相模原南区磯部から新戸にかけての相模川左岸の河川敷に平成14年に伊勢原市の「渋田川」から苗を譲り受け植栽し始め15年の歳月を経て完成した幅6~8m、長さ1.4kmと日本最長を誇る「芝ざくらライン」がある。この「芝ざくら」は「モスフロックス」で北アメリカ原産のハナシノブ科 / フロックス属の多年草である。茎がまるでシバのように広がり、春にサクラに似たかわいい花を咲かせることから「シバザクラ」の名で呼ばれる。同じ場所の遊歩道には数百本の「桜の女王」と言われる「ソメイヨシノ」の桜並木もあり「芝桜」との共演は見どころの一つでもあった。そしてコロナ以前は毎年4月上旬から「芝ざくら」を主役とした一大イベントの「相模川芝ざくらまつり」が開催されていたが中止を余儀なくされた。そして主役の「芝桜」も管理者(会員)の高齢化、減少で植え付けも、除草も困難となり解散したの噂がありもう「芝ざくらライン」は見れなくなってしまった。残念ながら相模原の名所の一つがなくなってしまった。現在は昨年の残り苗が咲き微かに「芝ざくらライン」らしき景観を創り出している。芝桜のひと花、一花は本当に可愛らしい小さな花であるがその集合美、総合美ももう見られなくなってしまった。(2204)





