今、公園や集合住宅そして個人のお庭の花壇で見かけるのが「秋の七草」である「ハギ」と「オミナエシ」である。「オミナエシ」は「女郎花」と書く様で合弁花類オミナエシ科オミナエシ属の多年生植物。秋の七草の一つとして、日本では古くから親しまれており、別名は「敗醤」ともいう様で咲き方は数本の茎をまっすぐに伸ばして株立ちになり、先端に可愛らしい多数の黄色い花を咲かせる。一方「ハギ」はマメ科の植物で「蝶形花」という左右相称のなんとも可愛らしい花びらの形をしている。鑑賞を楽しむ秋の七草の一つで「万葉集」から選ばれた秋を代表する花木の一つである。萩にはヤマハギ、ミヤギノハギ、ニシキハギ、メドハギがある。万葉集のなかには古名の植物がたくさん書かれている。「秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七種の花」と詠まれている。(2508)




