座間市入谷に座間に残された里山の風情が生かされたオアシスとでもいうべき「県立座間谷戸山公園」はある。面積32.1haの園内には「サンクチュアリ」、「水鳥の池」、「シラカシ観察林」、「昆虫の森」、「スギ・ヒノキ観察林」、「湧き水の谷」、「クヌギ・コナラ観察林」、「伝説の丘」、「星の谷街道・巡礼街道」、「炭焼き小屋」が配置されている。当園の「水鳥の池」はカモ、サギなど野鳥観察ができる唯一の場所である。当園にやってくる「カモ」はマガモ、オナガガモ、コガモ、カルガモなどで250羽位である。渡り鳥ではない「カルガモ」は当園の近辺で過ごし餌を求め訪れている。今日はすでに30羽くらいのカモたちが池面、浮島で羽を休めている。渡来数が多いのは「マガモ」、「オナガガモ」で越冬でやってくる。冬鳥の多くは夏の間はシベリアで繁殖をし寒い冬を日本や東南アジアで過ごすために飛来してくる。渡鳥はカムチャツカ半島・千鳥列島経由、サハリン・北海道経由、日本海横断、朝鮮半島経由でやってくる。あの小さな体で一体何千キロという長旅をして日本にやってこれた鳥たちはまさしくエリート中のエリートである。(2311)
相模原市下溝に市民のオアシスとなっている「県立相模原公園」はある。昨日まで寒い気温となって当園の木々たちも少しずつ紅葉の兆しを見せ始めこれから最も美しい瞬間を迎えようとしている。「紅葉の丘」と名がつくようにもっとも紅葉の綺麗なところであるが今、イチョウやプラタナス、サクラ、ケヤキ、カエデなど園内の木々が「赤」や「オレンジ」そして「黄」に秋色に染まりはじめ紅葉のグラデーション、幻想的な世界を形成し始めている。カエデはまだ木の先端がやっと赤く色づきだしたところで真赤になるにはもう少し時間が必要である。その木々の中で北アメリカ東南部からメキシコ湾岸の湿地を原産とするスギ科ヌマスギ属の落葉高木の「ラクウショウ」が紅葉完成間近である。日本に来たのは明治時代でラクウショウという名前は、秋になると羽状の葉が枝ごと落下することにちなむ。漢字では「落羽松」だが、マツの仲間ではなくスギの仲間である。この樹木に似た「メタセコイア」は当園のシンボルであり、噴水広場の両端に植栽された100本が今黄色く変身中である。(2311)