拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

‘I'm a winner so fuckin', what?’―DragonAshについて

2006-04-30 20:31:14 | 音楽
DragonAshのアルバム『Viva la Revolution』を聴きながら恐ろしいことに気づいた。えーと、ドラゴンアッシュのほぼ全ての楽曲の作詞作曲をつとめるボーカル降谷健治は1979年生まれ。このアルバムが出たのは99年…ハタチでこれ作ったんかい…!なんだこの才能、怖えーよ。今の自分と同い年だよ。ヒップホップやロックやパンクやメロコアを独自の手法で融合させ消化して日本に一大ヒップホップブームを巻き起こすきっかけとなったあのアルバム。あのアルバム以前はメロディー志向のこの国でラップパートのある曲が売れるなんて考えられなかったわけで。オレンジレンジやHY他、今売れまくってるバンドにダイレクトに影響を与え、さらには嵐やこの前見たばっかりのKAT-TUNなどのアイドル勢にも何かしらの影響を及ぼしたであろう、1999年の重大作の一つ『Viva la Revolution』。そっかー…降谷がこのアルバムの曲を書いたのはハタチの時かぁ…それにひきかえ今の自分は何やってんだろう。まあ比べること自体間違ってるけども、やっぱり凄すぎる。
自分が持っているドラゴンアッシュのアルバムは『Mustang!』『Buzz songs』『Viva la Revolution』『lily of da valey』『HARVEST』の5枚。どれも結構好きなアルバムだ、音は。でも、『Mustang!』『Buzz songs』『Viva la Revolution』の曲にのっかっている降谷による闘志溢れるメッセージが詰まった歌詞にはあまり思い入れは無い。若いだけに隙だらけだし浅いし…。ただ、何度も連発してしまうけどあの若さで堂々と「革命万歳!」と高らかに言えてしまう大物ぶりはやはり一目置いてしまう。荒削りだけど「陽はまたのぼりくりかえす」(『Buzz songs』)「Drags can't kill teens」「Freedom of expression」(『Viva la Revolution』)は名曲だと思う。ちなみにたまに間違えて「腸はまたのぼりくりかえす」と書く人がいる。エイリアンものの映画じゃないんだから(笑)。
大成功した一方で、あたかも「これぞヒップホップの決定版!」みたいな宣伝のされかたに違和感をもった本家ヒップホップ方面のアーティストから叩かれたり(「ラップが入ってればヒップホップなんて安易に言うな」みたいな批判)、「親の七光りだろ(父は古谷一行ちゃん)」と叩かれたり、日本ヒップホップ界の大物ユニット・キングギドラに「公開処刑」という曲(スゲー曲名だよな)の中で名指しで叩かれたりと、若いうちから歓声と罵声を同じぐらい浴びた稀有な人・降谷健治。それらを何とかすべて受け止め、今でも音楽活動を続ける姿は素直に尊敬してしまう。
そんなドラゴンアッシュの作品で一番好きなのが、2001年リリースの4th『lily of da valey』。遠慮一切なしのゴッシャリしたディストーションギターのループが耳に気持ちいい。もはやパンクとヒップホップの融合とかのん気に言ってられない。当時流行っていたリンプビズキットみたいな曲まであり。ベストトラックは「百合の咲く場所で」か。緊迫感のあるストイックなラップで始まり、サビで一気に曲調が盛り上がり、ブルーハーツ並みのテンションでパンクを響かせるというむちゃくちゃな構成が超好み。サビとそれ以外のテンションの落差はラルクの「Heaven's Drive」を彷彿とさせる。いや、落差はそれ以上かな。
そして歌詞の押韻が素敵。このアルバムで降谷の押韻のレベルが上がった感じ。このアルバムの中ではかなり穏やかな曲調で、アコギのフレーズと、そのフレーズを逆再生させたものをループさせる優しくシンプルな「My Friend's Anthem」の歌詞の一部を引用。

仲間達よ月日経ったって 片手に握ってた糧
もう片方の手には涙した 悔しさがあふれてはみ出した
あの頃を忘れてないんだぜ あの心は捨ててないんだぜ
一つだけ覚えておいてくれ 辛いなら大声で呼んでくれ

私はこの歌詞は韻文としては結構凄いと思うんだけど、本家ヒップホップの人や、詩に詳しい人から見たらどうなんだろう?普通?「あの頃を~」のくだりは全部母音一緒である。この部分が好きで何度も巻き戻して聴いていた。これを書いたのは彼が21歳の時か…。

…やれやれ…
(スヌーピーの4コマ漫画の4コマ目によくあるパターン)。




続・先生Yonda?

2006-04-30 00:29:52 | 日記
ほんの二ヶ月半前とは思えないほどの初々しさが漂う初期の記事で私は「新潮文庫のYonda?マークを集めている」という事を書いた。狙うは文豪リストウォッチ。もちろん漱石先生のやつ。それを最近になって読んでくれて、「今でも集めてるなら新潮のマークあげるよ?」と言ってくれたとても素敵な人が現れた。なんでも彼は16枚も持っているらしい。そんなに貰ってもいいの?と思ったが彼曰く、「いいよ。時計見てみたいし」。…素敵だねぇ。
実はあの記事を書いてから殆ど増えていないYonda?マーク。一応本は読んでいるのだが、新潮文庫を読む機会は殆ど無かったのだ。授業の演習で使った漱石先生の『それから』は新潮文庫で、演習受けている人に声を掛ければマークすぐに集まるじゃん!」と思ったのだが、如何せん『それから』の演習が始まったのは去年の4月。記事を書いた今年の2月ごろの時点でブックカバーを保持している人など全然いなかった。あらゆる人曰く、「あー、どっか捨てちゃった。もっと早く言ってくれれば」。…まぁ…私も買ってすぐに「カバーうぜー」と思って捨てた気がする。その頃は集める気無かったからな…。結局5人の人からマークを貰い、それ以降は凍結。ちなみに「5人の人」の中には、その演習の授業を開講した某先生も含まれる。某先生に「えっと…あの…私新潮文庫のマーク集めてるんですけども、よろしければ先生の文庫についてるマーク頂けないでしょうか?」と言った私。「え…まあよろしいですけど…パンダお好きなんですか?」と答えた先生。「ええ…まあ(実際はパンダ目当てでなく先生の時計目当て)」。……思い出すだけで胃がコロコロする(つまりどうなんだよ)。しかし今回一気に新潮マークは16枚増え、友人達に貰った5枚+自分が持ってる13枚で計34枚。狙ってる文豪リストウォッチ漱石仕様は30枚…めでたくマークが集まった!素敵すぎ。届いたら、16枚も譲ってくれるという貴方に一番に見せにいくよ。で、色んな人に見せた後、部屋に飾るのだ。勇気が無いので「腕時計」として機能させることはできない。
さて、漱石先生のお姿がプリントされた時計を手にする日が近いということで、応募ハガキとパンフを引っ張り出してきた。そして応募方法を読んで驚いた。「商品の発送は、ご応募いただいてから約4ヶ月後になります」。………ハァ?よ、よんかげつごって。そんな、完全受注限定生産のコレクターズアイテムじゃあるまいし。それともあれですか、新潮社は奇特なパンダファン(及び文豪ファン)などに構ってるヒマなど無いほど忙しいってことですか。それと記入欄の注意事項で「文豪リストウォッチをご希望の場合は⑩~⑫の中から第二希望もご記入願います」。……ちょっとまって!なに「第二希望」って。私は漱石先生以外の腕時計なんて欲しくもなんともないぞ?ちなみに⑩夏目漱石⑪太宰治⑫川端康成…やだやだやだやだー!⑩以外いらないよ~。第二希望なんて選べないよ。一年ぐらいまでなら待つから、頼むから先生の腕時計をください…。

追記
昨日の記事を読み返すとまるで自分が嫌韓主義の人みたいだ。そうでもないよ。ある曲の歌詞を借りれば「辿ればそう 同じ遺伝子 輸血だって可能さ」。

追記2
「失礼ですが新潮としての証は?」
「パンダ?文豪?何のことです?」


リアルを手に入れろ/「『三四郎』読んで涙ぐんだ」だと…?私が…?

2006-04-28 23:59:52 | 日記
●帰りの電車で「フライデー」の中吊り広告を発見。もちろんメインの見出しは「亀梨君」熱愛発覚の記事だった。昨日の記事に登場した、一緒にいた「赤西君」ファンの友達はその広告を見てまだ「ショックだ…」というようなことを呟いていた。うーむ、とても面白い…。さて、私はと言えば、そんな「旬の人」が生出演する今夜の「ミュージックステーション」を見た。普段からKAT-TUNの話題はよく耳にしているものの、考えてみれば実際に歌って踊る姿をちゃんと拝見するのは今夜が初だった。感想…驚いた。びっくりするほどの決めポーズ&カメラ目線の嵐。特に2トップの二人には「これでもか」というほどカメラが寄りまくっていた。そしてラップの部分だけを担当する「田中君」にも驚いたよ。早口だねぇ…。以上の3人以外のメンバーのファンがちょっとかわいそうになるほど、カメラは人気者に集中していたような。それにしても本当にキメキメだったなぁ…。歌っているとき、どこを・何を見てるのか全くわからない不思議な目線をしているhydeさんを見慣れているから、わかりやすいカメラ目線をビシバシ送るKAT-TUNは本当に新鮮に映った。みなさん全力でアイドルしてますな。「なんてったってアイドル♪」だもんね。

●記事の数が80を越えたことに今日気づいた。結構頑張ったなぁ。初期の記事を読んでいると、言葉づかいや文章運びが今と全然違っている感じがしてわらえる。初期のあの遠慮深さはなんなんだ(笑)。いつのまにか記事のタイトルの頭に「先生、」を付けなくなっていたが、これはとりあえず「縛り」はほどいていこうという考えのあらわれでしょうな。定型があるとしんどい。でも「長文書かなきゃ」という縛りはまだ解けないまま。
初日の記事を読み返して我ながら気になってしまった一文。先生の作品についての感想を挙げてる部分で「『三四郎』なんて涙ぐんだり」……ん?どこでだ?確かに『三四郎』は漱石先生の作品のなかで一番好きかもしれないぐらい素敵だと思うけど、どこで涙ぐんだのだろう。『三四郎』といえば先日の講義で某先生が、「作品を読むとき、主人公側からだけではなく、登場する様々な人物側から作品を読むと違ったものが見えてくる」一例として『三四郎』を挙げていて、ものすごくあっさりと「美人で都会育ちの美禰子さん側から見れば田舎者の三四郎君になんて恋をするはず無いし眼中にもない」というようなことを的確に説明してくださったことがあったが、あの時なぜか寂しい感じがした。わかってはいるけどそうあっさり説明されるとなぁ(笑)みたいな。
 

『666』とは比べ物にならん/まどろみの底に飛び込んできたニュース/篆刻

2006-04-27 22:20:59 | 音楽
●う~~~ん!いやぁ…今日までずっとhydeさんのファンのままでいて本当に良かった。一昨日発売されたばかりのアルバム『FAITH』を聴くたびにそう思わされる。大好きなアーティストがここまで心にザクっと突き刺さる音楽を聴かせてくれるこの現実に感謝。色々な音楽を長年聴いてきているけど、最新作が文句なしで最高傑作だと思える瞬間ってかなり稀なのだ。くどいぐらい好きだと書いているラルクも例外ではない(最高傑作は新作ではなく『REAL』『ray』あたりだよ。異論は多分無いだろう)。それなのにそれなのに何さこの怪物級の名作ぶり。前作の『666』の出来が個人的に微妙だった分喜びは膨れあがるばかりなり。一曲目からぶっ飛ばされる。「JESUS CHRIST」。CDショップで視聴したら一曲目であるこの曲がまず耳に飛び込んでくるだろう。うるさいのが苦手な人は何度聴いてもダメだろうが、惚れる人は一瞬でメロメロになるだろう。ギターの洪水に圧倒される。マジにhydeさんが作ったのか!?と勘繰りたくなる程(まあ、マジに作ったんだろうけど)の…えーと、これはこう断言してもいいのかしら、「神曲(ダンテかよ)」。曲名が表すとおり、この曲には神が宿ってるかのごとくの名曲振りで…うわ…言いすぎかな?今も爆音で聴いてるためか指が勝手に絶賛・賞賛の言葉をタイプしてる。まるで神の思し召しかのごとく…。さっきから「神」使いすぎである。もっと冷静にならなければ。これを聴いてなんとも思わない人だって沢山いるんだろうから。そう、沢山。だから無理に聴けとは勧めない…つもりなんだけど、ごめんなさい。CDショップ行ったら騙されたと思ってアルバム『FAITH』一曲目「JESUS CHRIST」を視聴してみてください。MUSEとか好きな人は特に。まあMUSEなんて目じゃないほどこの曲の質は高いんだけど(調子のりすぎ?でもそう思ったもんなぁ…某雑誌はMUSEがデビューしたころ「洋楽版ラルクアンシエル」と紹介してたんだよね)。スマパン好きな人にもお勧め。好きじゃなくてもとりあえず聴いてみてください。
このアルバムを買ってから私が家にいる間は私が寝るまでずーっとアルバムが爆音でかかり続けている。ごめんね、家族のみなさん。でもこれは爆音で聴かなければ意味がないんだよ…。

●今日の日刊スポーツを見て驚いた。朝、まどろみの中、目をこすりながら日刊スポーツを手に取った瞬間飛び込んできた目に痛い色使いの派手な紙面。小泉今日子とKAT-TUNツートップの片割れ「亀梨君」の熱愛発覚の記事がプロ野球の記事を抑えて一面にドーーンと載っていた。デカすぎる。旬の芸能人は違うねぇ…。そして「亀梨君」ファンの友達に「今日はオモシロ事件が発覚したね!」と軽くからかってみたところ殆どショックを受けておらずちょっとがっかり。そしてなぜか「赤西君」ファンの友達の方がより大きなショックを受けていた。謎だ。

●石に字を彫り「印」を作る「篆刻(てんこく)」の授業をとっている。今日どんな文字を彫ろうかなぁといろいろ考えていたとき、まっさきに思い浮かんだのは「蝕」という文字。…はい、『ベルセルク』の読みすぎですね、失礼しました。

キラキラのRADIO STAR

2006-04-26 23:35:40 | 日記
中学の頃、TOKYO FM系列・全国ネットの生ラジオ番組「やまだひさしのラジアンリミテッド」をよく聴いていた。99年にスタートし、リニューアルを重ねながら今も続いているこの番組。今は月曜~水曜の深夜1時からの放送らしいが、私が聴いていた頃は毎週月曜~木曜の夜10時スタートというかなり聴きやすい時間帯だった。DJやまだひさしの超ハイテンションなトークが中高生の支持を集めまくり大人気だったこの番組。基本的に毎回の放送の冒頭で所謂「お題」である「本日のテーマ」をDJやまだが告知し、それに対してリスナーがFAXや電話でリアクションを起こす、というプログラム。例えば「お前が隠してる重大機密を教えろ!」とか「夏休みの宿題が終わらないお前、悲しみをぶちまけろ!」とか。一応音楽番組なので、ミュージシャンがゲストで登場したときは、そのミュージシャンに対する質問などが「本日のテーマ」となる。番組スタッフは送られてきたFAXの中から面白いネタを書いたリスナーを数人ピックアップしてリスナー本人に電話をかけ、実際に電話を通じてラジオに出演させ、やまだひさしとテーマについていろいろと語りあったり、ミュージシャン本人に直接質問を投げかけたりしてもらう。……えーと、私、この番組に出たことあるんです。
毎日楽しいトークを繰り広げるやまだひさし氏と「喋ってみてぇ~!」と思っていた中学時代の私は頻繁にFAXでネタを送っていた。それを続けていたら99年の9月ごろ、遂に自分にラジオ出演チャンスが巡ってきた。その時のテーマは先に挙げた「お前の重大機密を教えろ」。何を書いたかは覚えていないが、FAXを送って数十分後、我が家にTOKYO FMのスタッフから電話が。「もしもし?もしかしたら生放送中に電話で出演してもらうことになるから、ラジオの前でスタンバっててね!その時になったらまた電話するので!」。えええええ。心臓の音が聞こえるくらい緊張しながらラジオの前でコードレス電話片手に待ってたが、結局電話は鳴らず。がっかりしつつもホっとして「まぁ、そんなもんだよね~」と思い直す。当時、まるでコンサートのチケットをとるかのごとくこのラジオ番組への電話回線は混みまくっていて、FAX一枚送るのに5分ぐらいかかることはザラにあった。大量に届くFAXや電話の中から少なくともスタッフの目に留まったんだし、それでいいじゃん、なんて思いつつもラジオに出ることは全く諦めていない私。
それから約一ヶ月後。遂にその日は来た。その日のテーマは「どっちも好きで決められない」、確かこんな感じだった。私は「おすぎとピーコ、どっちも好きで片方にしぼれない」というバカなことを書き、FAXを送った。そしたら例のごとく、スタッフから電話。またもや「えええええ」。二回目だけど緊張しまくり。そして11時をすぎた頃、その日二回目の電話がスタッフからかかってきた…!リクエスト曲(一応音楽番組なので)や喋る内容の確認のあと、遂に超ハイテンションDJやまだひさし氏本人との会話が実現。しかもその模様は全国ネットで流れている。この非日常感。たまらんね。以下、覚えている限りの会話の内容。

「で、お前、何を迷ってるのよ!?」
「おすぎとピーコ、どっちが好きか決められないですよー」
「あひゃひゃひゃひゃ!だよな、双子だもんなぁ!どっちもイケてるもんな!」
「うん」

終始冷汗をかきまくり。いつだってそうだ。「スポットライトを浴びてぇ~」と客席で熱烈な思いを抱き、舞台の上に立った直後に自分が誰よりも恥ずかしがりやだということに気づくのだ。この時のテーマは確か、「どっちも好きで決められないからやまちゃんが決めて!」みたいな流れだった。やまちゃんは当時大ブームを巻き起こしていた「マトリックス」が最高だったので、それを推していたおすぎ派になるように私を促した。そして電話は終了。後日、番組の記念品が贈られてきた(このラジオ番組のポスター)。嵐のような一夜だった。
ラジオにでてやまだひさしと喋る、という目的が達成された後も私はラジオを聞き続けた。99年10月から私の大好きなラルクがこの番組の1コーナーを担当することになったためだ。当時のラルク唯一のレギュラー番組ということでかなり熱心に聴いていた。たった10分だったけど、おもろい名番組だったなぁ。この頃のラルクと「ラジアンリミテッド」、そしてやまだひさしは蜜月な関係にあり、新曲のオンエア初解禁は必ずラジアンリミテッド内で行われた。そして新曲の発売日が来るたびにメンバー全員が揃って二時間の生放送に出演するという嬉しい待遇。ラルクファンにとってかなり重要な番組だったのだ、「ラジアン」は。いろいろとネタを考えてFAXを送っていた私だが、ラルク生出演の日は「ラルクのメンバーと喋ったりしたら心停止する」というくだらない心配を抱いて何も出来なかった。もっとも、ミュージシャンがゲスト出演する日はいつも以上にFAXが送れないけどね。

♪Video killed the radio star~

赤い照明/hydeの新譜の感想

2006-04-25 23:48:30 | 日記
●高校生のころ、授業後頻繁にある部屋に入り浸っていた。写真現像室、通称「暗室」である。写真部の部員が取った写真のフィルムを現像する部屋だが、写真部の活動自体が活発ではなかったため、この部屋は文化祭や球技大会など、行事の後ぐらいにしか使用されていなかった。写真部の人間以外この部屋の存在自体を知らない人が多いため、訪れるのは皆無に等しい。誰にも邪魔されずに好き勝手過ごすには絶好のお部屋。殆ど活動した覚えが無いものの一応写真部だった私は(あ、でも写真の現像はできる)事あるごとにこの部屋でいろんなことして過ごしていた。顧問の先生に内緒で勝手に合鍵を作ったりして。「暗室」は本当に良い。現像に使う酢酸の臭いが少々キツイものの、慣れてしまえばそんなもの。
で、具体的に「暗室」で何をしてたのか。…音楽聴いたりしていたな、やっぱり。仲の良い人を連れてきてダラダラ喋ってたこともあったな。ていうか殆どそう。外界から断絶されたような存在のあの部屋に一人でいるときは物凄く荒んだり落ち込んでいたりした時だけだ。あの部屋はなぜか外の音が一切聞こえず、また外に音もが漏れない構造になっていたので歌ったりしても大丈夫。この防音構造は数多ある他の部の部室との大きな違いだ。あと照明。写真現像の工程で赤の照明を当てるというのがあったため、赤のスポットライトが設置してあった。これがかなりお気に入りで。電気を消して、赤の照明だけを付けると…かーなりよい雰囲気になる。かなりね。暗室に入り浸った大きな理由はこの赤い光に惹かれたってことだろう。あの赤い光の下でいろーんなことをしたなぁ。ははは。

●hydeのアルバム『FAITH』を今日手に入れた。比喩ではなく本気で心臓に突き刺さりそうな鋭利な音像が広がっていてびっくり。かなりズッシリくる音が鳴りまくっております。シングル「COUNT DOWN」を聴いた時「こんなヘヴィーな曲シングルにすんなよー」と思ってたが、アルバムを聴いてみるとシングルで出せるギリギリ売れ線の曲はこの曲ぐらいしか無いことに気づく。凄い所に辿りついたなhydeさん。今夜は眠れない。これからじっくり聴きまくろう。それにしても今回歌詞が異様に宗教色が強くなっている。宗教を題材にした歌詞がかなり多い。一曲目のタイトルはなんと「JESUS CHRIST」。クローン羊を呼び起こさせる「DOLLY」なんて曲もある。全体を通じて伝わってくるのは「神など信じるものか!」という意志かなぁ。今回は初めて英語詞に対訳が付いているが、なかなか凄いこと歌ってるな。長年に渡って築いてきた今現在のポジションからこのようなメッセージを投げかけるのってかなりリスクがいると思うんだけど。メジャーな人でここまで濃いメッセージを歌詞にこめる人絶対彼以外いない。以下、一番驚いた「IT'S SAD」の歌詞の対訳から引用。

狂った時間を巻き戻してくれ
我々に殺す権利などない 自惚れるな
歴史上最悪の生物
我々が居なくなれば世界は平和である 余りに悲しい

さすがにこれを日本語で歌うのは重い。でも日本語訳付けたんだから同じか…?


すべらない会話/海の向こうは駄作のカオス

2006-04-24 21:25:10 | 日記
今日も友達とテーマ決めて記事を書くことに。今回は私が決めた。テーマ「高校生」。「最近の高校生について」と「自分が高校生だったころ」二本立て~

●昨年尼崎で起きたJR福知山線での列車脱線事故。この事件の犠牲者の大多数は列車の1両目・2両目に乗っていた人たちだった。あらためて前方の車両は危ないのだな…と感じた。しかし私はあの事件以降も毎朝電車の先頭車両・1両目に乗っている。…毎朝軽快なトークを車内に響かせる高校生たちが1両目に乗っているのだ。彼らの会話を聞くために、わざわざ1両目の1番目の扉から乗車する。えーと、かなり変な行動だってことは自分でもわかっている。でもあいつらの会話の内容を一度聞けばもう笑いを堪えるのが辛い程のレベルを兼ね備えていることがきっとわかると思う。ダルすぎる朝はあいつらのトークを聞かなきゃやってられねんだよ~。なんてことない高校生の日常も、彼らにかかると笑えるエピソードに変わるのだ。
たいてい4~5人で固まってる「おもしろ高校生」達。お調子者っぽい子や優等生っぽい子、天然っぽい子やラグビー部員らしき体格のいい子など、いろんなタイプの子が混じっている。会話の内容も日に日に違う。お調子ものっぽい子はどうやらゲームやパソコンに詳しいらしく、あらゆる音楽やプレステのゲームソフトなどをwinnyで落として楽しみまくっているらしい。アカンやん!でも詳しく聞きたいかも(いや、アカンて)。ちなみに彼曰く「ウイニングイレブンはちゃんと買った」。また、彼らは今年で3年生らしく、去年の冬からは受験の話が多くなっていた。模試の帰りに吉野家に寄り、2時間食い続けた話なんて最高だったなぁ。今日はやや真面目に受験用の参考書の話をしていた。自分が使っていた参考書のことも話題になっていてなんか嬉しかった。『速読英単語』とか。そして心の中で「世界史はセンターだけなら『決める!センター世界史』一冊で十分だってば!」というおせっかいなアドバイスをした。
人は誰しも他人を楽しませることができるエピソードの一つや二つは持っているはずだが、本人の話術次第でそのエピソードの面白さは倍にもなれば半減もする。彼らは話の面白みを逃がさずに放出する貴重な術を持っているようで、いとうらやまし。

●自分が高校生だった頃…ひたすら音楽を聴いていたような。ラルクが活動休止していたので、その穴を埋めるべく洋邦問わず様々なアーティストを聴いたが、「おぉ、これ良いやん!」と思えたのは一割ぐらいの確率だった。好きなバンドが出来ても、他のアルバム聴いて「あれ~~?」と思うこともしょっちゅう。洋楽は数が膨大な分、駄作も邦題の比にならないくらい存在するんだなぁとしみじみ。それを知れただけでも沢山聴いた価値はあったね。

「オー!チェリーブロッサムピーチガール!」(単行本5巻より)

2006-04-23 22:22:00 | テレビ
遅ればせながら、今日やっと見ました実写版『ちびまる子ちゃん』。もう本当に楽しめた。事前に抱いていた高い高い期待以上のものだったなぁと。まるちゃんをはじめ、キャストがもういちいち素晴らしい。正直、まるちゃんの声はアニメのあの声の印象がとても強いため、まる子役の森迫永衣ちゃんの声を聞いた時は違和感があったのだが、開始3分後には違和感は解けてた。見事ななりきりぶり。泣いたり笑ったり変な顔したり…クルクル変わる表情に気づけばくぎづけになっていた。可愛すぎるぜ。風呂で「女の操」を熱唱する様がハマる子供は彼女以外いるのかしら。
とにかく笑えるキャラがたくさん出てきたため、いちいちコメントを書いてるとキリが無いので「こーれは最高!」と思った数人に絞る。まずなんといっても花輪君。キザなセリフを流暢に喋りまくっていた。テレビを見ているレディー達はきっとメロメロだろう(マジ?)。ハマリ度はクラスメイト中ではトップクラス。彼が出てくるたびに笑ってしまった。そして第二話「なかよしの集い」に出てきた「自称キャンディキャンディ女」。原作では読者にそれほど強い印象を残していない彼女だが、今回の実写版では個人的にはかなり強烈だった。登場シーンにいちいち「キャンディキャンディ」のあのテーマ曲が流れ、男友達を「アンソニー!」と呼ぶトンデモキャラが確立されていた。彼女の出番はあれっきり。もったいねー(笑)。あれはまる子でなくてもビビる。最近の子役って本当に粒ぞろいなんだなぁ。安達祐実(人妻・子持ち)以降、「我が子をスターに!」というお母さんが増えて増えて所謂「競技人口」みたいなのが増え、製作者側がかなりたくさんの子供タレントの中から一番雰囲気の合う子を選べるから、だろうな。
全体の演出も隅々まで行き届いていて良かった。家族でドリフを見るシーンで、本物のドリフの1シーンを挿入するとは。作者は大喜びしてるだろう。この細かなこだわり最高。また、まるちゃんは小3まで自転車に乗れなかった。そのためか、今回の実写版でかなりぎこちなくペダルをこいでいたのを見たときは拍手したくなった。他にも、普通に見ている人に知らず知らずに「効果」を与えるようなまるちゃんの細々とした動作が沢山あってうれしくなった。集めた松ぼっくりを捨てるところとか。
友蔵が描いてくれた魚の絵のマヌケぶりも再現されていたし、心の俳句もしっかり実写化。たまちゃんのお父さんの「メモリー」というセリフや野口さんの「あたしに不幸の手紙出すなんて…ナイスボケだね」など、とにかく随所に散りばめられたさくらももこらしいバカバカしさがたまらなかった今回のドラマ。視聴率もかなり良かったらしいしフジテレビには視聴者からの続編製作の要望が殺到しているっぽい。一話のなかに漫画での様々なエピソードが入っている濃密な今回の実写化の質を落とさずに維持して連ドラ化するのは難しいと思うので、単発もので復活してくれると嬉しい。この秋かお正月あたりにね。秋もお正月笑えるお話満載だし。子役の成長は早い。たまちゃん役の子なんて『僕と彼女と彼女の生きる道』の凛ちゃんの印象から随分変わっていた気がする。彼ら彼女らが小学生を演じられるうちに続編つくっちゃってください。次はハマジと噂になるやつ見たい~。



せめて、浦沢らしく

2006-04-23 00:14:51 | 漫画
「『20世紀少年』って漫画知ってる?読んだこと無い?貸すから読んでみてよ!凄い面白いよ!引き込まれるよ!12巻を早く読んで欲しいなぁ…」



上記のような事を言って『20世紀少年』を周りの人に勧めたことをかなり後悔している。どうしよう…噂によると、とんでもない形で「第一部」が終了するらしい…。『DEATH NOTE』よりヒドイらしい…。妙な責任を感じるなあ…。

もう43巻!!嵐を呼ぶ園児の一代記(?)

2006-04-22 23:10:37 | 漫画
数時間前から久々にしんちゃんの単行本を読み直している。現在43巻まで出ている何気に大長編のしんちゃん。先ほど本屋で42・43巻を買い足したが、昔は新刊が出るたびに買っていたが、ここ3~4年は買ったり買わなかったり。調べてみたら31、35、39~41巻が抜けていた。なんだ、意外に揃ってるじゃん。読みなおすうちに秀逸なキャラ多すぎだなぁと感心。しんのすけが風間君らと結成した「かすかべ防衛隊」は、そのネーミングも含めて大好き。風間君といえば、最新の43巻での泣かせる話がたまらん。なんだかんだで一生仲良しなんだろうな、こいつら。マニアックなところではしんちゃんの家の隣に住むセクシー人妻「門呂さん(マリリンモンローのパロディー)」とその息子オサム君がお気に入り。
15年以上も描き続けられているこの作品。漫画を読めば、描かれた当時流行った映画や旬だった芸能人や政治家など、世相がまるわかり。作者の臼井義人さんは時事ネタを入れまくるからな。43巻では「24」ネタがあちこちに散りばめられていた。さらにはニート問題まで。母・みさえの妹で無職の「むさえ」が野原家に転がり込んでくるのだ。この話はちょっとシリアス。展開が楽しみ。また、しんちゃんの単行本には、しんのすけ周辺の日常ネタと平行して童話や映画をパロった番外編が収録される。43巻には「オペラ座の怪人」のパロディー「ノハラ座の怪人」と、「ロードオブザイカリング―シスの復讐」というオバカ漫画が収録されていた。「ロードオブ~」は途中までしか載っていなかった。三部までやる気か!?
何故今日しんちゃんを読み返したのか。それは多分、卒園以来初めて自分が通っていた幼稚園に今日立ち寄ったからである。外から眺めただけだから立ち寄ったとは言えないか。いとこが通っているから、という理由で私は近所ではなく、隣町の幼稚園に通っていた。隣町といっても自転車で10分くらいで行けるほどの距離だが、そちら方面にはこれまで一切行く用事が無かったため、本当に卒園以降は母園に関わらなくなった。でも今日行った。なぜだか急にあの幼稚園がどうなっているのか気になってしまい、帰り道を遠回りして見に行ってしまった。15年ぶりに訪れた幼稚園は全くと言っていいほど変わっていなかった。遊具の場所も、各所の装飾も当時のまま。しかし変わっていなかったからこそ様々な驚きがあった。よくあんな小さな砂場で遊んでたなぁ、とか…。うんざりするほど広がっているような気がしてたグラウンドも狭い狭い。園児のころはまるで要塞のように見えた木製のお城風のアスレチック遊具も実にこじんまりとした印象。あの要塞が自分の居場所のようなものだったからちょっとショックだった。…とまあこんな感じで園児の頃を思い出してるうちに、現役園児のしんちゃん読みたくなったんだと思われる。うん。

追記
15周年を迎えても永遠の5歳児しんちゃん。そんな彼らが大人に成長した話を、うんと先、最終回直前とかでいいからいつか読んでみたい。風間君はエリート商社マンでマサオ君が平凡なサラリーマン、ネネちゃんが保母さんとか。意外とキレ者なボーちゃんが企業家とか。で、しんのすけは飲み屋のマスターとか。で、みんながしんのすけの店に集う。しんのすけは相変わらずオバカな話を振ったり、店に来たおねえさんを口説いたりしててさ。で、見た目がかなり変だったり、気持ち悪い色の、それでもとても美味しい料理やお酒なんかを出す。

追記2
「追記」の部分って「なんでもない事」を書くのに最適だね。