拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

銀河ーEXO Greeting Party in JAPAN ‘HELLO!’

2014-04-13 23:32:58 | ライブ

さて、EXOの日本初イベント「Greeting party in JAPAN HELLO!」は、さいたまスーパーアリーナで行われた。昼夜の部合わせて2日間4公演だったのが、一回分追加されて5公演。動員数は約10万人だという。初っ端からなんつー勢いだよEXO。一般的にはまだ無名なのに。
この、知らない人は全く知らないけど同じジャンルにハマってる人なら好き嫌いはともかく100%知ってて、熱狂的にアレコレ言及されてる、今の日本でのEXOの感じ見てると、自分が中学の頃のV系をとりまく雰囲気を思い出すなぁ。ピエロとかディルアングレイが武道館を超満員にするのって、V系好きからしたら日常的な風景だけど、知らない人から見たら「誰それ?なんでそんなに人気あんの?」ってただただ謎だろう。ライブに来るファン達のコスプレ率の高さも似てる。EXOファンのお嬢さん達の多くは、彼らが着てた、各個人の背番号入りのTシャツやパーカー着て、自分が誰推しなのかを主張し合って居た。そういうパーカーは新大久保のショップに大量に売ってる。バンギャ達が原宿や新宿で黒服系のライブ参戦服やコス服を買うように、K-POPファン達は新大久保でパーカーとか買うのだろうか。
会場着いて、大量のファン達の波にもまれながら向かったのはツアーグッズ売り場。この、今回のEXOのイベント最大のトピックはグッズの可愛さ!彼らの応援カラーである白を基調としたモノトーン×異星人設定を活かしたギャラクシーなデザイン×「EXO」ロゴが一体となった、可愛いグッズが満載であった。私は今回初めて、グッズのTシャツというものを買った。ギャラクシー柄に「HELLO」とだけプリントされたクールなデザインに一目惚れ。本当は同デザインのパーカーも欲しかったけど、かさばるから止めた。後で通販で買うかも…。PCケースにもなる大きめのクラッチバッグはネットでグッズをチェックした時から絶対欲しかったやつ。実用的で可愛い…。あと、買うかどうか迷ったけど勢いでゲットした、ウルフのしっぽキーホルダー。しっぽがあまりにもでかくて買った後少し後悔したけど、通勤バッグにさりげなく付けておいて無言のメッセージを送ろうと思う。他、タオルやステーショナリーセットも欲しかったけど、「やばい!物販ハイに陥ってる!」と思って止めておいた。こんなにグッズ買い込んだのって記憶に無いわ。我らがラルク様は買いたくなるもの全然出してくんないし。アーティスト独自のテイストを全面にだしているのに基本は実用的で日常使いも余裕でOK、そんなナイスなEXOグッズの数々、TETSUYAさん参考にして!
EXOのファン層は予想通り若い女子たち中心。中高生中心に熱狂的にハマってる感じね。印象的だったのは、グッズ列で私の後ろに並んでた高校生ぐらいの子たち。「ウチさー、今日EXO行くこと先輩に言ってなくてー」「マジ?ここで会ったら気まずくない?」「だよねぇ。グッズ買っても学校に持っていけないし~」とか話し込んでた。私にはどーでもいいことに思えるけどめっちゃ深刻そうでした。若いっていいね。
会場はスタンド席の端の見切れ席までパンパンの客入り。彼らの応援カラーは白なので、会場が暗転すると一面ホワイトオーシャンに。オープニングでは、12人のメンバーが一人ずつ地球に降臨する、みたいな仰々しい映像が流れた。メンバーそれぞれがアップで映るたびに発狂する女子たち。それはもう凄かったですよ。なんてったって待望の初来日公演ですから。事務所のイベントSMTOWN in TOKYOとかには出演済みとはいえ、大半の子がきっと生EXO初体験。殆どのファン達はずっと、YouTube越しにEXOの姿を見てたんだろう。でも、やっと会えた。そりゃ発狂ですよね。
二曲ほど歌ってから、メンバー全員が日本語であいさつ。ダンスの余韻が残っててみんな息が荒くて、マイク越しにゼーゼー言ってて多分ファン皆萌えてた。「ここでメンバーの顔と名前覚えるぜ!」と思ったんだけど…うん、12人も居るから無理でしたね。セフン君かな?彼の日本語あいさつが上手かったのは印象に残ってる。
あいさつの後はまた歌。メンバー12人は、会場に作られた花道を縦横無尽に忙しなく動きまくった。ステージから消えたと思ったら花道先端に出て来たり、6人6人に分かれて踊ってたと思ったらいつのまにか合流してたり。アップテンポの曲は常に動きまくり。人数が多いという強みをしっかり活かしたパフォーマンス。好きなメンバー追うの大変そうだねこれ。こんなに沢山居ると、さいたまスーパーアリーナのステージすら窮屈そうに見えるEXO。センターステージで全員揃って踊ってる時は、端のメンバーが落下しないか少しヒヤヒヤした。次の単独公演はドームだなこれは。
中盤には、クレーンゲームでカプセルを取り、中に入ってる紙に書かれた質問に答えるコーナーが。MCの人に「皆さん席に着いてください」と言われ、「はーい!」と返事するEXO可愛かったぞ。ここも名前覚えるチャンス!ってことで一生懸命見た。全員美形揃いが売りのEXOで特に美形だなぁと思ったのは、クリスさんとルハンさんですかねぇ。クリスさんへの歓声は特に凄かった気がする。ゲーム後は、メンバーのセフンさんのサプライズバースデーパーティが。彼が誕生日だとその時知りましたよ。覚えておきますね。末っ子なんだって。「こんなに沢山の方々と誕生日パーティするのは初めてで、感動しました」みたいなこと言って、バースデーケーキのロウソクを消してました。
その後、メンバーは一旦引っ込んで、いよいよライブは終盤、凄く凄く聴きたかったキラーチューン「Wolf」。メンバー全員で森に擬態する(なんだそれ)パフォーマンスは、スタンド席後方から見下ろすと…全然木に見えねぇwwただメンバーが変なポーズして並んでるように見えたwでも面白いからオッケー。この曲は代表曲だけあって掛け声が凄かったねぇ。すんげー揃ってて迫力満点。圧倒されました。掛け声予習してなかった私は、サビの「くれうるふ!ねがうるふ!」「あ さらんへよ!」だけ叫んできました。そしてウルロン!MVのダンスバトルを再現しててかっこよかった。6人VS6人のバトルから、全員揃ってのダンスへの流れが見事で。やっぱり名曲ですなぁ。この曲で、メンバーの名前を一人ずつ愛を込めて絶叫する女子たちの一体感。みんなずっと会いたかったんだよEXOに。生で声援送りたかったんだよ。本人達に向かって掛け声叫びたかったんだね。それが伝わって来て凄く感動した。この新鮮で情熱的な熱狂は、初日本イベントでしか味わえないものだ。これを体験出来て本当に良かったと思った。

そういえば、「Wolf」の前に、去年の韓国の色々な音楽チャート番組や、音楽賞の授賞式の映像が流れた。CDがミリオン売れて、チャート1位を取りまくり、音楽賞の大賞も総取りしたという彼ら。私は音楽賞やランキング1位の価値が理解できなくて、例えば東方神起やSJが嬉しそうに「オリコンで1位になりました!!!!」「大賞取りました!!!」とか言ってても「あ、そんなに嬉しいもんなんだ?」って感じだったけど、授賞式で感謝のスピーチをするEXOを見て…彼らの涙の裏側に隠れた、日頃の努力や苦労やプレッシャーが見えた気がして、少し胸が熱くなってしまった。また、授賞式で、大物っぽい司会者が「大賞は……もうお分かりですよね?今年の主役…EXOです!」みたいな、もうとにかく圧勝!という感じでEXOを紹介するのを見て、彼らは本当に今絶頂期なんだなぁ、としみじみした。きっと彼らは今、死ぬほど忙しいし、ストレスも感じまくってるだろう。でも、苦労が絶えないのと引き換えに、誰も見たことのない宝物みたいな景色を沢山見てるんだろうね。今回の来日イベントの、ファン達が作ったホワイトオーシャンも彼らの記憶に残るといいね。単独ライブが初めてってことは、自分たちの応援カラー一色に染まってる会場を見るのも初体験じゃない?しかも15000人ぐらいの規模の会場で。
彼らの心と身体が休まる瞬間なんてこの先しばらくずーっと無いだろう。でも、沢山のファン達の愛を受け止めながら、がんばって元気に走り抜けて欲しい。遠くからゆるく応援してます。顔と名前は相変わらず分からないけれど。

帰宅後、買ったグッズの写真をTwitterに載せたら、前に一緒SMAPを観に行った、K-POPに興味の無い日本通の韓国人女子からリプがあったので、「今日EXOのライブ行ったよ。彼らの日本人気は凄いよー」と返した。韓国の人にEXOの説明するって変な感じだ…。

未知との遭遇ーEXO Greeting Party in JAPAN ‘HELLO!’

2014-04-13 22:13:47 | ライブ

4月12日、今韓国でぶっちぎりで売れてる、まさに今が旬のアイドルグループEXOの初の日本単独公演を観に、さいたまスーパーアリーナに行ってきた。

自分がEXOを認知したのは去年の夏。東方神起を観に日産スタジアムに行った時、ついでに新大久保に寄ったのだが、街中のあらゆる韓流グッズショップが彼らのロゴマークとグッズで溢れており、店頭では彼らのMVが流れており、ポスター等も貼られまくり…と、まさにEXOが激推され状態だった。「なんなんだこのグループは…??」と普通にビックリした。この時ってちょうど彼らの新譜が出た直後だったんだよね。カフェで女の子達が、買ったばかりのCDのパッケージ開けて、写真集見ながらキャーキャー言ってる光景とか見た。
その時は東方神起で頭が一杯で特に何も思わなかったんだが、9月入った頃にTwitterで「EXOのうるろん本当に名曲」みたいなツイートを見て「うるろん?なんだそのふざけた名前の曲」と不思議に思ってYouTubeで検索して。通称うるろん、正式には「Growl」ですか。聴いてみてびっくりした。K-POPにありがちなバキバキのエレクトロ&同じフレーズウザイぐらいループとは一線を画した、スタイリッシュな雰囲気の曲に好感を持った。色々調べてみて、彼らのアルバムが本国で数十万枚売れてること(最終的にミリオン)、今めちゃくちゃ勢いがあるグループであることを知った。しかし、「彼らはエクソプラネットから地球に舞い降りた異星人」「全員がそれぞれ異なるタイプの超能力の持ち主」「新曲では狼男に変身」「人間に恋した狼男がコンセプトの新曲」という、謎の設定の数々を知るにつれて、自分の中でEXOは殆どネタグループと化してしまった。また、全員美形揃い故に全員同じような顔に見えたので、メンバー個人への興味も芽生えることはなかった。
グループへの印象はそこまで高まらなかったけど、「Growl」は聴けば聴くほど好きになっていった。そして遂に年末、Amazonで1500円ぐらいに値下がりしてた彼らのフルアルバム「XOXO」を買い、「うん、曲は本当に良い。笑ってごめんねEXO!」と心を改めた。アルバムを聴いた印象は「これ私が高校の時よく聴いてたUSのHIPHOPやR&Bみたいだなぁ…」。90年代末~00年代序盤のブラックミュージックの良い所取りをしたような、クールでワイルドで甘いあの感じ。若いアイドルファンにはこういうの新鮮に聴こえるだろうし、私みたいな20代の人間だと「ぬぉぉ…懐かしい!」ってならざるを得ない。ある意味90年代っ子ホイホイか?エレクトロエレクトロしてたり、やたら男臭かったり、やたらおもちゃっぽくがちゃがちゃしてたりするK-POPって安っぽく聴こえるから好きじゃないんだけど、EXOはそういう類から距離を置いて、独自のレトロクラシック路線を突き進んだ感じ。EXOは、というより彼らの事務所は元々そういう方針なのかもね。流行から外れてても、良い物を提供すれば必ずファンはついてくるはず!っていう信念のもと、惜しみなく大金使ってハイクオリティのものを作るという…。EXOの先輩の東方神起もSJも、まさにそんな方法で成功して来たわけで(SJのクオリティがハイなのかは分からないけど)。あ、もちろんその資金源の大半は日本のファンですよ。「お前らの世界最大の市場なんだからもっともっと日本を重視しやがれ糞事務所」って常々思ってるわ。…しかしその後は東方神起カムバック祭とか、SUPER JUNIOR沼に落ちるとか、様々な事態が私を襲い、EXO熱はそれほど上がらなかった。
SJ沼にどっぷりの二月上旬、EXOの来日公演決定!というニュースを見たのは通勤電車の中だったか。自分でも驚くほど鳥肌が立った。今が旬の最強イケイケグループの初来日公演を見届けてみたい…という好奇心が止まらなかった。チケットはなかなか取れず、「あぁ、やっぱ私のようなEXOへの思いが中途半端な人間にはチケット当たらないのねぇ」なんて思った。同時期に東方神起のアルバムリリースイベントが当たり、しかも神席だったので、「私の今年のチケ運はここで使い果たしたのねw」なんて。でも直前になって運良くチケットが手に入って、遂にEXOを初体験することになった。

次回に続く。