相模原中央区上溝に道保川の源流を生かした「道保川公園」ある。コンパクトな当園には3月終り頃には本数は少ないが「カタクリ」の花が咲き、夏には「ホタル」が飛び交う上溝のオアシスである。園内は遊歩道が整備されその随所に植栽された樹木、主役の「モミジ」や「カエデ」は深紅に色づきはじめ、そして「落葉樹」は橙、黄色の衣を纏い始め秋色のグラデーション、錦秋美に変身中である。自然が作り出した紅葉絵巻のようである。紅葉を映しこむ当園を流れる「池」と優雅に泳ぐ「カモ」と紅葉&黄葉のコラボレーション、幻想的な美しさはここならでの景色でまるで一枚の絵画を見ているようである。(2011)
都西南部の多摩丘陵に位置する八王子、町田、多摩、稲城の4市に跨る総面積2,853ha、東西14km、南北2~3kmの地域に住宅難解消、居住環境の良い宅地や住宅を大量に供給することを目的として半世紀前にできた都下のベットタウン「多摩ニュータウン」はある。累計戸数は3万戸、人口も平成22年で26万人。都心へのアクセスも30分と抜群である。小田急、京王、多摩モノレールが乗り入れる「多摩センター駅」に降り立つと駅前からここのメインストリート「パルテノン大通り」が南に緩やかな上り坂となって「パルテノン多摩」まで伸びている。「パルテノン」は勿論ギリシャの「パルテノン神殿」からきている。この通りの両側にはカラフルな建物が建ち並びどこかヨーロッパの街に下りたような錯覚を覚えるほどの美しい街並となっている。東側に「多摩カリヨン館」、「丘の上プラザ」、「丘の上パティオ」商業施設が建ち並び。ホテル、デパート、スーパー、レストラン、博物館、美術館、遺跡、公園、広場、サンリオキャラクターに会える屋内型テーマパーク「サンリオビューランド」と魅力ある施設がいっぱいである。特に11月初旬から年末にかけては街全体に「イルミネーション」が点灯し幻想的でメルヘンな世界に生まれ変わる。(2011)
相模原市南区下溝に「県立相模原公園」と並んで相模原市民のオアシスとなっている「相模原麻溝公園」はある。麻溝公園のP1駐車場からポニー乗馬場側と女子美大の間の道路に神宮外苑ほどではないが約30本ほどの「イチョウ並木」がある。まだ半分ほどであるが少しずつ黄色に色づきの兆しを見せ始めている。もっとも見ごろの今月末には黄金色の黄葉に装った「イチョウ回廊」、「黄金ロード」が創り出される日が目前に近づきつつある。相模原公園の噴水広場両脇の「メタセコイア」、「紅葉の丘」の紅葉、麻溝公園の落葉樹、そしてここの「イチョウ」の黄葉と両公園は間もなく一年で最も美しい紅葉の世界、錦秋の彩りで染まろうとしている。(2011)
座間緑ヶ丘に座間八景の一つで、冬は紅白とシダレの「梅」、春は桜の「ソメイヨシノ」、初秋は「曼珠沙華」、そして晩秋は「紅葉」と四季の花で彩られる市民の憩いの場として親しまれている「かにが沢公園」はある。9月に幽玄の美を披露してくれた「曼珠沙華」以来の訪問であるが、11月も後半へ入り「カエデ」をはじめ「落葉樹」の木々数百本が赤、橙、黄とそれぞれのオリジナルカラーに変身し始めた。それぞれの木がまるで競演しているかのように園内は華やかな錦秋の彩り、自然が織りなす燃えるような紅葉美となっている。(2011)
原当麻駅近くに栃木県佐野の天應院が興りとされる曹洞宗寺院「龍淵山天応院」はある。明応4年(1495)季雲禅師が開山。当地を所領していた北条氏照の娘貞心尼が中興開基。創建(伝)は慶長元年(1596)。本尊は虚空蔵菩薩(十一面観音)。慶安3年(1650)に9石7斗の朱印を拝領、徳川家光の養育役の青山忠俊が再中興、その墓所も境内一画にある。明治6年管内区画改正時、県内が20区の下に185の番組が置かれ、相模原は20組に属した時の役所が当寺に設置された。寺号標(表門)の先に両脇には雷神、風神像を配した「山門」を抜けると紅葉し始めた石畳の参道、その両脇の幾つもの石碑が建てられている。その先に6年前に完成した入り母屋造りの「本堂」と「庫裏」、「客殿」、本堂前に「道元禅師像」左に下溝より移築した「薬師堂」がある。最近六体の「南無六道能化地蔵菩薩」も造られた。当寺は磯部の「能徳禅寺」を擁している。また「武相四十八ヶ所観音霊場32番」、「関東九十一薬師霊場19番」の札所でもある。(2011)