキブリの生態観察をした青木君などはHPでは見れない。また、原作に出たものの、HPに名前すら載っていないキャラもいる。おっちょこちょいで、密かに杉山君のことが好きなかよちゃんや「5月のオリエンタル小僧」こと折原君、いじめられっこのたかし君など。まあ折原君はマイナーすぎるからしょうがないか(笑)。アニメでは折原君と大野君が同じ声優だというのは内緒だよ。
今回放送される3本のエピソードは、原作の膨大なエピソードの面白い部分をかいつまんで作られたようだ。あらすじを読んでいるだけで、原作の名場面を思い出して笑いがこみ上げてくる。楽しみなのは三話目の「たまちゃん、大好き」。ストーリーの冒頭では、藤木がまるちゃんに不幸の手紙を出すエピソードが登場する。「同じ内容の手紙を4人に出さないと不幸が訪れる」という手紙にビビったまる子はすぐに自分も不幸の手紙を出そうとするが、周りは表向きワルでも根は良い人ばかりで(例:坂口君)、誰に出すか決められない。あらすじによれば、このシーンが登場するのだ。スッゲー見たい!個性豊かなクラスメイト達が一人一人まる子の頭の中に浮かぶ…みたいな演出だといいなあ。丸尾君主催の学級会で藤木が卑怯者に祭り上げられるシーンもあるみたい。考えただけでワクワクするよ。

さて、余談だが、「ちびまる子ちゃん」に出てくる主要クラスメイトの名前は、以下のように、やや(かなり?)マニアックな漫画家の名前をもじったもの、というのはご存知だろうか。
藤木しげる→水木しげる
みぎわさん→みぎわパン
花輪和彦→花輪和一
丸尾スエオ→丸尾末広
えびす君→蛭子義和
これらの漫画家は、原作者さくらももこが好きだったアングラ漫画雑誌「ガロ」(現在は廃刊)で活躍していた人達である。彼らを知らない人は、ためしに名前で検索してみてほしい(あ、でも水木しげるは有名だよね)。で、時間があれば彼らの漫画を読んでみてほしい。国民的人気漫画の主要キャラの名前に使うような名前とはとてもじゃないが思えない(特に丸尾末広)。「ちびまる子ちゃん」を読んでなんとなーく毒気を感じる人は多いと思うが、その毒気の根本にあるのはさくらももこのマニアックな趣向だと思われる。一時期は「平成版サザエさん」とも言われた「ちびまる子ちゃん」だが、いやいや、まるちゃんは可愛くてほのぼのなフリして結構パンクなんだよ…。

追記 
東海テレビと広島テレビは4月18日当日は野球中継を放送するらしいので、後日放送されるらしい。多分その週の土曜日の昼とか。ああ…最近忘れてたけど先生、私、やっぱりプロ野球大嫌いです。