拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

もう少し「キングオブコント2009」感想

2009-09-23 19:17:29 | テレビ
「キングオブコント2009」、ノリと勢いで書き殴った実況感想だけじゃなんだか物足りないので、録画したのを見なおした上でもう少しだけ記事書いておこうと思う。いやぁ…ダウンタウンが司会だっただけあって番組としてめっちゃくちゃ面白かったな。とにかく、出場する芸人達の緊張感や大会に賭ける意気込みなんぞ「知らんがな」という感じで、自然体でガンガン番組を進行させる浜ちゃん最高。M-1の名司会・今田が、芸人達の緊張をくみ取りながら進行させてくのと対照的だ。M-1の時とは比べ物にならないほどラフに絶妙コメントを挟みまくる松ちゃんも良い(審査員より司会の方が数倍楽でしょうね)。自然体の二人は出場者だけでなく審査員席の100人の芸人達にもガンガン切り込む。浜ちゃんの無茶ブリによって突然スポットライトを浴びまくってしまった無名芸人・DNAは早くも伝説に…(笑)。あと、ダウンタウンが生放送で司会やる時って大体、スタッフに「時間が押してますので…」と言われて不機嫌なフリする浜ちゃん、それをなだめる松ちゃん、みたいな場面が見られるのが嬉しいね(ダウンタウンDXの春の生放送も最高でした)。

以下、面白かった場面をいくつか書きだしてみます。

【面白かったコント】
1位 しずるの卓球ネタ
ここまで笑わされるとは正直予想つかなかった。彼ら若いのに勝負強いねぇ(ジャルジャルと違って、ね)。元気はつらつで存分に実力発揮してたと思う。元気あったけど、ベテランのような安定感も同居してたのが不思議だな(前にレッドシアターでやってたフォークダンスネタも渋かったなぁ)。「今のお前には卓球しか無いだろ!!」以降が個人的に瞬間最大風速かなぁ…。コートを去ってく時の池田…。

2位 ロッチの巨乳ネタ
くだらないんだけど、そして何回も見たけどやっぱ好きだ。中岡の飄々とした店長ぶりがたまらない。コカドも勢いづいてたね。一本目の取り調べネタの時のコカドも絶好調だったけど、松ちゃんいわく「巨乳が過ぎた」二本目での二人は輝いていた。大舞台で「巨乳」連呼しまくる冴えない風貌の二人が眩しすぎて目が眩んだ。ロッチはVTRも良かったね。車に乗ってるチーマーみたいにガラ悪い中岡(笑)。

3位 ジャルジャルのしりとりネタ
二本目にやった「理解不能者・野球部」ネタの点数は妥当だな、と思ったけど(賞レース勝つ気マンマンで何故あのネタ持ってきたのかな?テレビでやりまくってるから新鮮さが…)、しりとりネタは点数は…東京03と100点も開くなんて、ちょっとねぇ。でも、芸人が100人居て、持ち点が一人10点で、全員が東京03より1点少なくつけたら100点差になるんだよな。しりとりネタ、ただ二人がしりとりしてるだけだが、凄いネタだと思うよ私は。だって一つミスったらアウトなんだもん。4分に収めようとしてカウントが「3・2・1」になってたり、二人とも早口過ぎたので普段より面白さはダウンしてるかもしれないけど、734点はなぁ…。ただ、今年良い感じの成績残して有頂天になるよりは、悔しい思いしてレベルアップする方が彼らにとっては良いに決まってる。大丈夫。チュートリアルだってM-1初登場は散々だったんだから。
ちなみに、VTRの後藤の「でっかい魚逃がしたぞみたいな感じすね、まあ釣りはやらないんですけど」は最高に面白かったよ。

つーか全部のコントが面白かったけどね!じゃなきゃこんなに長々と番組の感想文書かんよ。

【面白かった瞬間】
1位 ロッチ二本目の後、浜ちゃんに3度目の無茶ブリされたDNA
「キングオブコント2009」における伝説でしょう、DNA。私のブログにも「キングオブコント DNA」で検索かけてきた人が既にたくさん来てる(笑)。浜田「誰か知らん子当てたろ」松本「あぁ、いいんじゃないですか」という、ダウンタウンファンからすれば「待ってました!」な流れでご指名、改め「かわいがり」(時津風部屋)を受けたDNA。以降「じゃあ、DNA」と浜ちゃんが言う度に場内大爆笑。松ちゃんの「なんぼ程DNAかわいがっとんねん!」もナイス。さらに極度の緊張でDNA、コメント噛むし。出番直前、舞台裏でスタンバってる所をカメラで抜かれたしずるも笑ってたなぁ。DNAのおかげでいい感じに力が抜けて、本番成功したのかも(んなわけないか)。

2位 ジャルジャルの後のサバンナ高橋のコメント
しりとりネタの意外な低得点を受け、「お前ら笑ってたやん」と、浜ちゃんがサバンナに振ると、高橋「めっちゃ面白かったんですけどぉ、しりとりで「ゴリラ、ラッパ」の後でこいつ(八木)小さい声で「パナキです」って言うてました。審査員向いてないんですよぉ」…(笑)。まさかこんな形で八木(a.k.a有酸素運動マン)が脚光浴びるなんて。凄い相方に恵まれて良かったね。

3位 袋叩きにあうサンドウィッチマン富澤
高得点を受けて「金の臭いがプンプンしますね」とコメントし、伊達と浜ちゃんに両サイドから激しくどつかれる富澤。気持ちの良い叩かれっぷりであった。

「キングオブコント2009」リアルタイム感想(追記あり)

2009-09-22 22:53:25 | テレビ
今日は「キングオブコント2009」の実況をしてみた。記事書きながら番組見てたの。今までやってそーでやってこなかった試み。以下、乱文ですが実況感想。


・「3時間ごとに薬のまなアカン人は今飲んで、優勝決まった後でまた…」「なんで噛みやすい言葉チョイスしてしまったんでしょう」…やっぱ松ちゃんのコメント冴えまくり

・心底ジャルジャルが好きだけど優勝はサンドウィッチマンだろーな。面白さ安定しまくりだし芸人も高得点つけやすそうだし。

・浜ちゃんのクールな距離感がなんか良いなぁ。芸人達の緊張感なんて一切「知らんがな」的な。

・暴君浜ちゃんをフォローする松ちゃんのノリが大好き。

・全く緊張感の無い浜ちゃん。

・東京03→835点。

・後藤「釣りはやらないですけど」

・しりとりか。めっちゃシンプルで行くのね。

・ジャルジャル→734点

・まぁ、二人でしりとりしてるだけのネタだからな………ってマジすかぁ?

・モンスターエンジン→771点

・トータルの「もっとウケてもよかった」はM-1での松ちゃんの発言が元ネタですね。

・ロッチが優勝したら多分ドラマチック過ぎて勢いで涙出ると思う。

・ロッチ→807点

・番組が終わる頃、中岡のファンになってるかもしんない。

・ジャルジャルの優勝は無さそうだし、ニ本目は「それゴールデンでやるかぁ?」なネタ希望。「ネタがイマイチの漫才師」とか。でも寿司屋シリーズで行くなら「歌手デビュー」希望。

・「長いな音楽」

・それにしても100点も開きますかねぇ。

・天竺鼠を全国ネットのゴールデンで見られる奇妙さ。

・天竺鼠→723点

・しずるの村上とフルーツポンチの村上の見分けがつかぬ

・しずる→820点

・base吉本勢苦戦しまくりだ。

・サンドウィッチマン→878点

・「金の臭いがプンプンしますね」で袋叩きにあう富澤(笑)。この場面今夜のハイライトの一つになりそう。素晴らしい叩かれっぷり

・インパルス→767点

・「お前ら救命病棟見とんのか!」

・「ここまで見てた人間がまた見たいか?」…ごもっとも。

・「絶好調中畑清です!」キター。ケンコバが居れば「安定感福留孝介です!」も見れたかもね。

・あぁ、天竺鼠のコンビニネタ、待ってました!

・ 天竺鼠→829点、計1552点

・一回目にやったら東京03とカブるもんなぁ。

・DNA誰(笑)?「君、三瓶」

・理解不能シリーズかー。うーん…。

・ジャルジャル→805点、計1539点

・ジャルジャル穏やかじゃないねぇ。しりとりネタの得点には正直ビビったけど、野球部ネタの点数は納得。

・DNA…(笑)

・インパルスは芸人席の笑い声がハンパ無かった。

・インパルス→868点、1635点

・ジャルジャルは「嘘つき通す奴」が見たかった。

・「江口洋介の事も気になってきましたけど」

・モンスターエンジン→855点、計1626点

・アゲまくったねモンスターエンジン。

・ロッチ巨乳ネタか。嬉し過ぎる。

・ロッチ→804点、計1611点

・「なんぼ程DNA可愛がってんねん!」

・しずる→831点、計1651点

・東京03VSサンドかな?

・東京03→953点、計1788点

・いや、面白かったけど…しずると120点も開く?

・サンドウィッチマン、マイペースに笑いとってくね。

・「同点ってことになると…カラオケ対決?」

・サンドウィッチマン→865点、計1743点

・優勝は東京03でした。そっかそっか~。

・大阪吉本の若手が東京進出してくるのは当分先だなぁ…とか、シビアな事を色々考えた3時間。

・さてさて明日はレッドシアターの特番。二日続けてゴールデンでジャルジャルが見れて嬉しい。勿論、ロッチもしずるも楽しみですよ。

追記
オールザッツ漫才2006で大活躍した瞬間から吹き始めたジャルジャルへの追い風は、とりあえず今日のキングオブコントで止まったと思っていい。「東京って怖いなぁ…」とかも思ったけど、やっぱ実力が足りなかったね。今回優勝した東京03やサンドウィッチマンなど、ベテラン勢の落ち着きはハンパなかった。対してジャルジャルはネタ選びイマイチだったし落ち着きがなかったし(しりとりネタ、終始飛ばしまくりで良い感じの間が無かった。「スケッチ!」「……ち~~!?」の所とか)、実力発揮できてなかった。発揮できなかった実力なんて無いと同じだよね。まだまだ若いんだし、良い経験したと思って今後も頑張って欲しいなぁ。

『しんぼる』

2009-09-20 01:37:18 | 映画
松本人志監督『しんぼる』を観た。『大日本人』の時に行ったミッドランドスクエアシネマで観たんだけど、公開してまだ一週間しかたってないのに、しかも土曜日なのに客が半分ぐらいしか入ってなくて「大丈夫かー???」って感じでしたね。しかも『ダークナイト』やってた劇場と同じの、小さめの所で。で以下、ネタばれ有りの感想。


なんか、「尼崎が生んだお笑いエンペラー」(もちろんドリームマッチの時の松ちゃんのキャッチフレーズ)が生み出す映画がコレでいいの?って感じ。白い空間で松ちゃんが絶叫しまくる「修行」パート、びっくりするぐらい笑えなかった。もちろん一切笑わなかったって事は無いけど、90分ぐらいの『しんぼる』観ても、ジャルジャルのコント一本分も笑えなかった…まぁ、それは私がジャルジャル大好きだからなんだけど。でも、松ちゃんが10年前にリリースしたコント集『VISUALBUM』と比べても、だいぶ笑いのクオリティ落ちてるような。男性の「しんぼる」を模したスイッチを押すと、色々な物がポンポン出てくるという展開は、『VISUALBUM』収録の『マイクロフィルム』を思い出した。香港マフィアに蹴られるたびに尻から物を出す男の話。肛門からウ○コまみれのゲーム機やMDウォークマンが飛び出すたびに大興奮する松ちゃん演じるマフィアのボス…ってほとんど同じじゃん『しんぼる』と!なのに『マイクロフィルム』の1/10も笑えなかったよ。笑いたかったけど、脱出劇にイライラしてばっかりだった。「もっとテープ有効活用しろよ!」って皆思ったよね。とにかく「これが、私の大好きだった松ちゃんの生み出した作品かぁ…」と思うと、ショックですらあった。思い出すなぁ、バイトして貯めたお金で『VISUALBUM』のDVD-BOXを買った高3の春…。もうねぇ、長編映画はいいや…。15分くらいのコント数本の、オムニバスとかならよさそうだけど。
松ちゃんが長編映画に向いてないのはよくわかった。じゃあ現時点で、松ちゃんが一番イキイキしている番組は?私はやっぱ『ダウンタウンDX』だと思うなぁ。出演者たちのトークに対して松ちゃんがさりげなく発する言葉はいちいち面白すぎる。「今更何言ってんだ」って感じ?でも、注意深く松ちゃんの発言をチェックしてると、改めて「松ちゃんおもしれぇなぁ~」「上手いこと言うなぁ~」とか思っちゃうよ、バカみたいに。出演者のボンヤリ発言に厳しくツッコミを入れたり、優しく包みこむフリしてボケを上乗せしたり、キレる浜ちゃんを止めようとしたり……『DX』での松ちゃんのアクションの全てから目が離せない。
現在30代の中堅芸人たちは「いまだに先輩たちが健在だから自分たちは冠番組が持てず、ひな壇芸人として生き延びるしかない」みたいなことをよく言っている。彼らが『アメトーーク』でぶっちゃけたバラエティで生き残るために身に付けたひな壇芸人テクは、とても興味深かった。しかし『DX』で、一人でさりげなく場を盛り上げまくる松ちゃんを見てると、ひな壇芸人たちの存在価値を疑いたくなる。それぐらいイキイキしている。輝いている。あー、あと最近全っっ然放送されないから忘れかけてたけど、『ガキの使い』でのフリートークでも輝きまくってたよな(どんな企画よりもフリートークが好き)。映画なんてもうやめて、30分フリートークの『ガキの使い』の収録やってくれよー。
 
そういえば。メキシコレスラーのリングネーム「エスカルゴマン」て、『ガキの使い』でダイナマイト四国と戦うことになってた奴だよね。

「あるはずないじゃないですかぁ!」

2009-09-05 04:11:38 | テレビ
ジャルジャルが無事にキングオブコント2009の決勝に進出したそうで。嬉しいねぇ。生放送で、ゴールデンタイムで、さらにダウンタウン司会という大舞台でジャルジャルのネタが見られるなんて…。もう、今から超楽しみ。わっくわく。何のネタやるのかな。ちなみに準決勝では名作「しりとり」だったみたいだね。決勝…「変装」「変なキャラ練習させられてる奴」「サボリの言い訳」「落語」「歌手デビュー」などが特に見たいかなぁ。「6時から塾」とかも好きだけど切ないから賞レース向きじゃないよな。「家庭教師」シリーズは地味過ぎるかな。「しつこいひったくり」は短い?まあでも別にジャルジャルに優勝してほしいとは思わない。ダウンタウンを爆笑させるようなコントが見られればいいよ…。 
ジャルジャルが所属してるbaseよしもとからはモンスターエンジンと天竺鼠が、そして東京での活動拠点であるレッドシアターのメンバーからはロッチとしずるが決勝に。他の決勝進出者はサンドウィッチマン、東京03、インパルス。審査基準が謎に満ちていた去年のキングオブコントとは違って妥当な芸人が決勝に残ってますねまぁ、決勝に残ってもそれほど文句出ないであろう人々が揃ったというか。
さてさて、話はガラっと変わるが、先日2008年元旦の、今田東野司会のテレビ東京の9時間特番を録画したやつを発掘して、ジャルジャル出演部分を久々に見入ってしまった。「レッドシアター」が始まる前、全国ネットの番組でジャルジャルを見るのがまだレアだった頃の番組なんだけど、彼らはここで地味に素敵に活躍していた。9時間番組の中で、ジャルジャルが活躍したのって3分足らずなんだけど、リアルタイムで見た頃から印象に残ってた。芸人達のギャラUP率をランキング化した「急上昇!2007年ギャラUP伝説」というコーナーで、5位にランクインしたジャルジャル。前年(2006年)と比較してギャラが4.5倍に跳ね上がったということで、司会の今田に「(ギャラが)100万ぐらいあるんでしょ?」と聞かれ、思わず「あるはずないじゃないですかぁ!」と返す福徳。「怖いっすわ~」と後藤。東野も「初めの方のギャラって物凄く安いから100万なんて貰えるはずない」とフォローするが、「でも芸能人でしょ?二人で50万ずつぐらいは…」「新人演芸大賞獲ったなら100万ぐらい…」と今田。以降、今田にギャラについて問い詰められる度に「あるはずないじゃないですかぁ!」「怖いっすわ~」を、しつこく連発するジャルジャル。この場面何度も見ちゃうなぁ。同じ事を延々繰り返すしつこさだがジャルジャルの多くのコントの魅力だが、その片鱗がフリートークにも見事に出てて爆笑した。今田東野相手に「あるはずないじゃないですかぁ」「怖いっすわ~」の一辺倒だったもんなぁ。今田「おまえら「あるはずないじゃないですか」と「怖い」しか言うてないやん(笑)」東野「すぐそんなん見つけやがって」という二人の会話が印象的。もし東京進出してコント番組以外にも出るようになったら、このやり方で活躍していって欲しいなぁと思っております。