拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

日曜日の夕方

2014-06-15 22:00:28 | 日記
いくつになっても日曜の夕方~夜というのは憂鬱になるものである。「あぁ明日になんてならなきゃいいのに」と思いながらなんとなくダラダラ過ごしがちなこの時間帯。子供から大人まで、あらゆる人々のテンションが沈んでいるだろう。もちろん私も。でも最近、この時間を少しだけ楽しいものにする方法を見つけた。それは日曜の夕方からコメダに行くこと。
愛知県内の至る所に点在する地域密着型喫茶店コメダ。一切気取らない雰囲気と座り心地の良いソファ席を備えた俺たちのオアシス。全国的にはコメダ=シロノワールが食べられる、名古屋めしを押さえるための喫茶店というイメージだけど、実際お客さんがシロノワールを食べてる光景を見られるのは、名駅とか栄とか、観光客が集まりやすい繁華街の店舗。地元のコメダでは殆ど見ないな、あれ食べている人。地元のコメダ行くと、コーヒーとかクリームソーダ飲みながら、部屋着みたいなゆるい服装でダベってる老若男女のグループ、タバコ吸いながら新聞読んでるおっさん方、ノートや参考書広げて勉強してる学生達…というようにマイペースに時間を潰してる人々の姿が。そんな中に私も混ざるのだ。朝や休日のランチタイムのコメダはそれなりに混雑しているけど、日曜日の夕方~夜はガラガラな地元コメダ。落ち着いてくつろげる度数が通常の5割増である。私はそんなコメダを狙って5時過ぎに行き、コーヒーと、あとお腹空いてたらケーキを頼む。そして、最近の自分の趣味である、語学の勉強をのんびりやるのだ。
これがとっても楽しい。語学の勉強をするのは2年前からちょこっとずつやってて、それまでは英語の勉強のやり直しを超マイペースでこなしてたんだけど、今年の1月ぐらいから、英語と並行して韓国語もやりはじめた。まぁ、SUPER JUNIORの沼に落ちたら当然辿り着く道かなぁと思う、韓国語学習は。東方神起と違って日本語を殆ど話せない彼らの活動を追う過程では、ハングル読めた方が絶対便利で楽しいから。曲だって90%ぐらいは韓国語で歌ってるんだから、言葉がわかった方が面白いし。逆に、東方神起だけが好きだったら韓国語の勉強してないかも。彼らは日本語が達者過ぎるから、ある意味日本人アーティストと同じ感覚で活動を追っかけられるのでハングルを理解する必要があまりないもん(あくまでも「あまり」。向こうの活動追っかけるなら話は別)。
ある程度の学習の蓄積があり、今以上は自分の理解力ではなかなか伸ばせない英語と違い、全く未知の語学である韓国語の勉強は、知らない事を一つずつ知って行き、少しずつ知識が増えていく感覚を味わえて面白い。過去形や未来形や否定形はどうやって作るとか推量はどうとか接続詞や助詞はどれだとか、基礎の基礎の文法事項をテキストに沿ってノートに書いて覚えて忘れて、また覚え直して…みたいな地道な勉強をやっている。学生時代は勉強なんて大嫌いだったけど、大人になってから自分が興味持った事を自主的にこなす勉強はとても楽しい。
ただ、記憶力は物凄く衰えてきてるので(そもそも元から暗記も苦手だ)、本当にすぐ忘れる。単語とか全然覚えられない。だから語彙が増えない。テキストに出てくる新しい単語をなんとか頭に留めたいのだが、翌日には忘れてる。英語と違って、単語見ただけでは意味を推測できないのが記憶に残らない大きな要因かな。英語はなんとなくわかるもん、余程の専門用語ではない限り。韓国語だと品詞すら見当つかない事も。
それをなんとかしたくて春頃から地味にやってるのが、好きな韓国語の曲の歌詞の和訳。普段聴いてる曲の歌詞を通して単語の意味を少しずつ入れていこうと。単語は文脈の中で覚えた方が定着しやすいという大学受験の経験を生かそう、と(「速読英単語」愛用していた)。好きな曲を選んで、一行ずつノートに書いて、電子辞書使って訳していく。知らない文法事項、語形が出てきたらそれをメモして、その場で覚えるようにする(すぐ忘れる)。なんだかまるで洋楽に興味持った熱心な中学生みたいなことしてるね。今の中学生そんなことしないか。でも自分はやってたよ。
やってて思うのは、韓国語の歌詞は英語より訳しやすい。よく言われてるように、日本語と語順が似ている韓国語。だから前から順番に単語を訳して、それを繋げていけば、なんとなく自然な文章になる。英語だと自然な文章にするのは結構大変だし、文化が違い過ぎて理解できない言い回しが多々あるし。使われてる単語は中学レベルのはずなのに、その単語に深い意味を込めてる場合がほとんどで、大意すらぼんやりとしか掴めなかったり。今やってる韓国語は、訳してる歌詞がアイドルの曲ばっかってこともあるのか、難解な比喩とか抽象的な表現が少なくて理解しやすい。訳してるのは主にSJが多いが、彼らの曲の歌詞は日本で言うと初期SMAPぽい気がする。ストレートで親しみやすい表現が多い、という意味において。東方神起の哲学三部作とかは、今の私が手を出したらきっとちんぷんかんぷんだろうな。
訳してて「おぉ、この部分こんなかっちょいい事言ってたのかぁ」的な発見があると楽しい。以下、自分が特に気に入ったフレーズ3つ。

●SJの「Opera」
「모두가 한번 쯤 꿈 꾼 사랑 배신까지도 이 짧은 3분 4분 그 안에 더 있다고」
「誰もが一度くらい夢みた愛 裏切りまでも この短い3、4分の中に 全てがあると」
「お前が見たいものをガンガン見せてやるから俺のショーだけ見てなさい」って自信満々の曲よね?世界中のステージに堂々と立ってきた彼らに重なる。

●EXOの「Growl」
「자리가 없으니까 그냥 돌아가 가능성 제로야」
「席が無いからそのまま帰れ 可能性ゼロだ」
自分の女に近づいてくる男を追い払う狼の、すげぇ可愛いなぁと思うラップ部分。

●東方神起の「Spellbound」
「나와 방을 맞추고 눈을 맞추고 입을 맞추는 네가 너무 예뻐」
「僕と歩調を合わせて 視線を合わせて 唇を合わせる君が とても綺麗」
「合わせて」を意味する「맞추고 」で押韻。一体感が強調されて良いね~と感心した部分。向こうの人からしたら超ベタな押韻かもしんないけど。

あ、あと、明石家さんまさんも聴いてるらしいSJの「Superman」、あれ訳してて、内容がその部分を歌ってる本人のキャラと合ってて「なるほどー」って思った。ベテランの妖精達からしたら「なにをいまさらー」って感じかしら。

実際韓国語を聴き取るのは私にはまだまだとても難しいので、耳から入ってくる言葉と、自分がやった和訳がなかなかリンクしてくれない。そこリンクさせないと単語の意味なんて頭に残らないよね。意味はわからないけど音声としてなんとなく記憶に残ってる曲を選んで和訳してはいるんだけど、なかなかね…特にラップのパートだとあっという間に終わって、「あ、あれ?」って迷子に。でもテンポの遅い曲だと結構聞けるようにはなった。SJなら「Opera」ぐらいのテンポならなんとか聴こえてくる歌詞を、意味のあるフレーズとして追える…と思う。

……というようなことを、日曜日の夕方から夜までコメダでやっているの私は。日曜日お出かけして疲れて帰って来ても、6時まわってなかったらコメダ行っちゃうね。