『クレヨンしんちゃん』が今年で放映15周年を迎えるそうだ。それを記念して4月から、アニメを放送しているテレビ朝日で『クレヨンしんちゃん テレビ15周年カーニバル』が始まるらしい。おぉ!PTAに叩かれ続けた問題児がついにここまで来たか。最近はご無沙汰だったものの、かなり初期から見ていた往年のファンとしては感慨深いものがある。というかとても冷静ではいられない。私もこのカーニバルに参加しなくては。ということで数年ぶりに今年のしんちゃん映画を劇場まで足を運んで見に行くことに今決めた。2002年の『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』以来である。あの時はうっかり劇場で泣いてしまったが今回はどうなることやら。
テレ朝の公式HPによると、カーニバルの一環として早速4月1日に『伝説を呼ぶ15周年150分スペシャル』が放送されるらしい。スペシャルの内容がなかなか凄まじい、ファンならずとも必見の内容となっている。毎年春のスペシャルでは、前年に公開された劇場版を放映する。これは今年も変わらないが、今年はスペシャルイヤーとしてなんと記念すべきアニメ第一話「おつかいに行くゾ」と、しんちゃんが愛犬シロを拾うエピソード「子犬を拾ったゾ」も併せて放映されるというのだ。これはかなりレアである。
『クレヨンしんちゃん』は青年誌に掲載されている漫画である。よって元々子どもを読者として想定していない漫画である。当初はおそらく、「大人の世界に無垢なフリしてきわどいツッコミを入れる悪ガキ」というようなコンセプトだったのだと思う。初期の1~3巻あたりを読めばわかるが、はっきり言ってしんちゃんのメインのファン層である幼稚園児~小学校低学年の子どもが読んで理解できる内容ではない。しんちゃんが本屋に行くエピソードでは、いきなり「スコラ」を立ち読みしている。ヤクザ顔の園長先生が初登場する回ではしんちゃんが顔を見るなり「地上げ屋さんだ!」と突っ込み、友だちの風間君が「とうとうこの幼稚園も地価高騰の波に!」と、1巻が発売されたバブル期ならではの突っ込みで震える。しんちゃんのギャグもなかなかきわどく、現在のノリしか知らない人なら驚くだろう。読み返すたびに思うのだが、こんな漫画をアニメ化し、月曜夜7時という時間帯に放送するという無茶を誰が考えたのだろう。初期のアニメでは、漫画のきわどいノリがそのままで放送されていたが、「下品」「子ども向きではない」等苦情が殺到してからはややソフトになり(それでも苦情は今でも止まないのだが)、一気に人気に火がついた。映画第一弾が公開されたころには、パンツを脱ぐ等お下品さはそのままでも、「スコラ」がアイドルの写真集になるなど、青年誌のノリや匂いが消えた。子どもでも面白さが容易に理解できるアニメに変貌した。そして、変貌前に放映されたアニメはほぼ封印状態になった。夏休み等に「しんちゃん」が再放送されたとしても、初期の分は絶対に放送しないし、DVD化もされていない。ビデオ化はされているが、収録されていない話も所々ある。それゆえ初期のあのマニアックでさえあった「しんちゃん」を懐かしむファンは多い。そんなところに初期アニメの再放送ときた。
まあ、「おつかいに行くゾ」「子犬を拾ったゾ」は元々あの頃の青年誌のノリが強いとはいえないエピソードではある。しかし、当時の空気感はそのままだと思うし、なによりしんちゃんの声が今と全然違う。声優は同じだが(矢島晶子さん)まだ模索中だったのだと思う。あの独特の声が生み出される前のしんちゃんが15周年記念で地上波に解き放たれる。4月1日のスペシャルは必見である。
さて、しんちゃんは5歳だから普通に成長したとすると…20歳!?
テレ朝の公式HPによると、カーニバルの一環として早速4月1日に『伝説を呼ぶ15周年150分スペシャル』が放送されるらしい。スペシャルの内容がなかなか凄まじい、ファンならずとも必見の内容となっている。毎年春のスペシャルでは、前年に公開された劇場版を放映する。これは今年も変わらないが、今年はスペシャルイヤーとしてなんと記念すべきアニメ第一話「おつかいに行くゾ」と、しんちゃんが愛犬シロを拾うエピソード「子犬を拾ったゾ」も併せて放映されるというのだ。これはかなりレアである。
『クレヨンしんちゃん』は青年誌に掲載されている漫画である。よって元々子どもを読者として想定していない漫画である。当初はおそらく、「大人の世界に無垢なフリしてきわどいツッコミを入れる悪ガキ」というようなコンセプトだったのだと思う。初期の1~3巻あたりを読めばわかるが、はっきり言ってしんちゃんのメインのファン層である幼稚園児~小学校低学年の子どもが読んで理解できる内容ではない。しんちゃんが本屋に行くエピソードでは、いきなり「スコラ」を立ち読みしている。ヤクザ顔の園長先生が初登場する回ではしんちゃんが顔を見るなり「地上げ屋さんだ!」と突っ込み、友だちの風間君が「とうとうこの幼稚園も地価高騰の波に!」と、1巻が発売されたバブル期ならではの突っ込みで震える。しんちゃんのギャグもなかなかきわどく、現在のノリしか知らない人なら驚くだろう。読み返すたびに思うのだが、こんな漫画をアニメ化し、月曜夜7時という時間帯に放送するという無茶を誰が考えたのだろう。初期のアニメでは、漫画のきわどいノリがそのままで放送されていたが、「下品」「子ども向きではない」等苦情が殺到してからはややソフトになり(それでも苦情は今でも止まないのだが)、一気に人気に火がついた。映画第一弾が公開されたころには、パンツを脱ぐ等お下品さはそのままでも、「スコラ」がアイドルの写真集になるなど、青年誌のノリや匂いが消えた。子どもでも面白さが容易に理解できるアニメに変貌した。そして、変貌前に放映されたアニメはほぼ封印状態になった。夏休み等に「しんちゃん」が再放送されたとしても、初期の分は絶対に放送しないし、DVD化もされていない。ビデオ化はされているが、収録されていない話も所々ある。それゆえ初期のあのマニアックでさえあった「しんちゃん」を懐かしむファンは多い。そんなところに初期アニメの再放送ときた。
まあ、「おつかいに行くゾ」「子犬を拾ったゾ」は元々あの頃の青年誌のノリが強いとはいえないエピソードではある。しかし、当時の空気感はそのままだと思うし、なによりしんちゃんの声が今と全然違う。声優は同じだが(矢島晶子さん)まだ模索中だったのだと思う。あの独特の声が生み出される前のしんちゃんが15周年記念で地上波に解き放たれる。4月1日のスペシャルは必見である。
さて、しんちゃんは5歳だから普通に成長したとすると…20歳!?