相模原市南区北里の「北里大学薬学部」キャンパス内に昭和47年(1972)に設置された「附属薬用植物園」(Bio-Gerden)はある。当園の総面積は約6,300㎡の敷地内には植物園の中心的施設でいわばシンボルの「ドーム型温室」、研究管理棟、セミナー室、ボタン園等があり約1000種類の植物が栽培、保存育成されている。「ドーム型温室」前の花壇の一画に「アカヤジオウ」が数十株植えられている。この植物は中国原産の多年草で「タイワンホトトギス」のようでもある。薬草で漢方薬に用いられる。花期は4~7月で既に旬を過ぎて残り花かも知れない。15~30cmほどの直立する茎に総状花序をつけている。 花冠は淡い紅紫色をしたロート状の唇形花で先は5裂して裂片の先は白くなり、横向きに咲くので珍しようである。漢名「地黄」の紅紫色がアカヤ(赤矢)が名前の由来。「さおひめ 、佐保姫 」ともいう。(2310)





