藤沢市城南、旧東海道沿いに曹洞宗大庭宗賢院の末寺の寺院「引地山養命寺」は鎮座している。元亀元年(1570)に宗賢院第三世の暁堂元龍によって創建されたと伝えられる。延享年間(1744~1748年)中興。本尊は国指定重要文化財に指定(昭和2年)されている木造薬師如来坐像である。源頼朝に仕えた大庭景義の子景兼の守護仏であったと伝えられる。男性的な力強い尊顔や勢いのある尊体から力量のある運慶の弟子の作品ではないかと推定されている。関東大震災で損壊した際、像内脚部墨書銘「建久8年丁巳8月12日」が発見された。作者は運慶一門で願主は大庭景義・景兼父子もしくは三浦義澄・義村父子という。当寺は藤沢七福神の一つ「布袋布袋尊」である。





