拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

SEVENTH HEAVEN

2007-03-30 19:37:11 | L'Arc-en-Ciel
新曲「SEVENTH HEAVEN」がなぜか着うたでCD発売より二ヶ月も早くダウンロードできる、さらにカラオケ・ジョイサウンドで一早く歌うことが出来るという、久々に妙な戦略をかましたラルク。今までシングル3枚同時発売とかアルバム二枚同時発売とかその他いろーんなことやってきて、ファンを困惑させ、出費を増やし、しかし歓喜させまくってきたラルクらしい試みである。
今回の着うた先行配信は今ではいろんなアーティストがやってるが、ラルクは8年前「HEAVEN'S DRIVE」の時にすでに似たようなことやってたよな、そういえば。8年前は勿論まだ着メロの時代。しかもダウンロードするのではなく、携帯のメロディー作曲機能を使って自分好みの着信メロディーを打ち込む時代であった。「ド」の音を打ち込むなら1、「レ」なら2、みたいに手動で地道にメロディー打ち込んでた時代ですよ。そのうち最新ヒット曲を打ち込むための楽譜みたいな本も登場しだして。ずらーっとプッシュボタンの数字が羅列してあって、「この通り携帯に打ち込むとこの曲の着メロが作れますよー」みたいな本がベストセラーになったりして。出来上がるメロディーはもちろん単音。なんともしょぼい音。しかし人々はこぞってヒット曲や懐かしの名曲、CMソングやアニソンなどを打ち込んで楽しんでいた。そんな時代にラルクは「ラルクの新曲を、あなたの携帯電話でいち早く発表します」という文句を掲げた広告を新聞に掲載していた。その広告に載せられた数字の羅列を携帯に打ち込むと、「HEAVEN'S DRIVE」のサビメロディーが完成するのだ。懐かしいなぁ。その時はまだ携帯持ってなかったから、母の携帯を奪い取ってワクワクしながら打ち込んでたなぁ。で、母が稲垣潤一の「オーシャンブルー」を着メロにしていたのを勝手に「HEAVEN'S DRIVE」に変更させたりしてたな。
話を戻す。着うた&カラオケ超先行配信。ラルヲタ兼カラオケ好きの私にはかなり嬉しい企画だが曲を覚えないことには歌えないのでとりあえず着うたをダウンロードした。いやぁびっくり。4つ打ちだよ!「Caress of venus」や「NEO UNIVERS」を彷彿とさせる打ち込みダンスチューンだったよ!嬉しすぎる!バリッバリに踊れるよー。やっぱね、せっかく正確に打ち込みのリズムを叩けるyukihiroがいるんだからこういう曲定期的に出さないとね。とはいってもあの二曲ほど華やかな印象は無い。もっとヒネくれてる。狂った「Caress of venus」、壊れた「NEO UNIVERS」。傾いたままの天秤。そんな感じ。4つ打ちだけあってAメロは同じフレーズのループなので結構覚えやすいが、音程はちょっととりづらい。歌いこなせるかなぁ。ダウンロードできるのはAメロBメロCメロのみなので曲の全貌が明らかになったわけではないが、A→B→Cと毎回転調してるのをふまえると歌うのは結構難しいかもしれないなぁ。転調しながらどんどんメロディーが開かれていく感じがまさにラルク。ところでこの曲のサビはどこだ。そういえば私の持ってるのは結構古い携帯なので音質も悪いため、ベースがあまり聴こえない。これは寂しいなぁ。どんだけうねうねとしたベースが鳴ってるか毎回楽しみにしてるからなぁ私。ちなみに作曲者はhyde。hydeが4つ打ちの曲作るとは意外だ。早くCD売ってくれよー。大音量でガンガン聴きまくりたいよ。
それにしても、CD発売されていない曲をカラオケで歌わすとは。先述の通り部分的にしかダウンロードできないので、曲を全部覚えるにはMステなどでチェックするしかない。これはラルクからの無茶な挑戦状である。さすがドSバンド。この挑戦状はファンはもちろん、カラオケマニアにも叩きつけられている。着うただけではなくカラオケまで先行配信させたのは、ラルクファン及びカラオケマニアの歌唱欲を煽り、そして一緒にカラオケに来ている非ラルクファンにも新曲をアピールするためだろうか。カラオケで人が歌ってる曲をいつのまにか覚えてしまうことってよくあるからな。そこに注目して、カラオケで歌う人を通して新曲を宣伝しようとしてるラルク…。凄いな、この企画考えた人。これからしばらく、「機種は絶対ジョイサウンドにしてください!」と宣言してる人をカラオケの受付で見かけたら、その人はラルヲタかもしれませんね。 

そういえば、名古屋市が名古屋レインボーホールの命名権を売却してしまい、4月から同ホールの名称が「日本ガイシ スポーツプラザ ガイシホール」になっちゃうらしい!企業によるドームやホールの命名権買収は全国各地で起きていて、中でも「渋谷公会堂」→「CCレモンホール」には衝撃を受けたが、ついにレインボーまで…。ラルクから「レインボーホールは俺らが造った」というくだらない冗談が聞けることはもう無くなるのだ。「ここはレインボーホールや!それをおフランス語で言うと?」は聞けなくなるのだ。日本ガイシさん…なんてことしてくれたんだ!空気読めよ…!


ムーンプリズムパワーメイクアップ!

2007-03-29 22:41:01 | テレビ
youtubeで久しぶりに『セーラームーン』の変身シーンを見た。アニメ放送開始時、私は小学1年生。故にシリーズ初期の方はかなり真剣に見ていた記憶がある。で、シリーズが進んで行き、どんどんキャラが増えていく過程で飽きてしまって最後の方は殆ど見なくなった(『セーラームーン』が面白いのはせいぜい3部までだよな!)。さて、『セーラームーン』の変身シーンといえばある意味一番の見せ場。それだけを楽しみに放送を見ている人がいたと言っても過言ではない、とにかく華のある素敵な映像であった。変身シーンは一年ごとにリニューアルされるだけなので基本的には丸一年同じ映像が使いまわされるのだが、それでも楽しみだった。シリーズが進み、セーラームーンがパワーアップしていくにつれて変身後のコスチュームの装飾が増えて派手になり、もちろん変身シーンもゴージャスになっていくのだが、私はシンプルながらも可愛らしく、さらにキレ味まで感じられるシリーズ第一作目の変身シーンが一番好きだなぁ。そのシーンで鳴ってるBGMも、第一作目のやつが一番カッコいいしね。
一作目の変身シーンはもう本当に素晴らしい。「ムーンプリズムパワーメイクアップ!」の掛け声で変身がスタート。画面が輝きはじめ、主人公・うさぎちゃんの体が発光しながらクルクルと回転。そして胸元の変身ブローチ―これがまた可愛いアイテムなんだ。『ひみつのアッコちゃん』の変身コンパクトにも通じるコロンとしたフォルム!―からピンク色のリボンがシュルシュルシュルシュルルーと出てくる。そのリボンが上半身に絡み付いた瞬間に上のコスチュームが表出してくる。次にリボンは両腕に巻きつき、白い手袋が装着される。次は一気に視点が下がり、リボンが足元に絡み付いてブーツ装着。その直後は全身のコスチュームの装着が済んだ状態が映し出され、ラストは額にティアラが装着される。そして月光に照らされながら決めポーズを決めて変身完了。約40秒の中に凝縮された華麗なる変身っぷりである。変身モノにありがちな可愛らしいBGMではなく、流麗ながらもなんとなく戦闘を煽るキレのあるBGMも完璧。本当、第一作目の変身シーンは文句の付け所が無い。
それでは一作目が大ブームを巻き起こしたのを期に作られた続編『セーラームーンR』の変身シーンはどうだろうか。映像的には豪華になっていて、画面の輝きも増しているのだが、舞い散る白い羽がジャマだなぁ。優雅っちゃあ優雅だがキレ味が薄れてる。BGMがボーカル入りのものになったのも残念だな。でもリボンが体に巻きつく部分は相変わらず可愛いし、冒頭の銀水晶が光輝く時の効果音はワクワク感を煽ってくれて素敵。そのさらに続編の『セーラームーンS』は冒頭でスピンしまくったり、物凄い高さにセーラームーンの足が上がったりなど、なんとなくバレエを思わせる変身シーン。これはそんなに悪くない。ハートが沢山出てきてポップな感じ。でもその後に続く続編の変身シーンはもうネタが尽きたのか、自動的にコスチュームがポンポンっと変化してるだけって感じで見ていてあんまり面白くないのだ。やっぱリボンだよ。リボンが巻きつくシーンが無きゃつまんない。

セーラームーン変身シーン集

誰仕切り?/『ふしぎ遊戯 玄武開伝』

2007-03-28 19:38:45 | 漫画
●久々に電気グルーヴ×スチャダラパーの豪華コラボアルバム『電気グルーヴとかスチャダラパー』を引っ張り出して聴いている。キャリア15年以上のベテラン同士だけあって安定しまくりのトラックとくっだらないけどキレキレの歌詞が渋く輝くダークな傑作。一曲目の「聖☆おじさん」(せいんと☆おじさん)という曲が大好きでもう繰り返し聴きまくっている。「誰を呼ぶ? 聖おじさん」というフレーズが耳から離れない。40代目前になっても名珍曲を生み出す電気とスチャダラは誰がどうみても素敵なおじさん。そんな彼らに「聖☆おじさん」という単語はハマりすぎなぐらいハマってる。名フレーズだよ、「聖☆おじさん」は。自分達をとことん客観視することに長けた人々だからこそ生まれた単語。彼らのほかにも「聖おじさん」の称号を与えたい人はいるなぁ。いつまで経っても実年齢とかけ離れた容姿のまま第一線で活躍するラルクのhydeさんやスピッツのマサムネさんとか。
スチャアニがピエール瀧をディスる「ANI vs瀧」という曲に登場する「節約してる奴は大体友達」も名フレーズだ。元ネタの「悪そうな奴は大体友達」を聴いた時「すっげぇこと言うなぁ」と感心したことを思い出した。いいよね。元ネタを生み出したジブラも年齢的にはおじさんだが、「聖おじさん」では無いですね。コワモテだけど普通に社会生活を営んでそう。でも彼が組んでた「キングギドラ」というグループに所属してた、スペースシャワーTV「第三会議室」でもおなじみのK DUB SHINEとDJ OASISは間違いなく「聖☆おじさん」!

●『ふしぎ遊戯 玄武開伝』の新刊が出ていたので購入。忘れた頃にでるなぁ。前の巻を買ったのは一年半近く前だよ。この漫画は90年代、一部の少女たちの心を鷲づかみにした人気少女漫画『ふしぎ遊戯』の続編。私も友人に借りたりして普通に楽しく読んでおりました。乱暴に要約すると、中学生の女の子が古い中国の書物に何故か吸い込まれてしまい、古代中国みたいな世界で波乱万丈な冒険をすることになってしまう…というストーリー。どんな願いも叶えてくれる神獣・朱雀を召喚するために、7人の仲間を集める冒険をするのだが、この設定自体は初期の『ドラゴンボール』に似てる。まぁ、『ドラゴンボール』も元を辿れば『南方里見八犬伝』の影響を受けているのだが。主人公を邪魔する敵たちがやたらとかっこよく描かれてて悪役ながらもそっちを応援しつつ読んでいたなぁ。敵の方が圧倒的に強いしさぁ…。
で、『ふしぎ遊戯 玄武開伝』はその続編、というか『スターウォーズ』でいうエピソード1みたいな位置づけの作品。同じく本の中に吸い込まれ、神獣・玄武を召喚することになった女の子の話。二年ぐらい前にこの漫画の存在を知り驚いたよ。『ふしぎ遊戯』以降のこの作者の漫画はスルーしていたが、本屋で見つけた瞬間即買ってしまった。今の所、この続編の方がストーリーが私好みでかなり楽しんで読んでいる。作者も成長してるのだろう。新刊では、妙に綺麗な男キャラが実は宦官だったという暗いエピソードが披露されていた。でもなんか笑えた。

君なんか忘れた。言うのは簡単だよ。

2007-03-26 19:59:21 | 音楽
まだまだ残ってました、スマップの裏ベストアルバム『裏スマ』収録曲へのコメント記事。今日紹介する曲達はカラオケで結構歌うなぁ。お薦めですよ。かなり歌いやすいし気持ち良いし。

■「どうしても君がいい」
青さ・若さがほとばしる正統派アイドルポップ。「どうしても君がいい なんでかわからないけど」という歌詞の通り、若さゆえの訳の分からないパワーが炸裂している。メロディーもキャッチーで力強い。あまりにも青すぎて聞いてて恥ずかしいぜ!もう今のスマップには絶対に歌えないだろう。歌詞の内容、誤解のせいでねじれた彼女との関係を元に戻そうとして、勢いに任せて夜中に公衆電話で呼び出して、イライラしながら待ってる、みたいな状況か。そう、公衆電話ですよ。「カードがなくなるから」電話を途中で切るなんてまさに一昔前の青春(?)。まるで決め台詞か何かのように印象的な歌詞が飛び交いまくる。「かわいくない唇 憎まれ口ばかりさ 目の前に立ってたらすぐにふさぐのに」「どうしても君がいい キスもまだ下手なくせに」「どうしても君がいい 他の誰も欲しくない」…君への思いは、熱が上昇しすぎて青くなった炎のように燃えまくるのだった。あっちー。

■「かなしいほど青い空」
失恋ソング多いなぁ。アイドルが歌うラブソングってそんなもんなのかな。これは失恋直後ぐらいの男の心境を歌ったものだろう。季節は夏前。「この夏は彼女と沢山遊ぶぜ~!」と盛り上がっていた矢先の失恋だったのだろう。夏ということで思いっきり爽やかに歌ってるのも切なさを逆に増幅させる。曲のタイトルが素敵だ。彼女がいなくなって、見るもの聞くもの全てがどうでもよくなってしまったような状態。そんな状態で見上げた空を的確に表現したタイトルだと思う。青い空を疎ましく思うようなこの曲でちょっとだけ思い出すのがhideの「BLUE SKY COMPLEX」。ライブではhideが「青空なんて大嫌いだー!」と叫ぶビックリロックである。
ていうかSMAPって秀逸な曲名多いよなー。「感じやすい不機嫌」(『SMAP 007』収録)とか、カラオケでモニターに表示されたら同席してる人に必ず「??」って思われる素敵な曲名だよね。

■「BEST FRIEND」(2001 version)
聴いてると涙腺緩む。スマップ史上一二を争う名バラード、でしょう。この切なすぎる必殺メロディーを生み出したのは邦楽界の巨匠、筒美京平。やっぱ、この人凄いです…さすが。森君脱退のときこれを歌う最後の6人スマップのことを思い出すと胸がきしむね。間奏とか特にずるいですねー。くっさい歌詞のはずなんだけど、メロディーとアレンジ、そしてスマップの本気の歌唱がそれぞれの素晴らしさを高めあっているようで、奇跡のバランスを生み出している。歌の上手な人が歌ったら逆に萎えるような作りになってる気がする(なんだそれ)。中居君の歌唱力もこの曲では光っているよ。卒業式とかで歌ったら、もう皆号泣ですな。「とっても とっても 僕のBEST FRIEND」って歌詞がよくわからんけど。スマップの華やかな表面を支えた裏面の曲を集めたアルバム『裏スマ』だけど、「BEST FRIEND」はシングルとして出してもよかったんじゃないだろうか。意外なことに、コンサートではあまり披露されてないそうですよ。ゴローちゃん復活コンサートの時が初披露だったとか。反則!そんなの泣くしかないじゃんかー。しかもゴローが歌ってる歌詞、「わかっているよ僕を心配してることは…だけど…」…ドンピシャ(笑)。



魔界遊戯―Go to D.M.C!!!

2007-03-23 15:50:54 | 漫画
巷で話題の漫画『デトロイト・メタル・シティ』を読んだ。90年代前期~中期にかけて「渋谷系」と呼ばれて盛り上がっていたオシャレな音楽を好み、スウェディッシュポップを歌うシンガーソングライターとしてプロデビューを目指していたものの、何を間違ってかバリバリのハードコアヘヴィメタルバンドに加入してしまい、あっという間にアンダーグラウンドメタル界のカリスマに上り詰めてしまった男の混沌とした日々を描いたギャグ漫画。噂どおり、なかなか、いやかなり面白かった。メタルの世界はとんと疎い私だが、暑苦しいまでに詰め込まれたデスメタルをネタにしたギャグはいちいち笑える。多分、メタルに詳しくないからこそ楽しめるのだろう。青年誌っぽい絵とグロテスクかつ下品な描写が多々あるので決して万人には勧められない漫画なのがもどかしいな。これは手塚治虫の『奇子』以上に貸しにくい漫画だ。でもすっごい面白いのだ。うぅ~~!
主人公・根岸君は先述の通り、自分の意思に反して全く興味の無いデスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」を組んでしまった小心者な青年。バンドでは「クラウザーⅡ世」と名乗り、ライブでは意味不明なMCや激しく狂ったパフォーマンスで狂信的なバンドの信者たちを煽りまくるものの、ステージを下りた途端楽屋で即効ド派手なメイクを落として家に帰り、カヒミ・カリィを聴いて安らぎの時間を得るという不安定な日々を送っている。ヘヴィメタルとは正反対なジャンルの音楽を好む根岸君。他にもフリッパーズ・ギターやコーネリアス、カジヒデキにフィッシュマンズなど、爽やかでポップな音楽を愛聴しており、休日は代官山のオシャレなカフェや下北沢の洋服屋にいそいそと出かける、なんとも生ぬるい、でも本人にとってはワクワクするようなときめきの時間を過ごしている。しかし怖すぎる事務所の女社長には逆らえず、ステージで無理矢理デスメタルキャラを作り上げて毎回ハードに大暴れ。大暴れするたびに「また伝説が生まれた!!!」と大ハシャギする信者たち(信者たちには「クラウザーさん」と呼ばれ、仰々しく崇め奉られている)。
私も平常時の根岸君と似たような音楽聴いていた時期があり、特にフリッパーズやコーネリアスは大好きなのだが、この漫画のようにデスメタルと対峙させるとヌルい印象に見えてくるから不思議だ。いや、漫画の中でも「デスメタル=一般人に拒絶されているグロテクスクなもの」「フリッパーズやカヒミ・カリィ=オシャレな音楽」という描かれ方がされていて、オシャレな人々からメタルがおもいっきりバカにされる、というギャグシーンも多々あるのだが…何故か読後は「ダサいぞ、渋谷系」って思ってしまう。渋谷系のオシャレな音楽の「軽やかすぎるメロディー」「よく考えたらかなり恥ずかしい歌詞」という要素を上手いことスポイルし、決してカッコいいとは言えない平凡な根岸君に愛好させることによって奇妙な笑いを生み出している。小沢健二や小山田圭吾が可愛らしい容姿の奥底に毒気やマニア気質、パンク魂などなどを持ち合わせていたのに対し、平常時はただのなよっとした青年である根岸君。平凡な彼が、オシャレ音楽を愛聴しているってことがダサいということを見事にギャグにしてる感じだ。渋谷系を思いっきり意識したと思われる根岸君の「甘い恋人」という曲のダサさ…「お前そんなの歌ってる場合じゃねぇよ!早くクラウザーさんに戻れよ!!」とか思っちゃったもんなー、信者でもないのに。ちょっと欲しいとか思っちゃったもんな、サタニックエンペラーのTシャツ。
デスメタルの過剰な様式美が笑いのネタになるのはよくわかるが、本来オシャレなものとされてきた音楽をネタにしてここまで笑いを生み出す瞬間も珍しい。オススメですよ…といいたいところだが本当にグロいからなぁ…カヒミ・カリィとかカジヒデキとかいう単語が飛び交っているのにも関わらず『ベルセルク』並みに血が滴ってる漫画だからなぁ…。ちなみにヤングアニマルに連載中でもうすぐ3巻が出る模様。ヤングアニマルはコンビニによっては成人雑誌コーナーに置いてあるから立ち読みしにくいなぁ。

追記
ラルクの新曲「SEAVENTH HEAVEN」がなぜかカラオケ&着うたで先行配信決定!

君とウェディングベル鳴らしたい奴は有名な俳優じゃなきゃダメ?

2007-03-22 21:39:40 | 音楽
懐かしアニメ『シティーハンター』のサントラを聴いている。TSUTAYAをうろうろしてたらパっと目に入って手にとって見たら岡村ちゃんの「SUPER GIRL」が入っていることに気づき、どーしても聴きたくなってしまったのだ。ていうか、「SUPER GIRL」は音源もちろん持ってんだけど、『シティーハンター』のエンディングテーマだったとは知らなくて。『シティーハンター』のテーマ曲って懐かしくもかっこいい、みたいなイメージがなんとなくあるから、そんな曲達が一つのアルバムにまとまってて、その中に岡村ちゃんの曲も収録されてるっていうのがなんだか凄く素敵に思えて思わず借りてしまったのだ。久々にTM NETWORKの「GET WILD」聴きたかったしね。
『シティーハンター』といえばやっぱ「GET WILD」だよねー。あの疾走感!たまらんね。聴いてる間中ずーっとわくわく。いつぞやの『速報!歌の大辞テン』で宇多田ヒカルも熱弁していたけど、この曲は間奏が秀逸ですねー。2番のサビが終わった直後の間奏。「私もこんな曲作りたいなぁーと思った」と語っていたが、「traveling」とか、『シティーハンター』テイストを多少取り入れて作ったりしたのかな?まぁわかりませんが。宇多田的に「GET WILD」は、邦楽で一番好きな曲だそうです。幼い頃リアルタイムでこれ聴いてかなり衝撃受けたとか。私もアニメの再放送で聴いたこの曲はやたらと耳にこびりついている。小室哲哉の曲はあんまり好みではないのだが、この曲とダウンタウン浜ちゃんに提供した「FRIENDSHIP」は別格っすね。
岡村ちゃんの「SUPER GIRL」は大好きな曲ではあるけれど、「GET WILD」のように記憶の奥に刻まれていたわけではなかった。『シティーハンター2』のエンディングテーマだったのねー。言われてみればそれっぽい音作りかもしれない。あの時代の、80年代後半のしゃれたポップスって感じのアレンジ。岡村ちゃん特有のねちっこいファンク臭も薄いしね。それゆえに岡村ちゃんファンじゃなくても抵抗なく聴けるんじゃないだろうか。リアルタイムで聴いてないからわからないんだけど、岡村ちゃんはこの曲で世間的にブレイクしたとかそういう感じなのだろうか。あ、でもカラオケDAMで唯一PVが見れる「だいすき」が岡村ちゃんのブレイクポイントだとすると、それ以前に発売された「SUPER GIRL」は世間ではそんなに話題にはなってなかったってこと?わからーん。
ていうか、岡村ちゃんって一般的な知名度がかなり低いみたいですね。岡村ちゃんの友人だったという尾崎豊や吉川晃司と比べると、岡村ちゃんは殆ど知られていない。まぁ、私と同い年の人々が知らないのは当然として、80年代に青春を過ごした人なら大体通ってきた道なんだと思ってたのにな。ちょっとマニアック路線だったのか?岡村ちゃんが発表した曲達は今でも全く色あせない素敵なものばかりだからみんなもっと聴くべきだよねー。本当、なんでこんなにいちいち胸に突き刺さってくる歌詞ばかりなんだろう…。
『シティーハンター』のサントラ全体についての記事を書くつもりが、結局「GET WILD」と岡村ちゃんの話題だけになってしまった。でも、ざっと聴いてみたところこの二曲が特出してると思うので、まぁいいやー。「SARA」って曲が面白い。これ聞き覚えあるわ。「Oh~セイラ」連発。もう、80年代末期!!って感じが凄くする爽やかなシティポップス。なんか、『シティーハンター』の曲はどれも爽やかさと疾走感に満ちてて、運転中のBGMにもってこいなんじゃないかしら。
 

追記
ドラマ『華麗なる一族』で鯉の将軍と共に話題をさらったキムタクに激似の万俵家先代の肖像画。キムタクにヒゲ描いてじいさんっぽくしたあの衝撃の肖像画、実はあれは工藤静香画伯の作品だという噂が…。RHYMESTERの宇多丸氏は「あれどうみても静香の(絵の)タッチだと思うんだよ!」と力説していた。真偽の程はよくわかんないけど、そうであって欲しいよねぇ(笑)。何から何まで最高に華麗なネタドラマだわ。

動画→[Black File]内第三会議室#40『華麗なる一族を見て気になること』

視聴率も華麗/華麗なる色気

2007-03-20 20:08:01 | テレビ
●今日は新聞記事を以下にサクっと引用。

TBS系で18日夜放送されたテレビドラマ「華麗なる一族」の最終回の視聴率が19日、ビデオリサーチから発表され、関東地区で30.4%だった。ドラマの舞台となった関西地区では39.3%に達し、昨年の同地区の紅白歌合戦第2部(37.6%)を超えた。瞬間最高視聴率は終了直前の午後10時18分に関東地区で35.5%、関西地区で44.9%だった。(朝日新聞 3月19日)

い、いくらなんでも高すぎないか!?見すぎ!関西の人、『華麗なる一族』見すぎだよ!39%…近年ここまで数字を稼いだドラマってないよな。舞台が関西だからといって、登場人物達が関西弁を話したりしないし、関西テイスト溢れる風景が出てくるわけでもないのにどうしてここまで差がついたのだろう。やはり、作中で「阪神銀行」「阪神特殊製鋼」など、「阪神」という単語が連呼されまくっているからだろうか。「阪神萌え」したのだろうか、視聴者たちが。可愛いな。最近のテレビ番組で、関東と関西で視聴率が大きく開いたものといえば去年のM1グランプリ。関東は18%だったのに対し関西は30越え。ダウンタウン松ちゃんは「関西人アホです。いくらなんでも見すぎです」と戸惑いのコメントを残していたが、『華麗なる一族』にも同じことが言えるな。いくら最近低迷してるとはいえ、紅白抜くなんて…凄すぎ。
関西の人はお笑い番組を沢山見てるイメージがあるから裏番組の『レッドカーペット』に流れた人が結構いるんじゃないかと思ってたけど、結果的には多くの人が『華麗なる~』を選んだ。「東京のテレビ局がつくるお笑い番組なんてレベル低い。見る価値なーし」的な認識なのだろうか。うーむ。関西の年末恒例番組「オールザッツ漫才」でその存在感をアピールしまくったムーディー勝山も出てたらしいんだけどねぇ。…ムーディー、今や引っ張りだこだな。今年の正月頃、youtubeを中心にひそかに盛り上がっていたころが懐かしい。あの時「今年はムーディーを応援していく(もちろんケンコバも)」と誓った私だが、早くも彼の今後が少々心配である。今が瞬間最大風速で、この先はどんどん失速していきやしないか…と。
話が逸れた。
40%近い数字を弾き出した関西程のインパクトは無いが、関東でも30%越えしてきっちり結果を出した『華麗なる一族』。最終回で数字が一気に跳ね上がった印象だ。予告などで「キムタク死す!」をあからさまに暗示していたのが効いたのだろうか。それともやはり…鯉の将軍の評判を聞き付けた人々がその活躍を一目見ようとテレビの前に集結したのだろうか。おそらくその可能性が高い…。

youtubeで見つけた素敵映像。去年の春の『笑っていいとも!』の特番でアーチェリーに挑戦した俳優・北村一輝の一部始終である。どんなドラマに出ても異様なほどのエロスを放つ北村。彼の魅力に気づいたのは『大奥』の第一シリーズだったなぁ…将軍と僧の二役。どっちも素敵だったぁ…。売れっ子ホストを演じた『夜王』でのエロさはいわずもがな。中学生の妊娠という題材を扱った『14歳の母』でも彼は無駄にエロかった。単なる脇役である雑誌編集者を演じていたのだが、ショッキングなドラマの主題がどうでもよくなるほどくぎづけになった。主人公の中学生が子供を生もうが中絶しようが正直どうでもよかったんだ!ただただ北村一輝の妙演が全てだったんだ!私には…。
で、映像。中居君グッジョブ!って感じだな。妙に照れてる北村さん相手にイジリ魂に火がついたようでちょろちょろ彼にちょっかいをかける。北村さん、相変わらず場違いな色気を放ってます。

『華麗なる一族』最終回

2007-03-18 22:38:05 | テレビ
つーいに最終回を迎えた『華麗なる一族』!気合いを入れてバシバシ感想書かせていただきますよ。

●えっ!いきなりなんなんだよ!阪神特殊製鋼工員達による、「銭高常務を囲うキャンプファイヤー」が催されてる!!可愛いし、西村雅彦。法廷で真実を話し、全てを明らかにした銭高のお陰で鉄平絶対不利の状況から一転。笑ってたね、銭高常務。それにしても西田敏行の「鉄平君のことは本当の息子だと思っている」といい、六平率いるおっさん作業員大行進といい、今回の銭高inキャンプファイヤーといい、オッサン絡みのほのぼのシーンが唐突に挿入されるのがこのドラマの特徴だよね…。
これで裁判も一気に有利に…とか思ってたら帝国製鉄の差し金であっさり裁判終了(よって弁護士役の萩原聖人の出番もあっさり終了)。鉄平は専務を解任される…あぁ、てっちゃん…。例によって四々彦(成宮君)は「せんむ…!」を連呼。あんなハッピーなキャンプファイヤーのシーンから一気に暗転だ。

●鉄平の解任を撤回させようと団結した阪神特殊製鋼の工員たち。それに対して鉄平は、そんなことよりも作業に精を出すように激励。「鉄鋼マンが錆びてどうする!!」と喝を入れる。…ストレートすぎて笑っちゃったけどね。上手いこと、言ったよね。

●あぁ…キムタクが自宅の池に近寄るだけでドキドキしてしまう。ゆっくり、ゆっくりと水面に浮上してくる影…将軍だ。しかしっ!今回いろいろありすぎて気性が荒くなってた鉄平は将軍様に向かって石を投げる…投げまくる!ちょっ!何すんのさ鉄平!動物虐待!鯉虐待!…まぁ、ただのロボットですが。

●「早苗………メリークリスマス!」ガチャッ(電話を切る音)。これがてっちゃんの、妻へ向けた最期の言葉だった。ちょっと早いけど今年のクリスマス、恋人と一緒に過ごせなくなった場合はぜひこれを真似しましょう。

●結局、鉄平がじいさんに似まくっていたのはただの隔世遺伝であった。狂い叫び泣く寧子さん…ん?でも父親がはっきりしたからと言って寧子とじいさんの「公家の女の肌はマシュマロ事件」の真相は定かではないぞ?

●うっすら髭が生えたてっちゃんの死に顔は、万俵家に飾ってあるじいさんの肖像画そっくりでありました。

●挿入歌・イーグルスの「デスペラード」…やべぇ今までで一番泣ける。

●万俵家のために尽くし続けてきた相子様が捨てられた!こういった展開は事前に原作でチェック済みとはいえ、相子様ファンとしては見ていてかなり辛いものがあった。
しかし。原作では相子様にとってもっと辛い展開だった。別れ際、正妻の寧子さんが相子様へ言葉を投げ掛ける。「あなたにもお子様がいらっしゃればお淋しくないでしょうに…」これは痛い。かつて結婚に失敗し、家庭を持ったり子供を育てることに対してひそかにコンプレックスを抱く相子様にとってこれ程悔しい発言は無い。さらにタチが悪いのは、公家出身で箱入りお嬢様であった寧子さんは、天然でこんな言葉を相子様に投げ掛けてしまっていること。相子様の今後を心配しての発言のつもりだろうが、実際は嫌味にしか聞こえないという…。

●結局勝ち組は、最終的に交際を認めてもらえた四々彦と二子だけでしたね。

●最後の最後にとんでもない衝撃展開が!…将軍が死んだ!!エンドロールが流れる中、池にぷかーっと浮かんだまま動かない将軍がアップで映し出されたのだ。うわぁぁぁん!まぁ、でも、あんなに鉄平に石つぶて投げられまくったら死ぬよな、普通。…決して電池切れでは無いぞ。
なんだかんだで、結局最後までオイシイ所を持っていく将軍であった… 


というわけで今回をもって『華麗なる一族』の感想も最終回。書いていて楽しかったな。またこういう濃くてつっこみながら楽しめるドラマを見たいなー。


羊たちの…/花より男子より東野/ポップジャム最終回

2007-03-17 01:03:58 | テレビ
●卒業していくゼミの先輩達に贈るプレゼントを買いに行った。大きめの雑貨屋さんに行き、変な縫いぐるみやらふざけたパーティーグッズやら香水やら入浴グッズやらをプレゼント選びそっちのけで友人らとワイワイ物色しまくり。たまに行くと本当に楽しいよなぁ、雑貨屋って。可愛いものもヘンなものもいーっぱい。でもそれじゃあイカンということで途中から切り替え、あらゆるシーンで使ってもらえそうなマグカップとクリアファイルを吟味しつつ選んだ。10人分のプレゼントを買わなきゃいけなかったので時間とお金がかなりかかったけど物選びは基本的に楽しい。日の丸プリントのマグカップを発見し、「あ、これはヤバいね、小学校で働く先輩にはタブーだねー(笑)」などと雑談しつつ…。
精算した後、店員さんに大量のラッピングをしてもらってる間にさらに店を物色し、羊の形をしたふわふわの枕(「おやすみ羊」という名前らしい)を思わず衝動買いしてしまった。ほんのり、いやかなり桜の香りがする安眠グッズ。しょこたんブログにもちらっと出て来た可愛い羊…1990円。でも安らかな眠り…priceless。ぎゅーっと抱きしめる度に甘い匂いが広がっていく。最高だ。ていうか「桜の香」って謎だな。お花見しててもこんな甘い香は、しない。じゃあ何の香?チェリー?まぁ、いい。幸せな夢が見れそう。わくわく。
それにしても私のベッド、羊グッズが増えたな。この前ミスドで羊のクッション貰ったし。ミスドのポイントを150点集めると貰える「フレンチウーラのふるえるクッション」、スイッチ押すと無意味にブルルルっと振動する。寝ぼけて思わずポチっとスイッチ押しちゃうとかなりびびります。振動機能が付いてるせいでクッションのくせに一部ごつごつしてるのが何か嫌だが見た目は超可愛い、目の保養にもってこいなグッズである。もう今年の春は安眠する気満々よー。

●『花より男子』 の最終回を見た。予想通りハッピーエンド。ていうか戸田恵里香可愛いな。主人公・つくしの恋を最後の最後で邪魔する役として登場したのだが、どうみても彼女が失恋するのはわかりきってんだからみんなそんなに冷たくしなくても…とちょっと思っちゃったよ。特に類、大人げ無さ過ぎ(笑)。
最終回には過去最大のサプライズが。まさかのつくしと道明寺の結婚…じゃなくて、まさかの東野幸治カメオ出演!!我らの「東のり」が捜索隊の隊員として不意打ちで登場。全てを持って行ってしまった!……大袈裟か。でも、バカ発言を繰り返す道明寺に送ったあのある種独特の冷めた視線は東野にしかできないよねーっ。東野の娘も『花より男子』好きみたいですよ。類が好きらしい。

●ラルクinポップジャム最終回、なんかhydeおじさん凄くはっちゃけてたね~。間奏で叫びまくり。元気有り余ってる感じ?tetsuもくるくる回ってたぁ。なんか…いいねぇ、お茶の間で気軽にラルク見れるのって。元ポップジャム司会でもあるTMレボリューション西川との2年ぶりのトークもあった。2年前は「(トークなのに)絡む気ゼロです、ラルクアンシエルのみなさんです…」と西川に紹介されてた彼らだが、またもやトークでのノリの悪さを軽くつっこまれていた…いいなぁ。ライブの熱さとトークでのだるそうな佇まいはラルクの大きな魅力だよね…ノリ悪いせいで「ラルク感じ悪いねー」とか言われちゃうんだけどね、うちの母とかに。
後からGLAYも出てたけど、見事に正反対だったな、ラルクと。トークを盛り上げようと明るくふるまい、ポップジャム出演時の思い出をスラスラ語るタクローとテル。「カメリハ見るのが楽しかった。アイドルの私服を見れるから」とくだらない思い出を語るhyde…。ラルクとGLAY。90年代末を彩った二大バンドの違いがさらっと提示されてた面白い放送でした。4月6日のMステスペシャルも楽しみだな。また共演するらしいのよ。
あ、爆笑問題が思い出語るコーナーもあったね。もちろんラルクとの一件は語らず(笑)…まぁ、あの事件は爆笑問題ともNHKとも全く揉めてないらしいけどね。第一揉めてたら紅白なんて出れないしね…もう8年前になるのねぇ…「ヴィジュアル系事件」から。若い人は知らないかも?知らなくていいさ。

灯台下暗し2007

2007-03-15 19:20:41 | L'Arc-en-Ciel
美容室で髪を切ってきた。いつもやってくれてるお姉さんと適当に雑談しながらぼんやり過ごしてたのだが途中で今年の夏の予定についての話になって。「今年は採用試験とかがあるから夏は遊べない…あ、でもラルクのライブに行く」みたいなことを告げたらお姉さんが「え!?ラルク好きなの?私も!」…おっと…火がついちゃったよ、導火線に。言うまでもなく我々の話題は一気にラルク一色となった。お姉さんは活動休止前まではファンクラブに入り、ライブに何度も足を運んだ濃いラルヲタだったらしい。もー、早く言ってよ水くさい!って感じだ。まさか髪切られながら「ライブに行ったらhydeのあまりの背の低さに驚いたこと」や「tetsuの成人式の写真」等について話すなんてね…。
今日はさらにもう一人身近にラルヲタを発見しちゃった。バイト先の社員さん。普段バイト先のパン屋では有線か何かから適当なJ-POPが流れているのだが、今日は何故かラルクのアルバム『ark』がチョイスされていたのだ。私と同い年の若き店長に「ラルク好きなんですか?」とたずねたら、「いや、俺はあんまり好きじゃないんだけど、今日はお休みのNさんが大ファンだからCDだけは店にあるんだ」と。ちょ、知らなかったぜNさん。店長曰く「あの人はラルク崇拝してるよー」…私と一緒やん。もう、3月いっぱいで辞めるという時になんでこんな素敵な情報が入ってくるのかな。残念。至急Nさんとコンタクトをとらなくては…浜松のライブに行くことを自慢せねば。ていうか人は見かけによらないな。一見チャラ男風の…失礼、なんか、「カラオケではエグザイルしか歌わねー」的な感じのNさんがラルク好きだとは。
なんか、不意打ちでラルク好きを見つけると物凄く嬉しいな。別にラルク以外にも好きなミュージシャンは沢山いるけど、ラルクファンは押しなべて濃い人が多いから。去年ゼミの飲み会で私がラルク好きだと明かしたら軽音部の先輩が意外な程のってきてくれたときも嬉しかったな。その人は特にラルク好きってわけではないみたいなんだけど「tetsuのベースはすげぇ」を連呼していて。日常会話の中でtetsuのベースプレイの話になるなんて滅多にないからな。一般的にはラルク=hydeって感じだから「ラルク?あぁ、hydeかっこいいよね」で話は終わる。tetsuの話は出ないよ普通。
tetsuと言えば先日発売された彼のソロシングル「Can't stop believing」を手に入れてしまった。tetsu、大好きだがソロ活動には今まで全く興味なかった。ソロでは本人がボーカルとギターを担当してるのだが、やっぱりtetsuのボーカルを好き好んで聴きたいと思わなかったし。でもラジオでふと耳にしたメロディーに心を鷲掴みにされちゃって、思わず買っちゃったぜ。入り口の広いAメロ→ちょっと落とすBメロ→パっと世界が広がりまくるサビというtetsuの王道パターンが、前よりもさらにレベルアップしてる印象。凄いねぇ。こんなに可愛くて抜けのいいメロディーはスピッツの「ハネモノ」以来かも。これ、hydeが歌っていればさらに名曲に…いや、無意味なこと考えるのはやめよう。
それにしてもこのCD、手に入れるの何気に苦労した。だって発売したばっかりなのにどこにも売ってないんだもん。余程売れまくってるのか元々の出荷枚数が少ないからすぐに売切れてしまったのか(多分後者)、近所のCD屋にもタワレコにも置いてなかったので普段は滅多に行かない地下街の片隅にあるCD屋で購入。そこの店も残り一枚しか無かった。なんだろ、「どーせ俺のソロなんてあんまり売れないだろ」って感じでかなり控えめに出荷したのかな。せっかく良い曲なんだからもっと売る気出そうよー。タワレコにすら一枚も無いって異常だよ(笑)。そいえばCD買ったときポスターも貰ったのだが、どうすればいいんだ。部屋に貼れというのか?37歳のおっさんのポスターを…。