拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

捨てる神あれば拾う神あり

2006-10-30 19:54:35 | 音楽
久しぶりに近所のブックオフにフラリと立ち寄ってみた。教育実習中はずっと行ってなかったから本当に久しぶり。昨日スマップのアルバムの事を記事に書いたのがきっかけで「もっと昔のアルバムの聴いてみようかなぁ」と思い、探してみたが、私の持っていない『SMAP 006 SEXY SIX』以前のアルバムはどれも750円以上する。うーん…私がスマップの中古アルバムに払える値段は250円~500円だからなぁ…(すいませんすいません…)ということで購入は見送る。スマップのメンバーが選曲した裏ベストアルバム『ウラスマ』だったら1500円までなら出せるけどなー。アレはなかなか置いてない。あ、『SMAP 006』から『SMAP 012』辺りのアルバムは250円で沢山置いてあった。どこの店舗でも多分そんぐらいの相場なので興味のある人は近所のブックオフに行ってみよう。
中古・新品問わずどこのCDショップでも、スマップのすぐ近所にはスピッツのCDが陳列されているのでそこもついでにチェック。スピッツ、私は2002年の『三日月ロック』からハマってそこから過去に遡るような形で聴いているのだが、「ロビンソン」収録の『ハチミツ』でもうずっと止まってしまっている。なんか、遡るほど自分の好みから離れていくような気がして。スピッツの音楽は実直なまでに何も変わっていないように見えてやっぱり変わってるからなぁ。今年の春に出た2枚のベスト盤も、断然後期の曲が入っている方のが好きさ。なんとなく音圧が好み。でも、最近CDをずっと買っていなかったこともあり、勢いで『空の飛び方』を購入。好みじゃなくても悪くはないでしょう。だってスピッツだもの。
スマップ、スピッツと「サ行」のアーティストをチェックしていてふと目に入ったのがジルチ(zilch)。hideが海外進出用に仕掛けてたバンド。あらら、今年の夏にやっとのことで発見した『321』(画像参照)、今日見たら3枚も並んでるぞ?しかも私が買ったのより状態がキレイだ。悔しいですなぁ…。この名盤がせっかく3枚もあるんだし、誰か買いなさいよ…!「エレクトリック・キューカンバー」とか最高ですよ?緻密な計算とノリと哲学と勢いが合わさってできた強引で無茶な名盤。リリンが生み出した文化の極みだよまさに…(?)。しかもここでは250円だ。こんなに好きで好きでたまらないアルバムが安~く置いてあると、人にあげる用に一枚買ってしまいたくなり、購入。同じCD二枚買うなんて初めてだ。バカか。まぁ、布教用に一枚…って感じ?でも聴いていて思うんだけどスマップのアルバムよりも布教しづらいかもなー。この手のゲロゲロハードな音楽が好みでない人には受け入れられないのかもなぁ…四方八方から飛び込んでくる音像に耳をまかせるだけで気持ち良くなれるんだけどな。あ、そうだ、癒しですよ癒し!ある意味ヒーリングCDですよ、zilch。
音楽雑誌の方は、一ヶ月の間に激変していた。90年代初期~中期の「shoxx」「Fools mate」(ともにヴィジュアル系専門誌。現在も健在)が大量入荷されていた。あの時代のヴィジュアル系を追っかけていた人が、なんらかの事情でライブラリーを手放しましたって感じ。事情…まあ「ジャマだった」ぐらいの事情だろうけども。とにかく大量かつ殆ど号数に抜けが無い。毎月買ってたんだなぁ…。私が欲しいのは90年代の「ロッキンオンジャパン」「音楽と人」あたりだからこの大量入荷は「あー、すげー」程度にしか思わないが、せっかくなのでhideの載っている94年の「Fools mate」を一冊購入。あの頃のヴィジュアル系を楽しむことにした。おお、GLAYのTERUが長髪だぁ。

DOUBT 97(MIXED LEMONed JELLY MIX)

2006-10-28 17:57:03 | 日記
全国の高校で科目の履修不足が続々と発覚している。受験に必要な科目のみを選択し、集中的に履修させてたら起きてしまった事態。進学校程こんな事態に陥りやすいのかもしれない。高校三年で受験直前というかなり大事な局面で新たに何十時間も補習を受けなければならなくなるとは…考えただけで恐ろしい。凄いところでは補習が350時間にも及ぶとか。…無理だろそれ(失笑)。全く今年の三年は大変というかツイてないというか。確実に先輩達は履修不足のまま卒業し、大学に進学したりしてるわけだし。そんなものを今更卒業取り消しにするなんて普通に考えて不可能。しかし発覚した以上、履修不足のまま卒業するわけにはいかない…教務の人は何をやってんだろうか。生徒たちの負担を思うと大変気の毒だが、「補習がんばって」としか言えないよな。
さて、履修不足のまま卒業した人達に今更補習をさせることは出来ないだろうが、本当にそれでいいのだろうか。受験に必要無い科目の勉強にもきっちり時間をとったおかげで受験科目の勉強時間を減らさざるを得ず、それが遠因となって大学受験に落ちた人とか、確実にいただろう。逆に不要な科目を一切勉強せずに効率良く受験勉強を進め、志望校にも合格した人もいただろう。両者を同じく「高卒」として扱うことが果たしてできるだろうか?できないだろ。これが医者とかだったら?科目不足で医大を卒業した事実が発覚すれば、取り消すべきだろう。人命に関わることだ。自動車の免許だって、過程を全て終えた人でなければ危なっかしくて免許なんてとても渡せない。当たり前。しかし、今回の件はもうどうしようもないのが現状である…。履修不足で卒業していった人々の数なんて想像もつかない。
この事件を受けて、私の高校はどうだったか思い出してみた。今はどうだか知らぬが、私の頃は多分「履修し過ぎ」であった。バリバリ文系の私だが、理科は化学物理生物の三科目を受けることに初めからなっていたし、社会科は地理以外全部受けた。世界史と現代社会だけしか受験に必要なかったが、日本史倫理政治経済もやった…。ひどいのは数学で、文系なのに数学Ⅲまでやらされた。数Ⅲなんてセンター試験の科目にすら無いんだが…赤点取るわけにはいかないからそれなりにやった。履修不足の人々とは逆に、こんな風にいろんな科目を無駄に受けてる人々もいるのである。高等教育って一体…。
一連のニュースを見ていて、なんか既視感あるなぁ…こんなような事件、前にも起きたような…と振り返っていたら、思い出した。この事件、去年のマンション耐震擬装問題にそっくりである。全国に鉄骨不足のマンションを建てまくってしまい、どうしようもなくなってしまった事件。問題のマンションが相次いで続出して日に日に増えていく様も今回の履修不足問題によく似ている。今回の件は誰が責任を取るのだろう。そして大量の補習を要する生徒たちは最終的にどうなるのだろう。教育改革を推進する総理の意見を聞いてみたいものだ。

追記
今日の記事のタイトル、知らない人には意味不明かもしれんな。hideの曲です。

教育実習、終了

2006-10-27 20:35:05 | 日記
教育実習も遂に今日で最終日となった。あの生意気ながらも可愛い子供たちともお別れ…と思うとかなり寂しい。昨日、自分が配属された一年一組の児童一人ひとり宛てにお手紙(というかカード)を書いた。手紙を書きながら、その子と交わした会話や一緒に遊んだ事などを思いだしつつ一人でケラケラと笑っていた私…怖いよなぁ(笑)。でも本当に、今となっては笑える思い出ばっかりだ。一年生ということで毎日どたばた大騒ぎ。基本的にみんな仲良しなのだがちょっとしたことで即、小競り合いになる。はしゃぐと即、ケガして保健室行き。校庭で昆虫を見つけると教室に連れてくる…などなど。授業中も発言の嵐で上手くまとめるのにかなりてこずった…しかもウケ狙い発言多め…大変だったがネタ満載だ。一生忘れられない思い出が出来た。
さて、児童たちに振られた話題で一番多かったのはポケモン関連だった。実習が始まった時期の少し前にポケモンの新作「ダイヤモンド&パール」が発売されたこともあり、主に男子は日々ポケモン三昧。毎朝「昨日は○○をゲットした」だとか「バッジが5個になった」などとゲームの進行状況を知らせてくる。男子に限ればポケモン所持率はおそらく100%ではないだろうか。そりゃあニンテンドーDSも品薄になるよ…。「先生ポケモンやってる?」と聞かれたので、小学生時代にやったポケモンのことを必死に思い出していろいろと話してあげた。ポケモンやってたと言っても従兄弟がやり尽くして飽きたやつを譲り受けてちょろろっとやっただけだが。
そういえば相手は一年生だから初代ポケモンが発売された時は生まれてもないんだよな。あの日本アニメ史を変えた「でんのうせんしポリゴン事件」(画面がピカピカ点滅してポケモンのアニメを見てた子供が失神した騒動)も勿論知らない。「ポリゴン?あの超弱いやつ?」ぐらいの認識である。他にも知識のギャップはあった。「赤バージョン(初代ゲームボーイでプレイできるソフト)をやってた」と行ったら「あぁ、ファイヤーレッド(ゲームボーイアドバンス用の新しめのソフト)?」とか返されたり。いきなりピカチューが貰える『黄色バージョン』が存在したことに衝撃を受けたり。「最初に貰ったポケモン一匹のみでゲームを進めるのが流行ってたよ」と言ったら尊敬された。…私自身はそこまでやってないけども。とにかくポケモン、小学生男子の間で流行りまくり。ポケモンの交換をめぐってマジ喧嘩を始めてしまったときは止める前に思わず笑ってしまったぞ。君たち、ハマりすぎ…。
そんな日々も今日で終わり。朝礼やクラスでお別れ会が催された。クラスでのお別れ会、前半は椅子とりゲームをしたり鬼ごっこしたりドッジボールしたりと盛り上がり、後半は児童一人ひとりから手紙を貰ったり、首飾りを貰ったり。そして私も昨日書いたお手紙を一人ひとりに渡した。手紙を全員に手渡しした後でふと教室内に目をやると、「やべ、涙出てきた」とハンカチを出す児童がいる。しかもその子は結構やんちゃな男子で…かなりびっくりした。M君、T君、H君、君らが泣くなんて思わなかったよ。そして泣きながら私物のムシキングのポケットティッシュをくれた。思わず貰い泣きしそうだったが泣かなかった(でも後で貰った手紙を読んでじわじわと泣いた)。担任の先生も後で「まさかあいつらが泣くなんて…」と驚いていた。小学一年生の行動パターンは本当に想定外なことだらけであった…。
今後の記事でも教育実習の思い出などを、書けたら書こうと思う。


ぼくはくま くま くま くま

2006-10-22 18:59:13 | 音楽
宇多田ヒカルがNHK教育の「みんなのうた」に提供した「ぼくはくま」という曲をさっき聴いた。一聴して一瞬で気に入ってしまった。最近の宇多田のブログによく出てくる大きな大きなテディーベア。そのテディと遊んでるうちに自然にできたという「ぼくはくま」。ピアノがメインのシンプルな曲調とほのぼのとした歌詞、そして可愛らしくてほんのちょっぴり寂しげなアニメが見事にハマっていて何度も見てしまう。とにかくピアノの音が良いなぁ。普通のピアノの他に、おもちゃ屋とかに売ってる安くて小さいピアノも使ってるんじゃないだろうか。素朴だけどきれいな鍵盤の音が聴こえてくる。『ULTRA BLUE』収録の「Be My Last」からも聞こえてきたようなきれいな音が。CDが出るのは11月らしいが、これは迷わず買いだな。全く、宇多田が「みんなのうた」に曲提供すると聞いた時は何事が起きたかと思ったが、相変わらずハズレの無い仕事ぶり。丁寧なつくり。賛否両論ありそうだけど私は大好き。売れるかどうかは知らないけどねぇ…。冗談抜きで、売り上げと反比例で曲の良さが増して行ってる気がします。
「みんなのうた」と言えば私は「メトロポリタンミュージアム」という曲が今でもよく覚えているぐらい大好きなのだが(以前記事にも書いたっけ)、「ぼくはくま」もそれに並ぶぐらい好きかも。「メトロポリタン~」は映像が怖すぎてトラウマになったからよく覚えてるってのもあるけどね。
you tubeで「ぼくはくま」と「メトロポリタンミュージアム」両方見つけた。リンクを貼っておくのでみなさんぜひ見て。

「ぼくはくま」
「メトロポリタンミュージアム」

うーん、「メトロポリタンミュージアム」、今冷静に見てみるとそんなに怖くないかも(笑)。「みんなのうた」を見てたのって幼児期だからね。大人になって見ても別にそんなに怖くないのが普通か。
今、宇多田の公式でリリース情報をチェックしたのだが、「ぼくはくま」の絵本が付いたバージョンとDVDが付いたバージョンの同時リリースらしい。な、なんじゃそりゃあ!どっちも欲しいんだが。あのアニメ本当に可愛いもん…。あーでもDVDは別にいらないか、you tubeあるし…(こらこら)。

追記
落語家の林家木久蔵が新しい芸名を一般公募するというニュースが流れましたね。息子に「木久蔵」を襲名させるので自分は改名するとか。公募かぁ…やっぱ「○蔵」というのが前提なのかな。うーん…「森蔵」とか。あ、「杉蔵」とか!いいじゃん。落語家なのにヴィジュアル系の香りがする名前(笑)。

給食時のBGM/「君は君だよ」なんかもいいよね

2006-10-21 22:20:19 | 音楽
今日は音楽に関する小記事を2連発。こういうのだとサっと書けていいなぁ。

●教育実習先の小学校では、給食の時間に放送委員が音楽を流している。私が小学生の頃の昼の放送は校内放送向けに作られたような地味な民話だったり童謡だったりなぜかシューベルトの「ます」がひっそりと流れていたので「あぁ、時代が変わったんだなぁ」としみじみ。しかし、流れる曲、毎日殆ど同じでパターン化しているのが笑える。まず最初にオレンジレンジが数曲。次にKAT-TUNや「抱いてセニョリータ」「青春アミーゴ」など最近のジャニーズ軍団の曲が数曲流れ、最後になぜか『クレヨンしんちゃん』に登場する劇中劇「アクション仮面」のテーマソングが流れ(♪ア~クション仮面~正義の仮面~って歌)、昼の放送が終了。実習初めの頃は「あぁ、最近の小学生はやっぱりオレンジレンジとかKAT-TUNが好きなんだなぁ…つーかなんで最後にアクション仮面?」なんて思ったが、毎日毎日これらの曲が流れるもんだから「あぁ、CDがこれだけしか無いんだな」と理解した。放送部の子に「いっつもオレンジレンジとかばっかり流れるねぇ」と声をかけてみると、「そろそろ『粉雪』ばっか流れるようになると思うよ(笑)」とのこと。去年の冬から春にかけて、毎日レミオロメンの「粉雪」が流れてたらしい。で、今年も多分そうするらしい。…それ、すっごい想像できるわ。うーん、hideの曲を焼いたCDーRでも寄付したくなってきた(超おせっかい。でも小学生時代からhide聴くのって凄い有益だと思うんだよ…)。

●先週録画したミュージックステーションスペシャルをまた見た。先日の記事で、「今のhydeの声で『Caress of venus』歌われると違和感あるなぁ」みたいなことを書いたが、ラルクの所だけ何度も見ているうちに病みつきに。なんだかんだでのびやかでいい声してたわ、あの日のhydeさん(笑)。
話は変わるが先日のスペシャルでは視聴者による「もう一度見たい曲」がランキング形式で紹介されたのだが、そこにスマップの「$10」が入っててびっくりした。スマップの曲はもちろん何曲かランクインしていたが、「$10」までもが入るとは。いいねー、こういう若きスマップがはっちゃけてる曲、大好きです。「世界に一つだけの花」の特大ヒット以降、優等生の香りのするテンポゆったりめのシングルをリリースすることが多くなり、あんまりはっちゃけた歌を歌わなくなったスマップ。しかし「正義の味方はあてにならない」「$10」「ダイナマイト」「Let it be」などのハジけまくりポップスを歌うスマップが結構好きだったりするので寂しい。つーかつまらん!「Let it be」なんて、凄いタイトルのわりに特別ヒットしたわけではないけれど(けして売れてないわけではないが)、テンポが超早く狂ってて大好きなんだけどねぇ。香取以外のメンバーが30代に突入したということで、いつまでもふざけてたシングル切ってる場合じゃないってことなのだろうか…あ、でも「バンバンバカンス」というバカソングもあったな。でもイマイチ抜けが悪かった。「君色想い」「どんないいこと」「セロリ」などのほのぼのポップスみたいなのも恋しいなぁ。Mステで歌った新曲も優等生路線だったしなぁ…。せっかくいいキャラが揃ってんのにもったいない。思い切ってアルバム『Drink smap』収録曲の「FIVE RESPECT」をシングルカットしてみるのはどうだろうか…。あれこそスマップ5人の魅力を(ある意味)活かした、おバカ路線に振り切った良曲。作詞作曲を中居が手がけた、スマップのメンバー5人がマイクリレー方式でテンポよく互いを紹介しあう、という曲。中居による、スマップのメンバーへの愛とリスペクトが溢れた歌詞は、往年のスマップファンにとっては「世界に一つだけの花」よりも感動的に響いたはず。…え、違う(笑)? 
そうそう、「$10」と言えば当時、今とは比べ物にならないぐらい毒舌だった30歳になったばかりの松ちゃんが「『$10』ってなに?この子たち(勿論スマップメンバー)の値段?」と暴言吐いてたな…(笑)

こんなに泣いたのは『オトナ帝国の逆襲』を初めて観た時以来…?

2006-10-18 23:30:40 | 日記
4週間の教育実習も佳境にさしかかってきた。元気で可愛い子供達のおかげで初日の頃の緊張はすっかり解け、以前は朝に起きぬけでhideを聴いて無理矢理気合いを入れていたのに対し、今はまったりとFMラジオを流してのんびり過ごしている。FM AICHIの「モーニンググルーヴ」とかいう番組。新聞やニュースを見る余裕が殆ど無い日々なので朝のラジオから仕入れるニュースが世界を知る術の全てだったりする。
しかしいくら気持ちに余裕が出来てきたといっても、仕事量が多いのにはまだ慣れていない。睡眠時間を削って指導案(毎回の授業を進めるための計画書のようなもの)作りや、授業に使う教材作りなどに追われまくりである。そして明日はついに研究授業…自分が担当する授業実習を教頭先生やら教務主任の先生やらが見に来るという大事な授業の日なのである。ここ数日かなり必死に頑張ったので、とりあえず準備は完璧。あとは無事に授業が終わる事を祈るのみ状態。あぁ…どうなることやら。指導をしていただいている先生には「とりあえず今日は明日の研究授業にそなえて寝てください」と言われたが、不安だ…。でもまあ、なんというか、「失敗は成功のもと」、だ…。都合の悪いときだけことわざに縋りたくなるぜ。
それにしても研究授業の準備をしていたここ数日は本当に嵐のような日々だった。指導案及び教材作りに追われ殆ど寝ていないのに加え、昨日は血の気がサーッ引くような嫌な事件が起きたのである―財布をなくしたのだ。現金自体は数千円程度しか入っていなかったものの、車の免許証やキャッシュカードや満点まで貯まったタワレコのポイントカードなどなどが入りまくった財布。その財布を紛失…はっきりいってホラーである。気づいたのは明け方近い午前4時。なんとか作業を終え一眠りする前に持ち物をチェックしていたら財布が無い。衝撃を受けたまま半泣きで部屋中を探すも見当たらないので記憶を辿る。小学校から家への帰り道、TSUTAYAに併設されている本屋で油性マジックを買った。そして店の前の自販機でお茶を買った。買い物したって事はその時点で財布はあったということ。TSUTAYAから家までの帰り道で……落とした?さらに血の気が引く。と同時に、「とりあえず捜索だ!」と思い、午前4時過ぎに急遽外出。外は真っ暗。そしてとても静か。自転車にまたがると同時に新聞配達のバイクにばったり出くわす。あぁ、こんな早くからごくろうさま…なんて言葉を交わす余裕もなく出発。だって半泣きだし…。
どうしようどうしようと心の中で呟きながら、自転車をびゅんびゅん飛ばしつつ下を見ながら財布を捜索。途中の信号は全て無視。だって何も通らないんだもの。TSUTAYAに到着し、最後に買い物をした自販機周辺を探すもなにもみつからず、半泣き通り越して涙をボロボロ流す。誰かに拾われたんだ。心無い人だったらどうしよう。キャッシュカードとか免許証とかせっかく貯めたタワレコのポイントとか(3000円割引になる)…悪用されたら…想像するだけでもう引く血の気が残らなくなった。どうしていいかわからず、その足でとりあえず交番へ行く。担当の人が優しく応対してくれたのは私が、相手が身構えるほどボロボロに泣いていたせいだろうか。よりによってこの忙しくて大事な時期に、なぜ財布が…自分の運の悪さとおっちょこちょいさに涙が止まらなかった。とにかく近年まれにみる号泣。泣きながら交番の扉を開けたから一瞬交番の人は「襲われたのか!?」と勘違いしたのかもしれないね…。
心配の種の一つだったキャッシュカードの件は、交番で銀行側に電話して使用停止にしてもらったので一応解決。しかし免許証の件は宙ぶらりん。「落し物を警察に届けて、手元に戻ってくる率ってどれぐらいなんだろう…」それを思うとますます涙が止まらなくなる。なっ情けねー!!手続きを済ませて帰宅すると5時過ぎ。いつも6時に起きるので一時間眠る。血の気が引いたせいで睡眠不足返上で覚醒しまくりだったが、布団に入ると一瞬で眠りに落ちた。そしてかなり重い気分のまま起床。母親に事の顛末を手短に伝え、起こられつつ朝の支度。こんなつらい日でも教育実習をサボるわけにはいかないこの辛さ…いや、100%自分が悪いんだけどさ。

と、長々と書いたが、なんだかしんどくなってきたので一気に結末を。朝の10時ごろ携帯に母親からメールが入る。なんと、TSUTAYAの店員が私の財布を拾ってくれていたという。店で預かってくれているという。とにかく安堵…本当に安堵…私の財布を拾ったのは心優しい人、良識ある人だったらしい。小学校から帰宅すると私の机の上に財布が。感動の、対面。近日拾っていただいたTSUTAYAの店員にお礼を言いに行かなくては(Sさん!)。

♪乾いた風が~くすぐっている~

2006-10-14 02:09:41 | L'Arc-en-Ciel
忙しいのにMステ見てしまった。久々にラルクが出るからである。しかも名場面リクエストスペシャル。7時スタートの3時間スペシャルだが7時に帰宅できるはずもなく、予め録画しておいたが、なんとかラルクの出番にはギリギリ間に合った。
新曲発売なタイミングでもないし、事前に全く情報を仕入れなかったので何を歌うのかわからなかったが、まさか「Caress of venus」だとは…!変化球すぎる!96年のアルバム『True』収録曲。予想外にもほどがある。Mステ初公開ながらもライブの定番。マンチェスター風味の打ち込み風ロックなイントロで始まり、スペイン風ジプシーダンスなギターが鳴り響き、フレンチポップ風の流れるようなメロディーが駆け抜ける「欧州巡り」みたいな曲である…わけわかんないよね。でも不思議なことに誰でも口ずさめるような親しみやすさのある曲なのだ。嬉しいなぁ…こういう予期せぬタイミングでこの名曲を聴けて。昔行ったライブのこととか思い出しちゃった。野外でさ…華やかなイントロ部分で花火がガンガン上がってカラフルに狂った照明がチカチカ瞬いて…楽しかったなぁ。
それにしてもアナウンサーの曲紹介の時の「10年前に発売されたアルバムの…」という発言、重かったなぁ…。「Caress of venus」が、『True』世に出てから10年ですか。私が実習先でうけもってる小学一年生達は生まれてもいないよ…。10年前、私は小5。当時、初めてラルクのCD『True』を買った。そして一瞬でファンになったのだった。そのアルバムの中で一番好きなのは当時も今も「Caress~」。というかラルク全曲の中でベスト5には確実に入るぐらい好き…。この曲を、ラルクを好きになって10年ってことなんだね…。感慨深い。
Mステ話に戻る。10年前とはガラリと変わったhydeの声で歌われる「Caress~」には正直「んん~?」と思ってしまった。近年の活発なソロ活動によってかなりワイルドになったhydeの声はこの曲にはハマってなかった。全曲自作で得意な音域でガンガン歌うソロと、こだわりぬかれた起伏に富んだメロディーの宇宙を跳ぶラルクとではやっぱ全然違う。まぁでも10年経っても同じ歌声ってのも微妙だしね…あ、スピッツは10年どころかデビューから変わってないわ。声どころか作風も。それはそれで凄いよな。ただ、変わってないように見えて気付かれない部分では変わってるんだろうけど。秘伝のスープが売りのラーメン屋でも、スープを守り続けるだけでなく微妙~に味を変えないと客が「最近味が変わった」と言って離れていくという不思議な話がある。つまりスピッツが素晴らしいのは……何の話をしているんだ、私は。
そういえば「もう一度見たい名場面ランキング」にhide入って無かった。番宣CMには確かにhide映ってたのに…これ詐欺じゃね?

浜崎あゆみとロッキングオン

2006-10-11 19:34:04 | 音楽
相変わらず実習の日々ですよ。でも記事を更新しないのも寂しいので記事倉庫から引っ張ってきたのを今日は載せます。この書いた記憶、正直薄いっす。

2001年3月に発売された『ロッキングオンジャパン』は、浜崎あゆみが表紙を飾ったことで一部で話題になった。しかも記事の内容が、自ら自分の半生を語るというロッキングオンジャパンの名物企画「二万字インタビュー」を浜崎が受ける、というもの。語ってるのだ、あゆ自らが半生を。当時発売された浜崎のベストアルバムを売りまくろう、というレコード会社の戦略と、雑誌の部数を上げまくろうというロッキングオン側の思惑が一致して実現した浜崎の記事。一応「ロック雑誌」であるあの雑誌の表紙をポップ界のスター・浜崎あゆみが飾るという超異例の事態に読者の一部で猛反発があったり、記事の内容がいかにもワイドショーが喜びそうなネタが多くメディアで記事に関する特集が組まれたりと様々な動きがあった。そして思惑通り、あゆのベストは売れまくり、雑誌はおそらく『ジャパン』史上最も番売れた号となった。私も記事がきっかけであゆのベスト盤買ったりしたもんな…。そして当時、本屋での『ロッキングオンジャパン』の平積み具合が凄かったもの。普段では考えられないような冊数が並べられ、音楽雑誌コーナーはもちろん、ファッション誌のコーナーにも『ジャパン』が進出したりしてて。絶対あれが一番売れた号のはず。てゆーか『ロッキングオンジャパン』、普段は硬派なロック雑誌を装っていても、解散発表したバンドの「解散の真相」的なインタビューを記事にするのがどこよりも早かったり、覚せい剤所持で拘置所に入れられていた尾崎豊を出所早々捕獲して「事件」についてインタビューするなど、もともと俗っぽい雑誌ではあるのだが。だから「なんでロック雑誌にあゆの半生なんて載せるんだ!」というツッコミは結構野暮なもんだと思う…。近年の『ジャパン』はただの優等生雑誌だけれども。
「自ら半生を語り、ベスト盤に興味を持ってもらおう」という戦略があったのは事実だろうか、それにしてもこの記事で浜崎は、隠しておきたいであろう過去を赤裸々に語っている。父親がいない事、ヤンキーだった事、売れないグラビアアイドルだった事、「芸能事務所に入っていれば絶対に落ちない」と言われている堀越高校の芸能科になぜか落ちた事、遊び歩いた末に今のプロデューサーに出くわした事、音楽にさほど興味が無かった事、ボイトレをサボりまくっていた事…全部記事で語っている。当時のあゆの状況から言ってここまで半生を雑誌に切り売りしなくてもCDは余裕で売れたと思う。それでも語りまくった理由は自分を偶像視するファンへの警告だったのだ、と私は当時勝手に思った。「私ってこんなもんだよ?選ばれた人間とかでは決してないよ?」「だからあまり大袈裟に持ち上げないで」みたいな。しかし、なんとなく「大御所」の雰囲気が漂い、すっかり何かに収まってしまった感のある最近の浜崎あゆみを見ていると、あの記事は一体なんだったのだろう、とたまに思う。「浜崎あゆみを見ていると」と言っても、彼女の姿はCMぐらいでしか見ない。以前はCD買わなくてもなんとなく知っていた彼女の曲も、最近は全くわからない。彼女はぼんやりした存在へと加速しているような…。それともファン以外の人にとってはどんなミュージシャンもそんな風に見えるもんなのかな。…てゆーか単に私が年をとっただけですか、そうですか。




アラレちゃん復活!素晴らしきこのイロトリドリノセカイ

2006-10-07 18:01:05 | 漫画
最近忙しくて本屋などに全く行かなくなったので気づかなかったのだが、鳥山明の名作『Dr.スランプ』の完全版が現在刊行中である。本のサイズは大判で表紙カバーは書き下ろし。ジャンプ掲載時のカラー原稿はそのまま収録というのは他の完全版と同じ仕様。ドラゴンボール完全版の表紙は背景色が赤だったがスランプの方は白。今日、本屋で実物見つけてビビったよ。か、可愛すぎる…!!!
鳥山明はある時期から手書きでイラストを描くのをやめて全部パソコンで作業するようになった。当然絵のタッチも変わった。そのためドラゴンボール完全版の時書き下ろされた表紙カバーの絵はかっこいいんだけど少々違和感があった。ドラゴンボール連載時の絵ってシンプルでキレがあったんだけど、パソコンでキャラクター達を描くことによって妙に表情が可愛らしくなってしまったというか。プーアルとかウーロンとか悟飯とか魔人ブウとか元々可愛いキャラは別にいいんだけど、悟空やベジータやピッコロの絵は、手書き時代に比べるとちょっと物足りなかったのだ。「表紙を書き下ろしってのは嬉しいけど、正直完全版より単行本の表紙の方が断然好みだなぁ」と。手書きで描かれた鳥山明の絵の美しさは半端じゃないのだ。『ドラゴンボール』最終回の小さい悟空とブルマが向き合ってる絵とか、単行本の表紙とか(特に9・10・32・36・38巻)、どんだけ眺めてても飽きないし…。
しっかしパソコン使用によって妙に可愛らしさが増してしまった鳥山明の絵はドクタースランプにはぴったりハマっている!新たに書き下ろされた完全版の表紙、可愛い。可愛すぎる。目からウロコが落ちました。本屋でため息つきました。こんなに可愛い絵、久々に見ました。しかもホログラム加工がされていて、絵がキラキラしてる。そのせいでちょっと値段が高いのだが、可愛さに拍車が掛かっている。ドクタースランプの単行本は全巻持ってるけど、これも買う価値十分にあるんじゃないだろーか。
思えばドクタースランプは25年以上前に連載されていた漫画だ。ジャンプ漫画のクラシック。ギャグ漫画のため、今になって読むと笑いの鮮度が落ちているエピソードも若干あるものの、基本的には読んでいて楽しい。というか見ていて楽しい。イラスト集としても楽しめそうな程可愛い世界が広がっている。デフォルメされたキャラクターを細部まで緻密に描き(各キャラクターの着てる服や乗り物などに注目。こだわりすぎてる!)、ちょっとだけアメコミ風味のする鳥山明の絵は当時としては斬新で漫画業界が大騒ぎだったそうだが(手塚治虫も「ちょっと上手すぎ」と賞賛)、この絵の鮮度は今になっても落ちてはいない。週刊漫画雑誌をパラパラとめくってみても、見てるだけでワクワクしてくる絵なんて出会えませんよ、今は。こんなに可愛い絵が大判サイズで見られて、しかもカラー原稿も再現とは。5年前の『スラムダンク』から始まったジャンプ名作漫画の完全版化に最も価値が見出せるのはこの『ドクタースランプ』ではないだろうか(ぶっちゃけ幽白の完全版はあんまり価値ないような…大好きだけどね)。決めた、買う。今の私の周りのいろいろが片付いたら買います(あ、でも置く場所が無い…)。
『ドラゴンボールZ』のDVD単品発売がもうすぐ終了し、再ブームも落ち着いてきた頃に集英社が仕掛けたアラレちゃん復活。アニメのDVD-BOXも来年の冬に発売されるらしい。全241話でボックス2巻(『んちゃ!』巻と『ほよよ』巻)に分けて発売。『ドクタースランプ』は単行本19巻だから連載期間もそんなに長くないイメージがあるけど、毎週のページ数が少ないから巻数が少ないだけで連載期間及びアニメ放送期間は『ドラゴンボールZ』並みに長いのだ。価格は各10万。やっぱし高いのでとても買えない…。アニメの方はスカパーでもやってるのでそっちで我慢ですな。

追記
『PLUTO』最新号読んだ…一応突っ込んでおく。「エヴァンゲリオンかよ!!!」。この突っ込みは何度目(笑)?新刊は冬に出るそうですよ。

追記2
BECKの新譜買った。付属のステッカーを貼って自分だけのオリジナルCDジャケットを作れるという変わったおまけが付いているが、個人的に微妙(笑)。でも中身は素敵。聴いてて楽しいです。

追記3
集英社のサイトを見てみたら、過去のりぼんの漫画作品が続々と文庫化されてるもよう。『ミントな僕ら』とか『チャイム』とか。…そんなことより『ルナティック雑技団』の残りを早く単行本化させろ~!

十分か?レザーフェイス

2006-10-04 20:36:08 | 音楽
とある事情から毎朝元気に起床する日々である。事情…実は小学校に教育実習に行っておりまして。子供達の元気に負けないように朝からかなりの気合いを入れて望むわけである。が、私は昔から寝起きが非常に悪い。ぼんやり。通常の目覚まし時計ではとても目が覚めないのでステレオでCDを大音量で流している。流すCDは前日の夜に聴いていたものをそのまま入れっぱなしで。朝っぱらからラルクの「死の灰」をガツンと鳴らす日もあれば(アルバム『ray』)、「それで目が覚めるか!?」と思われるスピッツの「君が思い出になる前に」(ベスト盤)やHYDEのソロアルバム(全編アコースティックサウンド)がささやかに流れるる日もある。
しかし最近はもっぱらhideにしている。hideと言えば気合い、気合いと言えばhide。「眠いよぅだるいよぅ」という弱音を鼻で笑い、鬼軍曹のごとく、しかし優しい笑みでガンガン蹴り飛ばしてくれるような痛快さがあるのだ。「ROCKET DIVE」なんて特に。音も歌詞も男気溢れてます。というわけで起きてから外出まで、「ROCKET DIVE」収録のアルバム『Ja,Zoo』を流しているが…これがクセ者で。

『Ja,Zoo』
1. SPREAD BEAVER
2. ROCKET DIVE
3. LEATHER FACE
4. PINK SPIDER
5. DOUBT’97(MIXED LEMONeD JELLY MIX)
6. FISH SCRACH FEVER
7. ever free
8. BREEDING
9. HURRY GO ROUND
10. PINK CLOUD ASSEMBLY

一曲目のインストから二曲目。この流れはやっぱり良い。気合いが入る。しかし三曲目のゲロゲロハードな「LATHER FACE」。

ちょっとだけアナタの面の皮剥がしちゃおうよ
上昇志向で幼稚なアクセス こんがらがったままで毎日アクセク
恥捨てましょう 目指すはサクセス
ガンバレ!レザーフェィス

「飾ってんじゃねーよ」「元気なフリしてんじゃねーよ」と読み変えられる歌詞にちょっと、いや、かなり揺さぶられる…。
で、4曲目の「ピンクスパイダー」…「待ってるだけの昨日にアディオース」という「ROCKET DIVE」の名フレーズを受けて、「でもさ、気合いを入れて飛び出したとしても世の中そんなに上手くいかんよ…」と若者を窘める歌だと位置づけられているこの曲。聴いてると…落ちる(笑)。「失敗だぁ~」「もうダメだぁ~」という絶望のフレーズ満載。こんなの外出前に聴いちゃだめだ…。絶望の言葉だけじゃないんだけど、どうしても強烈なサビが耳を射す。引きずられる…。でも音がかっこいいから落ちるけど聴くんだよなー。ストリングスがぐわっと持ち上がるサビの所ね、最高。
「ピンクスパイダー」と言えば、チャーの息子ジェシー率いるRIZEがカバーしたらしい。まだ聴いてないけど、よっぽどダサい仕上がりでなければ素敵なことだと思う。この名曲を知らない人に存分に知らしめねば。売れないだろうけど売れるといいなぁ。hideの名が若い世代に広まるきっかけになればいい。往年のhideファンの人は「カバーなどやめてくれー!」状態らしいですけど。