拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

Singing in the rain

2008-08-29 19:43:07 | 日記
いやはや…今回の豪雨には驚いた。8年前の東海豪雨を思い出したな。まぁ、あの時も今回も自分が住んでる地域には幸い、これといった被害は無かったんだけど、今回は豪雨や雷に見舞われてる間中、ずっと外出してたから、雨の凄さみたいなのを身をもって感じたな。
8月28日、某試験が終わり、一緒に試験受けた友達5人と、名古屋駅周辺で朝まで盛大(?)に打ち上げカラオケをした。夜10時に集合して、まずは24時間営業マックで腹ごしらえするか…ということで移動するのだが、既にかなりの豪雨&雷。電車のダイヤも乱れ始めていた。マックにはびしょ濡れになった、ダイヤの乱れで家に帰れなくなってしまったかのような人々で溢れており、既に非日常感が濃厚に漂う。で、無責任にもワクワクしてしまう。昔『ちびまる子ちゃん』で、台風や大雨の時、不安を抱える大人を尻目にテンション上がりまくってるまる子に激しく共感した記憶があるが、それと同じ気分。しかし、雨と雷の勢いが全く衰えない様子を見て「あ、これヤベェ」と冷静になる。
12時過ぎ、カラオケ店に移動するためにマックを出ようとするも、目の前の大通りが水没してるのを見て仰天。傘なんて無意味の大雨、真昼のように明るく光る雷、ジャブジャブ水しぶきを上げながら走る無数のタクシー、ギャーギャー言いながら往来する人々…深夜の名駅は完全にカオスと化していた。地下街に続く階段も水に浸かってたりして、翌日の雨漏りは確実。大変なことになってた。いつもの名駅が…。横断歩道を渡ったら、びっくりするぐらい足が水に浸かって「うわわわわ~!」みたいな。もしかしたら初めてだったかもしれないな、水にザブザブ浸かりながら道を歩く経験って。この状況で、私は映画『クローバーフィールド』を思い出したりした。街が大パニックになってる感じが似てる。パニックになりつつも、写メ撮ってたりとか、結構ハシャいでるような人がチラホラ見受けられてたのも印象が重なる…。
でも、カラオケ店に入ってしまえばもう安心。店は帰れなくなったっぽい人達で大いに賑わっていた。私達も日頃のストレス発散のため、ここぞとばかりに盛り上がる。ラルクの「Driver's high」歌った時は「ライブでのhydeってこんな気分なのかな(笑)」というぐらい熱狂。しかし明け方4時過ぎになると半分くらいのメンバーが眠り始め、なんとなくバラード中心の選曲に。しんみりとしたムードが漂い始める。最後は何故か、ゆず「栄光の架橋」を全員で合唱。朝7時にお開き。
朝の名駅は、昨日の混沌が嘘のような爽やかさ。雨は止んでたし水も引いてたし、そよ風なんかも吹いてる平穏さ…地上はね。地下がヤバかった。カオス。案の定、あちこち雨漏りしまくりだし、主要交通機関のダイヤは乱れまくり。私はこの後に用事があったので名鉄乗り場へ行ったのだが、改札口の人だかりを見て血の気が引いた。今回の豪雨で岡崎市が深刻な被害を受けたため、そちら方面の電車は復旧のメドが立たないとのこと…。私は朝までカラオケしてたから、豪雨の被害がどんなもんなのか、テレビや新聞で一切把握してなかったから、このカオスぶりには本当に驚いた。混乱する人々、説明に追われる駅員さん、興味深そうに写メってる外国人観光客、脚立片手にカオスな様子を撮りまくる朝日新聞社カメラマン…全てが新鮮。いや、こんな新鮮さ要らないけどさ。
8時半過ぎには東岡崎駅までの列車の運行が復旧したけど、東岡崎~豊橋間は全然ダメだったらしい…名鉄もJRも。豪雨の大変さを実感した、そんな日。

Fresh&Blood

2008-08-24 18:45:17 | 映画
安室奈美恵が出した企画モノシングル『60s70s80s』。そこに収録された映画『フラッシュダンス』の主題歌「WHAT A FEELING」のリメイク曲のPVには、安室及びダンサーの他に、モロ『ロボコップ』なロボットダンサーが登場していた。安室自身がカクカクした踊りを見せるシーンもある。映画『ロボコップ』は、スピード感溢れる目まぐるしいカット割りが印象的なSF映画。その技術は後続の映画は勿論、80年代のミュージックビデオにも大いに影響を与えた。安室の「WHAT A FEELING」PVは、「80年代テイスト取り入れるなら『ロボコップ』は不可欠だ!」という考えのもと作られたのだろう。多分。
『ロボコップ』。オランダ人監督、ポール・バーホーベンのハリウッド進出第一作にして代表作。母国オランダでエログロな映画を撮りまくり、興行的には成功したものの批評家に叩かれまくったバーホーベンはオランダに嫌気がさし、ハリウッドに進出した。批評家に叩かれたといってもオランダ最大の映画賞を受賞したり、アメリカのアカデミー賞にノミネートされたりもしている。まぁ賛否両論なのだろう。バーホーベンのエログロ魂はハリウッドでも健在。大ヒット作『ロボコップ』も、成人指定を免れるためにグロいシーンがいくつかカットされたと聞く。そんな彼がハリウッド進出直前に全編英語台詞で撮った映画、『グレート・ウォリアーズ 欲望の剣』を最近見たので感想を。
1985年公開の映画。DVD化はされてないらしく、観るには今やレンタル店の片隅に完全に追いやられているビデオコーナーを探すしか無かった。でも近所のTSUTAYAには無くて。ビデオどんどん処分されてるからね…。で、「こりゃWOWOWか木曜洋画劇場に期待するか」と思ってたら、先日ひょんな所で見れてしまった。ニコ動。まさに灯台下暗し。
主演は『ブレードランナー』でアンドロ軍団のリーダーだったルドガー・ハウアー。物語の舞台は中世ヨーロッパ。主人公・マーティンが属する傭兵団は、雇主の命令通り城に攻め込み、まんまと略奪に成功。しかし突然雇主に裏切られ、報酬を貰うことなく厄介払いにされてしまう。マジ切れした傭兵団は雇主への復讐を誓う……。上映時間は125分。大部分がバイオレンス描写で、傭兵達がここぞとばかりに大暴れ。舞台が中世ということで、可愛いお姫様や王子(実際は王子ではないが、劇中で彼の果たす役割を鑑み、便宜上王子としておく)も出て来るのだが、とにかくバイオレンス。
原題は『Fresh&Blood』(肉と血)。中世ヨーロッパが舞台なのでロマンチックな風景も出てくるのだが、やっぱり血と肉で染め上げるのがバーホーベン流。例えば作品序盤、お姫様と王子は木陰でキスを交わすのだが、木には首を吊った腐乱死体がぶら下がっている。中世は戦や小競り合いが日常茶飯事だから死体も日常。だからってそんな所でいちゃつかんでも…。
そんなお姫様、紆余曲折あって誘拐され、マーティンら傭兵軍団に犯されそうになる。なんとか身を守るため、姫は傭兵軍団のボスであるマーティンの女になることを志願し、他の傭兵達には手が出せないポジションに付く。世間知らずだった姫が、逆境に立たされた事で開眼するのだ。以降、姫は横暴な傭兵達の行動に振り回されつつ、逞しく成長していく。逆境に立ち向かい、血まみれになりながら強く成長していくヒロイン、というのはバーホーベンの映画によく出てくる。時に血まみれに(『グレートウォリアーズ』)、時に過剰に性的に(『氷の微笑』『ショーガール』)、時に糞尿を浴び(『ブラックブック』)…と過酷な運命を辿るヒロインたち。バーホーベンが鬼畜とされる所以だ。それでも彼女たちの美しさは全く損なわれない。寧ろ返り血でさらに輝く。悲惨な女性を美しく撮るのが得意中の得意なのだろう。
だから思うのだ。バーホーベン先生、日本で大奥を舞台にした映画撮ってくんねーかな、と。日本のドラマや映画の大奥モノで描かれる「女の闘い」ってなんかヌルいもん。バーホーベンだったら、『氷の微笑』のシャロンストーンばりに将軍を誘惑したりとか、高級打ち掛けを糞尿まみれにしたりとか、そんなシーンが期待出来そうではないか…。

Ponyo on the cliff by the sea

2008-08-17 19:13:21 | 映画
『崖の上のポニョ』見た。以下感想。

映画見る前、ポスターやCMでポニョの造形を見た時に感じた「だ…大丈夫か!?…可愛くないぞ?」という不安は、本編を見てるうちにすぐに気にならなくなった。冒頭からオープニングまでの数分間、ポニョが暮らす海の中の描写が、ポニョの可愛くなさなど問題にならないくらい奇妙。これぞ駿ワールド…。主人公ポニョ以下、海の中のあらゆる生物がみ~んなポニョッポニョップニョップニョしており、画面の中に安定している物が一つもない、強烈なヴィジュアル。
極めつけは、ポニョが海の底から一気に海面に飛び出し、荒れ狂う波の上をアラレちゃんのように爆走するシーン。ポニョが恋をした男の子・宗介が乗ってる車を追い掛けるために爆走するのだ。「ワルキューレ騎行」みたいなけたたましいBGMに乗って、嵐の中、ポニョが荒波の上を走ってくる!しかも波には顔が付いてて、それ自体が生き物になってる。怖えぇ!でも迫力満点!また、宗介少年が乗ってる車を運転するお母さんの、ルパン三世並のドライビングテクニックも凄まじい。嵐の中、カーブの多い海岸沿いの道をドリフト走行。チャイルドシート意味ねー!そんな運転したら普通スピンして死ぬぜ!お母さん、元走り屋だな。絶対ドリキン目指してた。母親としては失格だけど、「宮崎駿キャラ」としては欠かせない存在だろう。このシーンの過剰さは映画館で見て良かったと思った。
しかしこの嵐のシーン以降、物語は急速にヌルくなる。物語の序盤でとっくに出てたような結論を問うようなラストシーンは「今までの物語は一体何だったんだ…」と脱力。大体、「顔の付いてる魚」の存在を結構あっさり受け入れられる人が多数を占めてる「博愛の町」だもんな、あそこは。中盤の嵐のシーンが良かっただけに、後半のヌルさは残念。
『ポニョ』否定派は後半のヌルさに失望した人が大多数だろう。「文句の付けようがない隙の無い物語を見せつけて観客を圧倒させ続けてきた宮崎駿作品がこの程度で良いはずがない」みたいな。しかし、「緻密に練られた物語」なんて宮崎駿にとってもはやどうでもよくて、ただただ脳内に溢れる人並み外れた狂ったイマジネーションをフィルムに焼き付けたかっただけなのかもしれない。「もう年齢的に長編アニメは最後になるだろーし、やりたい放題やるぜ」と。しかも、CG全盛のこのご時世にオール手描きのアニメで対抗し、世界に対して日本のアニメ…いや、スタジオジブリの技術の底力を見せ付けるような形で。
『崖の上のポニョ』に対する子供たちの反応はどんなもんなんだろう。とりあえず上映中は所々で笑いが起こっていた。じゃ、見終わった後は?「面白かった」「ポニョが可愛いかった」って喜ぶ子と「つまんなかった」「ポケモン(他、ナルト、ダークナイト等のシネコン映画)の方が面白かった」と不満を漏らす子に分かれるだろう。見てないからわかんないけど、物語としてはポケモンの方が面白くて興奮出来るだろうね。でも一部…1%ぐらいの子供は、あの狂ったヴィジョンに感化されて「自分もああいうの作ってみたいな」なんて思うかもしれない。未来の日本産アニメの担い手を沢山生み出すかもしれない。「子供の頃に見た『崖の上のポニョ』に感動してアニメ制作の世界に入りました」みたいな人が、20年後ぐらいに出て来るかもしれない。「子供たちのために作った」という発言は、現役を引退する自分が、次の次の次ぐらいの世代にバトンを渡したい、という意味があるのかもしれない。
子供の付き添いで見に来た大人とかはどう思うんだろうね。ポニョの父親に感情移入して「あぁ、可愛い娘がよくわかんない男に惚れて暴走しちゃったらどうしよう…」なんて心配したりするのだろうか。とりあえず、子供が魚の入ったバケツに水道水を注ごうとしてたら親なら止めるべきだよな。「ポニョは人面魚だから平気だけど普通の魚だったら死ぬよ」と。

Blue-ray

2008-08-16 19:12:11 | 映画
ネットで「竹中直人、ブルーレイディスクで『ブレードランナー』を見る」みたいな記事を読んだ。1982年に公開され、以降の近未来を舞台にした映画・アニメ、ついでにL'Arc-en-Cielの「NEXUS 4」に多大な影響を与えたSFの金字塔『ブレードランナー』。映画の舞台…古びたレトロなビル群に、無計画にネオンサインや商業広告が埋め込まれた、荒廃と華やかさが雑多に同居した街並み、その街を行き来する、ありとあらゆる人種…無国籍都市と化した近未来のロサンゼルスは今見てもシビレる。「そりゃ、みんな自分の映画でマネしたくなるわ」みたいな。映画やアニメの世界だけじゃなく、例えば今の上海とかって写真や映像見る限りモロに『ブレードランナー』。『鉄腕アトム』で描かれた超ハイテクな未来都市は結局ファンタジーでしかなく、現実は『ブレラン』のようなゴチャゴチャな都市に進化していくのだ。
で、そんな『ブレードランナー』が遂にブルーレイディスクで発売された、と。よくわかんないけど、無茶苦茶画質が綺麗なんでしょ?ブルーレイは。『ブレードランナー』の街角に、隅から隅まで書きなぐられた落書きとかもクリアに見えるらしいじゃん。DVD画質じゃ一部しか視認出来ないもんなー。あぁ、ブルーレイディスクが観られるハードが欲しい。でも高い。どうでもいいけど「ブルーレイ」って聞くと綾波レイのことばっか頭に浮かんで来て困る。最近DVDで『エヴァンゲリヲン新劇場版:序』を見直して、遂にレイの魅力に気付いてね。もうアスカとかが活躍するであろう続編『破』とか半分どうでもよくなったりして。…何の話だ。『ブレラン』だろ。
『ブレードランナー』は、人間が重作業用・戦闘用・性処理用などに造ったアンドロイド「レプリカント」の反乱を阻止するため、刑事役のハリソン・フォードがいつもの「困ったような苦笑い(別名:インディ・スマイル)」を浮かべながら近未来のロサンゼルスを駆け巡る、そんな映画。レプリカント達はより人間に近くなるよう、感情が芽生えるような仕様だが、耐用年数はわずか3年。人間に反抗したレプリカント4体は、耐用年数を延ばすよう、製造主に交渉しにロサンゼルスにやってきた。彼らを抹殺するため、ロス潜入捜査を始めるハリソン・フォード……「感情が芽生えるように設定したやつアホだろ」というツッコミは無しね。
ハリソン刑事は『ブレードランナー』では、何とも頼りない姿ばかりが目立つ。銃撃は上手いんだけど、銃無しの肉弾戦になると激弱。肉体派のレプリカントに圧倒されまくってしまう。そんなハリソンに対し、レプリカントは異様に魅力的。知力・体力優れたリーダー、体力自慢バカ、白塗りの女…(ちなみにこれらのキャラ造詣は後続の「アンドロイドものアニメ・映画」に多大な影響を与えており、特に宇多田の元夫が監督した『CASSHERN』に対しては「『新造人間キャシャーン』の実写化か『ブレラン』のリメイクか、はっきりしろ」と突っ込んだ人は少なく無い)。彼らが寿命に抗って必死に生きようとしたり、感情爆発させたり姿を見てると愛おしさすら感じられる。「なんでこいつら殺されなきゃいけねーんだよ(泣)」と。
人間側はハリソン以下、感情を表に出さず、そもそも感情が備わってるかすら疑問なくらい表情が乏しい。感情は元から備わってるモノでは決して無いしね…。ただ、黙々と折り紙を折る無口なオッサン・ガフは萌える。ハリソンが危険なレプリカント抹殺の仕事を断ると、無言で折り紙の鶏(チキン)を差し出すガフ。
そんなガフも良いが、『ブレラン』観れば誰もがレプリカントのリーダー・ロイの男気に惚れるだろう。戦闘シーンは勿論、キスシーンもたまらない。ロイ役のルドガー・ハウアーのアドリブが入ってるキスシーンはこの映画最大の名場面だと勝手に思っている。つーかルドガー・ハウアー本当かっこいいよな。彼が主演した、鬼畜監督ポール・バーホーベンの『危険な愛』や『グレート・ウォリアーズ 欲望の剣』(これ最近見た)も生々しくて最高。
いいなぁ、ブルーレイディスクで『ブレラン』。竹中直人が羨ましい。

lady in the water

2008-08-12 18:29:19 | 日記
最近、近所の市民プールによく通っている。平泳ぎを習得するためだ。今までまともに泳ぐことが出来なかったが、諸事情で25m泳ぎきる必要性が出てきたため、必死に練習。7月下旬頃からプールに通い始めて、最近やっと25m泳げるようになったが、スピードが遅い…。理由はわかってて、キックの仕方が悪いせい。プールに来てる見知らぬおじいさんにも「あんたね、足の蹴りを直すともっと良くなるよ」とアドバイスをされたぜ…わかってるけど出来ないんだよぅ。足の裏でしっかり水を蹴るのは、初心者には難しいのです。でも、今まで平泳ぎを避け続け、手と足を動かすタイミングすらあやふやだったのを思えば大きな進歩だと思いたい…。
平泳ぎといえば、今は、やっぱり北島である。100m金メダル!運良く生中継を見ることが出来たが、いやぁ…感動だ。「私は甲子園派だし。オリンピック興味無いしぃ~」とか思ってたが、あの完膚なきまでの見事な泳ぎ、そして金メダル確定直後のインタビュー見たら、もう泣くしかない。1着でゴールして、世界新を出したのを見た瞬間の北島は「ぅおっしゃあぁ!」みたいな感じで雄叫びを上げてるように見えた。テンション高かった。だからインタビューでも、アテネの時のように「チョー気持ち良い!!」と喜びを爆発させるかと思った。しかし北島はタオルに顔を埋め、涙を必死に拭いていた。そして裏返りそうな声で「何も言えないッス……」…絶好調に見えて、無茶苦茶プレッシャーあったんだなぁ。あとさ、泳ぎ終わった直後、プール内で互いの健闘を讃えあう北島・オーエン・ハンセンが凄く感動的だったよね。当事者たちにしか入り込めない世界だねぇ~…かっこえぇわぁ。
その後近所のシネコン行ったのだが、目当ての映画の上映時間まで大分あったので併設されてるレストランで時間を潰した。で、その店のプラズマテレビで北島金メダルのプレイバック映像やってて。レストランに居合わせた子供から老人まで、殆どの人が映像に釘づけになっていた。皆で見る金メダルの瞬間って凄く良いよな。普段完全に片隅に追いやられてる「日本人で良かった」感が蘇ってくるような。
今も地道にプール通い。平泳ぎが出来るようになってからは、とにかく長い距離を泳ぐことに精を出している。大体2時間ぐらいプールに居て、その間に1500m前後泳ぐ。…少ないよな、やっぱ。50m泳ぐ度に休憩(水中をダラダラとウォーキング)するからね。でも通い始めは2時間で700mとかだったんだぜ。最近やっとクロールを力抜いて楽に泳ぐ方法を覚えたから、泳げる距離が伸びてきた。で、クタクタになるまで泳いだ後は体重を計って微々たる減量に喜び、血圧を計って「健康に気を使ってる感」を味わう。そしてプールの様子が見渡せる2F展望室に行き、C1000レモンウォーター(100kcal)飲みつつ休息。運動後のC1000は最高に美味しいですなぁ。体にスイスイ染み込む感じがたまらんちん。でもこれで減量した分が戻っちゃうんだろうな~。

JUNK STORY

2008-08-09 08:22:25 | 日記
プリングルズにハマっている。アメリカ生まれの色鮮やかなパッケージ&濃い味でお馴染みのポテトチップス。色々な味が沢山出ては消えたりしているが、最近ではチーズフォンデュ味やイタリアントマト味がお気に入り。それでもレギュラーメニューの、黄緑色のパッケージでお馴染みのサワークリームオニオン味を揺るがすことはなかった。あの爽やかなしょっぱさが良いんだよなぁ。しかし、出てきてしまった。ハニーマスタード味……お前がナンバー1だ!
プリングルズ・ハニーマスタード味は、極めてアメリカ的な品だと思う。ジェリービーンズ的極端な味というか飛び道具的な味というか…。「甘いものと辛いものを合わせれば強烈な味になるぜ!!」という単純な足し算の論理で生まれたような、「とりあえずインパクト重視」な味。甘い蜂蜜とピリ辛のマスタードの組み合わせが、なんとも言えないハーモニーを繰り出す。激甘なんだけどしょっぱくもあり…。かなりクセのある味だからダメな人は本当にダメだろうけど、ハマった私はやめられなくなってしまった。「美味」とか「絶品」とか主張するつもりはない。そのジャンクフード的な魅力にハマっているだけなのだ。
ハニーマスタードのようなインパクトとノリ重視のアメリカンな味で思い出すのが、マクドナルドの朝メニュー「マックグリドル」。「日本の朝食を変える」みたいな煽りで登場した問題作だ。塩味の目玉焼とチーズ、肉という、マフィン系メニューと同じ具を、シロップをたっぷり含んだパンケーキみたいなやつでサンドした、塩辛×激甘のコラボメニュー。このマックグリドルは、発売されると同時に「まずい!」「食い合わせ悪すぎ!」「何考えてんだマクドナルド!」と不評の嵐だった。Googleなどで検索すると、「マックグリドル」の第二ワードで「まずい」が出てきたり。とにかく評判は散々…。
日本人には合わないアメリカンフードマックグリドル。しかし2007年1月の初登場以来、マックグリドルは看板メニューとして未だ存続している。これ、強烈な食い合わせの悪さが逆にクセになってしまったってことではなかろうか。私は元々マックグリドルは「いける口」で、「趣味悪い」「味覚おかしい」と叩かれたりしているが、あのジャンクフード的な奇怪な味に魅了される類の人間は、少なからず確実に存在するのであります。
マックグリドルはジャンクフードだ。サイドメニューでサラダを発売して健康指向に追従したり、美味しさを追求したグルメなハンバーガーを発売したりしたマックが「まてよ、俺らの売りは質より量、グルメよりジャンクだろ?」と立ち止まり、肉の量がハンパないメガマックと同時に原点回帰したマックグリドル。そして、同じくジャンクなプリングルズ・ハニーマスタード味。マックグリドル好きは要チェック、嫌いならまずいもの食いたさでチェックされたし。

shine on you

2008-08-07 00:04:15 | L'Arc-en-Ciel
ラルクの新曲「SHINE」。「NEXUS4」と両A面で、満を持してリリースされる曲。本当、ずーっと待ってたよ。2007年の春、『精霊の守人』というBS2の地味なアニメの主題歌として一部分が流れたのだがCDリリースの気配は無し。アルバム『KISS』にも収録されず、ファンを散々じらし続け、やっとこの夏リリースされるという…うん、嬉しいなぁ。
実は「SHINE」の第一印象はあまりよくなかった。去年の春にyoutubeで初めて聴いた時は「へぇー…ポップだね…明るいね…」という感じ。聴いた瞬間に電気が走り、リピートしまくった「SEVENTH HEAVEN」や「MY HEART DRAWS A DREAM」や「DAYBREAK'S BELL」よりも、私の反応は遥かに鈍かった。しかし浜松のライブで生「SHINE」聴いた時は一気に身体に作用してきた。なんか、メロディーや音の一つ一つが壮大で、でも何故か切なくもあって…。多分曲の持つスケールがとても大きくて、youtubeでサラっと聴いただけじゃその魅力を充分に感じとることが出来なかったんだと思う。広いライブ会場で堂々披露されるべき名曲。実際、会場が広くなるごとにこの曲の感動は増していってる気がする。京セラドームの時はイントロのシンセがボワ~っと鳴り響いてきた瞬間「ぬおぉ!「SHINE」だよぉ!」と鳥肌が立ちまくりだった。あのシンセ反則だって。なんつーか…風がブワーッと吹き抜けていく感じ?
とにかく「光そのもの」としか言いようがない、誰の心も優しく照らすような名曲「SHINE」。しっとり爽やかなAメロ、一旦ぐっと抑え気味になるBメロ、フワフワッとどこまでも舞い上がるような極上のサビメロ。まさにtetsu先生の黄金律。tetsuの最高傑作は「Link」だなーと今まで思ってたけど、更新したな。イントロ部分ぼわ~んとした音像にパキっとしたhydeの声、そしてクリーンなギターが飛び込んできて、曲の輪郭がはっきり浮かび上がってくる感じも素敵。また、Aメロでメランコリックに奏でられてるギターが何処か切なげで…。シングルでは「MY HEART DRAWS DREAM」以来の、音量大きめで抜けの良い雄大なドラム、そのドラムの下に沈み込むようにドライブするベースも感動的。…挙げればキリが無いけど、とにかく聴き所が多くてうっとりしちゃうぜぃ。
まだラジオ音源なのに聴き入ってしまう…。この曲、決してクリーンではなくなんとなくぼわぼわしてる音がするラジオ音源がよく似合う気がするな。なんとなくライブ音源っぽくて、色んな思い出が蘇る。早くライブで聴きたいよ。こんな良いシングル出してしばらく休むなんて…ったくよぉ。

まおう

2008-08-01 16:20:40 | テレビ
金曜10時のドラマ『魔王』にハマっている。夏という開放的な季節に全く似合わない暗~いストーリー展開がなかなか面白いのだが、一番の見所は、やはり主演の嵐・大野の顔芸だろう。ジャニーズ軍団で今最も勢いのあるグループ・嵐のリーダーにして、いつ見ても無表情の大野。連続ドラマ初出演にして主演という異例の大抜擢だが、持ち前の虚無的な顔を武器にかなり健闘していると思う。
『魔王』で大野は敏腕弁護士を演じている。誠実で誰にでも慕われる弁護士。しかし彼には、自身の弟を死に追いやった連中に復讐するという、「魔王」な裏の顔があった。しかし自分の手は汚さない。他人の心を巧妙に操り、殺人を犯すよう仕向けるのだ。そして思惑通り罪を犯してくれた者を自ら弁護し、優しく寄り添うことによってまた信頼を得る。全ては、まだ中学生だった弟を殺した男を追い詰めるため…。
そんな「魔王」大野に怨まれるのは、生田斗真が演じる正義感溢れる刑事。彼は政治家の父の顧問弁護士や、中学時代からの親友を「魔王」に操られた人々に殺され、怒りと悲しみにくれる。しかし犯人達は「魔王」に弁護され、正当防衛が認められ無実となる。大切な人を殺した犯人が法で裁かれない悲しみ。この悲しみは、「魔王」自身が過去に味わったものと同じだ。刑事には中学時代、「魔王」の弟をナイフで刺し殺したにも関わらず、有能な弁護士が正当防衛を主張して無実になった、という過去があった。殺人犯を庇う弁護士(魔王)と対峙することにより、彼はトラウマとなっている救いようのない過去に向き合うことを強いられ、絶望する。
自分が被害を被るより、自分にとって大切な人が被害に遭う方が精神的に苦しい。魔王の狙いもまさにそれで、着々と刑事を心理的に追い詰めていく。とにかく暗くダーティーな話だ。そんなダーティー役を大野は好演している。このドラマは韓国の人気ドラマのリメイクで、一足早く韓国版をみた母親から「魔王」のキャラを聞いた時、「これ藤原竜也とかがやればピッタリじゃね?裏のある役、得意そうだし…」と思ったが、大野でも全然アリだ。大野の、冷たく悪意に満ちた「魔王」の表情がアップになるシーンは迫力満点。迫力ありすぎて、なんか笑える。「そ、その顔……(笑)」みたいなね。ジャニーズのアイドルってこういうダークな役が本当にハマらなくて、NEWS山下(通称やまぴー)が主演した、暗い過去を持つ詐欺師が活躍するドラマ『クロサギ』など、「あぁ…山下、無理してんなぁ…」という感じだった。笑顔の似合うアイドルとしての表情が抜けきれてない場合が多かった。それを思うと、大野は貴重な存在かもしれない。
とにかく夏に似合わぬ暗いドラマ『魔王』。しかし百合の花が要所で出てくるので夏だからこそのドラマとも言える。大野の魔王ぶりばかり注目してしまったが、生田斗真刑事の「被告人の権利とか無視の行き過ぎた捜査」や、「軽薄なチンピラ」か「無気力な若者」を演じさせたら右に出る者は居ない忍成修吾(今回は軽薄なチンピラ)、エリート役が鼻につく劇団ひとりなど、他キャストも見所多し。おすすめでーす。