拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

逃走

2007-11-29 10:59:04 | L'Arc-en-Ciel
▽ラルク(秘)告白でハイド番組初の逃走劇に亀梨騒然!!

…yahoo!番組表より。これ読んだ瞬間、訳のわからぬ期待が膨れ上がり、「からまわりする気持ちが叫びだすのを止められない」(「READY STEADY GO」)状態になったのは言うまでもない。11月中旬から始まった「ラルク、テレビに出まくり祭」。ミュージックステーション→MUSIC JAPAN→音楽戦士→JAPAN COUNTDOWN→ぷっすま→音魂→COUNTDOWN TV→MUSIC JAPAN…約二週間で、地上波だけでもこんなに出まくった。さらにtetsu結婚という珍ニュースも飛び込んできて、ワイドショーでもラルクの話題がチラホラ。近年稀に見る賑やかな祭だった。
最新アルバム『KISS』リリースを盛り上げるこの祭を締めくくった28日の「カートゥンKAT-TUN」出演。もちろん出るのはラルクのバラエティ班・hydeとken。ラルクとKAT-TUN。意外な組合わせだが、これまでラルクがアルバム出す時は思いもよらないテレビ番組に出るのが通例だったから(『ark』『ray』リリース時は「ロンドンハーツ」、『REAL』リリース時は「ニュースステーション」、『SMILE』リリース時は「マシューズベストヒットTV」、『AWAKE』リリース時は「愛のエプロン」「ぷっすま」「オーラの泉」)、「もうどんな番組に出ても驚かないぞ」と思ってたので、ラルクがKAT-TUNの番組に出ると知った時もすんなり受け入れた。番組の存在はこのブログにたまにコメントくれるwaka氏の影響で知っていたものの、実際に見たことは一度も無かったので、かなりワクワクしつつ放送を楽しみに待っていた。
で、感想。…見事な逃走劇であった。みんなで「絵しりとりゲーム」をしている中に事件が起きた。その名の通り、絵を描いてしりとりをするゲーム。制限時間付きなので皆焦りながら走り描き。一番手の田口君(金髪)が「ねずみ」→田中君(ラッパー)が「耳」→続く亀梨君(人気No.1)、勢いで「みかん」を描いてしまった…しりとりだっつの。しかし描かれた絵はバトンを引き継ぐ相手にしか見せないため、ゲームは取りあえず続行。hyde、続きを描こうと亀梨君の絵を一度チラ見して…「はぁ!?『ん』じゃねーか!」みたいなテンションで再度絵を確認。地上波初、hydeの「二度見」が放映されたのだった。二度見の後、失態に気づいた亀梨君、膝から崩れ落ちながら謝る。そして仕切りなおしてもう一度ゲームスタート。田口君、象形文字のような絵で「子ども」→田口君の絵をおそらく「子守り」と誤解した田中君(無理もない)、「りんご」→リベンジ亀梨君、苦し紛れな絵で「ゴルフ」→で、hyde。やっちゃった。大急ぎで「ふとん」を描いてしまった。失態に気づいたhyde、口を押えながらスタジオ内をウロウロオロオロした挙句、セットの入り口の階段に座り込み、さらにステーンと倒れこみ、「もう帰ろうよー!」と嘆く……という、まさかの芸人並みのオーバーリアクションを見せてくれた。そんなhydeに必死でツッこむKAT-TUN…。「(セットの)階段を逆上がりした人初めて見た!」と赤西君。これ、「マシューズベストヒットTV」の「hydeの頭上に金ダライ直撃」以来のお宝映像だと思う。うん、良いモノ見せてもらいましたよ。
おそらくメインコーナーの、ゲストが100個の質問に答え、KAT-TUNがその答えにツッコミを入れていく「100Q」というコーナーも良かった。hyde得意のモノマネ「変態ドラえもん」が飛び出したり(東京ドームライブでも披露。「しずかちゃん、もう我慢出来ないよ」)、kenが「女性にされたら嫌なことは?」という問いに「にぎりっぺ」と答えたり。この話題を見てて「あー、やっぱKAT-TUNから見るとラルクはオッサンなんだろうなぁ」と思った。「何されたら一番嫌かなぁって考えて…お漏らしとかは仕方ないし…にぎりっぺかなぁ」とかなり心の広い回答をしたken。hydeも「もう何でも(されても)良いんだよね」と達観。それ聞いてKAT-TUNは爆笑していた。彼らのような若者に同じ質問したら「浮気」とか「嘘を吐かれる」とか具体的に出てくるんだろうな。結局hydeは「ウンコ臭かったりしたら嫌かな」と回答し、「いや、そういうんじゃなくって!!違くて!」と田中君にツっこまれていた。

「司会者としてのKAT-TUN」という観点での感想も書いてみようと思う。歌っている彼らしか知らなかった私の感想。KAT-TUNって、田中君以外全員ボケキャラ揃いなのか?しりとりでの亀梨君を筆頭に、どこか「ヌけてる」男達が揃ったグループ…。とりあえず田中君のツッコミ力は想像以上であった。もともとトボけたキャラな上に、年のせいでさらにオッサン化したhydeとkenは、ああいうタイプの司会者と絡むと一番面白いのかもしれない。

『Kiss』/L'Arc-en-Ciel

2007-11-27 23:30:34 | アルバムレビュー
フラゲしてから一週間。とりあえず載せておこう。

『Kiss』/L'Arc-en-Ciel

01. SEVENTH HEAVEN
4つ打ちディスコ。「ロックバンドがこんな曲やる必要あんのか?」という意見と「生バンドでディスコが鳴らされる迫力がたまらん」という意見に分かれるのだろう。自分は後者。リズム隊がしっかりしてるバンドなんだからこういう曲やらないと勿体無いのでは。tetsuやkenほどメロディアスじゃないhydeの曲にディスコアレンジが結構ハマっている。美しいメロディーではなく、単純な展開のループで聴き手を幻惑させる。サビが何処だかイマイチよくわからないので「幻惑」ではなく「困惑」かもしれないが。

02. Pretty girl
ラルクらしからぬ軽薄な歌詞と、時にギターを食う勢いで鳴らされるホーンという、やりすぎ一歩手前の歌謡ロックアレンジが光る一曲。隙間無く詰め込まれるドラムと極太なのにメロディックなベースのフレーズが耳に気持ち良い。この二人が居なかったらオレンジレンジ風のチャラい曲に仕上がったかもしれない。ちなみに、一見軽薄な歌詞だが、作詞者kenがレコーディング中にハマっていた花札のあそびの一つ「こいこい」を思わせるフレーズが散りばめられている。冒頭の歌詞は「夢を見ていたよ濃い恋する夢 何でも上がってく」…意外に練られた歌詞である。

03. MY HEART DRAWS A DREAM
軽薄ムードを断ち切るシリアスなU2風のギターリフが響くイントロから、とことん抑えたAメロへ。以降、階段をスムーズに駆け上ったり転がり落ちたりする予測不可能のメロディーが紡がれる。それをきっちり歌いこなすhydeの歌が素晴らしい。サビの地声からファルセットへ切り替わる部分はこの曲のハイライト。Aメロで鳴ってるアルペジオも鳥肌モノ。案外あっさりと終わるラストを、スマートだと感じるか物足りないと感じるかは趣味の問題か。

04. 砂時計
夜空から何か降りてくるような(砂?)イントロからスムーズにAメロ→Bメロ→サビ…と連なる。必殺技でも繰り出すが如く、狙い通りビシっと決まったサビ前のブレイクが秀逸。作詞者・tetsuの溢れんばかりのメッセージがドサっと詰まっていそうな歌詞だが、「誰かの願いが叶うころ あの子が泣いてるよ」の一言で要約できる。

05. spiral
単調ながらもインパクトのあるメロディーを叩きつけてくる曲。ソロの時のhydeのワイルドな声でガンガン歌われてたら迫力満点だったかもしれない。多分、生歌だと映えるであろう曲。

06. ALONE EN LA VIDA
ふわふわと色気を振りまき、聴き手を幻惑しようとする、異国情緒溢れる曲。この曲の雰囲気はラルクの2ndアルバム『Tierra』によく似ている(あの当時のヴィジュアルでこの曲を演奏されたら困るが)。聴き手に各々の「郷愁」を想起させるような雄大なアレンジ。ひたすら涙を誘おうとしてくる綺麗なメロディー。ハマれば抜け出せなくなるだろうし、ハマらなければ右から左へスーっと流れていくだけで終わるだろう。

07. DAYBREAK'S BELL
「OPには聴いてテンションが上がる曲を!」と熱望するガンヲタに総スカンをくらっていたシングル。「こんな形の出会いしかなかったの?悲しいね」という歌詞が皮肉である。ガンヲタよ…。流れるような美メロはラルクに魅了されたヲタにはたまらないが、アニソンとしてはインパクトに欠けているのだろう。Aメロ・Bメロでほぼ逆方向に突き進んでいるようなベース・ドラムが、一気にシンクロするサビが聴き所。2番Aメロの風のようなギターのフレーズも聞き逃せない。

08. 海辺
出だしの打ち込みがちょっとありきたり過ぎやしないだろうか。ブリッジ部分「許されるなら~」あたりは、もうちょっとカオスな演奏が聴けるとラストの盛り上がりも映えたかもしれない。

09. THE BLACK ROSE
「hydeのソロ曲をラルクでやってみてほしい」という些細な願いを叶えてくれる曲。強力なリズム隊とスリリングなホーンが、hydeならではのサビで無理やり爆発するメロディーを、より一層盛り上げる。ラスト1分は冷や汗モノの名演。
空間をじわじわ埋めるギターも、血の滴りを思わせる歌詞を引き立てていて良い。hydeのソロに似てる、という意見をよく見るが、こんな曲ソロじゃ絶対聴けないはず。

10. Link -KISS Mix-
ふわっと噴出するようなサビのメロディーを引き立てる抑え目のBメロがこの曲のキモか。それにしても、ラルクがこんな跳ねたリズムの曲を生み出すとは。もう何でもアリだな。しかも作曲したのはブラックミュージックなんて全く興味無さそうなtetsu。この曲がリリースされた当時、同時にエグザイルとグレイのコラボレーション曲も発売されたが、エグザイル、グレイじゃなくラルクとコラボした方がハマってたりして。

11. 雪の足跡
手数の多さ、機械と完全にシンクロ出来る正確さが売りだったyukihiroだが、この曲では彼らしいプレイがやや希薄。かなり素朴な演奏を披露している。胸に手をあて懺悔したくなるパイプオルガンが冒頭で響くが、歌詞は日常風景を描いた異色の曲。でも、思わぬ所まで上りつめる奇特な歌メロ聴いてると「やっぱラルクだなぁ…」と感じさせられる。

12. Hurry Xmas
ゴージャスなジャズアレンジが施されているが、メロディー自体はいつものhydeそのもの。「HONEY」のような、勢いまかせの暴れ馬メロディーである。そんな曲をジャジーなクリスマスソングにしよう、という試みを実行し、「ディズニー映画みたい」と聴き手に思わせるほどの完成度まで持っていくラルクにとりあえず拍手を。ランニングし続けるベース…お疲れっす。


総評
「ディスコやりたい」「クリスマスソング作りたい」「美メロを極めたい」といったアイディアを過剰なまでに突き詰めまくったような曲が殆どである。その過剰さを「最高だ!」と思うか「やりすぎだろ…」と思うかで、どうしても賛否両論を生んでしまうのだろう。個人的にはこの過剰さがとても楽しかったので満足。「ラルクはこうでなくては」的な思い込みが無く、「何でもやる雑食バンド」という認識があれば多分とことん楽しめる。相変わらずリズム隊が大活躍してるアルバムなのでもっと聴き込むとさらに楽しめそうだ。
そういえば、このアルバムのインタビューでhydeは「作詞してると、大体2Aの部分で核になる言葉をあてはめちゃう」と発言している。2Aとは2番のAメロ。「1Aは出だしだから重要な言葉を乗せにくいし、サビはキャッチーにしなきゃいけないからやっぱり重要な言葉を乗せにくい」とのこと。これを手がかりに歌詞を読むと面白いかもしれない。
    




道端

2007-11-23 23:06:43 | 音楽
タンポポ。モーニング娘の中から、飯田香織、石黒彩、矢口真里の3人をピックアップして結成されたユニット。石黒彩がモー娘を脱退した後は残った二人に石川梨香と加護亜衣を加え、4人グループとして再出発。3人だった1期と4人になった2期。双方のコンセプトは全く違い、出来上がった楽曲の雰囲気も正反対と言って良いほど異なっているが、両方ともかーなり良い楽曲が揃っている。個人的には同時期に活動していた後藤真希率いる「プッチモニ」や、本隊のモー娘よりも曲が粒ぞろいなのではないかと思っているほどである。でも、私がタンポポの魅力に気づいたのはつい最近。リアルタイムでは殆どスルーだった。ブックオフで発売されている二枚のアルバムを105円でなんとなく購入したのがキッカケで、一気にタンポポワールドにハマりつつある。
1期のメンバーで制作された1stアルバム『TANPOPO1』。こちらのコンセプトは、モー娘本隊では表現しきれない、少々大人っぽい雰囲気の楽曲と繊細なコーラスワークの追究であろうか。丁寧に作りこまれた楽曲と切ない歌詞。アルバムを一通り聴けば、当時のスタッフたちの気合を手に取るように感じることが出来るだろう。この頃って、プロデューサーであるつんくの仕事量も今より全然少なかったはず。ゆえに一つ一つの楽曲制作に全力投球できたのだろう。発売されたのは99年3月。モーニング娘。の大ブレイク前夜の、奇跡のような仕事である。本当、捨て曲無いんだよなー。流麗なストリングスと冷気漂うシンセ、感情をくすぐる絶妙なメロディー運び。歌も、アイドルだって事を忘れそうになるくらい綺麗にハモってる。
対して2期のメンバーでは、数枚のシングルが出されただけでオリジナルアルバムは作られていない。代わりに1期タンポポのシングルと2期のシングル及び未発表曲などを収録した『All of タンポポ』というアルバムが、セカンドアルバムとして発売された。これはこれで良いアルバムなんだけど、やっぱり2期でもちゃんとしたオリジナルアルバムを作って欲しかった、というのが正直なところ。この頃のつんくはモーニング娘。全盛期で、モー娘。以外にも様々なユニットのプロデュースを抱えていたためそんな余裕は無かったのだろうな…。1期の音作りが打ち込み主体だったのに対し、2期は生音主体で、コンセプトはブリティッシュロックポップといった所か。クイーンの曲と似た雰囲気が殆どの曲に漂っているのだ。そこに乗るのは拙くも可愛らしい歌声。歌唱力は1期より大分劣るので、コーラスワークを売りにすることは出来ないのだが、ラフでポップな曲に妙にマッチした歌声を聴かせてくれる。
1期と2期、両方とも唯一無二の魅力があるが、私はどちらかというと2期のほうが好みである。1期のタンポポは曲のストーリーが悲しげなものばかりだったのに対し、2期はハッピーでほのぼのとしたものばかり。しかしなぜだろう、ハッピーなのに、聴いてると心がざわざわとしてくるというか、しんみりしてくるというか…。音楽というのは不思議である。上質なものが心を動かすとは限らないのだ。要所で美しいハーモニーを響かせる1期の方が明らかに歌のクオリティーが高いのに、歌唱力のレベルもバラバラで拙く、ハモったりせずユニゾンで歌われる2期の方に、私は堪らなく心惹かれてしまう。なんでだろうねー。こればっかりは説明出来ないわ、自分でも。「音楽の魔法」って所に収束するのかな、結局。『All of タンポポ』二曲目の「恋をしちゃいました!」という曲なんて、歌詞だけみたら楽しいムード満点なのに聴いてると泣きそうになる。「I&YOU&I&YOU&I」という曲も、聴いてると胸を締め付けられるなぁ。
ニコニコ動で、タンポポが「恋をしちゃいました!」をMステで歌う映像を見つけたのだが、それはもう最高で。振り付け可愛いし、4人全員がキラキラ輝いている。そういえば、タンポポメンバーの加護ちゃんがとんでもない形で芸能界を引退してしまったから、あのMステの映像は完全にお蔵入りなんだろうな。本当に可愛くてハッピーな映像なのに、おそらく永遠に流れない…。あの輝きは、テレビでは二度と拝めない…。やっぱり切ないね。二度と戻らないからこそ、余計にキラキラ輝くんだろうね。 

接吻

2007-11-22 00:06:47 | L'Arc-en-Ciel
ブログを更新しなかった数日間の間に、いろんなことがありましたなぁ。時間が無くて記事書きたくても書けなかった。でも本当、いろいろあった。ラルク関連のネタがありすぎた。リーダー結婚おめでとー!このニュース知ったのは日曜日だったのだが、聞いたとき「おめでとー!」よりも「アルバム発売直前にこんな発表…リーダー、今回のアルバム、売る気マンマンだ…!」という思いが廻った。このニュースが報じられればアルバムが出ることもアピールできるし、テレビでは曲流れるしさ。「凄いな、体を張った宣伝だな」みたいな。…めでたいねぇ。『オーラの泉』出演時、「貴方のオーラは黒い」と言われ顔をこわばらせていたが(どんなオーラ?ネフェルピトーみたいな?)、もう黒いオーラは纏ってないよね、きっと。ただ、実際話題になってるかどうかちょっと疑問だ。tetsuが16歳年下の酒井彩名と結婚したとほぼ同時に、「結婚できない男」こと阿部寛もかなり年下の人と結婚。完全に阿部ちゃんに話題を持ってかれてる気が…。まぁ、いいけど別に。阿部ちゃんもおめでとー。
tetsuのめでたい話はこれくらいにして、もっと大事なことがあった。肝心のアルバム『KISS』が今週ついに発売!当然火曜日にフラゲ済み。長かった…発売はもう夏前に決まってたし、アルバムタイトルは8月末に発表されてた。それからずーっと待たされ、ようやく聴けた。ライブでちょっと聴いただけで耳にこびりついた「Pretty girl」と「雪の足跡」がやっぱり良い。どっちもラルクのエースソングライター・kenの作品である。軽薄極まりないアッパーな「Pretty girl」は、聴いてるとじっとしてらんないので電車とかで聴くとヤバい。「雪の足跡」はかなりシンプルな演奏で、温かなメロディーが奏でられ、涙腺が…。ドラムの音色も珍しく温もりがあるんだよな、この曲。手数が多くて打楽器なのに旋律のように聴こえる演奏を聴かせてくれるyukihiro だが、この曲はすごく素朴なドラムを叩いてる。温かいムードと歌声を徹底的に活かすアレンジ。バンプオブチキンの名曲を、藤原以外を実力派ミュージシャンで固めてレコーディングしました、みたいな印象を個人的に受けました。本当、良いわコレ。誰もいない教会で、懺悔しながら聴きたいな。他にも名曲がザクザクと。毎度のことだがkenは今回も高打率で、異国情緒溢れる「ALONE EN LA VIDA」とか、さすが!という感じ。この異国情緒は初期ラルクを思わせる。夏のシングル「MY HEART DRAWS A DREAM」から多くの人がなんとなく感じてた「初期ラルクっぽい雰囲気」は、「ALONE~」にも充満してる。初期と違うのはメロディーのキレ具合とグルーヴ。話題のtetsu作詞作曲の「砂時計」は、サビ前のブレイクが圧巻(今回この曲やたらと評判良いな、自分の周りでも、ネットでも)。hyde作の「THE BLACK ROSE」は、待ってましたの爆走シリアスロック。スリリングに響くホーンが絶妙だ。『HUNTER×HUNTER』のヨークシン編読んでる時コレ流したら盛り上がるだろうなー。
はぁ…まだ消化しきれてないけど、家でipodで聴き倒している。消化したらまた改めて書こうかな。そういえば昨日(もう一昨日か)、hydeとkenが「ぷっすま」出演。まったりしてたなぁー。hydeの「俺ナス食いたい」に和んだな。あと「箱の中身はなんでしょねー」クイズをまたやらされ…おもちゃのカエルに触ってギャーギャー騒いで…良いバンドだねー。
 

水着

2007-11-17 18:59:58 | L'Arc-en-Ciel
青木さやかとキングコング司会の音楽番組「音楽戦士」。この番組は、ラルクのトークが一番盛り上がる貴重な番組である。なんか、この番組出てる時のラルク、4人とも異様なまでにニコニコしてんだよなー。意外に司会者としての力量があるのかもしれません、青木さやかとキンコン(単にラルクと相性が良いだけだったりして?)。11月16日の放送も最高だった。ラルク16年の歩みを、時折笑えるエピソードを織り交ぜながら超軽快なテンポで振り返るという企画。結成当時の話とかはインタビューで何度か読んだことがあるが、文字を読むのと直接本人たちの口から語られるのを観るのとでは面白さが違うんだよなー。ラルク結成のきっかけは、大阪で「ジェルサレムズロット」というバンドを組んでいたhydeにtetsuが目をつけ、そのバンドを抜け、自分とバンドを組んだ方が良い!と必死にhydeを勧誘したことに拠る。hydeのライブに毎回足を運び、強引に勧誘してくるtetsuをhydeは「ストーカーみたいだった…」と振り返った。
他にもいろいろなエピソードが語られた。突然辞めたメンバーを補完するため、tetsuの幼なじみkenが加入した直後のライブでは、当時大学生で(名古屋工業大学)就職活動中だったkenの髪型(真面目なリクルートカット)に客がドン引きしてた、とか。関西人のくせに関西弁のキツいイントネーションを恐れていたhydeは、標準語を話す東京人がとても優しい人に思えた、とか。前ドラムsakuraの後任として事務所の大先輩・yukihiro(他の3人と年齢は変わらないが芸歴がとても長いので先輩)を新メンバーに迎え、初めての音合わせをする日、気を引き締めてちゃんとした服でその場に現れたyukihiroに対し、hydeは何故かピッチピチの短パンを穿いていて脱力させられた、とか(実は短パンではなく水着だったことが判明。おかしいっつーの)。バンドを休止しソロ活動をした際、tetsuはバンドとソロでは予算が全然違うことを痛感した、とか(さらに個々のメンバーによって予算が違うと思う、という生々しい懐事情も暴露。そりゃ、hydeのソロよりは予算少ないだろうねぇ…)。ちなみに自虐的な予算の話をしたtetsuがキンコン西野に「生々しいっすよ!」とつっこまれた時、彼はなぜか満面の笑みを浮かべていた。わけがわからない。
テレビに出ても、大体の場合テンションが低く、西川貴教が司会をしていた時のポップジャムに出た際は西川に「絡む気ゼロです、ラルクアンシエルのみなさんです」と紹介されたり、会話の弾まなさ加減に「これ、放送事故寸前ですよ!」つっこまれたりしてきたラルク。そのノリの悪い感じもそれはそれで最高に面白いのだが、音楽戦士のようにガンガン喋るのも最高だ。永久保存するべきだ。特に水着でyukihiroと会ったhydeの話ね。


画像はMステのホームページ内の「アフターMステ」より。毎回、出演者にボードにサインやメッセージを書いてもらい、それを公開するコーナーに掲載された、ラルクが描いたボード。おそらくhydeが描いたであろう力作(笑)。最近、番組自体よりもアフターMステのほうが楽しみだったりして。


聖夜

2007-11-15 22:33:11 | L'Arc-en-Ciel
先日ラルクの新曲「Hurry Xmas」が発売された。DVD付き完全限定生産の初回盤を確実に手に入れたかったので、珍しくソニーミュージックのオンラインショップで予約した。予約しなくても買えるだろうとは思ってたけど、念のため。浜松のライブで撮影したPVを確実に手に入れたかったのさ。むしろCDよりそっち目当てさ。でも、CDも良かったけどね、当たり前だけどー。
ライトアップされた冬の町並みがとてもよく似合うアッパーなクリスマスソング「Hurry Xmas」はラルク史的にはかなりサプライズな楽曲。カップリングのパンクアンシエルによる「I Wish2007」は、メロコア風アレンジの、これまたアッパーなノリ。ハイスタみたいな感じだ。パンクアレンジを施したことによってBメロの切なさが原曲よりも際立つというプチミラクルが起きている。ただこの曲、3年前のパンクアンシエル版の「milky way」とギターのフレーズがそっくりなんですけど…。そろそろネタギレなのかー!?
DVDはPVを収録。「Hurry Xmas」は大量の泥酔サンタクロースに囲まれて歌うラルクが愉快。泥酔サンタと、そんな狂乱の場に迷い込んで来た子供(可愛い)の対面シーンが秀逸。「このサンタさん達、変…」という顔でサンタを見つめる子供…。アクトシティ浜松でのライブ映像を使った「I Wish2007」は冒頭、「これはtetsuのソロシングルか!?」と思う程tetsuがフィーチャーされている。アクトシティの屋上で撮影したと思しきtetsuのソロカット満載(笑)。ライブ映像は、当日の様子がプレイバックされるようなかなり素敵なものだった。3階席からじゃ見れなかったステージセットの詳細も確認出来た。ファンもちらほら映ってたね。あと、夏のツアーのオープニングで流れていた映像も収録されていた。星がキラキラ輝く夜空の映像。この映像のBGMが実は「Hurry Xmas」のインストだったという、季節をまたいでの仕掛けが施されといた。夏のツアーで、既に秋冬のリリースラッシュに向けての種が沢山蒔かれてたんだね。さすがラルク。映像のラスト、ハートのロゴが出現するシーンでは、脳内でライブの一曲目「SEVENTH HEAVEN」のイントロが流れちゃうぜ!
CD+DVDの他、今回は「わくわくオーナメント」というオマケが付いてた。ジャケ写のトナカイ型のクリスマスツリー用の飾り。これがまた、しっかりした作りで超可愛い。もったいなくて飾れない。今回パッケージもボックス仕様で素敵だし…ラルクに踊らされてるな。最高だ。
発売日の14日。岡村ちゃんライブの前にタワレコに寄ったら、なんと「Hurry Xmas」が通常版すら一枚も無いではないか。アルバムの先行シングルだから出荷枚数をかなり抑えたんだろうけど…発売日に店頭から消える程抑えちゃったらマズいでしょー…。売る気あんのかな。そういえばタワレコには、アルバム『KISS』の先行試聴機が設置してあった。クリスマスツリー型の、かなり可愛い試聴機である。試聴機の前にはラルヲタらしき人が行列を作って並んでいた。うーん…ラルクファンなら試聴してもしなくてもアルバム買うんでしょ?それなら自重した方が…。通りすがりの客とか、軽いノリで「試聴でもするか」みたいに立ち寄る人にアルバムをアピールするためにあの試聴機が設置されてると思うんですが。
とりあえず試聴機の写メだけ撮らせてもらった。で家に帰ってラルクの公式サイト見てたら、「Hurry Xmas」購入者向けのスペシャルコンテンツを発見。CDに付いてたパスワード入れてみると…アルバム『KISS』全曲試聴のページが出現。ほら、ラルヲタはCD屋じゃなく家のパソコンで試聴してねって事じゃん!早速試聴。「Pretty girl」と「雪の足跡」良い曲だなぁ~!「THE BLACK ROSE」のイントロかっこいー。ただね、この全曲試聴ページも、わざわざパスワード制にせず、トップページにどーんと載せちゃえばいいのに、と思った。良い曲ばっかりだからもっと宣伝した方が…。まぁ、パスワードはかなりベタな4ケタの数字だから、勘の良い人ならわかるだろうけど(笑)。
♪ねぇは~やく~聖夜~に~ならないか~な~…

延期

2007-11-14 22:01:10 | ライブ
「告白」を受けた瞬間、我が身に芽生えた感情は「怒り」でも「悲しみ」でも「心配」でも無かった。「笑い」…。いやぁ~~…衝撃だ。松本マネージャーによる「公演延期宣言」に、「えー!!」やら「ふざけんなー!」等の声が飛ぶ中、私は思わず目の前の柵に捕まってニヤニヤ笑ってしまっていたよ。岡村ちゃんのライブ、本人の負傷でまさかの延期!あー、びっくりした。びっくりにも程があるよ。あるんだね、こういうことって…。
岡村靖幸のライブツアー名古屋公演を見るために、6時10分ごろに会場のZepp Nagoyaに着いた。既に整理番号順の入場が始まっており、自分の番号が若かったこともあってあっさり入場。ロッカーも余裕で押さえた。強制1ドリンクなのでカウンターに行き、「やっぱ岡村ちゃん観るんだからカルアミルクかバーボンだろ!」と思ったが、アルコールはビールしかなかったし、ライブ前に酒飲むのもなぁ…と思い、おとなしくお茶を選択しフロアーへ。まだ客入りは少なく、ステージから近い位置でも余裕でキープできた。本当は後ろでまったり見る予定だったが、長い待ち時間を過ごすのにもたれかかるような柵は必須かな、と思い、ステージから10mぐらいの距離の柵の傍をキープし、しばらく様子を観察。お客さんは年配の人が多いのかと思ってたが、若い人も結構多い。20代ぐらいの人が沢山いて意外。まぁ、そんな自分も20代だが…。
開演時刻を15分程過ぎても、ライブが始まる気配なし。しかし初日は一時間も押したと聞いているし、余裕で開演を待っていた。すると、マネージャーらしき人がステージ脇から登場…え、まさか…この展開…。…説明によれば、前日の大阪でのライブで足を負傷したそうな。事情を説明しにステージに上がったマネージャー、出ているはずの結論をじらすじらす。「医師と相談した結果…」「精一杯治療に専念したのですが…」「本人も公演を非常に熱望しているのですが…」「全治二ヵ月と診断されたため…」……このように、なかなか出てこないのですよ、「公演を延期いたします」の一言が。そりゃ、言いにくいことではあるけどね…。
延期宣言の後、どよめく観客。怒鳴ってる人もちらほら。しかし「この後本人がコメントします」とアナウンスがあり、少し落ち着き…本人登場。ビシッと黒スーツを着てる。キーボードの前に座り、弾き語りスタート。謝罪の言葉を弾き語りで、というのがまた、さらなる笑いをさそう…。弾き語る直前、客に「大丈夫?」と聞かれ「大丈夫じゃないです」と答え、場内を和ませていたが、歌の内容も、少々殺伐とした雰囲気の観客を笑わせる方向だった。

※以下、弾き語り
名古屋ベイビーごめんなさい でもこの埋め合わせはするよ
なんとかコンサートをしようと思ったけど 筋肉断レツで2ヵ月の診断さ
でもそれでもコンサートをしようと思ったけど
車いすのままじゃカッコ悪いよね
オーベイビー だからめちゃ急いで治すし 
チケットのこともなんとかケアするので待っててほしいよ
おれはほんとにめちゃくちゃ今日やりたかったのさ
だから衣装も着てるのさ その気持ちわかってくれ

かなり笑わせてもらった。弾き語りが終わり、岡村ちゃん退場。続いてイベンター登場。今週中に振り替え公演の日程を発表するという告知をしているイベンターに対し、後ろの方の客から「本当にケガなんですか!?」「俺札幌から来てるんだぞ!!」という野次が飛ぶ…。まぁ、ね、文句言いたくなる気持ちもわからんでもないが、こればっかりはどーしようもないしね。野次った人も時間が経って冷静になったら「あー、俺ヘンなこと言っちゃったな…」とか後悔すると思う。うん。でも札幌から遠征して来た人はマジに可哀想かも。私の後ろには関西弁の女性グループが居たしな。交通費をかけて行った公演が中止になると痛いね。
そして、早々と公演終了。あまりにも早い時間だったのでしばらくロビーに残り、状況を観察してみることにした。一部野次った人々が居たものの、岡村ちゃんファンは基本的に大人だな、と思った。ショックで泣いてる人も少し居たけど、大部分の人は「まぁ…こればっかりは…しょうがないよね(苦笑)」みたいな感じで、のそのそと会場を後にする。こういう精神を持ち合わせてないと、岡村ちゃんのファンなんてやってられないってコトかしら。あ、そいえば携帯いじくってる人が沢山いたな。友達にメールしたり電話したり…あとは2ちゃんに書き込んで報告したり(笑)?2ちゃんでは公演中止の書き込みに対し初めは釣り扱いだったようだが、釣りだったらどんなに良いか…。
というわけで、マジであっけにとられた一日であった。貴重な体験をしたことは確かだが、やっぱり残念。生の岡村ちゃんを数分見れたことと、振り替え公演を行うことが決定していることが救いか。帰りに本屋でラルクが表紙の雑誌・ワッツインを買い、帰りの電車の中で読みながら「ラルクのライブでこんなことが起きたら大騒ぎどころじゃないだろうなぁ…」とふと思った。


黒船

2007-11-12 01:12:45 | 音楽
youtubeで見つけたぜ、逸材…(笑)。いや、笑えないや。何処の国の人かわからないけど、宇多田ヒカルを中心にJ-POPのヒット曲を歌い、その様子をアップしている青年を発見した。素人のくせに味わい深い歌声で、メロディーが奔放に動いてるせいで難易度が高いはずの宇多田の曲を完璧に歌いこなす青年…。さすがにキーは男性が歌いやすいように低めで歌ってるけど、それでも凄いぜ。カラオケで宇多田の曲にチャレンジする人、私は見た事ないぞ。
とりあえずまずは短めのこの動画で彼の実力を。検索してて偶然見つけた、私と彼との出会いの一曲(笑)。「Beautiful World」のサビ部分を歌ってる動画。

その1

宇多田の歌い方を自分なりにマネながら、伸びのある歌声を聞かせてくれる。日本語の発音も問題なし。ここまで上手に「Beautiful World」歌う素人が、海の向こうにいるのだ。でもこれはサビだけなので40秒で終わってしまう。もっと彼の声を聴きたいと思い、動画を探すと、ありましたよ。良い曲なのに暗すぎてあまり売れなかった宇多田のシングル「Be my last」をフルで歌う動画。

その2

なに、この情感たっぷりな歌い方。この曲はメロディーに乗っている「言葉」が極端に少なく、2番のBメロなどは歌詞が存在せず、「♪あぁ~あぁぁぁ~~」と声を出しているだけ。ゆえに声の魅力だけで曲の世界観を表現しなければならないのだが…見えたよ、風景が…。生歌になると超不安定に声が震える宇多田(それはそれで魅力的なのだが、酷い時はもう悲しいぐらい声が出てない…)よりも歌唱力あったりして、この人…。で、最後、これ…。

その3

今年のヒット曲「Flavor of life」を、わざわざ歌詞を英訳して歌っている。原曲知らない人が聴いたら、洋楽のヒット曲(90年代の)かと勘違いしそうな出来栄え。チクショー、上手いぜ…。言葉と言葉の間や間奏にさりげなくフェイクを入れるのだが、それもいちいちこなれてて、自然で、なんかむかつく(笑)。

最近では、動画サイトとしては後発のはずのニコニコ動画にばかり面白動画や最新ミュージックビデオがアップされていて、気づけばyoutubeを観る回数が格段に減っている、という人が結構居るかもしれない。でも、海外のびっくり素人の動画には、youtubeじゃないと出会えない。素人の外人が邦楽を歌ったり演奏したりする動画は、大体笑えるものが多いんだけど(最高だったのは、やっぱりラルクの「flower」をリコーダーで演奏するブラジル人大学生)、この宇多田を歌う青年は普通に上手いから笑えない。なんつーか、来日するべきだと思うんだ、「男版リア・ディゾン」として(笑)。J-POP好きが高じて日本で芸能界デビューを果たした黒船アイドルリア・ディゾンのように活躍できるかもしれないぜー?歌はリアディゾンより確実に上手だし、J-POP界では強力な「黒船」としてアピール出来るかも。



切符

2007-11-07 23:25:55 | L'Arc-en-Ciel
ラルクの冬のツアーのチケット、普段に比べてかなり取り難くなってるらしい。動員数の多いアリーナツアーにもかかわらず、前回のホールツアー並に抽選の先行予約で外れる人続出。私は地元の2公演のチケットを無事押さえたけど、これって結構幸運だったみたいだ。動員数多いはずなのに何故今回こんなに入手困難になっているのか。ラルクの人気が急激にアップしたようにも思えないし…一人で何公演も重複して抽選に応募しまくる人が以前より爆発的に増えたってことなのかな。純粋にラルクのライブを何度も見たい、という人から最初から転売目的の人まで。理由は様々だろうけど、いずれにせよ一人で何公演も申し込んで倍率上げるのは、なんだかなぁ…。もうちょっと遠慮しましょーよ。「先行予約申し込んだけど一枚もチケット確保できなかった」という主旨の書き込みをあらゆる場所で見る度に切なくなって来る。一人でも多くの人が無事ライブ行けるといいよね…。
しかしこのチケット入手困難ぶり、昔のラルクじゃ考えられなかったはず。まぁ、昔はドームツアーとかだったから余裕でチケット確保出来ただろーけど、2003年~2005年あたりのアリーナツアーだって、FC入ってりゃほぼもれなくチケット手に入ってたはず。…思うに、2003年~2005年あたりのラルクのライブってあんまり評判良くなかったから「まぁ、ライブは別に行かなくていっか」と考えるラルクファンが多かったんじゃないかと。あの頃…といってもつい2~3年前だけど、「hydeの声が出てない」とか「音響悪すぎ」という不満の声が各所から上がってて、「ラルクのライブは一回行けば充分」という意見がコアなラルヲタ以外の人々の間では定説だった。実際、その頃のライブDVD見ててもイマイチだしねぇ。特に2003年の『Sibuya Seven Days』。ヒット曲満載の豪華セットリストだけど、hydeの歌、ちょっと乱暴すぎである。
しかし2006年11月に行われた15周年記念ライブでは一転して良い評判しか聞かなくなった。「ドームなのに音がめちゃくちゃ良かった」とか「hydeが音程を全く外さなかった」とか「インディーズ時代の曲を歌った時だけ、hydeの声もその頃に戻ってた」とか…とにかくあらゆる意味で感動的なライブだったようで、ラルヲタ狂喜。hydeの歌に関しては本人が「今までは『荒っぽい歌でもそれがライブの醍醐味だよ』と思ってたけど、もっとちゃんと歌わなきゃと思って」と、15年経ってやっと心を入れ替えたらしく、異様なまでの向上につながったようである。音響についても、スタッフの入れ替えがあった模様。この15周年ライブの大好評を受け「もう一度ラルクのライブ見てみよう」と思い立ったファンは相当な数生まれたと思われる。私もそうだしね。で、この夏数年ぶりにライブ見て、評判どおり素晴らしいステージを見せ付けられてねぇ…。私みたいな人が増えて、FCの会員もさらに増えたから、チケットが入手困難になったんだろうね。
でもまぁ、まだ一般があるし、取れてない人はめげずに頑張るべきでしょう。一般で取ったチケットの方がFCのチケットよりも良い席だった、というケースはザラにあるしね。それに一般チケットが完売したって、なんだかんだで当日券出るだろうし(なんでだろう、アレ…)。あらゆる手を使えばチケット取れるはず。

チケットといえば、余ってしまっていた岡村ちゃんライブのチケットを無事売ることが出来た。mixi経由で譲った。もちろん定価。ついに来週ですよ、ライブ…どうなることやらー! 

アマチュアリズム・レボリューション21

2007-11-05 18:08:58 | 音楽
http://www.youtube.com/watch?v=e2Na-IJbEog

この動画本当に凄いなー…。素人パワー恐るべし。音だけ抽出してipodに入れてヘビロテ中である。モーニング娘。の大ヒット曲「恋愛レボリューション21」と、ライムスターのアルバム『グレイゾーン』収録曲「グレートアマチュアリズム」をマッシュアップした楽曲。いや~、超超超超いい感じな、ファンキーなダンストラックじゃありませんか。この、一見接点が全く無さそうで大アリな両グループの組み合わせが最高だよね。どちらかのファンならば、「ライムスターの宇多丸(スキンヘッド+グラサンのラッパー)がモーヲタ」という事を知っているはず。宇多丸は、ジャンクだらけのJ-POPの中からキラ星のごとく輝く楽曲を探求することを趣味の一つとしており、モー娘も熱心に愛聴している模様。ここ数年はモー娘。の楽曲に見切りを付けたのか、テクノポップユニットPerfumeに夢中のようだけど(大分前から推してたな。まさか本当にブレイクするなんて思わなかった)、それでもハロプロソング探求は続けている様子である。数年前「テレホンショッキング」に出演した際は、モー娘Tシャツを着用し、「タモさん、加護ちゃんとメールしてるって本当ですか?」と謎の質問を投げかけていた。
ちなみに宇多丸は「アイドルだって女の子、男と付き合おうが出来ちゃった結婚しようが本人の勝手」というスタンスで、モーヲタの中ではかなりの少数派、というか「極左」の部類らしい。自らを「アイドル左翼」とし、「アイドルはファンが抱いてるイメージを守り通すべき」という思想を持つ大多数のアイドルファンや、アイドル事務所(こういう立場の人たちは宇多丸の言葉を借りれば「アイドル右翼」)を糾弾している。いや、アイドルファンだけじゃなく、一般の人たちも「アイドルはイメージを守れ」って潜在的に思ってるんだろうな、ブログやmixiの日記なんかを見てると。ジャニーズのアイドルが熱愛発覚したって誰も文句言わないのに、今年の一連のモー娘関連のスキャンダルは「けしからん!」一辺倒だったもんなー。和田アキ子まで「アイドルは処女性を大事にすべき」とコメントする始末。…星の数ほどのアイドルを「後輩」として見て来たはずの大物の貴方なら、アイドルがイメージを守ることの大変さを代弁するぐらいの寛容さがあってもいいのでは…。
…大分話が逸れた。とにかく宇多丸はハロプロ大好きで、自身のラジオでも膨大なハロプロ関連の楽曲から隠れた名曲をピックアップしてかけまくっている、と。本人も「アマチュアリズム・レボリューション」の存在を知っており、気に入っているのかラジオで「恋愛レボリューション21」のリミックスバージョンと「グレート・アマチュアリズム」をマッシュアップしてプレイしていた。「恋愛レボリューション21」、名曲だなー。楽曲的にも在籍しているメンバー的にもこの頃が絶頂じゃないかしらん。とにかく「ダンス☆マンGJ」って感じか。ワイワイ盛り上がるし、「超超超いい感じ」の部分が異様にカッコいいし、歌ってるメンバー可愛いし、踊りも面白いし…。モーニング娘のシングルでは最高傑作ではないかと。とは言ってもここ数年のモー娘の曲は全然わからないからなー。曲どころか、今モー娘に誰が在籍しているのかすら全くわからない。顔も浮かばない…。まぁ、時代の流れだよね…。今は、もう…。あ、でもね、宇多丸のブログで紹介されてたんだけどね、今年出たモー娘。のシングル「笑顔YESヌード」という曲は奇跡的に名曲なんだと。確かに、全盛期を彷彿とさせるファンク風味のディスコで、ちょっとセクシーで、普通に良い曲だよ。根気良く見守ってきた宇多丸のような人にとっては「奇跡的に名曲」になるんだろうね。

とりあえずお気に入りでございます、「アマチュアリズム・レボリューション21」。曲タイトルも良いんだよなぁ。「グレート・アマチュアリズム」と「恋愛レボリューション21」というタイトルをただくっつけただけなのに、「グレート・アマチュアリズム」で説かれているメッセージ性がよりクッキリ浮かび上がってしまっている。まさにベストカップル。