拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

20th L'Anniversary Tour@日本ガイシホール二日目

2011-11-06 13:39:09 | ライブ
せめてラルクが絡む時は更新。二日連続で行って来ました。今回のツアー、ファンクラブでの争奪戦に破れ、一般で何とかチケットを確保したのだが、初日は参加席。そして二日目は立見。…まぁ、行けるだけでありがたいんだけど、立見は不安だった。何てったって席が無いんですから。オールスタンディングのライブ同様、早めに会場に入り、良い位置…座席最後尾のすぐ後ろを確保しなければならない。時間の都合などもあり会場に着いたのは開場30分前ぐらい。その時点でスタンド席入口に並んでたのは30人ぐらい。意外に少ない。そのうち係員が4列になるよう指示し、どんどん前方に進むことができ、ほぼ開場と同時に中に入ることが出来た。チケットには「立見 北4階」と書いてあるので、早歩きと小走りの中間でそこを目指す。会場入口は南側だったので、ぐるーっとスタンド席を大まわり。そして階段を駆け登る…4階だけあって結構長い階段。で、無事に場所ゲット。そこから約1時間、待ちぼうけ。普段こんなに早く会場入りしないもんなぁ。だいたい広場みたいな所で開演20分前ぐらいまでまったりしてたり、コスプレの人達を鑑賞して楽しんだりするから。とりあえず体力温存のため立見ゾーンに座り込み、のんびりしてました。以下、初日と違う部分を中心に、セトリにそって感想を。


01 Fare well
02 Caress of Venus
03 GOOD LUCK MY WAY
04 HEAVEN'S DRIVE

名盤『True』の冒頭2曲の流れを完全再現。「Fare well」の歌いだしのアカペラは鳥肌モノであった。そこに生のストリングスも絡んできて…。今回のツアーのストリングス隊との絡みは、音的にもヴィジュアル的にも感動的ですねぇ。「Fare well」アウトロからの「Caress~」、一度生で聴いてみたかったので感激。「あぁ~…!来る来る来る!」って感じで大興奮ですね。「GOOD LUCK~」では、ステージ脇に超近い参加席のファンから花束を受け取るというサプライズ展開。

ここでhydeのMC。20歳になったので錦の街に行ける、と。そして相変わらずしーちゃん(言わずと知れた日本ガイシホールの愛称)距離が近い、と。毛穴まで見えそうだ、と。「しーちゃん」連呼は本当にエロくて良いねぇ~。

05 winter fall
06 fate
07 Dune
08 REVELATION
09 風の行方

昨日は無かった「winter fall」「fate」「風の行方」が登場。今回は2daysで意外と曲を変えてきてる。キャリア重ねるごとに名曲は増える一方だから、じゃんじゃん披露してもらわないとね!「風の行方」は初めて生で聴いた。フォーキーな雰囲気で始まる序盤から、一気にラルク節全開で切なさが爆発するサビへの流れが綺麗すぎ。「DUNE」は二日連続だが、この二日間でこの曲への愛が
ぐぐっと深まった感じ。「こいつこんなに綺麗だっけ?」的な。インディーズ時代の名曲を今の演奏力で披露することの贅沢さを堪能。この曲では、サビを歌わせようとhydeが客を煽る。客は煽られるままに熱唱しつつも、hydeがマイクを口元に持ってくと、サッと歌うのを止め、彼の歌声に耳を傾ける。我々ラルヲタは、hydeに上手に飼いならされてるなぁ…と、しみじみさせられた瞬間だ。

10 forbidden lover
11 MY HEART DRAWS A DREAM
12 SEVENTH HEAVEN
13 Driver's High
14 STAY AWAY
15 READY STEADY GO

「SEVENTH HEAVEN」前には、味スタで大ブレイクしたkenちゃんの「21世紀型のMC」が登場。ギターソロでもないのにスポットライトが当たり、ファンも「kenちゃーん!」コール。イントロのループに乗せて「ライブってのはねぇ、21世紀の盆踊りなんだよ!」と絶叫。そしてぎこちないムーンウォークを披露した挙句「月でこんな歩き方してんの見たことないよ!」…どんなギタリストだよ(笑)。「STAY AWAY」前はtetsuyaベースソロ。ブリブリな演奏をニコニコ笑顔で聴かせてくれる。「READY STADY GO」後はもちろんユッキードラムソロ。

16 Anemone
17 X X X

アンコール明けはまさかの「Anemone」。「I'm so happy」のラコースティックとかが来ると思ったのでびっくり。柔らかな歌声に癒されつつも鳥肌が立つ。ストリングス隊のみなさんが入ってるアクリルケースの上にメンバーが座って演奏してて、目も耳も楽しいです。「XXX」は相変わらずゴージャス。美しくセクシーに揺れながら魅せてくれる。ここのパートは生ストリングスの迫力ハンパない。最後のkenちゃんギターソロにうっとり。

18 CHASE
場内が暗転し、真黒なスクリーンに白字で「CHASE」の文字…まさかコレは…そす、ついに新曲初披露ーーー!!!この瞬間は今思い出してもアガるわ。場内動揺&大絶叫。私の頭も一瞬真っ白に。イントロはアシッドアンドロイドの曲のような電気がビリっと体内を走るような雰囲気。早めの4つ打ち&ブリブリベースに乗った歌は、地を這うようにグイグイ攻めてくるが、サビは子どもも歌えるラルク節。興奮に興奮を重ねるような二段構えのサビとかもう最高よ。ダークサイドに寄った曲でも、常にJ-POP魂を忘れないラルクへの信頼は年々高まるばかり。ラストのサビ前のブリッジ部分なんて笑っちゃうほどのカッコよさ。

19 Link
で、一気にハッピーなノリに持って行けちゃうのが不思議だよねー。kenとtetsuyaの幼なじみコンビがおっかけっこしたり、kenとhydeがエグザイルやったりと、どこ見たら良いのかわかんないぐらいに、オッサン達の素敵な戯れがステージ上で繰り広げられていた。

ここでhydeのMC。初めて名古屋でライブしたのはハートランドだっけ?という話から、名古屋名物の話。「手羽先、天むす、味噌カツと、色々食べさせられてきたけど、『ふーん…』て感じだった」と。そいえば去年のVAMPSライブで味噌カツをディスってましたねぇ。しかし、「ある時ひつまぶしに出会って、一気にハマった。どうして今まで食べさせてくれなかったんだろうって思った…高いから?もっとはやくひつまぶしに出会ってたら、名古屋のライブもっと増えてたかもね」だってさ。ちなみに栄の某百貨店で食べたそうですよ。また、「(会場の)隅々まで見えてるからね…ちょっとチケット運が悪かったかもしれないけど」と、客席後方を気遣うhydeのオジキ(笑)。ありがとう、そしてありがとう…!

20 虹
昨日のオープニング曲がこの日のラストに登場。「CHASE」で大興奮、「Link」でほんわか楽しく、MCで笑わせて最後「虹」で泣かす!忙しなく起伏しまくる感情。

おなじみのエンヤが流れる中での恒例行事バナナ投げの後、きました!ラルク名物リリース告知!まず告知されたのは味スタライブDVDBOX12月28日発売。お値段どどんと2万円。当然買いますよ、だって飼いならされたラルヲタだもん。発売日が意外と速くて嬉しい。次の告知は「Hurry Xmas」のミュージックアプリのリリース…「あ、またハリクリっすかw」的な乾いた笑いが場内を包む…この差(笑)。で、最後は「CHASE」のリリース告知!主題歌となった映画『ワイルド7』公開と同日の12月21日発売!待てないよー!
告知も終わり、みんなが一瞬帰宅モードになりかけるが、突如スクリーンに「CHASE」のPVが登場!!!ダークでスタイリッシュで、そして相変わらずhydeさんがセクシーに左右にユラユラ揺れまくってて大興奮。みんなキャーキャー言いながら見てました。楽し~!今回のツアーの映像演出に雰囲気が少し似てたので、このPVを監督したのも、もしかしたら紀里谷さんかもしれませんね。家に帰ってネットみたら、仕事が速過ぎることで有名なナタリーに早速ラルク関連情報と、今日のライブの写真がアップされてました。

というわけで、あっと言う間の日本ガイシホール2days。楽しかったー。去り際にhydeが「名古屋また来るからね」と言ってたし、近いうちにまたライブあるかもしんないですね。シアキスの時は「名古屋はしばらく来られないんですよー」って言って去ってって、本当に4年近く来なかったですから。次は京セラ!初日しか行けないが、年内最後のライブ楽しんできます。

20th L'Anniversary Tour@日本ガイシホール初日

2011-11-03 07:43:48 | ライブ
久々の更新。行ってきましたよラルク@日本ガイシホール。ずーっと放置してましたが、ラルクのライブのことは最低限残しておかないとね。ライブ自体は5月末の味スタぶり。でも、遠征でなくて地元で観るのは2008年1月のシアキスツアーぶり…本当、待ち遠しかったよ。やっぱ地元で観るラルクはありがたみが違うね!1月の幕張や5月の味スタに比べて、キャパが狭く音響も格段に良いガイシで観てきたラルクは、全員42歳のおっさん集団とは思えないぐらいの輝きを放っておりました…。以下、セトリにそって感想を。


01 虹
水を打ったような静けさの中、hydeがアカペラで冒頭部分を熱唱。いきなり鳥肌モノの演出で幕開け。今回は生のストリングス隊を引き連れているため音の迫力が違う。贅沢!ストリングス隊のみなさんは可動式のガラスケースの中に入っていて、ちょっとした観賞物っぽくなっていた。メンバーよりそっちに目が行くこともしばしば。印象に残ったのはkenちゃんの表情。いっつもニコニコしながら幸せそうにギター弾いてる彼だが、今日はそれ以上に酔いしれているような。彼側の席だったから余計そう見えたのかも。

02 Caress of Venus
03 GOOD LUCK MY WAY
04 the Fourth Avenue Cafe

華麗なる盛り上がり曲3連発。「GOOD LUCK MY WAY」聴くと、大雨の味スタで暴れた思い出がよみがえる。今回の舞台装置は過去のツアーに比べるとかなりシンプル。ただし真っ白な床面と背面スクリーンにはLEDが敷き詰められてて、常時華やかな映像が投影される。床面の映像なんてスタンド席からじゃないと見れないのに凝りまくり。この映像の演出は紀里谷和明氏。宇多田ヒカルのツアー演出が凄かっただけに、今回のラルクのツアーに関わってると知った時は期待値が跳ね上がりました。ラルクのライブに加え、彼の演出まで楽しめるなんてお得!と。あと、大好きなラルクと宇多田がこんな形でつながるなんて何事か!?と思いました。彼の撮った2本の迷作(?)映画は観るのがかなりしんどかったが、ライブの演出は想像以上に良い仕事してましたよ。ここの3曲はとことんカラフルに攻めてました。

ここでhydeのMC。今回のツアーで、各地の会場にあだなを付けて呼んでいるhyde。レインボーホール改め日本ガイシホールは「しーちゃん」と命名される。「この会場は全体的に客が近くない?さらわれそうなんだけど。普通ステージと最前列って10mは離れてないとだめなんだけど、ここ3㎝ぐらいじゃない?規制が緩いんですかね?ここ。…緩いよ…緩いよしーちゃん!!」と、彼らしい御挨拶を頂く。

05 flower
06 DRINK IT DOWN

イントロで一気にダークな雰囲気に誘う「DRINK IT DOWN」の演出はスタンド席から「おぉぉ~」と歓声あがってた。おなじみのレーザービームに加え、床面→背面スクリーンに向かってぐわっとせり上がる炎の映像。

07 Dune
懐かしの初期名曲!ライブで聴いたのは初めて。tetsuyaボーカルのパンクバージョンは聴いたことあったけど、やっぱhydeに熱唱してもらわんとな、これは!劇的な麻薬メロディーがクセになりますなぁ。

08 REVELATION
はい、みんな大好きレベレ。KARA…ではなく、殻を脱がせー!

09 ガラス玉
10 forbidden lover
11 MY HEART DRAWS A DREAM

味スタ以降、頻繁にセトリに加わるようになった「ガラス玉」。個人的に今日のハイライトここでした。時間とまったみたいに、ぼーっとステージに魅入ってた。暗黒ニューウェーブバンドのように抑制効かせながら地を這うように歌う序盤から、U2ばりに壮大に広がり盛り上がっていく後半への流れが絶妙。「forbidden lover」も切なくて壮大でたまらない。スクリーンに映るhydeが妖艶過ぎたぜ…うっとりだぜ…。ここ数年のライブでやらなかったことが無い「MY HEART DRAWS A DREAM」のコーラスは何度繰り返してもジーンとくる。

ここでkenちゃんMC。「一カ月ぶりだね。ライブが一カ月開くと、生理の周期と重なるって人もいるんじゃない?せっかくのライブなのにいつもイライラする、みたいな」と女性ファンを気遣う紳士的なMC。さらに、神戸で可愛すぎるポメラニアンに出会った話、自宅のトイレにツアーグッズのラルクの人形とポスターを飾っているため、ラルクメンバーに見つめられながら用をたすのが気まずいなど、緩く楽しく盛り上げてくれる。さっきの「ガラス玉」との空気の距離感がただごとじゃない(笑)。

12 HONEY
13 SEVENTH HEAVEN
14 Blurry Eyes

「しーちゃん!しーちゃん跳んでくれ!!」と煽るhydeおじさん。「Blurry Eyes」は…初めて行ったライブで聴いたことあったかな?覚えがないや。hydeのホイッスルや、後半で曲を中断しての、tetsuyaとの「続き聞きたいー?」のコールアンドレスポンスなど、ライブDVDでよく見た光景を体験。ここでのtetsuyaの喋りがこの日のMCのハイライト。

tetsuya「今日は『しーちゃん』だっけ?次の京セラドームは何て呼ぶんやろ…ドームだから…コンドーム?」
なぜそうなる…。
ken「マイルーラじゃない?」
なぜだ…。
tetsuya「みんなマイルーラってご存じーー?ごぞーんじー?知ってたら年バレるで?そういえばめっちゃ面白いkenちゃんのマイルーラの替え歌あんねん。歌って?」
ken「オチまでに時間かかるけど…」
突然の無茶ブリにどこか嬉しそうに答える。
ken「♪あんなこといいな、できたらいいな…」
とドラえもんのテーマを歌いだす。それに合わせてドラム叩いてくれるユッキー。贅沢!
ken「なーかでじゆうに、だしたいなー!はい、マイルーラ!」
最低です。場内爆笑。
tetsuya「まさかこんなMCになるとは…みんな今曲の途中ってことご存知ー?ご存知ー?」
忘れてたよ!で、普通に曲再開。なにこのライブ(笑)。

15 READY STEADY GO
本編ラスト。ガンガン跳びたかったけど、スタンド席で跳ぶのってやっぱ若干怖いね。真横が階段だったしなぁ…。曲終りはユッキーのドラムソロ。福岡ではドラムソロ後にぶっ倒れたなんて聞いたから、ずっと「倒れませんように!」と祈ってたよ。


16 花葬(L'Acoustic version)
これ凄~く良かったです。哀愁溢れまくるkenのアコギが秋にぴったり。音がシンプルになったぶん、より際立つベースも素晴らしかった。hydeの歌も原曲より切なさを増していた。CD化してくれはやく。

17 XXX
新曲キター!揺れてた、左右に揺れてたよ!ご自分の見せ方を本当によ~~くわかっていらっしゃるhyde。生のストリングスも迫力満点であった。も~、派手なんだから~。
18 DIVE TO BLUE
久しぶり!昔はライブ定番曲だったけど、いつのまにか「Link」にその座を掻っ攫われてましたね。キラキラでポップなのにどこかセンチメンタルな音像。じらしてじらしてじらして、一気に解放するサビメロ。あらためて深い曲だなぁと思った。そろそろ「Link」からポジション奪還かぁ…と思ってたら…

19 Link
普通に次の曲「Link」だった件。楽しいから良いけどね!

ここでhyde最後のMC。笑顔、でも目がうるうるっとしています。「みんながバカみたいにニコニコしてるからこっちもニコニコしてきちゃって…カッコ良くキメられないじゃない!」…おっさん可愛いよ。嬉しいこと言ってくれるなぁ。古い友人から「お前ホモなの?」というメールを貰った、というくだりから、フライデーやらせ記事の件に言及。「『そっちの方は童貞です』って返信したけど…よくわかってない人があの記事みたら、勘違いしちゃうかもねぇ」「最近そっち系の友達多いんで(笑)」

20 BLESS
今年私が行ったライブ全部最後この曲だったな。何度聞いてもやっぱ良い曲です。

エンヤ「Book of Days」が流れる中で恒例行事のtetsuyaバナナ投げ。アリーナだけでなく、スタンド席にも遠投してました。楽しそうな笑顔、しかし無言でステージを歩き回りながらバナナを投げるtetsuya。彼が何か動作するたびに「おぉ~」と歓声があがる。なんだか無声映画の主人公みたいだなと思いました。最後、「またねー!」で締め。

J-POPど真ん中のキャッチーな曲、白系インディー時代の名残の激情曲、過激にアガるハード曲、フェロモン垂れ流しの曲、ロマンチックなバラード、切なすぎてぼーっと見てるしかできなくなる曲、そしてくだらな過ぎる下ネタ。ラルクのライブに望むこと全て、いや…それ以上のものを体験できた楽しい2時間半だった。やっぱ私の体内にはラルクが染み込んでるようで、体が勝手に動くし、勝手に涙出るし…。たまらんですよ。あとあれですね、室内のライブって素晴らしいっすね。音も視界も良いし、なにより雨に濡れないんですよ(笑)。